50代、人生最後の「モテ期」がやって来る

知りたくないかもしれませんが、
50から60代初めにかけては、
人生最後のモテ期なんですね。
ただし、そのモテ方というのは
ちょっと違うようで……。
人生には3度の「モテ期」がある、と言われています。
ハイ、男女それぞれにです。それはいつかと言うと――
【第1モテ期】 17・18歳から22・23歳にかけての青春期。
【第2モテ期】 26歳から35歳ぐらいにかけての青年期。
【第3モテ期】 40代後半から60歳ぐらいにかけての熟年期。
年齢は、多少、個人によって差があるかもしれませんが、人は、その一生のうち、3度ほど、「モテる」時期がやって来る。そして、それはだいたい、この3つの時期ぐらいではないか――と、筆者・長住は分析しています。
3つの「モテ期」には、それぞれ意味があります。その意味を決定するのに大きく関係するのが、だれもがその心の内に抱える3種類の「自我の要素」です。
その3つとは、エゴグラムで言うところの「親的な要素」と「子ども的な要素」、そして「自立したおとなの要素」です。そのどの要素が強いかによって、相手にどんな愛を示せるかも、どんな愛を求めるかも変わってきます。
ざっと解説しておくと、それぞれの要素が強い人の愛の示し方・求め方の特徴は、こんな感じです。

相手を甘やかし、養護しようとする「養護的な親」か、厳しく叱って指導しようとする「批判的な親」のような愛し方。
《相手に求めるスタンス》 自分に「甘えてくる」か、「従順に従おう」とする「子ども」のようなスタンス。

相手に依存して、甘えたり、わがままを言ったりする「わがままな子ども」のような愛し方か、親から「いい評価」を得ようとする「順応する子ども」のような愛し方。
《相手に求めるスタンス》 自分を庇護し、「いい子」と認めてくれる「親」のようなスタンス。

相手と共感し合い、理解し合い、協力し合おうとする「同志」や「友人」のような愛し方。
《相手に求めるスタンス》 自分を理解し、協力してくれる「おとな」のスタンス。
これらの愛し方から出来上がるカップルのパターンは、以下の7通りです。
組み合わせ1 「母親」になりたい女vs「子ども」でいたい男
組み合わせ2 「母親」になりたい女vs「父親」になりたい男
組み合わせ3 「母親」になりたい女vs「自立したおとな」でいたい男
組み合わせ4 「子ども」でいたい女vs「父親」になりたい男
組み合わせ5 「子ども」でいたい女vs「子ども」でいたい男
組み合わせ6 「子ども」でいたい女vs「自立したおとな」でいたい男
組み合わせ7 「自立したおとな」でいたい女vs「父親」になりたい男
組み合わせ8 「自立したおとな」でいたい女vs「子ども」でいたい男
組み合わせ9 「自立したおとな」でいたい女vs「自立したおとな」でいたい男
組み合わせ2 「母親」になりたい女vs「父親」になりたい男
組み合わせ3 「母親」になりたい女vs「自立したおとな」でいたい男
組み合わせ4 「子ども」でいたい女vs「父親」になりたい男
組み合わせ5 「子ども」でいたい女vs「子ども」でいたい男
組み合わせ6 「子ども」でいたい女vs「自立したおとな」でいたい男
組み合わせ7 「自立したおとな」でいたい女vs「父親」になりたい男
組み合わせ8 「自立したおとな」でいたい女vs「子ども」でいたい男
組み合わせ9 「自立したおとな」でいたい女vs「自立したおとな」でいたい男
この組み合わせを成立させるには、それぞれに適した時期があります。
それが「モテ期」を決定する要素でもあるわけです。

「最後のモテ期」に成立する関係、成立しない関係
最初に50から60代にかけては、人生最後の《モテ期》である――という話をしました。この「モテ期」に成立する関係は、どんな組み合わせでしょう?
まず、あり得ないと思うのは、どちらかが「自立したおとな」で、もう一方が「親」であろうとするタイプの組み合わせです。何かというと面倒を見ようとし、相手を自分の庇護下に置こうとする「親」タイプは、「自立したい」と願う「おとな」タイプの人間には、ただ「うるさい」だけの人間としか映らないだろうと思われるからです。
「自立したおとな」と「子ども」タイプの組み合わせも、考えられません。何かにつけて相手に甘え、依存しようとする「子ども」タイプは、「自立」を重んじる「おとな」タイプには、もの足りない存在としか映りません。
特に、50を過ぎて「おとなとしての生き方」を築き上げてしまった「おとな」タイプの熟年には、「親」のようなスタンスで自分に干渉してくるタイプも、「子ども」のように自分に依存してくるタイプも、人間として魅力を感じないだろうと思います。
というわけで、《組み合わせ3》《組み合わせ6》《組み合わせ7》《組み合わせ8》は、50代モテ期の関係としては成立しないだろう――と思われます。
では、どちらもが「親」でありたいと願うタイプだったらどうか? これも、あまり考えられない組み合わせです。どちらも相手を自分の庇護下に置こうとしてぶつかり合う関係ですから、若い内ならともかく、50過ぎてそんなバトルを繰り広げたいとは思わないだろう――と考えられるからです。
なので、《組み合わせ2》もなし。
「子ども」でいたい同士の組み合わせは?――と言うと、これも、おたがいのわがままがぶつかり合ったり、おたがいが相手の「評価」を求め合ったりするので、もともと、あまりうまくいかない関係なのですが、50過ぎてそういう関係が成立するかと言うと、ちょっとむずかしい気がします。仮に成立したとしたら、ちょっと不気味かもしれません。
というわけで、《組み合わせ5》もなし。
残るは、《組み合わせ1》と《組み合わせ4》と《組み合わせ9》。筆者は、どれもありだと思います。

「親」でありたい50代は、「子ども」でいたい若者にけっこうモテる
50代になって、もっとも増える――と思われる組み合わせは、どちらかが「親」でありたいと思い、もう一方が「子ども」でいたいと思う関係です。
当然と言えば当然かもしれません。
「親」としての性質は、この年代になると、円熟の域に達します。相手を包み込む「包容力」も、相手を理解し助言を与える「指導力」も、相手を養護しようとする「世話焼き力」も――です。
熟年層が身に着けた「親」的な性質に、
「子ども」でありたいという性質を強く持った人たちが惹かれる場合があり、
これが、人生最後の「モテ期」を形成する。
筆者は、そう考えているのですが、ただし、この現象はだれにも起こるというわけではありません。
モテ期につながる「親」のような性質というのは、「包容力」に富み、寛容さを備えた「養護的な親」の性質です。歳をとるほどに頑固さを増し、「ガミガミ」度を高めるような「批判的な親」の性質は、かえって敬遠されるだけだろうと思われます。
「養護的な親」の要素を豊富に備えた50~60歳には、娘ほども歳の離れた女性や、息子ほどに歳の離れた男性が、「お父さん」「お母さん」と慕ってくるようになる。これが、人生最後のモテ期の正体ですが、そのモテ方を、20代や30代のようである――と誤解してはいけません。中には、ビックリするような「歳の差婚」につながったりする場合もあるようですが、それは、あくまで超レアなケースにすぎないと申し上げておきましょう。
相手は、あなたを「親のように」慕って近づいてくるだけなのですから、そこに「性愛的」な期待を寄せたりすると、思い切り引かれてしまうこともあるかもしれません。仮に、相手がそんな姿勢を見せてきても、「子どもは帰って寝なさい」とやさしく諭してあげる。こういう分別ある態度を見せておけば、あるいは――という場合も考えられなくはないのですがね。

いい「茶飲み友だち」は、「晩年の宝」です
もうひとつ、この年頃になって増えると思われる組み合わせは、《組み合わせ9》の「自立したおとな」同士としての関係です。
すでにこの歳になると、たいていのおとなは、自分の人生観を築き上げ、世界や自分の周囲の世界を理解する能力を身に着け、他者の考え方や感じ方を受け入れる寛容さも、ほどほどに備えているだろうと思います。
そういう「おとな」同士が、おたがいに感じ方や考え方が合う――と感じると、そこには、男女の垣根を越えた関係が成立します。その形は、単なる「茶飲み友だち」かもしれませんが、場合によっては、それ以上の感情で結ばれる場合もあるかもしれません。特に、おたがいが「ひとり身」であるという場合には、それが「恋愛関係」に発展するということだってあるだろう、と思われます。
これも、50過ぎて訪れる「モテ期」の正体のひとつです。
人は、「そろそろ人生も終盤だ」と感じると、周囲との関係を整理し、気が合う人間たちとは「良好な関係をキープしておこう」と意識するようになります。これも、「晩年モテ期」を招く理由のひとつ――と言ってもいいかもしれません。
そこに「性愛」的な要素が絡もうが絡むまいが、こういう関係が充実していることは、これから「高齢」の域に達しようとする人には、とても重要である――と、筆者は、自らの経験も踏まえて確信しています。
最後に、この「モテ期」は、いつまで続くかですが、せいぜい60代前半まで。その「モテ期」に心を閉ざしてしまうと、後は、「孤立」を深めてしまうばかりとなります。
晩年を心豊かに過ごすためには、最後の「モテ期」をどうぞ大切に――という話でした。
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