胸揺らす頃を過ぎても〈下〉 あと10センチ、その胸が小さかったら

彼女に言い寄って来る男たちのネライは、
その豊かな胸だった。そんな中に、ひとり、
彼女のハートを射止めた男がいた。しかし、
その男には妻がいた。傷ついた彼女は……。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫

この話は、連載2回目です。最初から読みたい方は、⇒こちらから どうぞ。
「触ってもいい?」
そう言って真美の胸に手を伸ばしてくる男たちの中には、胸だけでなく、真美の体そのものを手に入れようとする男たちもいた。
「キミの胸に顔を埋めて眠りたい」
と、服の上から彼女の胸に顔を擦りつけてくる男もいた。
「真美ちゃんの谷間に挟まれて放出したい」
と、露骨な願望を口にする男もいた。
「この胸なら、ひと晩中、揉んでいたいね」
と、肩を抱き寄せてくる男もいた。
井上真美は、男たちによれば、「落としやすい女」だった。
ふたりで飲みに出かけて、胸をほめ、「ホレた」とささやけば、真美は自分から男の腕に崩れ落ちてくる。そういうタイプの女だ――と思われていた。
実際、そうして真美を抱いた男たちが何人かいるはずなのだが、その人数はわからない。
「井上真美とやった」とは、男たちも言いたがらない。「おまえ、あの胸に目がくらんだのか」と思われたくない。おそらく、そんな心理が働くからに違いない。
しかし、本人は、そうは思ってない。
男たちが言い寄ってくるのは、自分の女としての色香に迷ったからだ――と思い込んでいるフシが、真美には見受けられた。
それが、井上真美という女の、不幸と言えば不幸だった。
そう言って真美の胸に手を伸ばしてくる男たちの中には、胸だけでなく、真美の体そのものを手に入れようとする男たちもいた。
「キミの胸に顔を埋めて眠りたい」
と、服の上から彼女の胸に顔を擦りつけてくる男もいた。
「真美ちゃんの谷間に挟まれて放出したい」
と、露骨な願望を口にする男もいた。
「この胸なら、ひと晩中、揉んでいたいね」
と、肩を抱き寄せてくる男もいた。
井上真美は、男たちによれば、「落としやすい女」だった。
ふたりで飲みに出かけて、胸をほめ、「ホレた」とささやけば、真美は自分から男の腕に崩れ落ちてくる。そういうタイプの女だ――と思われていた。
実際、そうして真美を抱いた男たちが何人かいるはずなのだが、その人数はわからない。
「井上真美とやった」とは、男たちも言いたがらない。「おまえ、あの胸に目がくらんだのか」と思われたくない。おそらく、そんな心理が働くからに違いない。
しかし、本人は、そうは思ってない。
男たちが言い寄ってくるのは、自分の女としての色香に迷ったからだ――と思い込んでいるフシが、真美には見受けられた。
それが、井上真美という女の、不幸と言えば不幸だった。
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自分ではモテているつもりだったが、真美に接近してくる男たちのネライは、その胸にあった。
真美を口説いてホテルに連れ込んだ男たちは、夢中になって真美の乳房をむさぼった。豊満なふくらみを両手でつかみ、まるで乳でも搾り取るように弾力をもてあそび、乳首にむしゃぶりついた。真美を鏡の前に立たせて、後ろから両の乳房をもみしだきながらペニスを突き立ててきた男もいた。
そういう男たちが求めたのは、豊満な乳房を凌辱している征服者としての自分の姿への満足だったのかもしれない。
征服感を満たすために、真美の乳房をひもで縛り上げる男もいた。縛ったひもの間からはみ出した乳首をなめ回しながら、怒張したもので真美の肉襞をこじ開けてきた。
「乳房が揺れるのを見ていたいから」と、真美を自分の腹の上にまたがらせ、騎乗位で結合したまま腰を下から突き上げて、彼女の乳房が波を打つ様を鑑賞したがる男もいた。
ペニスを彼女の乳房の間に挟ませて、腰を動かし、精液が真美の胸の谷間に飛び散るのを見たがる男もいた。射精を終えると、飛び散った精液を乳房にまぶしつけて、再び、ふくらみを揉みしだく。なすりつけられた精液がパリパリに乾くまで、男は執拗に真美の乳房を撫で回した。
男たちの行為は、真美を女としていつくしむというより、その乳房を「オブジェ」としてもてあそぶ行為に見えた。
そうやって真美の乳房を味わい尽くした男たちは、真美の体の上から去っていった。
一度、そういう関係を持った男たちは、ほとんどが、二度と真美の体に手を伸ばして来なくなる。
しかし、そんな中にひとりだけ、例外がいた。

男は、真美と同じ年頃のカメラマンだった。
「真美ちゃんの胸は、被写体として魅力がある」
編集部に出入りするフリーのカメラマン・近藤は、そう言って真美に近づいてきたが、結局は、シャッターを押すこともなく、真美の服を脱がせ、その胸を堪能した。
ちょっとだけ違っていたのは、それが、一日だけのことではなく、何度も繰り返されたことだった。
「私を被写体にしたいんじゃなかったの?」
真美が訊くと、近藤カメラマンは言った。
「もう、してるよ」
「エッ……?」
「オレの感性の被写体。フィルムは、この中にある」
そう言って胸を叩いて見せる姿に、真美は「ヤバい!」と思った。
この男は、ただ自分の胸をモノにしたいだけの男じゃない。
そう思った瞬間、真美は、初めて、「この男に身も心も愛されたい」と思った。
真美にとって、それは、それまで経験したこともない感情だった。
それからの真美は、他の男に胸をひけらかしたり、揺らして見せたり、触らせたりすることがなくなった。見せるのも、触らせるのも、近藤だけ。周りから見ると、ふたりは、いわゆる「恋人同士」という関係に見えた。
しかし、近藤某には、だれにも知られていない秘密があった。
周囲のだれも知らない秘密。真美も、まるで想像していなかった秘密――。
カメラマン・近藤には、妻がいた。
そして、その妻は、妊娠・出産のために里帰りしていた。
彼が真美に接近してきたのは、妻が不在という空白を埋めるためだった。
そのことを知った真美は、打ちひしがれ、そして……荒れた。

男たちに胸を見せびらかし、それを武器に男の心を揺り動かすことを喜びとして生きてきた井上真美だったが、近藤カメラマンとのことだけは、こたえた。
そのときほど、真美は、自分の胸を「罪な存在」と感じたことはなかった。
こんな胸、萎んでしまえばいいのに――とも思ったと言う。
すっかり懲りて、もう、胸を誇示することも、その胸で男たちを揺さぶることもしなくなるのだろう――と思っていたら、逆だった。
巨乳娘・井上真美は、ますます、その存在を主張するようになった。
もしかしたら、それは、近藤某へのアテツケだったのかもしれない。
しかし、若くてハリのあるボディは、いつまでも続きはしない。
月日は、残酷に、井上真美の胸から、ハリを奪い去っていった――。
それから2年が経ち、3年が経ち……いつの間にか10年が経過し、20年が経過した。
真美は、だれとも結ばれないまま、40代の後半を迎えている。
かつて男たちを惑わせた真美の「揺れる胸」に目を見張る者は、もう、だれもいなくなった。
もし、その胸が、あと10センチ小さかったら――と、筆者は思うことがある。
井上真美は、まったく違う人生を歩むことになったのだろうか?
それは、だれにもわからない。
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一生に一度も結婚できない「生涯未婚」の率が、男性で30%に達するであろう――と予測されている「格差社会」。その片隅で「貧困」と闘う2人の男と1人の女が出会い、シェアハウスでの共同生活を始めます。新しい仲間も加わって、築き上げていく、新しい家族の形。ハートウォーミングな愛の物語です。
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2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
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【左】 『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。卒業から40年経って、ボクはその真実を知ります。
【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
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管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
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