「食欲」と「性欲」をめぐる男脳と女脳の葛藤

法則56 「食欲」と「性欲」の関係が、男脳と女脳では逆
空腹になると、エッチしたくなる男。逆に女は、
ハラが満たされると、エッチしたくなります。
性欲と食欲の関係が、男脳と女脳では逆なのです。
腹が減っては、軍(いくさ)はできぬ!
昔からよく耳にする言葉です。
活動源である食事をしないでは、働こうにも働けないじゃないか。
そういう意味の言葉です。
そりゃそうだよなぁ――と、筆者も思います。
では、この「軍(いくさ)」が、「セックス」だと、どうなのか?
実は、単純に「腹が減っては」とは言えなくなってしまうのです。
筆者にも経験があることですが、「もう、ハラいっぱい」というところまでメシを食うと、目の前の女性を「抱こう」「エッチしよう」という気にならなくなってしまいます。
いつもの彼女とデートして、お酒を飲んで、うまい料理をたらふく食べて、さて……と、彼女とホテルへ、あるいは彼女を自分の部屋へ――という状況を想定してみましょうか。
おなかも満たされた彼女は、うっとりとあなたを見つめ、それから始まる「甘美な時間」を期待して、瞳を妖しく輝かせています。
しかし、あなたは――。
すっかり満腹したあなたは、もう、体を動かすのもかったるい――という状況。彼女を抱きしめて、その体を揺らそうなんていう気には、なれそうもありません。
その彼女が、「いま抱かないと、永久にその機会を失うかもしれない」というような彼女であれば、「この機会を逸してたまるか」と、性欲をたぎらせることでありましょう。筆者でも、そうなります。
しかし、「いつでも抱ける」というステディな関係にある彼女だと、たいていの場合、そうはなりません。
「ちょっと待って。いま、ハラがいっぱいで……」と、すり寄ってくる彼女の体を、押し止めようとするかもしれません。
ショージキ言うと、筆者もそうでした。
彼女は、「もう、私の体に何も感じなくなったのね」とでも言いたげな顔をして、ふくれっ面になる。そういうことが何回も続いた揚げ句、失望した彼女は、新しい男の元へ。「まずかったなぁ」と、いまにすれば思うのですが、いまさら後悔しても始まりません。
実は、そのとき、筆者はまだ、「性欲」と「食欲」についての男女の脳の仕組みの違いを理解していなかったのです。

「食欲中枢」と「性欲中枢」は、脳内のお友だち
男は、食欲が満たされると、性欲が減退し、
女は逆に、
食欲が満たされると、性欲も昂進する。
実はこれ、「男脳」と「女脳」の構造の違いから起こる現象なのです。
人が「セックスしたい」という欲求を起こすのは、大脳にある「性欲中枢」が刺激を受けるからです。ところが、その場所が、男と女では、ビミョーに違っているのです。
「性欲中枢」は、男の脳でも女の脳でも、大脳のいちばん奥深くの「辺縁系」にある、「視床下部」と呼ばれる部位に存在します。(右図参照)
そこまでは、男女共通。しかし、男性の「性欲中枢」のすぐそばには、「空腹中枢」が存在します。「空腹中枢」とは、血中のブドウ糖濃度に反応して、「ブドウ糖濃度が下がってるゾ。メシを食え!」と指令を出す中枢です。
一方、女性の「性欲中枢」のそばには、「満腹中枢」が存在します。「満腹中枢」も血中のブドウ糖濃度に反応するのですが、こちらは、「ブドウ糖濃度が上がってるわよ。もう、食べるの、止めなさい!」という指令を出します。
すぐそばにあるモジュール(部品)が、なんらかの理由によって興奮すると、その影響は、近くのモジュールにも及びます。つまり、巻き添えを食ってしまうわけです。脳というのは、そういう組織らしいのです。
すると、どうなるか……?
もう、想像がつくかと思いますが、「食欲」と「性欲」とは、脳の中では、こんなふうに連動します。
男性の脳の中では、「ハラ減ったぁ~」と「空腹中枢」が興奮すると、「性欲中枢」も興奮する。
一方、女性の脳の中では、「もう、おなかいっぱい」と満腹中枢が働き出すと、「性欲中枢」も働き出す。
わかりやすく言うと、
男は、ハラが減ると、エッチしたくなり、
ハラが満たされると、その意欲が減退する。
逆に女は、ハラが減っていては、エッチする気が湧かず、
満たされると、エッチしたくなる。
ということになるわけです。
しかし、困ったものです。
このままでは、男と女は、永久にすれ違ったまま――ということになってしまいます。
昔からよく耳にする言葉です。
活動源である食事をしないでは、働こうにも働けないじゃないか。
そういう意味の言葉です。
そりゃそうだよなぁ――と、筆者も思います。
では、この「軍(いくさ)」が、「セックス」だと、どうなのか?
実は、単純に「腹が減っては」とは言えなくなってしまうのです。
筆者にも経験があることですが、「もう、ハラいっぱい」というところまでメシを食うと、目の前の女性を「抱こう」「エッチしよう」という気にならなくなってしまいます。
いつもの彼女とデートして、お酒を飲んで、うまい料理をたらふく食べて、さて……と、彼女とホテルへ、あるいは彼女を自分の部屋へ――という状況を想定してみましょうか。
おなかも満たされた彼女は、うっとりとあなたを見つめ、それから始まる「甘美な時間」を期待して、瞳を妖しく輝かせています。
しかし、あなたは――。
すっかり満腹したあなたは、もう、体を動かすのもかったるい――という状況。彼女を抱きしめて、その体を揺らそうなんていう気には、なれそうもありません。
その彼女が、「いま抱かないと、永久にその機会を失うかもしれない」というような彼女であれば、「この機会を逸してたまるか」と、性欲をたぎらせることでありましょう。筆者でも、そうなります。
しかし、「いつでも抱ける」というステディな関係にある彼女だと、たいていの場合、そうはなりません。
「ちょっと待って。いま、ハラがいっぱいで……」と、すり寄ってくる彼女の体を、押し止めようとするかもしれません。
ショージキ言うと、筆者もそうでした。
彼女は、「もう、私の体に何も感じなくなったのね」とでも言いたげな顔をして、ふくれっ面になる。そういうことが何回も続いた揚げ句、失望した彼女は、新しい男の元へ。「まずかったなぁ」と、いまにすれば思うのですが、いまさら後悔しても始まりません。
実は、そのとき、筆者はまだ、「性欲」と「食欲」についての男女の脳の仕組みの違いを理解していなかったのです。

「食欲中枢」と「性欲中枢」は、脳内のお友だち
男は、食欲が満たされると、性欲が減退し、
女は逆に、
食欲が満たされると、性欲も昂進する。
実はこれ、「男脳」と「女脳」の構造の違いから起こる現象なのです。
人が「セックスしたい」という欲求を起こすのは、大脳にある「性欲中枢」が刺激を受けるからです。ところが、その場所が、男と女では、ビミョーに違っているのです。

そこまでは、男女共通。しかし、男性の「性欲中枢」のすぐそばには、「空腹中枢」が存在します。「空腹中枢」とは、血中のブドウ糖濃度に反応して、「ブドウ糖濃度が下がってるゾ。メシを食え!」と指令を出す中枢です。
一方、女性の「性欲中枢」のそばには、「満腹中枢」が存在します。「満腹中枢」も血中のブドウ糖濃度に反応するのですが、こちらは、「ブドウ糖濃度が上がってるわよ。もう、食べるの、止めなさい!」という指令を出します。
すぐそばにあるモジュール(部品)が、なんらかの理由によって興奮すると、その影響は、近くのモジュールにも及びます。つまり、巻き添えを食ってしまうわけです。脳というのは、そういう組織らしいのです。
すると、どうなるか……?
もう、想像がつくかと思いますが、「食欲」と「性欲」とは、脳の中では、こんなふうに連動します。
男性の脳の中では、「ハラ減ったぁ~」と「空腹中枢」が興奮すると、「性欲中枢」も興奮する。
一方、女性の脳の中では、「もう、おなかいっぱい」と満腹中枢が働き出すと、「性欲中枢」も働き出す。
わかりやすく言うと、
男は、ハラが減ると、エッチしたくなり、
ハラが満たされると、その意欲が減退する。
逆に女は、ハラが減っていては、エッチする気が湧かず、
満たされると、エッチしたくなる。
ということになるわけです。
しかし、困ったものです。
このままでは、男と女は、永久にすれ違ったまま――ということになってしまいます。

食事が先か、エッチが先か――という問題
この「性欲」と「食欲」をめぐる男と女のすれ違いを解消するためには、どちらかの欲望をコントロールする必要があります。
「性欲」を中心に考えるなら、コントロールするのは、「食欲」のほうということになります。
男性の立場から言えば、彼女をエッチな気分にさせたかったら、まず、おいしいものを食べさせて、「もう、おなかいっぱい」にしたほうがいい――ということになります。しかし、自分が満腹してしまったのでは、エッチ欲は減退してしまいますから、彼女を満腹させながらも、自分は「腹七分~八分目」に抑えておく。
女性の立場から言えば、カレをエッチな気分にさせたかったら、食事は「エッチの後」にしたほうがいい――ということになります。しかし、自分が空腹のままでは、エッチしたいという気になれませんから、ちょっと小腹を満たしておく。それも、サラダとか肉とかではなくて、血糖値を上げるスイーツなどがいい、ということになります。
一方、「食欲」を中心に考えると、この問題はどうなるでしょう?
「食欲」を増進させたいという場合にも、「食欲」を抑制したいという場合にも、コントロールするのは「性欲」のほう――ということになるわけですが、このことについては、巷間、恐ろしいことがささやかれています。

寂しい女は太る……の、脳内問題
「食欲中枢」と「性欲中枢」は連動している――という話をしましたが、この両者は、たがいに補い合う関係にもあります。
片方が満たされないと、もう片方でその欠乏を補おうとする機能が「ON」になります。
その結果、ちょっと恐ろしいことが起こる場合もあります。そのひとつが、コレ!
寂しい女は、太る!
「性欲」が満たされない女は、その隣の「満腹中枢」を満たそうとして、「食欲」に走る。その結果、太る。そういうことが起こる――と言われているのです。
彼女を太らせたくなければ、その体にはちょくちょく手を出して、適宜、揺すってあげたほうがいい――ということになるわけですね。
男のほうはどうかと言うと、
餓えた男は、凶暴になる!
これも、同じ理屈です。「空腹中枢」が「何か食わせろ!」と指令を発している状態で、いつまでもその欲求が満たされないと、お隣の「性欲中枢」を満たすことで、その欠乏を補おうとする。そして、女の体に襲いかかる。その対象が「彼女の体」であればいいのですが、そうでないと、ちょっと問題になってしまいます。
男をおとなしくさせたければ、たらふく食べさせて満腹させたほうがいい――ということになるわけです。
ただし、もし、カレに襲いかかってほしければ、おなかはすかせたままにしておいたほうがいい、とも言えます。
特に、お相手が中高年であれば――です。
それでなくても、あちらが不如意になりかかっているところへ、「おなかいっぱい」になったのでは、「エッチ? もういっぱいだよ」になってしまいます。
おまけに、胃袋がいっぱいになると、体中の血が胃袋に集まって、アレをふくらませる血液が足りなくなってしまいます。
「あのひと、最近は、食べるとゴロン……で、私に触れようともしない」とご不満のムキは、エッチはお食事の前に――がよろしいようですよ。
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管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



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