コインランドリーで愛Getの信じられない話

溜めた洗濯物を抱えては、コインランドリーに
持っていく。かつてそんな生活を送っていた筆者は、
そのコインランドリーで愛をGetしたことがあります。
その役に立ったのは、なんと100足の靴下でした――。
あれは、不肖・長住が20代の頃ですから、もう100年ほど前の話――なわけないでしょ。
でも、40年以上は経ってるかな。
その頃の長住はと言えば、1週間に3~4日は会社で寝起きしているという仕事人間。というか、そういうギョーカイの人間だったわけです。別に、家で待っている人間もいないひとり暮らしだったので、会社に泊まったほうがラクだったわけです。
泊まるのはいいんですけどね、ひとつだけ困ることがありました。パンツと靴下が臭くなるんです。しょうがないから、朝、起きたら、コンビニに買いにいく。これを毎週3回ぐらいやる――と、どうなるか?
そうです。パンツと靴下の量がハンパなく増える!
最高時、なんとパンツ100枚強、靴下100足強――を数えたことがありました。
それらをみんな、端から押し入れに放り込んでいたのですが、これだけの量になると、こまめに洗濯するなんて気には、到底なれません。どうするかというと、溜めるだけ溜めたやつをバッグや紙袋に詰め込んで、コインランドリーに持っていくわけです。
とは言ってもですね。まだ、コインランドリーが町々にある――なんて時代では、ありませんでした。
原宿のコープ・オリンピアに、アメリカ生まれの「コイン・ランドリー」ができた――なんてことが、ニュースになるぐらいの時代でした。
なので、私も運んだわけです。汚れ物を両手いっぱいに抱えて、原宿まで。
知らないヤツが見たら、海外旅行にでも行くのかと思ったかもしれませんが、夢の旅行先は、恋の花咲く「コイン・ランドリー」だったってわけです。
エッ!? コイン・ランドリーで、恋の花なんて咲くのか?
これが咲くから不思議なんです、お立会い!!
パンツ100枚、靴下100足の洗い物
いいですか? ビジュアル的に想像してくださいね。
チョンガー・長住は、100枚のパンツと100足の靴下を抱えて、コイン・ランドリーへ行くわけです。ま、パンツはよしとしましょう。問題は靴下です。
いまはどうだか知らりませんが、その頃、コンビニで売っていた靴下と言えば、ワンポイント入りの白の綿ソックスか、黒っぽい薄手の化繊のソックス(いわゆるビジネス・ソックスというやつです)。で、私はもっぱら、白のワンポイントを愛用してました。
で、このワンポイントってのが、パイプをくわえたオッサンだったり、ペンギンだったり、それぞれの色違いだったりするのですが、ひじょうに紛らわしい。
しかし、根が几帳面な長住は(←几帳面なら、もっとマメに洗濯すればいいんですがね、これができない)、乾燥機が止まると、そいつをゴソッと作業用のテーブルの上に広げて、左右をそろえて組み合わせてからバッグにしまうようにしてました。
この作業が、実に大変なんです。似たり寄ったりの白のソックス100組をそろえるという作業は、まるで神経衰弱ゲームみたいなもんです。
でも、40年以上は経ってるかな。
その頃の長住はと言えば、1週間に3~4日は会社で寝起きしているという仕事人間。というか、そういうギョーカイの人間だったわけです。別に、家で待っている人間もいないひとり暮らしだったので、会社に泊まったほうがラクだったわけです。
泊まるのはいいんですけどね、ひとつだけ困ることがありました。パンツと靴下が臭くなるんです。しょうがないから、朝、起きたら、コンビニに買いにいく。これを毎週3回ぐらいやる――と、どうなるか?
そうです。パンツと靴下の量がハンパなく増える!
最高時、なんとパンツ100枚強、靴下100足強――を数えたことがありました。
それらをみんな、端から押し入れに放り込んでいたのですが、これだけの量になると、こまめに洗濯するなんて気には、到底なれません。どうするかというと、溜めるだけ溜めたやつをバッグや紙袋に詰め込んで、コインランドリーに持っていくわけです。
とは言ってもですね。まだ、コインランドリーが町々にある――なんて時代では、ありませんでした。
原宿のコープ・オリンピアに、アメリカ生まれの「コイン・ランドリー」ができた――なんてことが、ニュースになるぐらいの時代でした。
なので、私も運んだわけです。汚れ物を両手いっぱいに抱えて、原宿まで。
知らないヤツが見たら、海外旅行にでも行くのかと思ったかもしれませんが、夢の旅行先は、恋の花咲く「コイン・ランドリー」だったってわけです。
エッ!? コイン・ランドリーで、恋の花なんて咲くのか?
これが咲くから不思議なんです、お立会い!!

いいですか? ビジュアル的に想像してくださいね。
チョンガー・長住は、100枚のパンツと100足の靴下を抱えて、コイン・ランドリーへ行くわけです。ま、パンツはよしとしましょう。問題は靴下です。
いまはどうだか知らりませんが、その頃、コンビニで売っていた靴下と言えば、ワンポイント入りの白の綿ソックスか、黒っぽい薄手の化繊のソックス(いわゆるビジネス・ソックスというやつです)。で、私はもっぱら、白のワンポイントを愛用してました。
で、このワンポイントってのが、パイプをくわえたオッサンだったり、ペンギンだったり、それぞれの色違いだったりするのですが、ひじょうに紛らわしい。
しかし、根が几帳面な長住は(←几帳面なら、もっとマメに洗濯すればいいんですがね、これができない)、乾燥機が止まると、そいつをゴソッと作業用のテーブルの上に広げて、左右をそろえて組み合わせてからバッグにしまうようにしてました。
この作業が、実に大変なんです。似たり寄ったりの白のソックス100組をそろえるという作業は、まるで神経衰弱ゲームみたいなもんです。
で、ある夏の日のことです。
私が汗をダラダラ流しながらその作業に没頭しているところに、若い女の子2人組が入って来ました。ホットパンツにタンクトップ、生足にサンダル。おそらく、近くに住んでる大学生かOLでしょう。キャンディーズのランちゃんとスーちゃんって感じで(たとえが古くて申し訳ない)、なかなかにかわいい2人組でした。
そのふたり、入ってくるなり、テーブルの上に山となった100足の白いソックスを見て、一瞬、ギョッとしたような顔になったんですね。ふたりにしてみれば、生まれて初めて目にする「ナニ、コレ珍百景」みたいな光景だったんでしょう。
目を見合わせたふたりは、やがて、ヒソヒソ、コソコソ……。
きっと、「ナニ、この人。靴下ドロボーじゃないの?」「きっと、子どもが10人ぐらいいて、奥さんに逃げられたんだよ」とかなんとか、くっちゃべってるんだろうなぁ――と思って、気の弱い長住は、肩身を狭くしておったわけです。

しかし、みなさん。世の中、捨てる神あれば、拾う神あり……です!
ふたりのうちの、ややポッチャリしたほう、そう、スーちゃんもどきのほうが、「あのォ……」と、声をかけてきたんです。

「ええ、実は……」と、事情を説明すると、

あきれたように顔を見合わせたふたりが、相談を始めました。



何と親切な……と感動しかけた私でしたが、よく考えると、そんなわけない。要するに、そんなところに靴下だのパンツだのを広げられたんじゃ、迷惑なことこの上ない。とっとと片づけちまおうぜ――が、本音だったろうと思います。
しかし、その作業、始めてみると、結構、楽しかったのかもしれません。



しかし、3人がかりでやったおかげで、「靴下合わせ」はあっという間に終了。

ひと仕事終えて満足そうな顔のスーちゃん。

私は、財布の残高を計算しながら、提案したんです。

「ラッキー」と声を挙げたのは、スーちゃんのほうでした。
あとで聞くと、手伝ったのは、想像したとおり、早くテーブルを空けてほしかったからだそうです。
でも、そんなことはどうでもいい。私はそのあとも、スーちゃんたちと度々、ごはんを食べに行ったりするようになり、そして、青年・長住とスーちゃんは、ある日――というお話でした。

このままだと、モテたかったら、靴下100足溜めてコイン・ランドリーに行け――って話になっちゃいますよね。そんなこと勧める気は、毛頭ありません。
何が言いたかったかというと、
独身男よ、女性の「ヘルプ力」を引き出せ
ということなんです。
私は思うのです。女性という生きものは「男をヘルプしたくてしょうがない生きもの」なんだ――とね。「母性愛」ってやつですかね。
そのヘルプを引き出すためには、まず、自分が「ヘルプしてくれる相手のいない独り者」であることをアピールしておく必要があります。次に、ヘルプしたくなる状況を作り出す必要があります。
コイン・ランドリーでの話は、偶然の産物とはいえ、その状況を満たしていたと思うんですよ。
[1] パンツ100枚、靴下100足抱えてコイン・ランドリーにやって来る男は、「独り者」としか思えない。
[2] 靴下100足の左右合わせは、明らかにヘルプを必要としている状況である。
[2] 靴下100足の左右合わせは、明らかにヘルプを必要としている状況である。
ネ、理にかなってるでしょ。
あとは、こういう状況をもっと簡単に作り出す方法を考えればいいわけです。
筆者・長住の周りで、実際に起こった例を挙げておきますから、よかったら参考にしてみてください。
【例1】シャツのボタンがとれかかった
〈1〉カレは、目当ての彼女に「ね、針と糸、持ってたら貸して」と依頼。
〈2〉目の前で、不器用な手つきでボタンつけを始める
〈3〉「もう、それじゃダメ。やってあげるから貸して」と彼女
〈4〉「お礼に」と食事に誘う→成功!
【例2】スーパーの食材売り場で
いつもスーパーへひとりで食材を買いに行くカレのネライは、ジャガイモ売り場にいる彼女。たぶん独身だろうと思われる女性(バスケットの食材の量を見れば、だいたいわかる)がいると、自分もジャガイモを買うフリをしながら、こう切り出します。
〈1〉「あの……コレ、メークインですかね?」
〈2〉「ああ、それは男爵ですよ。メークインはそっちじゃないかな」と彼女。
〈3〉「煮くずれしないのは、メークインのほうですよね」と、慣れない男を装ってさらに質問。
〈4〉「そうですけど、ナニ作るんですか?」(親切な人だ)
〈5〉「肉じゃがを作りたいんだけど、慣れてなくて。ひとり暮らし始めたばっかりなんですよ」と余計なことまで言う。
〈6〉「肉じゃがなら、タマネギも買わなくちゃ」とうれしいお節介。
〈7〉「エッ!? そうなんですか?」と、驚いたフリ(実は、知ってる)。
〈8〉このあとの展開は省略。とにかく成功!
〈1〉カレは、目当ての彼女に「ね、針と糸、持ってたら貸して」と依頼。
〈2〉目の前で、不器用な手つきでボタンつけを始める
〈3〉「もう、それじゃダメ。やってあげるから貸して」と彼女
〈4〉「お礼に」と食事に誘う→成功!
【例2】スーパーの食材売り場で
いつもスーパーへひとりで食材を買いに行くカレのネライは、ジャガイモ売り場にいる彼女。たぶん独身だろうと思われる女性(バスケットの食材の量を見れば、だいたいわかる)がいると、自分もジャガイモを買うフリをしながら、こう切り出します。
〈1〉「あの……コレ、メークインですかね?」
〈2〉「ああ、それは男爵ですよ。メークインはそっちじゃないかな」と彼女。
〈3〉「煮くずれしないのは、メークインのほうですよね」と、慣れない男を装ってさらに質問。
〈4〉「そうですけど、ナニ作るんですか?」(親切な人だ)
〈5〉「肉じゃがを作りたいんだけど、慣れてなくて。ひとり暮らし始めたばっかりなんですよ」と余計なことまで言う。
〈6〉「肉じゃがなら、タマネギも買わなくちゃ」とうれしいお節介。
〈7〉「エッ!? そうなんですか?」と、驚いたフリ(実は、知ってる)。
〈8〉このあとの展開は省略。とにかく成功!
ほかにもいろいろ考えられますが、あとは自分で工夫を。
とにかく大事なのは、「ヘルプ・ミー」精神。ただし、この作戦が功を奏するのは、全女性の3分の1程度だと思っておきましょう。
女性には3種類のタイプがいます。①母親的=人の面倒をみるのが好き、②娘的=面倒をみてもらうのが好き、③女的=自立を好む干渉嫌い――の3種類です。
この「ヘルプ・ミー作戦」が成功するのは、①の「母親的」なタイプだけと言っていいでしょう。②のタイプには「気持ちがわるい」と思われ、③のタイプには「アホか」という顔をされるので、相手をよく見きわめた上で実行してくださいね。
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