胸揺らす頃を過ぎても〈上〉 彼女の特技

人よりも大きく育ち、早熟に揺れる胸。
その胸が男たちの目を惹きつけることを
彼女は13歳の頃にはすでに知っていた。
長じて就職面接に挑んだ彼女は……。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫

いまで言うと、何カップぐらいになるのか、ちょっと想像がつかない。
とにかく、その胸は、揺れるのである。
「あ、井上クン」と上司に呼ばれてイスから立ち上がっただけで、プルンとなる。
「井上クン、電話、1番に入ってるよ」と言われて、小走りにデスクに駆け寄るときなどは、上下にユサユサ……と揺れる。
その「揺れる胸元」は、当然のことながら、男たちの標的となった。
「胸、大きいなぁ」「触らせてよ」……などと「口撃」されるだけではない。
間違ったフリをして触ろうとする男もいる。飲みに誘っては、誘惑しようとする男もいる。その目的が、「自分の胸」にあることを、井上真美は見抜いている。
男たちがそんな野望を抱いて自分に近づいてくることを、真美は、すでに14歳の頃には感じていた――。

井上真美の中学時代の部活は、バレーボール部だった。
赤いショートパンツの上に、校名のロゴが入った白いトレシャツ。汗に濡れたシャツが肌に張りつくと、その下から、ブラジャーの形がくっきりと浮かび上がる。
ブラジャーに包まれた真美の胸は、同年代の女の子とは、比べものにならないくらい、成長していた。
スパイクを打とうとジャンプするたびに、その胸はプルンと揺れ、着地するときには、めくれあがったシャツの裾から、ブラジャーのカップがのぞくこともある。
男の子たちの中には、そんな光景を見るのが楽しみで、彼女たちの練習を見学にやって来る者もいた。
真美がスパイクを打つたびに、「おっ、見えた!」。ブロックに跳んだ胸がネットに引っかかると、「ワッ、痛そう!」。大声を挙げると追い出されてしまうので、おたがいの体を小突き合っては、クスクスと笑い合う。
真美は、自分がそんな興味の対象になっていることを、すでに感づいていた。
下校するところを男の子たちに待ち伏せされ、からかわれたりすることもあった。
「おまえ、胸、すげェなぁ」
「スパイク打つとき、おまえの胸、チョー揺れてたゾ!」
「オッパイ、ネットにかかって痛くないのかよ」
などと、言葉でからかってくるだけならまだいいが、胸に手を伸ばして触って逃げる――という男の子もいた。
男の子だけではなかった。
レシーブ練習でボールを打ち込んでくるコーチのボールは、真美に対しては、その胸をネラって飛んできた。失敗すると、何球も何球も、執拗に胸をネラってくる。
コーチもまた、真美の早熟すぎる胸を標的にしていたのだった。
とにかく、その胸は、揺れるのである。
「あ、井上クン」と上司に呼ばれてイスから立ち上がっただけで、プルンとなる。
「井上クン、電話、1番に入ってるよ」と言われて、小走りにデスクに駆け寄るときなどは、上下にユサユサ……と揺れる。
その「揺れる胸元」は、当然のことながら、男たちの標的となった。
「胸、大きいなぁ」「触らせてよ」……などと「口撃」されるだけではない。
間違ったフリをして触ろうとする男もいる。飲みに誘っては、誘惑しようとする男もいる。その目的が、「自分の胸」にあることを、井上真美は見抜いている。
男たちがそんな野望を抱いて自分に近づいてくることを、真美は、すでに14歳の頃には感じていた――。

井上真美の中学時代の部活は、バレーボール部だった。
赤いショートパンツの上に、校名のロゴが入った白いトレシャツ。汗に濡れたシャツが肌に張りつくと、その下から、ブラジャーの形がくっきりと浮かび上がる。
ブラジャーに包まれた真美の胸は、同年代の女の子とは、比べものにならないくらい、成長していた。
スパイクを打とうとジャンプするたびに、その胸はプルンと揺れ、着地するときには、めくれあがったシャツの裾から、ブラジャーのカップがのぞくこともある。
男の子たちの中には、そんな光景を見るのが楽しみで、彼女たちの練習を見学にやって来る者もいた。
真美がスパイクを打つたびに、「おっ、見えた!」。ブロックに跳んだ胸がネットに引っかかると、「ワッ、痛そう!」。大声を挙げると追い出されてしまうので、おたがいの体を小突き合っては、クスクスと笑い合う。
真美は、自分がそんな興味の対象になっていることを、すでに感づいていた。
下校するところを男の子たちに待ち伏せされ、からかわれたりすることもあった。
「おまえ、胸、すげェなぁ」
「スパイク打つとき、おまえの胸、チョー揺れてたゾ!」
「オッパイ、ネットにかかって痛くないのかよ」
などと、言葉でからかってくるだけならまだいいが、胸に手を伸ばして触って逃げる――という男の子もいた。
男の子だけではなかった。
レシーブ練習でボールを打ち込んでくるコーチのボールは、真美に対しては、その胸をネラって飛んできた。失敗すると、何球も何球も、執拗に胸をネラってくる。
コーチもまた、真美の早熟すぎる胸を標的にしていたのだった。

自分の胸は、男たちにネラわれている。
そのことに気づくと、この年頃の女の子は、ふつう、自分の胸を隠そうとする。そのことに触れられることも、いやがるようになる。
しかし、井上真美は、違った。
自分の胸には、男たちの気持ちを揺り動かし、ときには狂わせる力までがあるようだ。
そのことに気づいた真美は、自分から、その「魔力」を活用する知恵を身に着けていった。
歩くときには、かかとを地面に打ちつけて、その反動で上体が上下に揺れるように意識した。
トップスにセーターを着るときは、できるだけボディにフィットするアイテムを選んで、バストの形が浮かび上がるようにした上で、プチペンダントを首にかける。そのペンダントが、バストのトップの位置に来るように、チェーンの長さを調節し、男と話をするときには、まるで無意識にそうしているように、手をしばしば、そのペンダントの位置に持っていく。
それも、男の目を胸元に誘導するための、真美のたくらみだった。
いまでも語り草になっているのは、就職面接のときに見せたパフォーマンスだ。
「何か特技は?」と面接官に訊かれた井上真美は、即座に答えた。
「ベリーダンスです」
「ベリーダンス……?」
意外な顔をしている面接官を前にして、真美は「よろしいでしょうか?」と断って、両手を肩の位置に上げると、肩を右回り→左回りと小刻みに震わせて見せた。
肩の下で、たわわに揺れる真美の乳房。面接官は、全員が呆気にとられて、その動きを見つめ、その効あってか、真美は無事、面接試験を通過。念願だった編集部に配属された。

胸を揺らして面接にパスした女――は、いまでも、社内のレジェンドとして語り継がれている。
男たちは何かにつけて、彼女にその話をぶり返してくる。
「オレにもやって見せてよ」
酒が入ればもちろん、入らなくても、男たちはそう言い出す。
そして、求められれば、真美は、その要求に応じる。相手が複数であろうと、ひとりだけであろうと。
男たちは、「オーッ」と目を輝かせ、「すごいね、真美ちゃん」と感嘆の声を挙げる。その感嘆の声に、真美は、満足げにうなずく。
そうなのね。私の胸は、この人たちを感動させるのね。
もっと、もっと……男たちを夢中にさせたい。
真美のパフォーマンスは、エスカレートしていった。
「目の前でやって」と言われれば、顔の前まで胸を近づけて、ブルブルと震わせて見せる。震わせる乳首の先端で男の鼻をくすぐる――なんていう離れワザまでやって見せる。
そのうち、男たちは、言い出した。
「ちょっと触らせて」
一対一で飲んだりしていて、その相手がイヤな相手でなければ、真美は、そのリクエストにも応えた。
「服の上からならいいよ」
しかし、男たちのリクエストは、さらにエスカレートしていく。
もちろん、真美にもそんなことは想像できていた。
予測できなかったのは、自分の心の中――だった。
⇒続きを読む
筆者の最新小説、キンドル(アマゾン)から発売中です!

一生に一度も結婚できない「生涯未婚」の率が、男性で30%に達するであろう――と予測されている「格差社会」。その片隅で「貧困」と闘う2人の男と1人の女が出会い、シェアハウスでの共同生活を始めます。新しい仲間も加わって、築き上げていく、新しい家族の形。ハートウォーミングな愛の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでも、タブレットでも、PCでも読むことができます。下記タイトルまたは写真をクリックして、ダウンロードしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。



【左】 『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。卒業から40年経って、ボクはその真実を知ります。
【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでも、タブレットでも、PCでも読むことができます。下記タイトルまたは写真をクリックして、ダウンロードしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。卒業から40年経って、ボクはその真実を知ります。
【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。

管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。



→このテーマの目次に戻る トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 玄関開けたら「5秒でキス!」な男 (2018/06/20)
- 胸揺らす頃を過ぎても〈上〉 彼女の特技 (2018/05/27)
- 危険な遊戯〈5〉 彼女が選んだ男 (2018/05/19)