「モテなくて」というウソと「モテすぎて」というウソ

疑いの目「愛」はときどきウソつき
 File-20  「モテなくて」というウソと「モテすぎて」というウソ

自分を過大に見せる人間と過少に見せる人間。
「モテる」に関しても同様の傾向が見られます。
「モテなくて」と過少申告する人間と、
「モテすぎて」と過大申告する人間。
恋の相手としてふさわしいのは?


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 口を開けば、

  オレ(私)、モテないから。

 と言う男(まれに女)と、訊かれもしないのに、

  いやあ、モテすぎちゃって……。

 と言う男(まれに女)。
 さて、あなただったら、どっちの男(女)を信用しますか?
 「信用するか?」というのは、「ウソをついているのはどっちか?」という問題ではありません。←たぶん、どっちもウソですから、そんなことを問題にしても、意味がありません。
 問題にしているのは、

 どっちのウソをつく男(女)のほうが、人間として信用ができるか?
 さらに言うなら、
 どっちのほうが「恋人」として選んでも後悔しないか?


 ということです。
 「どっちもイヤ」と言う人もいるかもしれませんが、私・長住の観察によれば、人間はだいたいどっちかにブレます。
 つまり、ちょっと少なめに申告するか、ちょっと多めに申告するという傾向が、どんな人間にも、多かれ少なかれある――ということです。
 そこで、大真面目に考え込んで、「ま、そこそこ声をかけてはもらえるけど、モテるってほどじゃないし、といって、モテないってわけでもないし……」なんて答える人間も、「適当に」だのとはぐらかす人間も、男であろうが女であろうが、長住は、好きになれません。
 人間として面白くない、と思うからです。
 ま、そういう人間には、一日中、ヒマな役場で帳簿の前にでも座っていていただくとして、結論から言うと、長住は、絶対に後者、つまり「モテすぎちゃって」男のほうだ――と思っています。これは、女性でも同じです。

 「モテないから」人間も、「モテすぎちゃって」人間も、真実を正確に語っていない、という点では、同罪です。
 しかし、「動機」が違います。
 ちょっと推測してみましょう。

悪魔女
「モテないから」人間が隠している動機

 中には、ほんとに根が謙虚で、「オレ(私)、モテるんだ」などとは口が裂けても言えない――というタイプもいるかもしれません。しかし、私が知る限り、そんな男(女)は、レアです。
 ほんとに謙虚であれば、「モテないから」ではなく、「モテる」「モテない」という話題そのもの忌避します。
 では、あえてそれを口にする動機とは何か?
 考えられることは、2つ。

 動機その1 
「そんなこと、ないですよォ」と否定してほしい

 ほんとは「モテるでしょ」と言ってほしい、あるいは、特定の女性(または男性)に「そんなことないでしょ。○○さん、ステキだと思いますよ」と言わせたい。つまり、否定させるために、「モテないから」と言ってみるわけです。
 これは、私・長住も、用いたことのある手法です。しかし、失敗でした。
 相手のご婦人は、哀れなホームレスを見るような目で私を見つめたのち、言い放ったのです。

  そんなに気を落とさないで。捨てる神あれば、拾う神あり……って言うでしょ。

 以後、私は二度と、この手の言葉は口にしないことにしています。

 動機その2 
「かわいそう。私でよかったら……」と言ってほしい

 「モテないから」と口にする男(女の場合も同様)の7~8割が期待しているのは、たぶん、こっち。つまり、同情を引こうとしているわけです。
 しかも、ある種の女性(男性でも同じ)には、この手が実によく効く。この「ある種の」というのは、もう想像がつくかと思いますが、「母性愛に富んだ女性たち」です。男だと、「父性愛に富んだ」ってことになるんでしょうね。
 「オレ(私)、モテないし……」なんて、ショボンとして言われたら、この「ある種の」女たち・男たちは、胸がキューンとなって、「いいわ。私の巨乳でなぐさめてあげる」「オレの胸で抱き締めてやるよ」となるわけです。
 別に、いいですよ。それはそれで、恋愛のテクニックなんですから。
 しかし、この手の「モテないから」人間は、あっちでもこっちでも「モテないから……」とつぶやく癖(ヘキ)を持っています。
 実は、これが問題。
 そうやってつぶやいちゃ、会社のお局さんも、上司も、六本木のチイママも、二丁目のゲイボーイも、いただいてしまう。
 結婚したらしたで、今度は、「オレ、女房に愛されてなくてさ」「私、亭主に女扱いされてないから」なんてやりかねない。
 「モテないから」男(女も)は信用ならない――というのは、実は、こういう手合いが多いからでもあるからなのです。

悪魔女
「モテすぎちゃって」人間が隠している動機

 こっちはまぁ、ただの「ミエっぱり」と言えば、それまでです。
 その「ミエ」の中には、「自分を大きく見せたい」という野心が含まれている場合も、ないとは言えません。
 しかし、そういう人の場合は、すべての話が大きくなります。つまり、「恋バナ」ばかりでなく、仕事の成功談も、昔の武勇伝も、すべてにわたって「ホラ」を吹くので、ひと目で見分けがつくと思います。
 そうではない人間が、「モテすぎちゃって」と口走る場合には、その動機としては、次のようなことが考えられます。

 動機その1 
「モテない」自分を隠したい

 「モテないヤツ」と憐れみの目を向けられるのも情けないので、「いやぁ、モテすぎちゃって」と、強がって見せる、という動機です。「涙」を「イヤ、目が汗かいて」と言うのと同じで、男なら、これは一種のダンディズム。私・長住は、こういう強がりが嫌いじゃありません。

 動機その2 
競争心を煽りたい

 たとえば、みなさんが量販店などに行って買い物をしているとしましょう。
 そのとき、

  こちらの商品は、大人気。残りわずかとなりました。

 と言われるのと、

  こちらの商品は、まだたっぷり在庫がございます。

 と言われるのと、どっちが購買欲をそそられるか?
 当然、前者ですよね。
 それと同じ原理で、「オレ(私)ってモテすぎちゃって……」と言うことで、女性たち(または男性たち)の競争心を煽り立てようというわけです。
 ただし、もしこんな動機で「モテすぎちゃって」を口にするとしたら、その男性(女性)は、かなりの自信家。競争してでも自分を手に入れようとする「買い手」がいる――という自信がないと、この手は使えません。

 動機その3 
ただのウケねらい

 ハイ、私も、しばしば、こんな動機で「モテすぎちゃって」と口走ることがあります。
 モテるわけがない――と、周囲に思われていることを承知の上でのウケねらいです。
 当然、「どこのオバちゃんに?」などとツッコミを入れられることを期待してなんですけど、悲しいかな、本気にされることがあるんですねぇ、私の場合。困ったことです。

 というわけで、「モテすぎちゃって」のほうは、あんまり実害がありません。
 「モテないから」も「モテすぎちゃって」も、どっちもウソだとしたら、私・長住は、明るく笑いが取れる、実害のないウソのほうをとりたいと思うのですが、いかがでしょう?



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