「寝た女の数」を自慢したがる男、隠したがる男

疑いの目「愛」はときどきウソつき
 File-15  「寝た女の数」を自慢したがる男、隠したがる男

「オレは100人斬った」「千人斬りだ」などと
関係した女の数を自慢しようとする男がいます。
逆に、それを隠そうとする男もいます。
実は、自慢したがる男にも、隠したがる男にも、
もっと隠したい「真実」があるのですが——。


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 世の中には、2種類の男がいます。
 ひとつは、

  寝た女の数を自慢したがる男。

 もうひとつは、

  寝た女の数を隠したがる男。

 ほぼ半世紀にわたる観察の結果、不肖・長住、気づきました。

「自慢したがる男」が挙げる「寝た女の数」は、最低でも2倍、ひどいやつになると10倍ぐらいには偽装されている。

 そして、

「隠したがる男」は、実は、ひそかに驚くほど多くの女をものにしている。

 こいつら、絶対、何か隠してる。
 いったい、何を?
 今回は、その話です。

悪魔女
「自慢したがる男」が隠しているもの

 このシリーズのFile-09の記事(『「昔は不良」と自慢する男のウソ』 参照)でも書きましたが、一般に、訊かれもしないのに何かを自慢したがる人間が隠そうとしているものは、「弱い自分」です。
 「女の数」を自慢することによって、このタイプは、どんな「弱い自分」を隠そうとするのでしょう?

   実は「モテない」自分

 単純に考えると、「モテない自分」である可能性が、もっとも高い――ということになります。
 周りから「モテないだろう」と思われているかもしれない、と察知したこのタイプは、「いや、そんなことない。オレなんて、もう、1000人とやっちまったゾ」と、訊かれもしないのに戦果を吹聴することになるわけです。
 筆者の友人にも、そういう男がいました。
 確かに、数だけはこなしていました。クルマで街を歩く女の子に声をかけてはコトに及ぶ、なんてことを、毎日のようにやってましたから、そりゃ、数は伸びます。
 しかし……です。その男が声をかける女の子たちを見て、私は思ったのです。
 ゴメン、オレはその気になれない。
 つまり、彼のコンセプトは、「質を問わない」だったわけです。というか、「量をもって質を制す」だったわけですね。「これ」と思った女性には振り向いてもらえないので、数をこなす。厳密に言うと、これは「隠している」のではなくて、「質」を「量」に置換している――と考えるべきかもしれません。

   「勉強できない」「仕事できない」自分

 もしかしたら、このタイプが隠している「弱い自分」は、もっと別のところにあるのかもしれません。
 たとえば、「仕事ができない」とか「勉強ができない」とか「スポーツが不得手」……といった弱さを、「女の数」を誇ることによって覆い隠そうとする……とか。
 この動機は、動物学的には正しいような気がします。
 動物の世界では、自分が支配しているメスの数は、そのままオスとしての自分の地位の高さや権力の大きさを表します。多くのメスを支配するほど、自分のコロニーは大きくなり、勢力圏も拡大できるわけですから、動物である人間のオスに「メスの数」を自慢しようという心理的動機が働いても、不思議ではありません。
 現代の人類社会では、一部の文化圏を除いて、「メスの数」なんて何の社会的報酬にもつながらないのですが、それでも「自分は強い」を誇示したい男たちが、この霊長類的権力の象徴をふりかざすことによって、周囲を威圧しようとするのも、うなずけなくはないのです。
 事実、長住は威圧されましたから。「オレが何人の女を泣かせてきたと思ってるんだ」なんていう、いまにして思えば、ほとんど意味のない自慢話を繰り出しては人を見下していた、その友人に……。

悪魔女
「隠したがる男」が隠そうとするのは、「敵」作らないため?

 それほど効果のある「女の数」なら、自慢しちまえばいいのに、逆にそれを隠そうとする男もいる。これも、筆者には、大いなるナゾのひとつです。
 このタイプは、「女の数」ばかりでなく、いろんなものを隠します。
 実は、たっぷり貯め込んでいるはずなのに、「オレは金がある」なんてことをおくびにも出しません。
 実は、リッパなイチモツを持っているのに、一緒にフロに入っても、それを隠そうとします。
 実は、実家は田舎に広大な土地を持つ素封家なのに、たまたま遊びに行った友人が大理石のフロに驚くまで、いっさいその秘密を明かしません。

 能ある鷹は爪を隠す――というのとも、ちょっと違います。

 謙虚なのではなく、むしろバレることを恐れているような風情さえ漂わせ、全体的な印象は、陰気でムッツリなのです。
 さて、これはいったいどうしたことなのか?
 筆者は、これは「防御のスタンス」だろうと思っています。

 前に、「酋長になりたがらないインディオ」の話をしました(→File-10『「私、バカだから」に隠された本心』 参照)。
 目立って酋長なんかになってしまうと、あとが大変だから……というので、できるだけ目立たないようにしようという心理が働く、という話ですが、これと同じ心理が、こと男女の問題に関しても働くのではないか――と、長住は思うのです。
 「性的能力」は、ときに同性である男たちの怨嗟の対象となります。
 こんなキケンな男を野放しにしていては、オレのかあちゃんなんて、一発で魂を抜かれてしまうかもしれない――と、余計な心配までした男たちの中には、ひそかに抹殺を企む者まで現れるかもしれません。
 このタイプは、そういう周囲の杞憂(?)を十分に承知していますから、ひたすら、「人畜無害」の仮面をかぶろうとするわけです。

 ただし、その仮面が必要のないところに行くと、このタイプは、とたんにキケンな本性を表します。
 いい例が、飲み屋とフーゾク。
 会社ではムッツリ無口に一日を過ごし、「昼行灯」とまで言われているような男が、夜の街に繰り出したとたん、「キャー、サンさま」だの「ヨンさま」だの「ロクさま」だのと、女の子たちの嬌声を浴びたりします。そんなシーンを、筆者は何度も目にしました。

悪魔女
「モテ」るために「モテない」フリをする男もいる

 実は、このタイプも相当いる。特に、女性の前では――です。
 「自分は、ほんとはモテる」なんてことは、できるだけ隠しておいたほうが、何かと都合がいいから――という理由からです。

 女房妬くほど、亭主、もてもせず

 という言葉がありますが、その逆もあり。つまり、

 亭主モテモテ。知らぬは女房ばかりなり

 私はこれを「クラーク・ケント症候群」または「紅はこべ症候群」と命名したいと思います。
 愚鈍で風采の上がらない(フリをしている)亭主や恋人が、恋愛ロードでは、意外にも「スーパーマン」であることが多い。もし、こんな二面性を意図的に使い分けているとしたら、その男は、相当な達人です。

 というわけで、あくまで私見ですが、「寝た女の数」を自慢する男よりも、それを隠そうとする男のほうが、実はキケン――というのが、本日の結論でした。
 ご参考までに。



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