「甘い言葉」に弱い女ほど、暴力に支配される

法則34 「甘い言葉」に弱い女ほど、暴力に支配される
女に手を挙げる男。そんなの最低、と思う人が
大半だろうと思いますが、中には、その暴力に
支配されてしまう人もいます。その理由は——。
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女に手を挙げる男たちがいます。
何かと言うと、ピシッ、バシッ、ときには、ボコッとやるわけです。
そんな男、最低――。
たいていの女性はそう思うはずです。男から見ても、「女に手を挙げる男」なんて「情けないやつ」にしか見えません。
しかし、女性の中には、そういう男になぜか惹かれてしまう――という人が、少なからずいることも事実です。
なぜか?
実は、そういう男たちの中には、「暴力性」と「やさしさ」が、《表と裏》のように同居している場合が、けっこうあるからです。まるで、冷たいレザーの裏地に、フワフワの起毛素材が使われているように――です。
表面のレザーがゴワゴワで冷たいほど、その裏側に貼られたフワフワの起毛素材が温かく見えてしまう。
ほんとは、あの人、とってもやさしい人なの。
男の暴力から離れられない女性の多くが、そう言って男をかばおうとしたりします。
これは、ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者に、しばしば見られる傾向でもあるのですが、実はそれは、こうした男の二面性に精神が支配されてしまっているからではないか――と、筆者・長住は思っています。
「暴力性」と「極端なやさしさ」。実はこれは、どちらも同じ成分、同じ心的動機からできている。
今回は、そんな話をしてみようと思います。
何かと言うと、ピシッ、バシッ、ときには、ボコッとやるわけです。
そんな男、最低――。
たいていの女性はそう思うはずです。男から見ても、「女に手を挙げる男」なんて「情けないやつ」にしか見えません。
しかし、女性の中には、そういう男になぜか惹かれてしまう――という人が、少なからずいることも事実です。
なぜか?
実は、そういう男たちの中には、「暴力性」と「やさしさ」が、《表と裏》のように同居している場合が、けっこうあるからです。まるで、冷たいレザーの裏地に、フワフワの起毛素材が使われているように――です。
表面のレザーがゴワゴワで冷たいほど、その裏側に貼られたフワフワの起毛素材が温かく見えてしまう。

男の暴力から離れられない女性の多くが、そう言って男をかばおうとしたりします。
これは、ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者に、しばしば見られる傾向でもあるのですが、実はそれは、こうした男の二面性に精神が支配されてしまっているからではないか――と、筆者・長住は思っています。
「暴力性」と「極端なやさしさ」。実はこれは、どちらも同じ成分、同じ心的動機からできている。
今回は、そんな話をしてみようと思います。

殴っては、やさしく愛撫する――というパターン
あなたが、そういう男と一緒に暮らしていたら――という仮定で、話をしてみましょうか?
まれに、女性がそういうタイプという場合もありますが、ほぼ、その行動パターンは同じと考えていいと思います。
あなたは、職場の仲間で男友だちのひとりでもある男性に誘われ、食事をして、男の待つ部屋に帰って来ました。
まだ、時刻は11時前。そんなに遅い時間でもないはずですが、部屋で待っていた男は、あなたの顔を見るなり、声を荒げます。


いきなりビシッと、平手があなたの頬に飛んできます。



今度は太ももにケリが入ります。蹴られると同時に、上体を突き飛ばされて、あなたの体は床の上に吹っ飛びます。
男は倒れたあなたの上に馬乗りになって、髪の毛をつかみ、汚い言葉を浴びせます。



また平手打ちが、あなたの頬を打ちます。返す手で、今度は、反対側の頬を……。
そんな暴力が、あなたが「ごめんなさい」「許してください」と言うまで続けられます。
あなたが泣きながら許しを乞うと、やっと、男の手はゆるみます。
あなたの髪を引き抜かんばかりにつかんでいた手が、今度は、あなたの頭を撫で始めます。

涙を浮かべてうなずくあたなの耳元に口を近づけて、さっきまでとはうって変わった甘く、やさしい声で、男はささやき始めます。







言いながら、男は、あなたの服を脱がせ、やさしく愛撫し始めます。
スカートも下着も脱がせ、あなたのそこに差し込まれてくる、男の猛り狂ったような肉棒。
あなたは、悔しいと思いながらも、いつしか、その甘い感覚に溺れていってしまいます。

「支配」しようと思う人間は、「アメ」と「ムチ」を使い分ける
おわかりいただけたでしょうか?
あなたに暴力を振るうのも、あなたに甘い言葉を投げかけながら、あなたの体をやさしく愛撫するのも、実は、まったく同じ「動機」から出た行動だ――ということが?
同じ動機。それは、
あなたを「支配」したい

という動機です。
みなさんは、「アメとムチ」という言葉を聞いたことがあろうかと思います。
人を支配下に置こうとする人間は、この「アメ」と「ムチ」を使い分けます。
前の例に出てきたような、暴力を振るっては、やさしくなだめる――というパターンも、一種の「アメとムチ」です。
あからさまな暴力こそ見られないけど、精神的には同様と思われるケースもあります。
ボロクソに叱った後で、「ま、しかし、あまえの××なところは、だれにも負けないと思ってるよ」と頭を撫でる。
「おまえみたいなクソ女をだれが」とけなした後で、「しかし、なぜかそんなおまえにホレちまったんだよな」と抱きしめる。
「出て行け!」と追い出した後を追いかけて来て、「やっぱり、行かないでくれ。オレにはおまえが必要だ」と泣き落としにかかる。
どれも、「アメとムチ」のパターンです。
ここでは、男性の例ばかりをご紹介しましたが、女性が男性に対してこうした行動をとることもあれば、女性が女性に対して、男性が男性に対して、こういう行動をとるこもあります。
いずれの場合も、こうした行動をとる目的は、「相手を思いのままに支配したい」です。
筆者などは、相手の中にこういう要素を感じ取った瞬間に、「こいつとはつき合えない」と距離をとりますが、人によっては、見事にはまってしまう人もいます。
実は、「アメとムチ」による支配には、からっきし弱いタイプの人間が、少なからずいるんですね。

「アメ」を喜ぶ人間ほど、「暴力」にも支配される
筆者の長年の観測によれば、結論はこうです。
なぜか?
「甘い言葉」=「アメ」に弱い、という精神は、「自立心」が低い。つまり、相手に「依存」する程度が強い。
「依存傾向」が強いと、相手の評価に左右されやすくなってしまいます。
暴力を振るわれたり、強い言葉で責めたり、攻撃されたりしても、「責められる自分にも、何かいけないところがあったのではないか」と考えてしまう傾向が、他のタイプよりも強いのです。
そこへ「甘い言葉」を投げかけられると、つい、ホロリとなってしまいます。
「いい子にしていれば、こんなに大事にしてもらえるんだ」と思うので、次に、暴力を振るわれても、なんとかそれに耐えて、ホメられようとしてしまうんだ――と思うのです。
これでは、「支配しよう」と思っている人間の思うツボ。
いつまでも、「アメとムチ」による支配から、逃れられなくなってしまいます。
「アメ」に弱い人間は「ムチ」にも弱い――というのには、脳のしくみも関係しています。
「暴力に脅える」も、「甘い言葉に喜ぶ」も、実は、脳の中では、同じ部位が担当しています。
「扁桃体」と呼ばれるモジュールで、実はこの部位は、動物が身の危険を感じたり、安全を確認したりする、生存を維持する上でもっとも重要な情報を処理する場所です。
ここに刻まれた情報がストレートに感情や行動を支配するタイプの人間ほど、「アメ」にも「ムチ」にも弱くなってしまいます。
ジェットコースターのように、「怖い」と「甘い」の間を上下する循環から逃れるには、この「扁桃体」が受け取る一次情報をフィルターにかけ、冷静に分析し判断する「脳のはたらき」が求められるのですが、そのためには、冷静な第三者の助けが必要になる場合もあります。
「冷静で理性的な友だち」は、この状態から脱け出すには、重要なアイテムかと思われます。
ここでは、「アメとムチ」タイプの暴力について解説しましたが、人に暴力を振るう人間のパターンは、これだけではありません。
単純に粗暴なだけの人間もいるし、あまりに強く、偏った道徳的価値観ゆえに、暴力を振るう確信犯も、少なくないだろうと思います。
そういうタイプについては、残念ながら、筆者は分析すべき材料を持ち合わせていません。
ここでは、触れないことにしておきます。
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