雨が降りそうな日には、傘を持たずにデートせよ

筆者の後輩・ザキ男クンは、「雨が降るかも」という日の
デートには、傘を持たずに出かけます。なぜか?
そのほうがいいことが起こるから——と言うのです。
その「いいこと」とは何か――?
エロ 官能小説 モテ 不倫
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
みなさん、彼女との初めてのデートには、どんな準備をしていきます?
すべて整えて、万ぬかりなく――でしょうね。
雨が降りそうなら傘は持っていくし、ハンカチ、ティッシュに、油取り紙、エチケットブラシまで持って……。
そうでしょう、そうでしょう。
それが紳士のつとめ――てェものです、一般常識的には。
しかし、その一般常識をまったく――というか、意識的に活用しようとしないご仁がいました。
私の不肖の後輩。仮に名前を「ザキ男クン」とでもしておきましょうか。
徹底してるんですね、この「ザキ男」クン。
ハンカチ? 持っているのを見たことがありません。
ティッシュ? いつもだれかのを借りてます。もちろん、借りても返してくれません。別に、返してほしくもないのですがね。
そして、傘です。
さすがに、雨がザァザァ降っているのに、傘を持たずに出かける――なんてことは、いくら「ザキ男」クンでもしません。そんなことしたら、ただの「バカ」です。
しかし、雨が降りそう――というときには、特にそれがかなりの確率であるときには、ゼッタイに持っていかないんですね、この「ザキ男」クンは。
なぜか?
「ザキ男」クンに言わせると、そのほうが「いいこと」が起こるからです。
たとえば、こんなふうに――。
傘がなければ、雨宿りできる
たとえば、天気予報が「夕方からの香水確率」……あ、失礼、変換ミスです。「降水確率70%」なんて伝えているとしましょうか。
こういうときにデートの約束なんぞが入っていたら、そういうときこそチャンスなんですね、われらが「ザキ男」クンにとっては。
もし、その予報が正しければ、彼女とデートしているうちに、空模様はどんどん怪しくなっていきます。いいぞ、いいぞ……てなもんです。
店(映画館とかでもいいですけど、別に)を出ようという頃にパラパラッ……と来始めて、歩いてるうちに本降りに――なんていうのが、シチュエーションとしては最高らしいですよ。
理由は単純。「ウワッ、本格的に降ってきた。ちょっと雨宿りしようか」と、彼女をホテルに誘えるからです。
つまり、「降水確率」はたちまち、「香水確率」にヘンシ~ン! というわけです。
運悪く(?)彼女が傘を持っていたら?
それはそれで、相合傘のチャンス。「ザキ男」クンは、「ごめんね」とか何とか言いながら、彼女が差し掛ける傘の中に、デカい体を潜り込ませます。しかも、女の子の傘は小さい。
「あ、じゃ、それ、ボクが持つよ」と彼女の傘を手にし、「濡れるから」とかなんとか言って、彼女の肩を抱き寄せたりする。
こういう展開も期待できるので、傘を用意しない――と、わが後輩は胸をお張りになるのです。
「しかしねェ」と、私は、「ザキ男」クンに素朴な疑問をぶつけてみました。
近頃の女性は、「傘ないの? コンビニで買えば?」ぐらい、言うと思うよ。
そういう女とは、たぶん、つき合わないッす。
ヘェ、そういうもんですか?
すべて整えて、万ぬかりなく――でしょうね。
雨が降りそうなら傘は持っていくし、ハンカチ、ティッシュに、油取り紙、エチケットブラシまで持って……。
そうでしょう、そうでしょう。
それが紳士のつとめ――てェものです、一般常識的には。
しかし、その一般常識をまったく――というか、意識的に活用しようとしないご仁がいました。
私の不肖の後輩。仮に名前を「ザキ男クン」とでもしておきましょうか。
徹底してるんですね、この「ザキ男」クン。
ハンカチ? 持っているのを見たことがありません。
ティッシュ? いつもだれかのを借りてます。もちろん、借りても返してくれません。別に、返してほしくもないのですがね。
そして、傘です。
さすがに、雨がザァザァ降っているのに、傘を持たずに出かける――なんてことは、いくら「ザキ男」クンでもしません。そんなことしたら、ただの「バカ」です。
しかし、雨が降りそう――というときには、特にそれがかなりの確率であるときには、ゼッタイに持っていかないんですね、この「ザキ男」クンは。
なぜか?
「ザキ男」クンに言わせると、そのほうが「いいこと」が起こるからです。
たとえば、こんなふうに――。

たとえば、天気予報が「夕方からの香水確率」……あ、失礼、変換ミスです。「降水確率70%」なんて伝えているとしましょうか。
こういうときにデートの約束なんぞが入っていたら、そういうときこそチャンスなんですね、われらが「ザキ男」クンにとっては。
もし、その予報が正しければ、彼女とデートしているうちに、空模様はどんどん怪しくなっていきます。いいぞ、いいぞ……てなもんです。
店(映画館とかでもいいですけど、別に)を出ようという頃にパラパラッ……と来始めて、歩いてるうちに本降りに――なんていうのが、シチュエーションとしては最高らしいですよ。
理由は単純。「ウワッ、本格的に降ってきた。ちょっと雨宿りしようか」と、彼女をホテルに誘えるからです。
つまり、「降水確率」はたちまち、「香水確率」にヘンシ~ン! というわけです。
運悪く(?)彼女が傘を持っていたら?
それはそれで、相合傘のチャンス。「ザキ男」クンは、「ごめんね」とか何とか言いながら、彼女が差し掛ける傘の中に、デカい体を潜り込ませます。しかも、女の子の傘は小さい。
「あ、じゃ、それ、ボクが持つよ」と彼女の傘を手にし、「濡れるから」とかなんとか言って、彼女の肩を抱き寄せたりする。
こういう展開も期待できるので、傘を用意しない――と、わが後輩は胸をお張りになるのです。
「しかしねェ」と、私は、「ザキ男」クンに素朴な疑問をぶつけてみました。


ヘェ、そういうもんですか?

「ザキ男」クンは、長住のような常識人からすると、およそ信じがたい人生訓の持ち主でもありました。その最たるものが、コレ!
ものは借りるべし。
借りれば、「返すチャンス」も生まれる。
実はこれ、「ザキ男」クンのお父上の、そのまた父親の代からの家訓らしい。
そのお父上、青年期を迎えた「ザキ男」クンを前に、こう諭したらしいのです。

ザキ父は、これを「人脈を広げるためのノウハウ」として伝授したらしく、それはそれで貴い教えではあるのですが、不肖の息子はそれを、もっぱら女性とのデートでのモテ技として活用に及びました。
その技というのが、「ハンカチを持ち歩かない」だったわけです。
たとえば、彼女と外を歩いていて、クルマのはねた泥水が服にかかった、ハトがフンを頭に落とした、子どもの持ってるソフトクリームで服が汚れた――デートではいろんなアクシデントが考えられます。なければ、「ザキ男」クンは、作ってしまいます。缶飲料を服にこぼすなんてことを、わざとやって……。
「ザキ男」クンが、ハンカチを持ってないとわかると、心やさしい彼女なら、「あら、たいへん」と、自分のハンカチを貸してくれたりします。もっとやさしければ、拭いてくれたりするかもしれません。
「ザキ男」は、このとき、しっかりと、彼女の使っているハンカチの色・柄などの傾向をインプットします。
そして、こう切り出すんですね。

これ、洗って返すから貸しといて。
「洗って返す」が、男の行為としていささか抵抗あるというのなら、もらってしまいます。

その代わり、新しいのをプレゼントさせて。
もし、彼女が「いいの、いいの」としまってしまったとしても、インプットした記憶を元に、彼女の好みに合いそうなハンカチを、ドーンと3枚セットとか5枚セットとかにしてお返しする。
もちろん、それもまたデートにしてしまうわけです、「ザキ男」クンは。
ま、一理はあります。
「結局ね、先輩」と、「ザキ男」クンは胸を張っておっしゃるのです。

完璧に用意された気配りなんて、暑苦しいだけだ。
足りないものがあったら、その足りないものをチャンスにつなげろ!
長住には、何となく説得力があるようにも聞こえるのですが、みなさんの耳には、どう聞こえたでしょうか?

ネタバレにご用心!
何度か申し上げたことかもしれませんが、女は「言い訳の生きもの」です。
「エッチのため」だと二の足を踏む彼女でも、「雨宿り」という言い訳があれば、ホテルの敷居が低くなったりもします。
そのために、わざわざ傘を持たずに出かける――というのは、いかにもあざといという気もしますが、確かに、ある種の女性には、有効な手段かもしれません。
その「ある種の」というのは、「母性愛の強いタイプ」ということです。
ハンカチを借りて、買って返す――というのも、彼女とのデートを「おかわり」する作戦としては、わるくないと思います。もちろん、それよりも感心するのは、カレのお父上の教えのほうですがね。
ただし、この作戦、同じ情報エリア内にいる女性なら、効くのはひとりだけです。
同じことを、A子にも、B子にも……というふうに、複数にやってしまうと、とたんにネタバレ。いったんバレてしまうと、あとは笑い話のタネにされてしまうだけです。
くれぐれも、多用なさいませんように。
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