愛がなくても「SEX」はできるが、「キス」はできない?

法則36 愛がなくても「SEX」はできるが、「キス」はできない
唇はダメ! かつての娼婦も、いまの風俗ギャルも、
そう言って客とのキスを拒みます。男の性器を
受け入れながらも、キスはダメ。その理由は??。
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昔の娼婦は、そう言って、客とのキスを拒んだ――と、言われています。
いや、昔だけではありません。
その種の仕事に従事する女性たちは、いまでもかなりの方が、「キスはダメだからね」とおっしゃいます。ええ、長住が見聞きした限りは――ですが。
男のアレを股間に受け入れながらも、口を合わせようとすると、「ダメ!」とおっしゃるのです。

男なら、そう思うかもしれません。
しかし、これは、何も女性に限ったことではないのかもしれません。
不肖・長泉も、ある種の女性たちに対しては、そう感じることがあります。
「ウーン」と唇を突き出されても、顔を背けることがあります。
それはどういう女性に対してか?
その瞬間だけであれ、少しも「ホレた」と思えない相手に対して――です。
つまり、「キス」のハードルは、女にとっても男にとっても、「セックス」のハードルより高い、ということです。
それは、なぜなのか――ということを、今回は、考えてみたいと思います。

キスは「精神性」の高い性行為だから
第一の理由は、これだろうと思います。
人間の精神活動と密接につながっている「顔」。そのパーツである「口」は、それだけ、人の精神との関わりが深いからだろう――と、想像できるわけです。
しかも、口と口を接触させるとなると、相手の顔を間近に見ることになります。
もしその顔が好みでないとか、「キモい」と感じるような造作であれば、とても、口と口を触れ合わせようという気にはならないかもしれません。
セックスなら、目をつぶってすますこともできますが、キスは、そうはいかない。
キスの「精神性」を考えるとき、もうひとつ見過ごせないのは、そこが、「聖なる部位」である、ということです。
第一に、「口」は、人が生存するために欠かせない食物をとり入れ、咀嚼し、体に取り込むための大事な器官です。そこを、好きでもない人間の粘膜や唾液で汚されたくない――という心理は、当然に働くだろうと推測できます。
実際、「ワッ、不潔!」と思うような女性に唇を奪われてしまった後では、私などは、メシがのどを通らなくなってしまいます。ええ、デリケートなんです、長住は。
第二に、そこは、人が自分の意思を表現し、言葉を紡ぐ、高尚な器官です。その器官を、心ならずもな接触によって汚してしまうことには、抵抗がある――です。
その「口」を汚してしまうことは、自分の精神を汚すことになる。
これが、「キス」のハードルが高くなる第一の理由だと考えられます。

「キス」そのものに「心を奪う」効能がある
もっと大きな理由は、こちらだろうと思われます。
「好きじゃないとキスできない」というのが、第一の理由でしたが、こちらは、「キスしてしまうと、好きになってしまうかもしれないから」です。「好き」になると困るから、「キス」を避ける――という理由です。
そうなんです。「キス」には、そういう作用があるんですね。
「キス」は、唇という粘膜を触れ合わせる行為ですが、そのとき、キスし合う者同士は、おたがいの唾液を交換します。
この「唾液」の中には、消化系の酵素なども含まれているのですが、そのほかにも、さまざまな分泌物質が含まれています。
その分泌物質の中には、脳内物質も含まれます。
女性の唾液にはエストロゲン(女性ホルモン)が含まれていて、吸引した男性はその女性を愛しく思うようになります。男性の唾液にはテストステロン(男性ホルモン)が含まれていて、それを吸引した女性の中には、その男性を受け入れようという気持ちが芽生えます。
実は、キスで唾液を交換するという行為は、そういう「内分泌的個人情報」を交換する行為でもあるわけです。
キスするだけで、男も、女も、相手がいま、どんなホルモン状態にあるかを感知することができる。「こいつは、いま、男を欲しがっている」とかも見抜かれてしまうわけですね。
見抜かれてもいいと思う相手には、キスを許すけれど、見抜かれちゃまずいと思う相手には、それを隠そうとする。
これも、「キス」のハードルを高くする理由になります。

「キス」で分泌される幸福のホルモン、「セロトニン」
内分泌系との関係で言うと、「キス」には、もうひとつ、見逃せない作用があります。
キスを交わすことによって、人の脳の中では、ある脳内物質の分泌が高まるのです。
「セロトニン」と呼ばれる鎮静物質です。
脳内で「セロトニン」の濃度が高まると、人は、安らかで安定した気分になり、静かな幸福感に浸っているような精神状態になります。
その気分が、さらに人を、「キスしていたい」という気分に誘います。
すると、さらに「セロトニン」が分泌されます。もっと、キスをしていたい――という気分になります。
このスパイラルが、人を幸福感に導きます。
ただし、この「セロトニン」が分泌されるのは、「好きな相手」とキスしているときだけ。
逆に、間違っても「イヤなやつ」とのキスで、セロトニン・スパイラルなんかを起こしてしまってはまずいので、愛情が持てない相手とのキスは避けようとするのだ――と言ってもいいのだろうと思います。
よく、公園のベンチなどで、何十分も飽きもせずに、「チューチュー」しているカップルを見かけることがありますが、そういうカップルは、すでに、「セロトニン中毒」状態に入っている――と、思って間違いないでしょう。
オーッ、セロトニン!
長住も、嫌いじゃないですよ。
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