悲しい宿命。「加齢」とともにヴァギナは渇いていく

男にはいつか、「役に立たなくなる日」が
やってきます。では、女はどうか? こちらにも、
悲しい現実が待ち受けているのですが——。
性とエッチの《雑学》file.17改訂版 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。
15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 性交痛 オーガズム

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男性のペニスには、いつか「立たなくなる日」がやってきます。
では、女性の場合は、どうなんでしょう?
男性の中には、こんな言い方をする人たちがいます。
いいよなぁ、女は。
黙って寝っころがっていればいいんだもんなぁ。
いくつになっても、エッチできるじゃないか。
しかし、ほんとにそうでしょうか?
話は、そう簡単ではありません。

気持ちはエッチになっていくのに、ヴァギナは渇いていく…?
女性の性器=ヴァギナにも、老化現象は訪れます。それも、否応なしに。
「ヴァギナの老化」とは、「乾燥」。つまり、「濡れなくなる」ということです。
濡れなくなったヴァギナは、もはや、性交には耐えられなくなります。性交しようとしても痛いので、セックスに嫌悪感を抱くようになる場合さえあります。
しかし、「エッチしたい」という気持ちがなくなるわけではありません。
いや、それどころか、ホルモン的には「したい」気持ちは、20代の頃より高まっているかもしれません。
女性の性欲が、加齢とともに変化していくのは、主として2種類のホルモンのバランスが変化していくからです。
【参考記事】ホルモンと性欲の関係について詳しく知りたい方は、下記の記事を参照してください。
『不純愛トーク第154夜☆排卵期の性欲と月経前の性欲。同じ「したい」が少し違う』
『不純愛トーク第155夜☆揺れる30代の性。「三十させ頃」のホルモン的意味』
『不純愛トーク第156夜☆ヤンママの30代はキケンな香り。そのホルモン的理由』
『不純愛トーク第157夜☆40代の恋には「年齢差20」! そのホルモン的理由』
2種類のホルモンとは、
です。
この2種類のホルモンの関係が、年齢とともに微妙に、変化していくわけです。
ざっくり言うと、こんな感じです。
10~20代 エストロゲンの分泌がピーク。女性は、男にやさしく、ロマンチックに愛されることを願い、そのペニスをやさしく迎え入れる心と体の状態を作り出します。
30代 エストロゲンが減少し始めます。その結果、テストステロンの影響力が相対的に高まって、両者のバランスがほどよい感じになります。男をやさしく迎え入れながらも、自らも積極的に相手を求める――というふうで、まさに性的にはピーク。「三十させ頃」は、この状態を表す言葉。
40代以降 エストロゲンの分泌はかなり衰え、人によっては、更年期を迎えるケースが出てきます。その結果、体内ではテストステロン優位の状態が作り出され、「したい」「欲しい」という攻撃的な性欲が優勢になって、「四十し頃」と呼ばれる精神状態が見られるようになります。
では、女性の場合は、どうなんでしょう?
男性の中には、こんな言い方をする人たちがいます。

黙って寝っころがっていればいいんだもんなぁ。
いくつになっても、エッチできるじゃないか。
しかし、ほんとにそうでしょうか?
話は、そう簡単ではありません。

気持ちはエッチになっていくのに、ヴァギナは渇いていく…?
女性の性器=ヴァギナにも、老化現象は訪れます。それも、否応なしに。
「ヴァギナの老化」とは、「乾燥」。つまり、「濡れなくなる」ということです。
濡れなくなったヴァギナは、もはや、性交には耐えられなくなります。性交しようとしても痛いので、セックスに嫌悪感を抱くようになる場合さえあります。
しかし、「エッチしたい」という気持ちがなくなるわけではありません。
いや、それどころか、ホルモン的には「したい」気持ちは、20代の頃より高まっているかもしれません。
女性の性欲が、加齢とともに変化していくのは、主として2種類のホルモンのバランスが変化していくからです。

『不純愛トーク第154夜☆排卵期の性欲と月経前の性欲。同じ「したい」が少し違う』
『不純愛トーク第155夜☆揺れる30代の性。「三十させ頃」のホルモン的意味』
『不純愛トーク第156夜☆ヤンママの30代はキケンな香り。そのホルモン的理由』
『不純愛トーク第157夜☆40代の恋には「年齢差20」! そのホルモン的理由』
2種類のホルモンとは、
エストロゲン 女性ホルモン。女性らしい心や体を作り、男を「受け入れたい」という受容的な気分を作り出すホルモンで、膣を「受け入れ可能」の状態にするのも、このエストロゲンの働きといわれています。
テストステロン 男性ホルモン。「したい」「やりたい」という攻撃的な性欲を生み出すホルモンで、女性の体内でも、副腎などで微量ながら産生されています。
テストステロン 男性ホルモン。「したい」「やりたい」という攻撃的な性欲を生み出すホルモンで、女性の体内でも、副腎などで微量ながら産生されています。
です。
この2種類のホルモンの関係が、年齢とともに微妙に、変化していくわけです。
ざっくり言うと、こんな感じです。
10~20代 エストロゲンの分泌がピーク。女性は、男にやさしく、ロマンチックに愛されることを願い、そのペニスをやさしく迎え入れる心と体の状態を作り出します。
30代 エストロゲンが減少し始めます。その結果、テストステロンの影響力が相対的に高まって、両者のバランスがほどよい感じになります。男をやさしく迎え入れながらも、自らも積極的に相手を求める――というふうで、まさに性的にはピーク。「三十させ頃」は、この状態を表す言葉。
40代以降 エストロゲンの分泌はかなり衰え、人によっては、更年期を迎えるケースが出てきます。その結果、体内ではテストステロン優位の状態が作り出され、「したい」「欲しい」という攻撃的な性欲が優勢になって、「四十し頃」と呼ばれる精神状態が見られるようになります。

エストロゲンが低下したヴァギナが抱える悩み
問題は、エストロゲンの減少です。
エストロゲンは、主として卵巣で作られるのですが、この卵巣の機能は、年齢とともに衰えていきます。
卵巣の機能が衰えて、もはや排卵をしなくなる状態を「閉経」と言いますが、その年齢は、早い人で40歳代前半、平均的には50歳前後というふうに、まちまちです。
閉経を迎えると、卵巣で作られる女性ホルモン・エストロゲンの分泌も、急激に低下します。
実は、女性のヴァギナに膣液の分泌を促し、ペニスを受け入れやすい状態を作り出すのは、このエストロゲンの働き。加齢などによって、血中のエストロゲン濃度が低下すると、必然的に、ヴァギナは「濡れにくく」なってしまう――というわけです。
参考までに、「更年期」を迎えた女性のセックスに現れる変化については、次のようなことが指摘されています。←データは、ロンドンの更年期クリニックがまとめたもの。

①セックスへの関心がなくなった……39%
②セックスに嫌悪を感じるようになった……9%
③膣が乾燥する……31%
④性交時に痛みがある……37%
⑤クリトリスの感覚がなくなった……17%
⑥尿失禁の不安を感じるようになった……9%
⑦触れられるのをイヤと感じることがある……31%
⑧以前に比べてオーガズムが感じられなくなった……23%
この中で、③の「膣が乾燥する」と④の「性交時に痛みがある」は、おそらくかなりな部分でリンクしている問題ですが、更年期のヴァギナは、ただ「濡れにくく」なっているだけでなく、皮膚組織そのものも薄くなり、ph度も上がって(アルカリ性に傾いて)、感染症にもかかりやすくなってしまいます。
エストロゲンの低下した膣は、いろいろな問題を抱えるようになるわけです。

潤いを取り戻す方法はあるのでしょうか?
このほか、「濡れにくいヴァギナ」には、生活習慣が原因となる場合もあります。
膣液は、前にもご説明したとおり、充血した膣内の血管からリンパ液がにじみ出したものですから、動脈硬化、糖尿病などで血流が阻害されると、当然、膣液も出にくくなってしまいます。また、長年にわたる喫煙も、血管を収縮させてしまい、膣から潤いをなくす原因になってしまいます。
なんらかの理由で、卵巣除去手術を受けた人、人工透析を受けている人の膣も、膣液を分泌しにくい状態になりますし、何かの病気の治療のために、抗ヒスタミン剤、抗コリン性の薬剤などを投与している場合にも、膣は乾燥しがちになります。
では、こうして「濡れにくく」なったヴァギナに解決法はないのか?
あります。
ひとつは、減少するエストロゲンを補ってあげる「エストロゲン補充療法」です。
これは、ふつう、更年期障害の治療法として行われるものですが、実施には医師の指導が必要となります。気になる人は、一度、病院で相談してみることをおすすめします。
もうひとつは、天然のラブジュースを補うための「ローション」の使用です。
中には、ベビーオイルやマッサージ用のオイルなどをローションとして使う人もいるようですが、この種のオイルの中には、ヴァギナには作用が強すぎるものもあります。できれば、専用のローションを使うことをおすすめします。
加齢や病気による膣液の減少は、避けようのない事態です。しかし、だからと言ってSEXを避けていると、今度は、心の空虚感のようなものに襲われ、俗に「空の巣症候群」などと呼ばれる更年期のうつ状態を招くことにもなりかねません。
少なくとも、膣液の減少には対策の立てようがあるわけですから、パートナーとも協力し合い、ふたりの工夫で、充実した愛の時間を過ごしていただきたい――と、筆者は心から願うしだいです。
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美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。

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