「グチ」を言う人々が「隠蔽」しようとするもの

手にハート  不純愛トーク   第420夜 

自分の「恥」を隠そうとする人の中には、「話を盛る」人たちがいます。「盛る」作業のひとつとして行われるのが「グチを言う」です。目的は、自分の無能さやそれゆえに生じる「評価の低さ」を「隠蔽」すること。その際、この人たちは、「あいつがわるい」というワルモノを作り出そうとします――。

 Talker 
哲雄 自ら著作を手がけるエッセイスト。当ブログの管理人です。
AKI 出張エステ嬢として働きながら、作家を目指すアラサーの美女。

【今回のキーワード】 グチ 非社会


哲雄 人は、自分が「」と感じるものを、何かと隠蔽しようとする。前回まで3回にわたってそんな話をしました。その隠蔽の際には、過去を「ねつ造」しようとする人もいる。前回は、そこまでお話したんですよね。

AKI 中には、経歴などを「ねつ造」しようとする人もいる、という話でした。

哲雄 「ねつ造」とまではいかなくても、話を「盛る」人は、相当いる。AKIクンはそうおっしゃいましたよね。きょうは、その「盛る」について話してみようかと思います。

AKI 最初に申し上げておきますけど、個人的には、何も盛っておりませんからね、私。

哲雄 ハイ、存じております。とても、盛ったようには見えませんから。

AKI それはそれで、失礼! で、哲ジイは、みんなが「盛る」のは、どういう話だと思うんですか?

哲雄 前にもお見せした、人が隠蔽したいと思う「9つの恥」のリストで言うと、〈3〉〈5〉ですかね。

AKI もう一度、整理しておくと、「9つの恥」というのは、

〈1〉自分の家系、血縁に関わる、知られると非難を浴びたり、嘲笑の対象になったりするかもしれない事実。
〈2〉自身の経歴に関して、他人に知られるとバカにされたり、軽蔑されたりするかもしれない事実。
〈3〉自身の能力や人間的魅力が、ライバルや同僚に対して劣ると見られていることまたは自ら感じていること。
〈4〉過去、他人を傷つけたり、裏切ったりしたことがあるという「原罪」とも言えるような経験。
〈5〉帰属する集団や組織に対して、期待された業績を挙げたり、義務を果たせなかったりしたこと。
〈6〉帰属する集団の規則やルール、マナーなどを自分の利益のために破ったり踏みにじったりしたこと。あるいはそれを第三者に知られてしまったこと。
〈7〉帰属する集団や組織での自分の評価が、思ったよりはずっと低かったこと。それに気づかされた事実。
〈8〉だれにも知られてないが、自分には心底、怖くて仕方のないものがある、という事実。
〈9〉だれにも知られていないが、自分には欲しくてたまらないものがある、その欲望がきわめて強い、という事実。

の9つでしたよね。〈3〉〈5〉と言うと、主に自分の「能力」に関わる「恥」ってこと?

哲雄 そうですね。「能力」と言っても、知力もあれば、体力もある、人間的魅力もあるわけですが、それらの能力が周囲に比べて劣っていると感じられたり、組織や集団内でのその評価が、期待したよりもずっと低いと感じられたりすると、そこには「コンプレックス」が生まれ、「隠すべき恥」として意識されるようになります。どうやって隠すか? そこで使うのが、あなたが言った「話を盛る」という精神活動です。

AKI 実は、自分には、もっと能力があるゾ――という話をしたり、態度をとったりするわけですね?

哲雄 よくやるのが、「昔は×××だった」という「武勇伝」のねつ造です。体力とか腕っぷしにコンプレックスを抱いている人なら、たとえば、「昔は、ケンカしたこともある」程度の話を、「昔はやんちゃで、毎日、ケンカばっかりしてた」と話をふくらませることもあるでしょう。私が知っている男の中には、「やくざをボコボコにしたこともある」なんぞと吹く男もいました。話を盛るにもほどがある。

AKI そういう「盛り方」、仕事の能力についても、よくやりますよね。自分は「ほんとは、もっとできるんだ」と言いたくてしょうがない人たちが、話を盛る、盛る。人が見てないと思って、「前の職場じゃ、私、めちゃくちゃ仕事持たされて、デートする時間もなかったんだよ」なんて、自慢だかグチだかわかんないことを言う人もいたし……。

哲雄 あ、そういうグチは、十中八九、自分を自慢したくて発せられるグチですね。
「前の職場では忙しかった」「自分は仕事のできる人間として評価されていた」
「いまは、そんなに忙しくない」「いまの職場ではあまり能力を評価されてない」
そう言いたいんでしょうね、そのグチの主は。

AKI グチという形で発せられる不満。これもまた、「隠蔽工作」として使われるわけですね?

哲雄 ハイ、それも質の悪い工作としてね。

AKI エッ、タチわるいんですか?

哲雄 というのもね、「グチ」という形で「隠蔽工作」をやろうとする人間は、自分のミスやマイナス・ポイントを隠すために、「ワルモノ」をでっち上げてしまうからです。

AKI ワ・ル・モ・ノ……ですか?

哲雄 自分が正当に評価されないのは、「あいつのせいだ」「あいつらがわるい」という元凶をでっち上げてしまうということです。元凶を仕立て上げた人間は、こんなふうに言うようになります。

13 〇〇の件も、××の件も、まとめたのはオレなのに、●●のやつ、全部、自分の手柄にしてしまうんだよな。

13 今度の課長、指示があいまいだからさぁ。言われるとおりにやると、ミスしちゃったりするんだよね。その責任、みんな、こっちのせいにされてしまうから、たまったもんじゃないわよ。

AKI いる、いる。そういうタイプ、どこの会社にも。

哲雄 会社だけじゃありませんよ。家庭にも、学校にも、地域社会にも、そして、国家にも、この地球にも……自分が力を発揮できないのは、「あいつがいるから」「あいつらがいるから」と思うようなワルモノは、いたるところにいる。このタイプは、そういうワルモノを見つけ出すのが得意なんです。

AKI あんまり、得意になんてなってほしくはありませんわねぇ。

哲雄 でも、「得意」になっちゃうんですねェ、このタイプは。母親は父親を、「お父さんがあんなふうだから」とワルモノに仕立て、夫は妻を「うちのやつがあんなだから」とワルモノ扱いし、教師は生徒を生徒は教師を「ワルモノ」と見立て、上司は部下を部下は上司をワルモノに仕立てて、自分がダメなのは、「あいつのせい」と言い立てるようになります。しかし、「ワルモノ」にするのは、特定の個人だけではありませんよ。

AKI わかった。最後には、組織全体がワルい――になっちゃうんだ?

哲雄 そうなんです。「この学校じゃ、私のよさは活かされない」「こんな会社にいたんじゃ、自分は壊される」と、所属する組織や集団そのものをワルモノに仕立てるようになります。ま、そう思われても仕方のない組織や集団も少なくありませんから、そういう社会に批判的な態度をとることは、ある意味、必要なことではあるんですが、「だから自分がダメになった」という感じ方は、その人間を成長させるエネルギーにはなりません。

AKI つまり、周囲に批判的な目を向けることと、それをただの「グチ」にすることとは、似て非なるもの――と言いたいわけですね、哲ジイは?

哲雄 おっしゃるとおり。さすが、AKIクンです。それでね、最後に大事なことをひとつ。こういうグチ型の人間が最後にどこに行き着くかと言うと、「社会全体がワルい」です。そこで言う「社会」は、「自分以外の外界全体」です。そうなると、どうなるか?

AKI ちょっと怖いですね。

哲雄 でも、言っちゃいましょう。最終的にこのタイプがたどり着くのは、「社会性の放棄」です。

AKI 反社会――ってこと?

哲雄 いや、「反社会」も一種の「社会性」と思っていい――と、私は思います。「社会性」を「放棄」するという態度は、「反社会」ではなく、「非社会」です。これが、ほんとうは怖い。しかし、その話を始めると、長くなりますなぁ。

AKI では、次回に。それまで哲ジイ、息をしていてくださいね。

哲雄 な、何を!



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