その人のグチは、ただ、聞いてあげるだけでいい

愛する人間からグチを聞かされたら、男も、女も、
何とかその問題を解決してあげよう――と、
知恵を絞るかもしれません。しかし、それはムダ。
グチを言う人間が求めているものは――。
エロ 官能小説 モテ 不倫
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
たとえば、オフィスの昼休み。近くの公園のベンチに腰掛けて、涙を流している同僚の女子社員がいたとします。
あるいは、オフィスの残業タイム。デスクで書類をグチャグチャに丸めてクガカゴに放り込み、なにやらお怒りのご様子の後輩女子社員がいたとします。
既婚のあなたであれば、クタクタになって家に帰りつく早々、「ネェ、聞いてよ、あなた」と、グチの嵐を浴びせかけてくる女房がいたとします。
さて、こんなとき、あなたなら、どうしますか?
こういうとき、たいていの男は(おそらく女性の場合も同じと考えてください)、次のどれかになろうとします。
〈1〉裁判官
涙や怒りやグチの理由を聞いて、だれがわるいのかを判定しようとする。
「そりゃ、そいつがわるい。キミが怒るのもムリないよ」とやれば、一時的に彼女の溜飲を下げさせることに成功するかもしれません。しかし……。
多少なりとも正義感を持ち合わせ、公正であろうとするこのタイプは、「確かにそいつもわるいけど、キミだってもう少し……」と、あくまで公平な裁決を下そうとして、余計、彼女の怒りに火をつけ、嘆きを増幅させてしまいます。
〈2〉修理屋
彼女の怒りや嘆きの原因を探って、性急に解決策を提示しようとする。
「そういうときはさ、○○すればよかったんだよな」と、「今日の試合の反省会」モードに持ち込んで、余計、彼女を落ち込ませることもあれば、「こういうときはさ、○○すればスカーッとするぜ」と、見当違いの対症療法を押し付けて、「ほっといてよ」とメイワクがられることもあろうかと思います。
〈3〉評論家
彼女の怒りや悲しみの原因を分析して、解説・論評を加えようとする。
冷静かつ客観的であろうとするあまり、「よくある問題だよね。ま、そこで泣いたり、怒ったりしてみたところで、根本的な解決にはならないけど」などと、彼女の悩みや苦しみを「小さな問題」扱いして、「あなたって、冷たい人間ね」と絶望させることも度々です。
これらの方法はどれも、それぞれに正しく、しかも適切だと思うのです。
しかし、自分に怒りや悲しみをぶつけてくる相手(特に女性)に対する「応急処置」として、もっとも効果的な方法か――というと、どうもそうではないようだ。
ということに、不肖・長住は、あるとき、ふと気づいたのです。
あるいは、オフィスの残業タイム。デスクで書類をグチャグチャに丸めてクガカゴに放り込み、なにやらお怒りのご様子の後輩女子社員がいたとします。
既婚のあなたであれば、クタクタになって家に帰りつく早々、「ネェ、聞いてよ、あなた」と、グチの嵐を浴びせかけてくる女房がいたとします。
さて、こんなとき、あなたなら、どうしますか?
こういうとき、たいていの男は(おそらく女性の場合も同じと考えてください)、次のどれかになろうとします。
〈1〉裁判官
涙や怒りやグチの理由を聞いて、だれがわるいのかを判定しようとする。
「そりゃ、そいつがわるい。キミが怒るのもムリないよ」とやれば、一時的に彼女の溜飲を下げさせることに成功するかもしれません。しかし……。
多少なりとも正義感を持ち合わせ、公正であろうとするこのタイプは、「確かにそいつもわるいけど、キミだってもう少し……」と、あくまで公平な裁決を下そうとして、余計、彼女の怒りに火をつけ、嘆きを増幅させてしまいます。
〈2〉修理屋
彼女の怒りや嘆きの原因を探って、性急に解決策を提示しようとする。
「そういうときはさ、○○すればよかったんだよな」と、「今日の試合の反省会」モードに持ち込んで、余計、彼女を落ち込ませることもあれば、「こういうときはさ、○○すればスカーッとするぜ」と、見当違いの対症療法を押し付けて、「ほっといてよ」とメイワクがられることもあろうかと思います。
〈3〉評論家
彼女の怒りや悲しみの原因を分析して、解説・論評を加えようとする。
冷静かつ客観的であろうとするあまり、「よくある問題だよね。ま、そこで泣いたり、怒ったりしてみたところで、根本的な解決にはならないけど」などと、彼女の悩みや苦しみを「小さな問題」扱いして、「あなたって、冷たい人間ね」と絶望させることも度々です。
これらの方法はどれも、それぞれに正しく、しかも適切だと思うのです。
しかし、自分に怒りや悲しみをぶつけてくる相手(特に女性)に対する「応急処置」として、もっとも効果的な方法か――というと、どうもそうではないようだ。
ということに、不肖・長住は、あるとき、ふと気づいたのです。

私がそのことに気づいたのは、いまからもう30年近く前の話。
その頃、読んだ本に、デボラ・タネンという言語学者が書いた『わかりあえない理由』という本がありました。なんと、この本を翻訳したのが、当時、裁判報道をめぐる勇み足発言でフジTVを退社したばかりのニュース・キャスター、田丸美寿々。ま、そんなこともあって、ちょっと話題になった本なのですが、その本に書いてあったのは、男と女の気持ちや心は、なぜ、スレ違ってしまうのか――という話でした。
その中に、こういう一節があったのですね。
女は「共感」を求め、男は「解決」を示したがる。

まだ、髪フサフサであった筆者は、この一節に、「なるほど、そうであったか」とヒザを打ったわけです。
それまでの筆者は、女性から悩みを打ち明けられたり、グチを聞かされたりするたびに、「それは何とかしなくちゃならないね」と頭をひねり、ときには、彼女の耳に痛い言葉を返したりするようなこともありました。
しかし、どうも、それは違う。
怒りや嘆きや悲しみや苦しみを私に訴えてくる女性たちが私に求めているのは、「裁定」や「解決策」や「論評」ではなくて、「そりゃ、辛かったよね」「ウンウン、怒るのもムリないよ」というひと言だけでよかったのではないか――。
同書を通して、そのことを学習した私は、以後、彼女たちが訴えてくるどんな心情に対しても、「だれがわるいのか?」「どっちが正しいのか?」「どうすればいいのか?」といったコメントを発することよりも、ただ、「辛かったね」「悲しいよね」と、相手の気分にシンクロしてあげることに心を砕くようにしました。
その結果、どうなったか?

と、本当に「気が晴れた」という顔で感謝されることが多くなりました。
中には、「ありがとう」と私の胸に……。
おっ……と、そこから先の話は、しないでおきましょう。

「気分」に「同調」することが、まず大事
何かにつけて、問題の解決にこだわる男と、ただ同調してほしいだけの女。
この違いを生み出したのは、太古、人類がこの世界に誕生したとき以来、延々と受け継がれてきたDNAによるのではないか――と、長住は思っています。
孤独な二足歩行者としてこの地上に誕生した人類は、男が狩りなどに出かけ、女は洞窟などに寄り添い合って身を隠し、捕食動物などの襲撃から子どもやコミュニティを守るという生活を続けていたのだろうと思います。
そのコミュニティの中で、争いやもめ事が起こったのでは、自分たちの身の安全も守れなくなりますから、女たちの間では、おたがいの気分を察し、シンクロし合うという能力が、男には及びもつかないほど発達したのだろう。
これは、『話を聞かない男、地図が読めない女』の著者、アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズも指摘していることです。
というわけなので、相談してきた相手が女性である場合には、相談された側が男であろうと女であろうと、まずはその気分にシンクロ(同調)してあげることが大事。
「おまえ(ふなた)は、そう言うけどさぁ」などという正論(?)は、もし口にするとしたら、彼女の気分が落ち着いたところで――という話でした。
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