男が女に「ブス」と口走るほんとの理由

File-37 男が女に「ブス」と口走るほんとの理由
男の中には、交際中の女性に向かって、
「ブス!」などと聞き捨てならない言葉を
投げつける人がいます。実はこれ、
自分の優位性を保つためだったり、
教育的配慮からだったりするのですが——。
男はしばしば、女性に向かって、「ブス!」「ブサイク!」「デブ!」……などと悪態をつくことがあります。
わたくし長住の長年の経験とカンによれば……ですが、よほど常識のない人間か、壊れてる人間でない限り、ほんとにどうしようもない「ブス」に向かって、「ブス」などという言葉を投げつけることは、まず、ありません。
もちろん、非の打ち所のない美人に向かっても、「ブス」だの「ブサイク」だのは言いません。言う勇気もありません。
こういう言葉を投げつける相手は、完璧な美人でもなければ、救いようのない不美人でもない、つまり、「やや難あり」~「だいぶ難はあるけどね」程度の美人または不美人にしか言わない――ということです。
わかりやすい例で言うと、
深キョンには「ブス」なんて言わない(言えない)けど、
長澤まさみになら言う(かもしれない)。
そんなところだと思っていただければいいかと思います。
ちなみに、根っから気の弱いわたくし長住は、けっして、その種の言葉を女性に向かって吐いたりはしません。特に、B型の寅年に向かっては言いません。
しかし、いるんですね、世の中には。憎からず思っている相手なのに、「ブス」だの「ブサイク」だのと口走ってしまう男が……。
さて、それは、どんな男?
そして、その真意は何なのか?
プロファイリングしてみました。
動機その1
アドバンテージ(優位性)を保持したい
男は競争の生きものであり、順位にこだわる生きものである。
本ブログのいろんな記事でたびたび指摘したことですが、こういう性質を強く持った男は、女性に対しても、「虚勢」を張ることがあります。「虚勢」とは、すなわち、「おまえなんぞには負けないゾ」「オレのほうが位が上だゾ」という「虚勢」です。
「自分のほうが上」を示すために、「おまえはブスだ」⇒「そのブスを拾ったのはオレだ」⇒「おまえは、拾い主のオレには頭が上がらないはずだ」――という論法で、相手を屈服させようとするわけです。
このタイプの男性が、こういう「虚勢」を張るのは、「負けそうな相手」に対してです。
口では「ブス」なんて言うものの、心の中では、「オレにはもったいないくらいのいい女」と思っている相手。しかし、それを認めてしまうと、《相手に頭が上がらなくなってしまう=敗北を認めてしまうことになる》ので、「ブス」だの「ブサイク」だのと言って、パワー・オブ・バランス(力の均衡)を保とうとしているわけです。
ま、かわいいっちゃ、かわいいもんです。
「負け」を認めてるようなものなんですからね。
ただ、それを面と向かって指摘すると、この手の男はさらにムキになってきますので、適当に聞き流しておくに限ります。
どうしても、何かひと言返したければ、「あなたにはお似合いのね」とチクリ。
これくらいがちょうどいいと思います。
動機その2
ショック療法のつもり……だったりして
けっしてその女性は「ブス」などではない。むしろ、「美人」とか「いい女」の部類に属するかもしれない――という女性に対してまで、ごくまれにですが、それでもあえて「ブス」という言葉を投げつける男もいます。
言う本人だって、けっして、彼女を「ブス」などとは思ってないのに、あえて言うわけです。「よォく見ると、けっこうブスだよな、おまえって」などと、意図的に口にするわけです。
何のために?
相手を怒らせるために――です。
「わたし、いままで一度だって、人からそんなこと言われたこと、ないわよ」――と怒らせるわけです。
思いもしない酷評を浴びた彼女は、こう考えるはずです。
どうして、この男は、こんなこと言うの?
いままでの男たちは、みんな
「美人だね」とか「かわいいね」って言ってくれたのに、
どうして、あなただけ「ブス」なの?
私のどこがブスだって言うの?
それだけで、十分なのです。
そう考えさせた――という時点で、この男の作戦は成功。
通り一遍のホメ言葉になれている彼女には、いくら美辞麗句を並べたところで「もう聞き飽きたわ」ぐらいのもんでしょうが、そこへ、いきなり「ブス」です。否が応でも、言った相手を意識します。
意識させた分だけ、他の男たちより「気になる存在」になった。これだけでも、成果あり、なわけです。
ただし、こういう目的で「ブス」だの「ブサイク」だのという言葉を使うときには、それ相応の覚悟が必要になります。
確かに、意識させることには成功するかもしれないけれど、その「意識」が「好意」や「興味」とは限らないからです。それどころか、かなりの確率で「敵意」になる可能性もあり!
つまり、かなりの返り血を浴びる覚悟がないと、とれない作戦なわけで、それでも、その危険を承知で「ブス」と言うとしたら、この男は、かなりの手だれ。そうでなければ、かなりバカなギャンブラーです。
自信のない方は、どうか、お使いにならないように。
動機その3
「仲間信号」として発する「ブス」という言葉
オレたちは仲間同士――という信号を発するために、人は、しばしば自分を卑下する言葉を使います。
「オレもバカだけど、おまえもバカだねぇ」などというふうに使うのですが、「ブス」も、しばしば、そんな信号として使われる場合があります。
オレみたいな非ビジュアル系の男子は、美人よりもブスといるときのほうがホッとするんだよね。キミといると、ほんと、ホッとするよ。
私が、ブスだから……?
ちょっとだけ……ね。
言うとしても、この程度でしょうか?
もちろん、この場合も、ほんとに救いようのない「真正のブス」に向かっては言いません。
言うのは、「美人」と呼ぶほどではないが、ほどほど美しい――という相手限定。
そして、本人も、「わたし、ブスだから」などと、折に触れて口にすることがある――という場合に限られます。
本人が自ら口にする「ブス」も、「私は、自分を美人だなんて思ってないからね」という信号を発することで、「私はあなたたちと仲間よ」というメッセージを伝えようとしているわけですから、こういう人に向かって言う「ブス」は、彼女の「仲間信号」に応えるメッセージにもなるわけです。
こういう「ブス」は、サンプルに挙げた会話例のように、やわらかく言うのがポイント。
言われたほうも、「ブスでしょう? 少し安心した?」などと、やわらかく応じると、ふたりの息はピッタリ――ということになります。
動機その4
「教育的配慮」から言う「ブス」
最後に、叱咤激励するために言う「ブス」です。
これは、すでに気心の知れ合った者同士、あるいは、夫婦・恋人同士としてステディな関係にあるふたりの間でのみ、使われる言い方です。
おまえ、最近、手抜きすぎじゃないの? ちょっとブスになってるゾ。
そんなグチばっか言ってると、ブスになっちゃうゾ。
そう怒るなよ。ホラホラ、顔がブスになってるゾ。
ま、こんな言い方でしょうか。
「ブスになっちゃうゾ」は、「まだなってない」からこそ言える言葉。
こういう「ブス」は、実はホメ言葉なのね――と、ありがたくちょうだいしておくことにしましょう。
わたくし長住の長年の経験とカンによれば……ですが、よほど常識のない人間か、壊れてる人間でない限り、ほんとにどうしようもない「ブス」に向かって、「ブス」などという言葉を投げつけることは、まず、ありません。
もちろん、非の打ち所のない美人に向かっても、「ブス」だの「ブサイク」だのは言いません。言う勇気もありません。
こういう言葉を投げつける相手は、完璧な美人でもなければ、救いようのない不美人でもない、つまり、「やや難あり」~「だいぶ難はあるけどね」程度の美人または不美人にしか言わない――ということです。
わかりやすい例で言うと、
深キョンには「ブス」なんて言わない(言えない)けど、
長澤まさみになら言う(かもしれない)。
そんなところだと思っていただければいいかと思います。
ちなみに、根っから気の弱いわたくし長住は、けっして、その種の言葉を女性に向かって吐いたりはしません。特に、B型の寅年に向かっては言いません。
しかし、いるんですね、世の中には。憎からず思っている相手なのに、「ブス」だの「ブサイク」だのと口走ってしまう男が……。
さて、それは、どんな男?
そして、その真意は何なのか?
プロファイリングしてみました。

アドバンテージ(優位性)を保持したい
男は競争の生きものであり、順位にこだわる生きものである。
本ブログのいろんな記事でたびたび指摘したことですが、こういう性質を強く持った男は、女性に対しても、「虚勢」を張ることがあります。「虚勢」とは、すなわち、「おまえなんぞには負けないゾ」「オレのほうが位が上だゾ」という「虚勢」です。
「自分のほうが上」を示すために、「おまえはブスだ」⇒「そのブスを拾ったのはオレだ」⇒「おまえは、拾い主のオレには頭が上がらないはずだ」――という論法で、相手を屈服させようとするわけです。
このタイプの男性が、こういう「虚勢」を張るのは、「負けそうな相手」に対してです。
口では「ブス」なんて言うものの、心の中では、「オレにはもったいないくらいのいい女」と思っている相手。しかし、それを認めてしまうと、《相手に頭が上がらなくなってしまう=敗北を認めてしまうことになる》ので、「ブス」だの「ブサイク」だのと言って、パワー・オブ・バランス(力の均衡)を保とうとしているわけです。
ま、かわいいっちゃ、かわいいもんです。
「負け」を認めてるようなものなんですからね。
ただ、それを面と向かって指摘すると、この手の男はさらにムキになってきますので、適当に聞き流しておくに限ります。
どうしても、何かひと言返したければ、「あなたにはお似合いのね」とチクリ。
これくらいがちょうどいいと思います。

ショック療法のつもり……だったりして
けっしてその女性は「ブス」などではない。むしろ、「美人」とか「いい女」の部類に属するかもしれない――という女性に対してまで、ごくまれにですが、それでもあえて「ブス」という言葉を投げつける男もいます。
言う本人だって、けっして、彼女を「ブス」などとは思ってないのに、あえて言うわけです。「よォく見ると、けっこうブスだよな、おまえって」などと、意図的に口にするわけです。
何のために?
相手を怒らせるために――です。
「わたし、いままで一度だって、人からそんなこと言われたこと、ないわよ」――と怒らせるわけです。
思いもしない酷評を浴びた彼女は、こう考えるはずです。

いままでの男たちは、みんな
「美人だね」とか「かわいいね」って言ってくれたのに、
どうして、あなただけ「ブス」なの?
私のどこがブスだって言うの?
それだけで、十分なのです。
そう考えさせた――という時点で、この男の作戦は成功。
通り一遍のホメ言葉になれている彼女には、いくら美辞麗句を並べたところで「もう聞き飽きたわ」ぐらいのもんでしょうが、そこへ、いきなり「ブス」です。否が応でも、言った相手を意識します。
意識させた分だけ、他の男たちより「気になる存在」になった。これだけでも、成果あり、なわけです。
ただし、こういう目的で「ブス」だの「ブサイク」だのという言葉を使うときには、それ相応の覚悟が必要になります。
確かに、意識させることには成功するかもしれないけれど、その「意識」が「好意」や「興味」とは限らないからです。それどころか、かなりの確率で「敵意」になる可能性もあり!
つまり、かなりの返り血を浴びる覚悟がないと、とれない作戦なわけで、それでも、その危険を承知で「ブス」と言うとしたら、この男は、かなりの手だれ。そうでなければ、かなりバカなギャンブラーです。
自信のない方は、どうか、お使いにならないように。

「仲間信号」として発する「ブス」という言葉
オレたちは仲間同士――という信号を発するために、人は、しばしば自分を卑下する言葉を使います。
「オレもバカだけど、おまえもバカだねぇ」などというふうに使うのですが、「ブス」も、しばしば、そんな信号として使われる場合があります。



言うとしても、この程度でしょうか?
もちろん、この場合も、ほんとに救いようのない「真正のブス」に向かっては言いません。
言うのは、「美人」と呼ぶほどではないが、ほどほど美しい――という相手限定。
そして、本人も、「わたし、ブスだから」などと、折に触れて口にすることがある――という場合に限られます。
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