かわいすぎる友だち〈9〉可憐な玩具

第2話 かわいすぎる友だち 9
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
「使ってみるか?」と、村上が
寄こしたのはローションだった。
オレはそれを満の体に使った。
身悶えして射精した満は、今度は、
オレの体に手を伸ばしてきた——。

前回から読みたい方は、⇒こちらからどうぞ。
ここまでのあらすじ 中高一貫の受験校に1クラスだけ設けられた編入クラス。そこで出会った高野満は、姿のいい男の子だった。オレの部屋を訪ねてくるようになった満に、オレはいつしか惹かれていく。そんなある日、ふたりは汗を流すために道後温泉の外湯に入った。おたがいの体を較べ合ったふたりは、「おまえ、まだむけてないんか?」「ワシもや」と、イチモツをチラ見した。「むいとかんと、ガンになるそうや」。どこかのオヤジから聞いた言葉を伝えながら、「そこは、こうして洗うんよ」と教えるために、オレは満の股間に手を伸ばした。そんなことがあって、オレは農家の納屋を改造して作られた満の部屋を訪問するようになった。満の部屋には魅力的なものがあった。そのひとつが倍率30倍の望遠鏡。それで見ると、アンドロメダ星雲の渦の形まで見えるという。オレと満は田んぼに出かけて夜空を観測した。体を寄せ合って代わる代わる望遠鏡をのぞくオレと満。オレは満の体の熱を感じて、その体を抱き締め、唇と唇を重ね合った。すぐに夏休みがやって来る。「おまえが帰省すると寂しくなる」と言う満は、「泊まりに来いよ」とオレを家に誘った。ふたりで裸になってシャワーを浴びたオレたちは、身を寄せ合ってたがいの体を洗い合った。そして、アレにも手を伸ばした。「おまえ、3分もつか?」。オレたちは交互に相手の海綿体をこすって、早撃ち度を較べ合った。ベッドで体を重ね合ったオレと満は、興奮冷めやらない海綿体同士をこすり合わせたが、それは所有し合うことのできない「愛」の形だった――
「いいもん、見せたろか?」
2学期になって、みんなが文化祭の準備にとりかかり始めた頃、村上が突然、そんなことを言ってきた。
文化祭では、オレたち編入クラスも演劇にエントリーしていて、演出をまかされたオレは、村上を村人に嫌われる大蛇役に起用した。本人は、「何だよ、憎まれ役か」と不満げだったが、その大蛇役は、劇の中では主役だった。
「ま、それなら、オレがやるしかないやろ」と渋々引き受けた村上だったが、やらせてみると、オレのキャスティングも捨てたもんじゃないな――と思っているところだった。
「何だよ、見せたいものって?」
「コレよ」
村上は、小瓶に入った液体のようなものを、プラプラと揺らして見せた。
「な、何だよ、それ?」
「ローションゆうんよ」
「ロ、ローション?」
大きな声で訊き返すと、村上は「シッ!」と唇に指を立てて、耳に口を近づけてきた。
「うちの店のおネエちゃんたちが使うとんよ。男がなかなか元気にならんときとか、どうしてもやりたない男を相手するときとかにの、これをアレにまぶして手でしごくんやて。気持ちええらしいよ。あそこに入れるより気持ちええゆう男もおるし、うまい女の子にかかると、ほんまにあそこに入れとるんか――と、勘違いする男もおるそうや」
村上は、「使うんやったら、一本、やるで」と、小瓶をオレの目にかざして見せたが、オレは首を振った。
「そんなん、ワシには使い道ないで」
「なんぼでもあるやん。マスかくときに、これ塗ってコキコキやってみぃや。ただこするだけより、2倍、3倍、気持ちようなりよんで」
「そんなん、ようせんわ」
「ほうけ。ほな、しゃあない」
そう言って、目の前にかざして見せた小瓶を引っ込めながら村上が発した言葉に、オレは、ちょっと慌てた。
「ほたら、高野にでも譲ってやるか。あいつ、最近、色気づいとるらしいでよ。なんなら、使い方を手ほどきしてやろうわい」
ニヤニヤ笑って手コキのマネをしてみせるので、オレはあわてて村上の手から小瓶をもぎ取った。
「あいつに変なこと仕込むと、ワシが許さんで。わかった。それは、オレが使うたる!」
村上は、「なんや、こいつ?」という顔で、オレをニラみつけたが、その目は、意味ありげに笑っていた。
2学期になって、みんなが文化祭の準備にとりかかり始めた頃、村上が突然、そんなことを言ってきた。
文化祭では、オレたち編入クラスも演劇にエントリーしていて、演出をまかされたオレは、村上を村人に嫌われる大蛇役に起用した。本人は、「何だよ、憎まれ役か」と不満げだったが、その大蛇役は、劇の中では主役だった。
「ま、それなら、オレがやるしかないやろ」と渋々引き受けた村上だったが、やらせてみると、オレのキャスティングも捨てたもんじゃないな――と思っているところだった。
「何だよ、見せたいものって?」
「コレよ」
村上は、小瓶に入った液体のようなものを、プラプラと揺らして見せた。
「な、何だよ、それ?」
「ローションゆうんよ」
「ロ、ローション?」
大きな声で訊き返すと、村上は「シッ!」と唇に指を立てて、耳に口を近づけてきた。
「うちの店のおネエちゃんたちが使うとんよ。男がなかなか元気にならんときとか、どうしてもやりたない男を相手するときとかにの、これをアレにまぶして手でしごくんやて。気持ちええらしいよ。あそこに入れるより気持ちええゆう男もおるし、うまい女の子にかかると、ほんまにあそこに入れとるんか――と、勘違いする男もおるそうや」
村上は、「使うんやったら、一本、やるで」と、小瓶をオレの目にかざして見せたが、オレは首を振った。
「そんなん、ワシには使い道ないで」
「なんぼでもあるやん。マスかくときに、これ塗ってコキコキやってみぃや。ただこするだけより、2倍、3倍、気持ちようなりよんで」
「そんなん、ようせんわ」
「ほうけ。ほな、しゃあない」
そう言って、目の前にかざして見せた小瓶を引っ込めながら村上が発した言葉に、オレは、ちょっと慌てた。
「ほたら、高野にでも譲ってやるか。あいつ、最近、色気づいとるらしいでよ。なんなら、使い方を手ほどきしてやろうわい」
ニヤニヤ笑って手コキのマネをしてみせるので、オレはあわてて村上の手から小瓶をもぎ取った。
「あいつに変なこと仕込むと、ワシが許さんで。わかった。それは、オレが使うたる!」
村上は、「なんや、こいつ?」という顔で、オレをニラみつけたが、その目は、意味ありげに笑っていた。

次に満の部屋を訪ねたとき、オレは、黙って両手にそのローションをまぶして、満の棹に手を添えた。
「なんぞ、それ?」
満は驚いたような目でオレの顔を見、手を見て、それから「アッ」と声を挙げて、背をのけぞらせた。ローションという潤滑剤を得たオレの手は、いきり立った満の棹の上を、気持ちいいほど滑らかに滑る。いつもなら、そこで引っかかるカリの張り出しも、チュルッ……と、滑りきってしまう。
手がその山を乗り切る瞬間、満の腰は浮き上がり、ピクッ、ピクッ……と断続的に震えた。
「もう、あかん。出てしまうが……」
ピストンするオレの腕をギュッとつかんで、満は「止めや! あかんて!」と救いを求めるような声を挙げ、激しく精液を放出した。
「何を使うたんぞ、おまえ?」
満は、襲って来る射精の余韻に体をブルッと震わせながら、非難するような目をオレに向けた。
「ローションや。村上んとこの女たちが、男を悦ばすために使うとんのやと。おまえ、使うてみんかと言われたんやけど、いらんゆうたら、あいつな……いや、ええわ」
「なんぞ、言えや」
「村上のやつ、おまえに使わせるゆうんや。そんで、使い方を自分が教えたるゆうんじゃ。そやからの……」
「どうしたんぞ?」
「そんなことしたら許さんゆうて、あいつが持っとったローションを取り上げた」
「それをおまえが使うたんか?」
満の目は、ちょっと怒っているようにも見えた。
「わるかったの。村上に教えてもらえばよかったか?」
「気持ち悪いこと言うなや。あんなんに何もされとうないわ」
「じゃ……ワシでよかったか?」
それには答えず、満はいきなり、ローションのビンを取り上げて、オレのパンツに手を伸ばした。

「お返しじゃ。おまえのをやってやる」
そう言って、満は、すでに起立状態のオレの分身にローションをまぶし、右手を筒状に丸めて、もどかしげに動かした。
確かに気持ちがいい。満の忙しない動きに誘われて、オレの尿道はたちまち精液で満たされ、それは止める間もなく、ホースの先から噴出した。
それを満は面白がった。
オレたちにとって、相手のペニスは、玩具のようだった。何かをするとすぐに反応する、かわいいい玩具。
しかし、だれのペニスをも「かわいい」と感じる感性が育ったわけではない。
オレは、満のペニスだから、それをかわいいと感じたのだ。他のやつのそれに、同じことをする気にはなれなかったし、だれかが自分の体に同じことをしようとしたら、「何するんぞ」と突き飛ばしたに違いない。
たぶん、満も、同じ思いでオレに接触してくれているはずだ――と、オレは確信していた。
「おまえのこれ、かっこいいわ。オレ、好きやで」
そう言いながら、満は、精液とローションにまみれたオレのそれを、濡れたタオルで拭き取ってくれた。
次の瞬間、満がとった行動に、オレは魂を揺さぶられた。
⇒続きを読む
筆者の最新小説、キンドル(アマゾン)から、そっと発売中です!

一生に一度も結婚できない「生涯未婚」の率が、男性で30%に達するであろう――と予測されている「格差社会」。その片隅で「貧困」と闘う2人の男と1人の女が出会い、シェアハウスでの共同生活を始めます。新しい仲間も加わって、築き上げていく、新しい家族の形。ハートウォーミングな愛の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでもPCでも読むことができます。よろしければ、下記タイトルまたは写真をクリックしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。



【左】『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。40年後、真実を知ったボクは…。
【右】『『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでもPCでも読むことができます。よろしければ、下記タイトルまたは写真をクリックしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。40年後、真実を知ったボクは…。
【右】『『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。

管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。
→この記事はためになった(FC2 恋愛)
→この記事に共感した(にほんぶろぐ村 恋愛)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛)
このテーマの記事一覧に戻る トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- かわいすぎる友だち〈9〉可憐な玩具 (2019/10/31)
- 接客英語的恋愛〈終章〉 夢見る頃は、とおに過ぎて… (2016/07/13)
- 接客英語的恋愛〈10〉 淡い水彩画のような記憶 (2016/07/05)