恋愛は「脳内ホルモン」に支配される

法則48 「恋愛」は「脳内ホルモン」に支配される
どんな異性に心惹かれ、どんな恋愛をするか?
それを決定するのに大きく関係しているのが、
「脳内ホルモン」です。そのはたらきは——?
どんな異性を好きになり、どんなふうにその人を愛し、どんな愛の果実を求めるか?
それを決定するのは、ひとつは、経験などによって学習した思想であったり、倫理や道徳観であったり、磨き上げた美意識であったりもするのですが、もうひとつ、重要な役目を演じるのが、「ホルモン」だと言われています。
中でも大きいのが、脳の中で、「神経伝達物質」として使われるホルモン、俗に「脳内ホルモン」と呼ばれる物質の量とその構成比です。
「恋愛」を「感情のありよう」である――と考えれば、
これは、「脳内現象」である。
大脳生理学の立場から言えば、そう言っても差し支えないだろうと思います。
「神経伝達物質」というのは、ひとつの神経細胞からそれとつながる神経細胞へと、情報を伝達するときに使われる物質のことです。
ご存じだろうとは思いますが、人間の脳の中には、1000億個ぐらいの神経細胞があって、この膨大な数の脳神経細胞は、おたがいをネットワークで結び合って情報をやり取りしています。
と言っても、神経細胞同士は、電気の配線のように、直接、接続されているわけではありません。神経細胞の「出力系」である「軸索」と、「入力系」である「樹状突起」が、「シナプス」と呼ばれる結合部を作って、そこで情報の受け渡しを行っているのですが、その受け渡し作業のやり方が、ちょっと複雑。
軸索や樹状突起の中では、情報は、「電気的信号」として走ります。ここまでは、「有線」。しかし、シナプス部まで来ると、この電気的信号は行き止まりになってしまいます。
すると、出力側は、その先端から何かの物質を放出します。入力側には、その物質を受け取るレセプターがついていて、それを受け取ると、再びそれを電気信号に変えて、神経細胞の中を情報が伝わっていきます。
「有線」で伝わってきた情報を「無線」で飛ばして、再び「有線」にして送る。そんな複雑な作業を、人間の神経細胞は、わずか1000分の1秒という、目にも留まらない速度でやってしまうわけです。
このとき、シナプスに放出されるのが、「神経伝達物質」。問題は、ここからです。
それを決定するのは、ひとつは、経験などによって学習した思想であったり、倫理や道徳観であったり、磨き上げた美意識であったりもするのですが、もうひとつ、重要な役目を演じるのが、「ホルモン」だと言われています。
中でも大きいのが、脳の中で、「神経伝達物質」として使われるホルモン、俗に「脳内ホルモン」と呼ばれる物質の量とその構成比です。
「恋愛」を「感情のありよう」である――と考えれば、
これは、「脳内現象」である。
大脳生理学の立場から言えば、そう言っても差し支えないだろうと思います。
「神経伝達物質」というのは、ひとつの神経細胞からそれとつながる神経細胞へと、情報を伝達するときに使われる物質のことです。
ご存じだろうとは思いますが、人間の脳の中には、1000億個ぐらいの神経細胞があって、この膨大な数の脳神経細胞は、おたがいをネットワークで結び合って情報をやり取りしています。
と言っても、神経細胞同士は、電気の配線のように、直接、接続されているわけではありません。神経細胞の「出力系」である「軸索」と、「入力系」である「樹状突起」が、「シナプス」と呼ばれる結合部を作って、そこで情報の受け渡しを行っているのですが、その受け渡し作業のやり方が、ちょっと複雑。
軸索や樹状突起の中では、情報は、「電気的信号」として走ります。ここまでは、「有線」。しかし、シナプス部まで来ると、この電気的信号は行き止まりになってしまいます。
すると、出力側は、その先端から何かの物質を放出します。入力側には、その物質を受け取るレセプターがついていて、それを受け取ると、再びそれを電気信号に変えて、神経細胞の中を情報が伝わっていきます。
「有線」で伝わってきた情報を「無線」で飛ばして、再び「有線」にして送る。そんな複雑な作業を、人間の神経細胞は、わずか1000分の1秒という、目にも留まらない速度でやってしまうわけです。
このとき、シナプスに放出されるのが、「神経伝達物質」。問題は、ここからです。

恋愛体質に関与する3つの「脳内ホルモン」
シナプスに放出される「神経伝達物質」は、およそ100種類ほどと言われていますが、実は、ひとつの神経細胞が放出する神経伝達物質は、1種類だけと決まっています。
つまり、どんな神経伝達物質を受け取ったかで、その信号が、どの神経細胞から来たかが、受け取る側にもわかる――という仕組みになっているわけですね。
ほとんどの神経細胞は、「グルタミン酸」と「GABA」という2種類の神経伝達物質でネットワークされています。「グルタミン酸」は、神経細胞に電気信号を発生させる働き、「GABA」はそれを抑制する働きを持っています。クルマにたとえると、アクセルとブレーキ。たいていの神経ネットワークは、この2種の情報だけで「ON」と「OFF」を切り替えているのですが、ネットワークの中には、もっと別の、特殊な神経伝達物質しか感知しないものがあります。
この中には、人間の精神状態に大きく作用するものもあり、「恋愛気分」もその影響を受けることになります。
注目すべきは、次の3種の神経伝達物質です。

怒りや覚醒を生み、脳をアグレッシブに
怒りや恐怖を感じたときに分泌され、血管を収縮させ、心拍数を高めます。全身に緊張状態を作り出し、脳を目覚めさせ、集中力を高める……など、人間の活動全般を積極的にする性質を持っています。
【不足すると】自暴自棄になったり、無力感から「うつ状態」を引き起こしたりする。
【過剰になると】不安感が強まり、人に対しては攻撃的になる。

快楽や快感を導き出す、元気の素
精神的・肉体的快感を得たときなどに分泌され、脳内を興奮状態に導き、快感や元気を生み出します。「楽しい―ッ!」「気持ちいいーッ!」などという気分は、この物質が生み出すもので、前向きな気分や創造性も高めてくれます。
【不足すると】精神機能、運動機能が低下。「パーキンソン病」との因果関係も指摘されている。
【過剰になると】幻覚や幻聴に襲われ、「統合失調症」になることも。

興奮を鎮め、気分を落ち着かせる安定剤
セロトニンのいちばん大きな役割は、アドレナリンやドーパミンの過剰を抑制して、気分を安定させること。ストレスにいらだつ神経を鎮めて落ち着かせてもくれます。幸せな気分を創り出すことから、「しあわせの物質」と呼ばれることも。
【不足すると】食欲のコントロールがうまくいかなくなり、摂食障害を起こしたり、感情のブレーキが効かなくなって、攻撃的になることも。
【過剰になると】食欲が減退し、神経質で臆病になることもある。
これらの物質は、それぞれ、アドレナリン・コネクション、ドーパミン・コネクション、セロトニン・コネクションと呼ばれる脳神経細胞のネットワークを形成しています。どのコネクションも、人間の脳の中には備わっているのですが、ただし、どのコネクションが優勢に働くかは、人によって違います。
そして、どのコネクションが優勢かによって、その人の恋愛の仕方にも、かなりな違いが現れます。
恋愛体質が、それだけで決まるというわけではありませんが、かなり影響を受けるのは事実。ざっと、主な特徴をまとめておきますので、何かの折には、参考にしてみてください。
アドレナリン優勢型
何と言っても、怒りっぽく、興奮しやすい――というのが、このタイプの特徴。恋愛でも、ささいなことでケンカになったり、最悪の場合、相手に手を挙げたり……ということもあるかもしれません。
過剰に分泌された状態では、相手に対して攻撃的になる傾向もあり、やや強引にことを進めようとするところもあります。
ドーパミン優勢型
絶えず、心がうきうきするような楽しい関係を持続しようとする傾向が見られます。パーティ、旅行、プレゼント……そうしたイベントが大好きで、その昂揚感を感じられることが、愛情の証明と考えるようなところもあります。
逆に、そういうサプライズがなくなると、「自分たちはもう終わり」と思ったりもします。「○○してくれない」が、愛の破局につながつたりするのも、このタイプの恋愛の特徴です。
セロトニン優勢型
何もしなくてもいい、ふたりでじっとしているだけで幸せ――というのが、このタイプの恋愛の特徴。癒し、癒される関係を理想とするので、周囲には「静かなふたり」と思われることも多いようです。
ただ、アドレナリン型やドーパミン型の相手には、そんな体質は「もの足りない」と感じられてしまうかもしれません。
自分の中でどんな脳内物質が優勢か、相手の中でどんな脳内物質が優勢か――を把握しておけば、恋愛関係もスムーズに進められるかもしれません。
筆者の最新小説、キンドル(アマゾン)からリリースしました!

一生に一度も結婚できない「生涯未婚」の率が、男性で30%に達するであろう――と予測されている「格差社会」。その片隅で「貧困」と闘う2人の男と1人の女が出会い、シェアハウスでの共同生活を始めます。新しい仲間も加わって、築き上げていく、新しい家族の形。ハートウォーミングな愛の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでも、PCでも読むことができます。
よろしければ、下記タイトルまたは写真をクリックしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。



【左】『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。40年後、その真実を知ったボクは……。
【右】『『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでも、PCでも読むことができます。
よろしければ、下記タイトルまたは写真をクリックしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。40年後、その真実を知ったボクは……。
【右】『『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 自分の髪に触る女が、あなたに発しているメッセージ (2019/09/11)
- 恋愛は「脳内ホルモン」に支配される (2019/08/20)
- 焼けぼっくいに火が点きやすいのは男 (2019/08/06)