第69夜☆「つき合って」と言わないと、「つき合ってる」にならない!?
第69夜
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。今回は、「つき合う」とは何かをめぐって、アンケートの意外な結果をご紹介! その背景を管理人が分析します――。
哲雄 AKIクンは、前回、自分が相手を「好き」で、相手も自分を「好き」ってなったら、それで、恋は実ったことになる、って言ったよね。
AKI ハイ、確かに。
哲雄 つき合わなくても?
AKI つき合うでしょ、ふつう。おたがいが「好き」ってなったら……。
哲雄 じゃ、つき合うっていうのは、どういう状態を言うのかなぁ?
AKI そりゃ、あれですよ。会えば、ふたりで「もんじゃ」食べたりとか、ふたりでおみくじ引いて、「ハハ…わたし、凶だって」って肩を小突きあったりとか、「わたし、人形焼き食べた~い」とか言って、焼きたてのをほおばりながら川っぷちを散歩したりとか、「ネ、今度、水上バスに乗ろうよ」「ウン、乗ろう」なんて言いながら、じっと目を見つめあったりなんかしちゃって……。
哲雄 あの……もしもし、どうでもいいけど、キミたちのつき合いって、ものすごく地域的に偏ってるんだね。
AKI ほっといてください。
哲雄 で、それだけ?
AKI ハイ、確かに。
哲雄 つき合わなくても?
AKI つき合うでしょ、ふつう。おたがいが「好き」ってなったら……。
哲雄 じゃ、つき合うっていうのは、どういう状態を言うのかなぁ?
AKI そりゃ、あれですよ。会えば、ふたりで「もんじゃ」食べたりとか、ふたりでおみくじ引いて、「ハハ…わたし、凶だって」って肩を小突きあったりとか、「わたし、人形焼き食べた~い」とか言って、焼きたてのをほおばりながら川っぷちを散歩したりとか、「ネ、今度、水上バスに乗ろうよ」「ウン、乗ろう」なんて言いながら、じっと目を見つめあったりなんかしちゃって……。
哲雄 あの……もしもし、どうでもいいけど、キミたちのつき合いって、ものすごく地域的に偏ってるんだね。
AKI ほっといてください。
哲雄 で、それだけ?
AKI ハ? 他に何か? エッチするかとか、どんな形でつながるのかとか……そういうことをお尋ねになってるんでしょうか?
哲雄 そんなこと聞いても、私には何のメリットもありません。そんなことより、何かその……口約束のようなこととかは、ないわけですか?
AKI 口約束? 何ですか、それ?
哲雄 いや、実はね、こないだも話したけれど、このブログの姉妹サイト『投票!デート&Hの常識』で、アンケートをとったわけですよ。「ふたりが『つき合ってる』と言える最低条件は?」ってね。その結果がこれなんだけど……。
→下の投票フォームの「結果を見る」をクリックすると、投票結果が表示されます。
もちろん、このフォームからも投票できますので、どうぞ。
AKI エーッ!? 「定期的にデートしてる」だけじゃダメなんだ?
哲雄 ウン。それだけで「つき合ってる」と考える人は、全体の25.7%しかいないんだね。「会えばSEXする」でも14.3%。それに対して、なんと45.7%の人たちが、「つき合って」「ウン」と、言葉で確認しないと「つき合ってるとは言えない」と考えてるんだよね。
AKI ヘーッ。ちょっと意外だなぁ。
哲雄 でしょ。実はね、この傾向、私が記憶している限りでは、80年代後半から現れ始めたような気がする。
AKI わたし、まだ生まれてないわ。
哲雄 コラコラ。イワシ……じゃない、サバを読むでない。
AKI どういう時代だったの? その80年代後半って?
哲雄 バブルの全盛期かなぁ。確かに、あの時代って、性愛というか、性風俗の爛熟期ではあった。女の子たちはボディコンに身を包んで街を闊歩し、お金と男には不自由しないわよ……的な時代だったと思う。確か、「女子大生ブーム」なんてものが巻き起こったのも、あの時代。
AKI つまり、「女が高く売れた時代」だったわけですね。
哲雄 おお、うまいこと言う。まさにそのとおり。男の金でメシを食う、アゴ足付きの小旅行に招待されちゃう……なんてことが、別に「愛」なんてなくても、あたり前のように行われてた。そうなるとね、たかが2、3度、食事したくらいで「つき合ってる」なんて顔、しないでよ――になっちゃうわけですよ。
AKI ウワーッ、言ってみたいわ、私もそんなセリフ。でも、ずいぶん、強気でしたね、女の子たちも。
哲雄 なにしろ「三高」なんて言葉を生み出した世代ですからね。
AKI 三高? 何ですか、それ?
哲雄 高学歴、高収入で、身長が高い――これが、男を選ぶ条件とされたわけです。
AKI 全部、外れてますね、哲ジイ。
哲雄 ウルサイ! ほっとけ。それでだね、いまにして思えば、そういうのって、全部、「虚」だったわけですよ。時代が作り出した「虚」。その象徴が「ジュリアナ」のお立ち台。
AKI あ、それ、テレビで見たことある。「ジュリアナ」って、ディスコでしょ?
哲雄 そうそう。ボディコンの娘たちが夜な夜な詰めかけるディスコで、彼女たちにとっては、「お立ち台」というステージに上がって踊るのが、一種のステータスになってた。これからは、私たち女の天下よ――とでも言わんばかりに、ケツを振って、顕を競ったわけです。「虚」の時代の「虚」の象徴だったわけです、あれは。
AKI ね、哲ジイ。その「虚」の時代っていうのが、よくわからないんですけど、何が「虚」だったわけ?
哲雄 バブル景気そのものが「虚」です。ちょっと横道にそれるけど、これでも経済学部だからね、解説しておきましょうか。日本の経済っていうのはさ、戦後、一生懸命にモノを作って、拡大再生産を続けることで利益を上げ、ぼう大な資産、わかりやすく言うと「貯金」を作りました。
AKI 拡大再生産……って?
哲雄 単純に言うと、去年「1」作ったものを、今年は「1.2」作る。こうして生産を拡大し続けないと、企業は利潤を上げることができない。これ、資本主義の宿命なんですよ。ところがね、そのモノ作りが、全世界的に頭打ちになった。特に先進国では「少子化」の問題などもあって、モノの供給が飽和状態になってしまった。株価も暴落する。さて、そこで、日本の企業は何をやったか?
AKI ウーン、私だったら、貯金に手をつける……かな。
哲雄 オーッ! すごい! よくわかりました。そう、貯金に手をつけた。経営学的に言うと「ストック」って言うんだけど、その貯金を吐き出して、不動産投資とかに走っちゃったんだね。いろんな企業が一斉にそれをやったから、世の中には一時的に金があふれかえった。実態経済である「モノ作り」は行き詰まってるのに、金だけが市場にあふれる――これが、「バブル」と言われる所以なんだけど、その危険性に気づかないおバカな連中は、「金を動かせば金が手に入る」とばかりに、マネー・ゲームに狂奔し始めるんだね。
AKI そう言えば、うちのお父さんも「ゴルフ会員権」なんての、買いまくってました。
哲雄 いまじゃ、紙くず同然。それが「虚」の実態。でも、その「虚」に踊らされた人たちもいる。特に、女の子が強気だったの、なんの。「食事? もんじゃ? 笑わせないでよ」ぐらいの勢いですよ。
AKI 私、そんなこと言いませんよ。
哲雄 知ってますよ。目標は「水上バス・デート」だもんね。
AKI あきらかにバカにしてるッ!
哲雄 尊敬してるんです。でね、話を戻すと、世の中が「虚」にあふれてる時代にあっては、これは「虚」じゃなくて「実」よ――ということは、きちんと口に出して確認するしかない。
AKI それで、言葉で確認するのかぁ。「つき合ってください」「ウン」って。それがないと、「虚」だか「実」だかわからないから。
哲雄 ではないか……と、長住は推測するわけです。
AKI 哲ジイは、そんなこと言わないよね。
哲雄 言わずに、いきなりチューします。
AKI みなさん、この人の半径3メートル以内には近づかないほうがいいですよ。
【管理人より】本日は、「つき合ってる」は「恋愛の成就」と言えるのか――という話まで進む予定でしたが、お時間(一記事の適正容量いっぱい)となってしまいました。「成就」の話は次回に。ジョージュヤ・オン・マイ・マインド~♪。
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哲雄 そんなこと聞いても、私には何のメリットもありません。そんなことより、何かその……口約束のようなこととかは、ないわけですか?
AKI 口約束? 何ですか、それ?
哲雄 いや、実はね、こないだも話したけれど、このブログの姉妹サイト『投票!デート&Hの常識』で、アンケートをとったわけですよ。「ふたりが『つき合ってる』と言える最低条件は?」ってね。その結果がこれなんだけど……。
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もちろん、このフォームからも投票できますので、どうぞ。
AKI エーッ!? 「定期的にデートしてる」だけじゃダメなんだ?
哲雄 ウン。それだけで「つき合ってる」と考える人は、全体の25.7%しかいないんだね。「会えばSEXする」でも14.3%。それに対して、なんと45.7%の人たちが、「つき合って」「ウン」と、言葉で確認しないと「つき合ってるとは言えない」と考えてるんだよね。
AKI ヘーッ。ちょっと意外だなぁ。
哲雄 でしょ。実はね、この傾向、私が記憶している限りでは、80年代後半から現れ始めたような気がする。
AKI わたし、まだ生まれてないわ。
哲雄 コラコラ。イワシ……じゃない、サバを読むでない。
AKI どういう時代だったの? その80年代後半って?
哲雄 バブルの全盛期かなぁ。確かに、あの時代って、性愛というか、性風俗の爛熟期ではあった。女の子たちはボディコンに身を包んで街を闊歩し、お金と男には不自由しないわよ……的な時代だったと思う。確か、「女子大生ブーム」なんてものが巻き起こったのも、あの時代。
AKI つまり、「女が高く売れた時代」だったわけですね。
哲雄 おお、うまいこと言う。まさにそのとおり。男の金でメシを食う、アゴ足付きの小旅行に招待されちゃう……なんてことが、別に「愛」なんてなくても、あたり前のように行われてた。そうなるとね、たかが2、3度、食事したくらいで「つき合ってる」なんて顔、しないでよ――になっちゃうわけですよ。
AKI ウワーッ、言ってみたいわ、私もそんなセリフ。でも、ずいぶん、強気でしたね、女の子たちも。
哲雄 なにしろ「三高」なんて言葉を生み出した世代ですからね。
AKI 三高? 何ですか、それ?
哲雄 高学歴、高収入で、身長が高い――これが、男を選ぶ条件とされたわけです。
AKI 全部、外れてますね、哲ジイ。
哲雄 ウルサイ! ほっとけ。それでだね、いまにして思えば、そういうのって、全部、「虚」だったわけですよ。時代が作り出した「虚」。その象徴が「ジュリアナ」のお立ち台。
AKI あ、それ、テレビで見たことある。「ジュリアナ」って、ディスコでしょ?
哲雄 そうそう。ボディコンの娘たちが夜な夜な詰めかけるディスコで、彼女たちにとっては、「お立ち台」というステージに上がって踊るのが、一種のステータスになってた。これからは、私たち女の天下よ――とでも言わんばかりに、ケツを振って、顕を競ったわけです。「虚」の時代の「虚」の象徴だったわけです、あれは。
AKI ね、哲ジイ。その「虚」の時代っていうのが、よくわからないんですけど、何が「虚」だったわけ?
哲雄 バブル景気そのものが「虚」です。ちょっと横道にそれるけど、これでも経済学部だからね、解説しておきましょうか。日本の経済っていうのはさ、戦後、一生懸命にモノを作って、拡大再生産を続けることで利益を上げ、ぼう大な資産、わかりやすく言うと「貯金」を作りました。
AKI 拡大再生産……って?
哲雄 単純に言うと、去年「1」作ったものを、今年は「1.2」作る。こうして生産を拡大し続けないと、企業は利潤を上げることができない。これ、資本主義の宿命なんですよ。ところがね、そのモノ作りが、全世界的に頭打ちになった。特に先進国では「少子化」の問題などもあって、モノの供給が飽和状態になってしまった。株価も暴落する。さて、そこで、日本の企業は何をやったか?
AKI ウーン、私だったら、貯金に手をつける……かな。
哲雄 オーッ! すごい! よくわかりました。そう、貯金に手をつけた。経営学的に言うと「ストック」って言うんだけど、その貯金を吐き出して、不動産投資とかに走っちゃったんだね。いろんな企業が一斉にそれをやったから、世の中には一時的に金があふれかえった。実態経済である「モノ作り」は行き詰まってるのに、金だけが市場にあふれる――これが、「バブル」と言われる所以なんだけど、その危険性に気づかないおバカな連中は、「金を動かせば金が手に入る」とばかりに、マネー・ゲームに狂奔し始めるんだね。
AKI そう言えば、うちのお父さんも「ゴルフ会員権」なんての、買いまくってました。
哲雄 いまじゃ、紙くず同然。それが「虚」の実態。でも、その「虚」に踊らされた人たちもいる。特に、女の子が強気だったの、なんの。「食事? もんじゃ? 笑わせないでよ」ぐらいの勢いですよ。
AKI 私、そんなこと言いませんよ。
哲雄 知ってますよ。目標は「水上バス・デート」だもんね。
AKI あきらかにバカにしてるッ!
哲雄 尊敬してるんです。でね、話を戻すと、世の中が「虚」にあふれてる時代にあっては、これは「虚」じゃなくて「実」よ――ということは、きちんと口に出して確認するしかない。
AKI それで、言葉で確認するのかぁ。「つき合ってください」「ウン」って。それがないと、「虚」だか「実」だかわからないから。
哲雄 ではないか……と、長住は推測するわけです。
AKI 哲ジイは、そんなこと言わないよね。
哲雄 言わずに、いきなりチューします。
AKI みなさん、この人の半径3メートル以内には近づかないほうがいいですよ。
【管理人より】本日は、「つき合ってる」は「恋愛の成就」と言えるのか――という話まで進む予定でしたが、お時間(一記事の適正容量いっぱい)となってしまいました。「成就」の話は次回に。ジョージュヤ・オン・マイ・マインド~♪。

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