シランケンの不純愛講座　話しながら髪に触るそのクセは、超ヤバい！

話しながら髪に触るそのクセは、超ヤバい！

男と女のモテ技　　Ｗ-12　　

女性がよくやるしぐさに、話しながら自分の髪に触る、
というのがあります。このクセは、ちと危険。
そこには、性的な意味が込められている場合もあり、
そう誤解される場合もあるからです――。　

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　Ｍ　は「男からのモテ技」、　Ｗ　　は「女からのモテ技」、　Ｎ　は「男女共通のモテ技」です。

　話しながら自分の髪に触る。
　それがクセになっている人が、けっこういます。男女ともに見られるクセではあるのですが、それをやられると心が動く――という点では、男は女の比ではありません。
　自分の髪を触りながら話す男がいたりしたら、筆者などは、「なんだ、コイツ！」と、その性的傾向にあらぬ疑いさえ抱いてしまうかもしれません。
　唯一、許せるのは、「いやぁ、まいったな」と頭を撫で回すしぐさぐらいでしょうが、しかし、あれは、頭皮を撫でているのであって、髪に触っているわけではありません。
　触るほどの髪に恵まれない筆者などは、仕方ないので鼻毛に触ったりするのですが、これもあまりおすすめできません。先日も、電車の座席に座って鼻毛に自己タッチ。ブチッ！　と抜いたやつを吹き飛ばしていたら、前に座ったオババに思いきりニラみつけられてしまいました。
　というわけなので、今回は、男はカット！
　もっぱら、《女性が自分の髪に触る》というシチュエーション限定で、話を進めたいと思います。

　さて、ここにひとりの男子あり。
　仮に名前を「ケン」としておきましょうか。
　ケンは、最近、職場にいるひとりの女性のクセが気になって仕方がないのだそうです。
　その女性というのは、ケンより２つか３つ年下の、ま、美人というより「かわいい」というタイプの女の子。こちら、せっかくですから、仮の名を「メリー」としておきましょうか。
　このメリー嬢、肩の下まで伸ばした髪にタテ巻きのカールをかけ、いつもそのウエーブをユサユサと揺らしながら、社内を闊歩なさっております。
　ケンがメリーのそのクセが気になりだしたのは、つい最近のことです。

髪の毛を自分の指に巻き付けながら見上げる視線にノック・ダウン！

　

私ね……。

　などと話し始めるときに、メリー嬢はなぜか、必ず、肩の下まで伸ばした巻き毛の数本を両手で胸元までたぐり寄せます。
　手に取った毛束を人指し指にクルクルと巻きつけたり、ときには、その数本を口にくわえたりしながら、上目づかいに自分を見上げる視線。キラキラと星の粉を撒き散らしながら、自分に向けられてくるその視線の照射を浴びた瞬間から、ケンは彼女のそのクセが気になり始め、頭から離れなくなってしまったそうです。

　ケンの観察によれば、彼女はだれと話すときでもそうしている、というわけではなさそうでした。
　少なくとも、オフィスのほかの男たちと話すときには、けっしてそんなしぐさを見せません。同僚の女の子たちの前でも、めったに見せません。ただ、彼女と仲のいい２、３人の女の子といるときだけは別で、そういうときには、話している間じゅう、髪を指に巻きつけては離し、また別の髪を胸元に持ってきては指に絡める……を繰り返します。

　そのうちに、われらがケンは、気づいたんですね。メリー嬢がそのしぐさを見せるのは、彼女が気を許している相手にだけだ――ということに。（←もっと早く気づけよ、ですが、ま、いいでしょ）
　そして、男相手にそれを見せるのは、自分といるときだけだ――とわかったとき、ケンの中には、彼女に対する特別の思いが芽生えていました。

　

私ね、○○さん……。

　今度、彼女がそう話しかけてきたときには、きっと自分は彼女をどこかへ誘っているだろう。そして、その長い髪を、今度は、自分の指に絡め取っているに違いない――強く確信するケンでありました。

カラス

　ポイント　
相手の手にしてほしいことを自分でやる「自己タッチ」

　登場したメリー嬢が見せたしぐさは、心理学的には「自己タッチ」と呼ばれているしぐさです。不安な気持ちの表現であったり、甘えたいという心理の表われだったり……と、状況によって解釈の仕方も微妙に変わるのですが、もっとも直接的には、「私に触れてほしい」というメッセージの表現、とされています。
　相手にしてほしいことを自分の手でしている、という解釈です。
　自分で自分の髪に触る女性は、その髪をだれかに撫でてほしいと思っているのだし、話しながら指で唇に触る女性は、キスしてほしいと思っているのだし、両手をギュッと胸に当てる女性は、そこをだれかの大きな手でモミモミしてほしいと思っている――というわけです。
　もし、どこかのおじさんが自分のお尻をボリボリとやっていたら、それはどこかの美女にお尻をボリボリしてほしいと思ってる――てことにもなりますが、こういうのは無視したほうが無難かと思います。

　さて、女性のみなさんには、ひとつだけ、使用上の注意を。
　こういうしぐさを、ついクセでやってしまうという人は、くれぐれもご用心いただきたい。自信家の男の前でこれをやると、自分にはそんな気はさらさらないのに、「こいつ、オレに抱かれたがっているんだな」と思われてしまうこともあるからです。
　男性にも、ひとつだけ注意を。
　女性が自分の髪を手に取って指先でまさぐっている。しかも、目線を落として、なにやら寂しげに――という場合、「だれかに触ってほしいの」というメッセージを発しているのではないケースが、ひとつだけ考えられます。

　

それは、枝毛探し！

　「触ってほしいのね」などと勝手に解釈して手を伸ばすと、逮捕される場合もありますので、くれぐれもご注意くださいますよう。

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