「疑うおまえがわるい」という逆ギレ

File-48 「疑うおまえがわるい」という逆ギレ
「浮気」の常習者は、ときに「浮気」を
問い詰める相手に逆襲を試みることが
あります。「疑うなんてひどいやつだ」
という逆ギレです。ときに人格攻撃を
伴うこともあるこの逆ギレのパターンは?
「浮気」をすると、つい、ボロを出してしまう。これは「浮気初心者」のやること。
上級者は、ボロを出さないように、あるいは、「もしかして浮気?」なんていう疑惑が毛ほども浮かばないように、相手にやさしくするなど、事前に手を打つ。
前2回の記事で、そんな話をしました。
【参考】まだお読みでない方は、ぜひ、前回と前々回の記事もご参照ください。
『その「ちょっとした変化」は、浮気の兆候?』
『アリバイH。その「やさしさ」は怪しい』
今回は、さらに上手(うわて)がいる――という話をしてみたいと思います。
この「上手」は、もはや確信犯。
あなたの脳を攻撃して、「浮気を疑う」という心理そのものを、あなたの意識の奥に閉じ込めてしまおう、とする「サイバー攻撃」の名手です。
いろんな攻撃のパターンがあるのですが、共通しているのは「開き直り」です。ただ「開き直る」だけでなく、わるいのは「浮気した(と疑われている)自分」ではなく、「人を疑うおまえ」だ――と、攻守を入れ替えてしまうところです。
これには、いくつか段階があります。
ステージ1
「加害者」のくせに「被害者」を装う
「カレ(彼女)の行動がちょっと怪しい。もしかしたら浮気かも……」と思い始めたあなたが、その疑念をカレ・彼女にぶつけたとしましょう。
そんなとき、このタイプのカレまたは彼女は、悲しそうな目をして、言うのです。
オレのこと、そんな目で見てたわけ? おまえだけは……って思ってたのに悲しいよ。
私をそんな女だと思ってたの? 疑われてたの、私? ちょっと、悲しい……。
もし、浮気が事実であれば、「加害者」は浮気した本人なはずなのに、このタイプは、「疑われた自分」=「信じてもらえなかった自分」のほうが「被害者」だ――と訴えるわけですね。
こんなふうに言われると、疑ったほうは、こう思い始めます。
こんなカレを疑うなんて、私、どうかしてたわ。私って、ひどい女ね。
そうだよな。彼女を疑うなんて、オレ、どうかしてたよ。あ~あ、彼女の純なハートを傷つけてしまったかも……。
完全に攻守逆転。
「疑った自分」を責めてしまったあなたは、「二度と疑ったりしないようにしよう」と、心に誓ったりもしてしまうわけです。
かくして、確信犯的浮気男(女)は、再び、野に放たれるわけです。
上級者は、ボロを出さないように、あるいは、「もしかして浮気?」なんていう疑惑が毛ほども浮かばないように、相手にやさしくするなど、事前に手を打つ。
前2回の記事で、そんな話をしました。

『その「ちょっとした変化」は、浮気の兆候?』
『アリバイH。その「やさしさ」は怪しい』
今回は、さらに上手(うわて)がいる――という話をしてみたいと思います。
この「上手」は、もはや確信犯。
あなたの脳を攻撃して、「浮気を疑う」という心理そのものを、あなたの意識の奥に閉じ込めてしまおう、とする「サイバー攻撃」の名手です。
いろんな攻撃のパターンがあるのですが、共通しているのは「開き直り」です。ただ「開き直る」だけでなく、わるいのは「浮気した(と疑われている)自分」ではなく、「人を疑うおまえ」だ――と、攻守を入れ替えてしまうところです。
これには、いくつか段階があります。

「加害者」のくせに「被害者」を装う
「カレ(彼女)の行動がちょっと怪しい。もしかしたら浮気かも……」と思い始めたあなたが、その疑念をカレ・彼女にぶつけたとしましょう。
そんなとき、このタイプのカレまたは彼女は、悲しそうな目をして、言うのです。


もし、浮気が事実であれば、「加害者」は浮気した本人なはずなのに、このタイプは、「疑われた自分」=「信じてもらえなかった自分」のほうが「被害者」だ――と訴えるわけですね。
こんなふうに言われると、疑ったほうは、こう思い始めます。


完全に攻守逆転。
「疑った自分」を責めてしまったあなたは、「二度と疑ったりしないようにしよう」と、心に誓ったりもしてしまうわけです。
かくして、確信犯的浮気男(女)は、再び、野に放たれるわけです。

「疑う行動」そのものを糾弾する「逆ギレ」型
もっと攻撃的なタイプもいます。
たとえば、カレまたは彼女の「浮気」に疑いを抱いたあなたが、カレや彼女の手帳をのぞき見る、携帯の履歴を調べる――といった行動をとったとしましょう。
このタイプは、自分の疑惑は棚に上げて、この行動を糾弾し始めます。


こうなると、もう、浮気したかどうかなんてことは、どうでもよくなってしまいます。
「おまえ(あなた)は、そういう下劣な行動をとる人間なのか」と糾弾することで、疑念をぶつけようとしたあなたの言動を封じ込めにかかるわけですね。
確かに、人の手帳を盗み見たり、携帯履歴を調べたりする行動は、けっしてホメられることではない――と、筆者も思います。
しかし、その行動の是非と「浮気の真偽」とは、別の問題。このタイプは、前者に問題を集中させることで、後者を隠蔽しようとするわけです。
こういう逆ギレ攻撃を受けると、気の弱い人間、相手に嫌われまいとする人間は、脅えてしまいます。


責めるつもりが、逆に責められて、「人を疑う」心そのものを、意識の奥に閉じ込めてしまいます。

「人格」そのものを攻撃して黙らせる
最後に、もっともタチのわるいタイプ。
「疑い」を抱いた相手の心のありようそのものを非難して、人格的にやり込めてしまうタイプです。
実は、筆者もかつて、愛する女性にボソッとこんな言葉をつぶやかれて、心にダメージを受けたことがあります。

言葉そのものはソフトなのですが、こういう言葉は、ジワッと効きます。
筆者も、そのときは、深く、みずからの心のありようを反省してしまったんですね、こんなふうに。



この種の言葉は、ヘタすると、脳の奥に深く刻印される場合があります。
それだけに、効果大!
もし、そんな言葉を浮気の疑念を封じ込めるためだけに発したとしたら(そうではないと、私は信じていますが)、いささか罪作りにすぎないか――と、筆者は思います。
攻撃は最大の防御なり!
今回は、そんな「逆ギレ」パターンをご紹介しました。
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