「インスタ」という「ハエ」は、ちとうるさい

どこに行っても、やたら写真を撮りまくる人たちがいます。ネラうのは「インスタ映え」。なぜ、「映え」なくちゃいけないのか? そこには、「目立ちたい」というばかりではない、別の理由も存在します。そのひとつとして考えられるのが、経済的理由なのですが――。
Talker
哲雄 自ら著作を手がけるエッセイスト。当ブログの管理人です。
AKI 出張エステ嬢として働きながら、作家を目指すアラサーの美女。
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AKI カメラは……というか、映像や写真はウソをつく。前回まで、3回にわたってそんな話をしたんですよね。そう言えば?――なんですけどね、哲ジイ。私、最近、すごく気になっていることがありまして……。
哲雄 ホウ、何でしょう?
AKI みんな、やたらと撮りまくるんですよ、その写真を。
哲雄 ああ、例の……何とかっていう「新種のハエ」の話ですね?
AKI 新種のハエ……? 何ですか、それ?
哲雄 あら、ご存じない? そこらじゅうを飛び回ってるじゃありませんか? メシを食ってると「カシャッ」、美しい風景を眺めていると「カシャッ」、閑静なる古刹で悟りを開こうとしていると「カシャッ」。もう、うるさいの、何の……。
AKI ああ、「インスタ映え」と言いたいんですね。それは、「ハエ」じゃなくて「映え」――って、全部、言わせるなっちゅーの。ヘタなオヤジギャグにつき合うの、疲れるんだから。飛び回ってるのは、「インスタ・バエ」じゃなくて「インスタ映え」なんですッ!
哲雄 ハイ、その「インスタ」。AKIクンは、何のことかわかってますか?
AKI インスタントカメラなんとか……じゃないんですか?
哲雄 人の話をオヤジギャグだのなんだのとけなすわりには、案外、キミもものを知らんのじゃのォ。「インスタ映え」の「インスタ」は、「インスタグラム」の略。「インスタグラム」というのは、無料で写真や動画を共有できるアプリケーションですが、自分のプロフィールを公開したり、投稿した写真に「いいね」をもらったり、コメントをもらったりするので、これもSNSの一種と考えることができると思います。すごいのは、そのユーザー数。2018年現在、1カ月あたりのアクティブ・ユーザー数が、世界で10億人、日本でも2000万人というんですから、バカにならない。
AKI そう言えば、私の友だちにもいますね。どこへ行っても写真を撮りまくる子が。そんなに撮ってどうするの――って訊いたら、それを投稿するんだって。面白い写真を投稿すると、「いいね」がもらえて、フォロワーが増える。それが面白いんだって。
哲雄 ただ、面白いってだけ? 稼いではいないの?
哲雄 ホウ、何でしょう?
AKI みんな、やたらと撮りまくるんですよ、その写真を。
哲雄 ああ、例の……何とかっていう「新種のハエ」の話ですね?
AKI 新種のハエ……? 何ですか、それ?
哲雄 あら、ご存じない? そこらじゅうを飛び回ってるじゃありませんか? メシを食ってると「カシャッ」、美しい風景を眺めていると「カシャッ」、閑静なる古刹で悟りを開こうとしていると「カシャッ」。もう、うるさいの、何の……。
AKI ああ、「インスタ映え」と言いたいんですね。それは、「ハエ」じゃなくて「映え」――って、全部、言わせるなっちゅーの。ヘタなオヤジギャグにつき合うの、疲れるんだから。飛び回ってるのは、「インスタ・バエ」じゃなくて「インスタ映え」なんですッ!
哲雄 ハイ、その「インスタ」。AKIクンは、何のことかわかってますか?
AKI インスタントカメラなんとか……じゃないんですか?
哲雄 人の話をオヤジギャグだのなんだのとけなすわりには、案外、キミもものを知らんのじゃのォ。「インスタ映え」の「インスタ」は、「インスタグラム」の略。「インスタグラム」というのは、無料で写真や動画を共有できるアプリケーションですが、自分のプロフィールを公開したり、投稿した写真に「いいね」をもらったり、コメントをもらったりするので、これもSNSの一種と考えることができると思います。すごいのは、そのユーザー数。2018年現在、1カ月あたりのアクティブ・ユーザー数が、世界で10億人、日本でも2000万人というんですから、バカにならない。
AKI そう言えば、私の友だちにもいますね。どこへ行っても写真を撮りまくる子が。そんなに撮ってどうするの――って訊いたら、それを投稿するんだって。面白い写真を投稿すると、「いいね」がもらえて、フォロワーが増える。それが面白いんだって。
哲雄 ただ、面白いってだけ? 稼いではいないの?
AKI 稼ぐ? インスタグラムで稼げるんですか?
哲雄 そういう人もいるようですよ。人気が出て、何万人ものフォロワーを抱えると、特定の企業などから、「うちの商品を使って投稿してくれ」と依頼されるようになる。依頼に応えて写真を投稿すると、その投稿をフォローした人数に応じて、謝礼が支払われたりするわけです。
AKI その謝礼ってどれくらい?
哲雄 決まりはないようですが、「1フォロー」に対して、相場として、だいたい「1円」ぐらいらしいです。
AKI なんだ、1円か……。
哲雄 なんだ……とおっしゃいますけどね、AKIクン、たとえばその人が、常時3万人とか10万人にフォローされる人気インスタグラマーだとすると、1回、投稿するだけで、3万とか10万とかを稼げるわけですよ。そういう投稿を年に100回やったとすると……?
AKI ワオッ! 年収1000万になるじゃありませんか。スゴ~イ!
哲雄 ま、年100本は、ちとしんどい気もしますけどね。でも、50本や60本だったら、そんなにハードでもない。ただし、それを収入につなげるためには、よほどジャンルを絞って、「この人に投稿してもらえば、うちの商品が売れる」と、企業に思わせるような腕がないと、むずかしいかもしれません。そこが「Youtube」とは、少し違う。
AKI そうか、「Youtube」てのもありましたねェ。少し違う――って、どこが違うんですか?
哲雄 「Youtube」の場合、投稿するのは動画が多いと思うのですが、この動画には「Google」が管理する「アドセンス」という広告を貼り付けることができます。この広告を貼り付けるには、審査が必要なのですが、審査を通って「アドセンス」が提供するタグを貼り付けておけば、あとは「アドセンス」がその動画に適したと思われる広告を、勝手に配信してくれます。その動画が再生される度に、投稿者の手元には、広告料が支払われるという仕組みです。
AKI こっちは、いかほどいただけるのでしょうか?
哲雄 だいたい「1再生=0.1円」ぐらいと言われてます。
AKI 0.1円? 安ッ!
哲雄 と思うでしょ? でもね、AKIクン。想像してみてください。こちらも、世界中に配信されているSNSです。「面白い!」「役に立つ!」「衝撃的!」と思える動画があると、たちまち、その再生回数は100万回とか200万回、ときには1000万回なんていう数字になってしまいます。
AKI ちょ、ちょっと待ってくださいよ。100万回とすると10万円、1000万回になると、エーッ、ひ、100万円?
哲雄 そうなんです。世界にはね、「Youtuber」と言って、それで生計を立てているプロが何人もいるんですよ。
AKI 「Youtuber」に「インスタグラマー」ですか? おかしな職業が誕生するものですわねェ。私も、やればよかった……。
哲雄 やればいいじゃないですか、いまからでも。
AKI な、何をやれって言うんです?
哲雄 「美しく、すぐに役に《立つ》アイスバーのなめ方」とかさ。
AKI なんか、怪しい。
哲雄 ハイ、怪しいんですよ。キミが職業上、知るにいたった、「なめ方」の極意を、アイスバーというダミーを使って、色っぽく、艶やかな解説付きで見せてあげるとかさ。

〈1〉まず、袋を上からやさしくむいてあげます。
〈2〉次に舌の先を使って、下から上へ、ツツーッとなめ上げていきます。
〈3〉やがて上のほうから溶けたアイスの汁が垂れてきますから、それを舌ですくっては、「おいしい」と目を輝かせます。
――てなふうにね。そのときの服装は、スケスケのランジェリーか何か。見る人が見れば、「ああ、これ、例のプレーのことを言ってるんだな」とわかるはず。キミはたちまち、「ちょっとエロっぽいなめ方のおネェさん」として、Youtube上で人気を博し、そのフトコロにはガッポ、ガッポと広告収入が入って来ることに……。
AKI なりませんッ! だいいち、私、そんなふうに自分を露出させる気、ありませんから。
哲雄 そうそう、そこなんだよね。なぜに人は、写真や動画で自分を見せようとするのか? 「インスタグラム」や「Youtube」でひと稼ぎしようという人ならともかくとして、その気がない人も、こぞって「自分」を投稿したがる。それはなぜか?
AKI 目立ちたいんじゃありませんか?
哲雄 なぜ、目立ちたい? いや、そもそも、それは「目立ちたい」ということなのかどうか?
AKI 哲ジイは、別の理由を考えていらっしゃるんですね?
哲雄 ハイ。とても、深い理由がひそんでいるような気がします。
AKI それについては、次回、じっくりお聞きしますわ。私は、帰って、アイスバーのなめ方を練習しますので。
哲雄 止めときなはれ、お嬢さん。
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管理人は常に、下記3つの要素を満たせるように、脳みそに汗をかきながら、記事をしたためています。
あなたの押してくださったポイントを見ては、喜んだり、反省したりの日々です。
どうぞ、正直な、しかしちょっぴり愛情のこもった感想ポチをお送りください。よろしくお願いいたします。



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