校庭の「のぼり棒」が犯した罪

男は、いつ、どうやって、あれを触ると気持ちいい
ということに気づくのでしょう? 実はそれには、
学校の「のぼり棒」がひと役買っているのです。
性とエッチの《雑学》file.20 改訂版 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。
15歳未満の方はご退出ください。
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前回、女の子はどうやって、ヴァギナやクリトリスの快感に目覚めるか――という話をしました。
参照 『彼女はいつ、どうやって、オナニーを覚えるのか?』
では、男の子の場合はどうか?
ペニスというものが、さわれば気持ちのいいものである――ということに、男はいつ頃、どうやって気づくのでしょうか?
本日は、その話をさせていただきたいと思います。
人の「無意識」に光を当てた精神分析学の開祖・フロイトは、人の意識の発達段階を、全部で5段階に分けて解説しています。
簡単にまとめておきましょう。
この発達の仕方には個人差があり、たとえば、いつまでも《口唇期》への固着が強いと、飲酒・喫煙癖が克服できなかったり、女性に対しても、その衣服(特に下着)などへの執着が強くなったりしますし、《肛門期》への固着が強いと、SやMに走る性的傾向が生まれる場合がある――などと言われているのですが、ま、この話は、いずれ機会をあらためてすることにしましょう。

ペニスいじりをとがめる母親と父親
さて、この発達段階で言うなら、やっぱり、重要なのは《男根期》。
この時期になると、男の子は、自分のペニスが体の中でも特別の器官であることに気がつきます。さわると気持ちがいいし、そんなことをしていると硬くなることも発見します。無意識のうちに、そこに触れるというクセを身につけるのもこの時期ですが、たいていの場合、そうしたクセは、母親や父親に厳しくとがめられます。
また、そんなとこにさわって。汚いわねぇ、手を洗ってきなさい。
母親はだいたい、こういう言い方をすると思います。筆者の時代の父親たちは、もっと恐ろしいことを口にしました。
そんなにいじっとると、チョン切るゾ!
これほど、恐ろしいことはありません。男の子の脳の中には、父親とは「自分のペニスをチョン切りに来る暴君」という意識が芽生え、そんな父親に畏怖を感じたり、敵対心を抱いたりするようにもなります。
筆者の父親は「チョン切る」とまでは言いませんでしたが、やはり恐ろしいことを言いました。
そげんいじっちょったら、腐り落つッゾ!(←九州弁です。「そんなにいじってると、腐って落ちるゾ」という意味)
チョン切られるのも、腐り落ちるのも、あまり好ましいこととは思えません。
そうして子どもたちは、性器いじりは「いけないこと」「隠さなければいけないこと」と思い込むようになるわけです。

では、男の子の場合はどうか?
ペニスというものが、さわれば気持ちのいいものである――ということに、男はいつ頃、どうやって気づくのでしょうか?
本日は、その話をさせていただきたいと思います。
人の「無意識」に光を当てた精神分析学の開祖・フロイトは、人の意識の発達段階を、全部で5段階に分けて解説しています。
簡単にまとめておきましょう。
《口唇期》 0~2歳……母親の乳首を吸うことを快感と感じる段階。
《肛門期》 3~4歳……排便することを快感と感じる段階。
《男根期》 5~6歳……性器に触れることを快感と感じる段階。
《潜伏期》 6~13歳……興味の対象が同性に注がれる段階。
《性器期》 思春期以降……特定の異性を欲望の対象として見るようになる段階。
《肛門期》 3~4歳……排便することを快感と感じる段階。
《男根期》 5~6歳……性器に触れることを快感と感じる段階。
《潜伏期》 6~13歳……興味の対象が同性に注がれる段階。
《性器期》 思春期以降……特定の異性を欲望の対象として見るようになる段階。
この発達の仕方には個人差があり、たとえば、いつまでも《口唇期》への固着が強いと、飲酒・喫煙癖が克服できなかったり、女性に対しても、その衣服(特に下着)などへの執着が強くなったりしますし、《肛門期》への固着が強いと、SやMに走る性的傾向が生まれる場合がある――などと言われているのですが、ま、この話は、いずれ機会をあらためてすることにしましょう。

ペニスいじりをとがめる母親と父親
さて、この発達段階で言うなら、やっぱり、重要なのは《男根期》。
この時期になると、男の子は、自分のペニスが体の中でも特別の器官であることに気がつきます。さわると気持ちがいいし、そんなことをしていると硬くなることも発見します。無意識のうちに、そこに触れるというクセを身につけるのもこの時期ですが、たいていの場合、そうしたクセは、母親や父親に厳しくとがめられます。

母親はだいたい、こういう言い方をすると思います。筆者の時代の父親たちは、もっと恐ろしいことを口にしました。

これほど、恐ろしいことはありません。男の子の脳の中には、父親とは「自分のペニスをチョン切りに来る暴君」という意識が芽生え、そんな父親に畏怖を感じたり、敵対心を抱いたりするようにもなります。
筆者の父親は「チョン切る」とまでは言いませんでしたが、やはり恐ろしいことを言いました。

チョン切られるのも、腐り落ちるのも、あまり好ましいこととは思えません。
そうして子どもたちは、性器いじりは「いけないこと」「隠さなければいけないこと」と思い込むようになるわけです。

あの、小学校の「のぼり棒」がいけない…?
「いけないこと」とはわかっていても、やはりさわると気持ちがいいものは気持ちがいい。
そこで子どもたちは、親の目から隠れて、こっそりさわる秘密を持つことになります。
そのうち、さわっていると、不思議な感覚に襲われることを知ります。気持ちよさがどんどん高まって、小便をしたいような感覚……でも、それとはちょっと違う、もっと強烈なもの。

人によって、その発見の方法はいろいろあるようです。手でもてあそんでいるうちにそれを知ったという人もいますし、脚の間にそれをはさんで圧迫しているうちに感じたという人もいますし、股間を何かにこすりつけているうちに発見した、と言う人もいます。
ちなみに筆者の場合は、小学校の校庭にあったのぼり棒(何と呼んでいたか、もう忘れました)でした。
その棒に昇って、棒をしっかり両脚の間にはさみ、上から滑り降りてくると、股間にえもいわれぬ快感が走ることを発見したのです。
以来、筆者は、授業の休み時間になると校庭に飛び出し、棒にしがみつく変な子どもになっていました。その変な子どもが、あっちにもこっちにもいる。ヤヤ……女の子でしがみついてるのもいるゾ――ということに、やがて気がつくのですがね。
そうやってしがみついたまま、校庭でゴム跳びなんかをやっている女の子、特にクラスの人気者だった京子ちゃんなんかが、パンツをチラチラ見せながら跳んでいる姿を見たりしているのが、至福の時間であったりもしました。
元々、学究肌(?)であった筆者は、そのうち、こう考えるようになりました。

枕で気持ちいいのなら、別に布団でもいいんじゃないか。
こうして筆者は、自分なりのマスターベーションの技法を獲得するにいたったわけです。それが10歳のときでした。

なぜ、マスターベーションには後ろめたさがつきまとうのか?
男性のマスターベーションは、「手を使う派」と「手を使わない派」に分かれるようですが、筆者は、後者だったわけです。
マスターベーションを「手淫」という言い方がありますが、そんなわけで、筆者はいまだにその言い方がピンと来ません。
ま、余談はともかくとして、だいたいの男性は、10歳前後から15歳くらいまでの間に、自分なりのマスターベーションの技法を身につけるようです。
しかし、それが女性とのSEXに通じる行為であることも、それがだれでもやっている自然な行為であることも、当時の筆者は知りませんでした。
中には、先輩格のワルガキや、おとなの男性から、文字通り手を取って教えられる――という場合もあるのでしょうが、不幸にしてそういう豊かな(?)人間関係を形成していなかった少年時代の筆者は、
こんなことをしているのは自分だけだろう。
こんなことをしていると、いまにひどい報いがくるかもしれない。
――などと、ひどく思い悩んでもいました。
おそらくそれは、筆者だけではないだろうと思います。
少なくとも、金田一京助の『国語辞典』に「自慰」という言葉を発見するまで、不肖・長住は、だれにも打ち明けられない心の秘密を抱えて、精神を屈折させていたものでした。
マスターベーションには、常にこうした「うしろめたい気持ち」、場合によっては罪悪感のようなものがつきまといます。
それはなぜなのか?
これについては、その歴史的・文化的背景も含めて、機会を改めて解説したいと思います。
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教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。40年後に知ったその真実は?
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