出戻りちなつの激しい夜〈5〉 傷に群がる男たち

征服欲に富んだ男たちは、ちなつが見せる
過剰な反応を楽しみたくて、「われもわれも」と、
その体に群がった。自分を「キズもの」と自嘲する
ちなつは、私にも危うい視線を投げかけてきた——。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫
この女を泣かせてみたい。
何事につけ、過剰な反応を見せる女、下園ちなつは、男たちにそんな気持ちを起こさせる女でもあった。
その過剰さに嫌悪を感じる男も、恐れを感じて敬遠する男もいたが、征服欲に富んだ男たちは、われもわれも……と、その体に群がった。
ちなつは、そうして群がってくる男たちの手を、無下に払いのけることをしなかった。
男たちの中には、そうして過ごしたちなつとの情事を、酒の肴にして自慢し合う者たちもいた。
「朝まで5回もやっちゃったよ」
「あんな激しいの、一発で十分じゃないか」
「しかし、あいつ、締め付けて抜かせないからなぁ」
「あの声で、行かないで、抜かないでェ――って、泣かれるとな」
「最後は、死ぬぅ――だもんな」
龍野信一郎は、そういう会話に加わっては、「ヒヒヒッ……」と忍び笑いをもらす男のひとりだった。
そして、杉野聡太は、一部の男たちの間でそういう会話が交わされていることなど、ご存じない男だった。
知っていたら、おそらく、「結婚」という選択はしなかったに違いない。
何事につけ、過剰な反応を見せる女、下園ちなつは、男たちにそんな気持ちを起こさせる女でもあった。
その過剰さに嫌悪を感じる男も、恐れを感じて敬遠する男もいたが、征服欲に富んだ男たちは、われもわれも……と、その体に群がった。
ちなつは、そうして群がってくる男たちの手を、無下に払いのけることをしなかった。
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「朝まで5回もやっちゃったよ」
「あんな激しいの、一発で十分じゃないか」
「しかし、あいつ、締め付けて抜かせないからなぁ」
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私は、一度だけ、そのちなつと飲みに出かけたことがある。
ちなつがハネムーン離婚して、2~3か月ほど経った頃だった。
何かの仕事で一緒になり、その慰労を兼ねて「一杯やろうか」という話になった。
「傷だらけの女を、慰めてくれるんですか?」
ちなつは、離婚した自分をどこか自嘲気味に語るところがあった。自分のことを「返品女」とか「キズあり商品」と呼ぶこともある。
それは、「私の傷を慰めてよ」という言い方に聞こえなくもなかった。だとすれば、それもまた、下園ちなつという女の「過剰」な一面とも言える。
すすめるままに酒を飲み干すちなつの目は、酔いが回るほどに、怪しい色に染まっていった。その体はユラユラと揺れ、頭が私の肩に寄りかかってくる。
絵に描いたような「陥落」のサインだ。
そのまま肩を抱き寄せ、「行こうか」と耳もとにささやけば、彼女は、男たちがウワサしたとおりの痴態を、私の体の下で見せることになったかもしれない。
それも一興かもしれない――とは思った。しかし、そうはしなかった。

別に恰好をつけたわけではない。
やせがまんをしたというのでもない。
下園ちなつの痴態を目にし、耳にするために、その体に覆いかぶさる男たちの列に加わって、「なんだ、おまえもやっちゃったのか」と思われるのは癪にさわる。
なので、酔ったちなつと外に出ても、私は、彼女をどこにも誘わなかった。
「私の傷を癒してくれないの?」
ちなつは、少し口を尖らせ、私の目を上目に見ながら、体を揺らして見せたが、私は、「イッツ・ノット・マイ・ビジネス!」と、手を振った。
少し、もったいない気もした。
=第27話完=
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【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
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