「評価」されたい人と「理解」されたい人の、ちょっとした違い

人に「同調」するか「共感」するか? それを分ける精神的機能に「評価」と「理解」があります。実は、この両者、似て非なるもの。「評価」すること・されることを好むタイプと、「理解」すること・されることを好むタイプも、見事に分かれます。その違いとは――。
Talker
哲雄 自ら著作を手がけるエッセイスト。当ブログの管理人です。
AKI 出張エステ嬢として働きながら、作家を目指すアラサーの美女。
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AKI 他人を「評価」しようとするか、「理解」しようとするか? それが、「同調」と「共感」を分ける精神のはたらきである――と、前回はそんな話をしたんですよね?
哲雄 そうですね。そしてね、人は、他者から「評価されたい」と願う気持ちが強いか、「理解されたい」と願う気持ちが強いか、そのどちらかに分かれるような気がするんです。
AKI 哲ジイは、どっちなんです?
哲雄 私ですか? ま、私の場合は、「愛されたい」の一心でございまして……。
AKI だから、そういう問題ではなくて……。
哲雄 どちらかと言うと、「理解されたい」という気持ちのほうが、強いでしょうなぁ。
AKI そうですね。そのほうがよろしいかと思いますわ、私も。
哲雄 な……な、なぜじゃ?
AKI 「評価」しようにも、「評価」できる部分がありませんもの。
哲雄 ほっとけ。さて、今回は、「評価する」と「理解する」がどう違うか? それは、どういう場面、どういう相手に対して効果的か――ということを考えてみようか思うのです。たとえば、妻が夫のことを他人に対して語る、という場面で比較してみましょうか?
夫を「評価」したがる妻は、こんな言い方をする
・うちの人、一生懸命、働いてるわりには、安月給でさぁ。
・育メンっていうの? あれ、よくやってくれるのよ。助かるわぁ。
・よく連れていってくれるわよ、旅行とかに。今年は、グァムだったの。
・うちの人は、釣った魚にエサをやらないタイプね。もう、半年もレスよ。
《ほかにも》 「イケメン⇔ブサイク」「手先が器用⇔不器用」「マメ⇔無精」「学歴がいい⇔わるい」「出世する⇔しない」……などの言葉が、よく会話の中に登場します。
夫を「理解」しようとする妻は、こんな言い方をする
・気が弱いというか、やさしい人なのよね。そこがいいとこなんだけど。
・変なものに夢中になる人なの。オタクっぽいところもあるけど、もしかしたら、すごい才能の持ち主なのかもしれないわ。
・あの人、ほんとはアーティストになりたかったんだって。いまでも、ヒマさえあれば絵を描いてるのよ。
・お父さんがすごく厳しい人だったらしいわ。だからいまでも、ちょっと言い方がきついんだけど……。
《ほかにも》 「昔は××をやっていた」「カレの夢は、××になることだったらしい」「××なことを苦手と感じている」「心の中では××を理想と考えているらしい」……などの言葉が、よく会話の中に登場します。
哲雄 そうですね。そしてね、人は、他者から「評価されたい」と願う気持ちが強いか、「理解されたい」と願う気持ちが強いか、そのどちらかに分かれるような気がするんです。
AKI 哲ジイは、どっちなんです?
哲雄 私ですか? ま、私の場合は、「愛されたい」の一心でございまして……。
AKI だから、そういう問題ではなくて……。
哲雄 どちらかと言うと、「理解されたい」という気持ちのほうが、強いでしょうなぁ。
AKI そうですね。そのほうがよろしいかと思いますわ、私も。
哲雄 な……な、なぜじゃ?
AKI 「評価」しようにも、「評価」できる部分がありませんもの。
哲雄 ほっとけ。さて、今回は、「評価する」と「理解する」がどう違うか? それは、どういう場面、どういう相手に対して効果的か――ということを考えてみようか思うのです。たとえば、妻が夫のことを他人に対して語る、という場面で比較してみましょうか?

・うちの人、一生懸命、働いてるわりには、安月給でさぁ。
・育メンっていうの? あれ、よくやってくれるのよ。助かるわぁ。
・よく連れていってくれるわよ、旅行とかに。今年は、グァムだったの。
・うちの人は、釣った魚にエサをやらないタイプね。もう、半年もレスよ。
《ほかにも》 「イケメン⇔ブサイク」「手先が器用⇔不器用」「マメ⇔無精」「学歴がいい⇔わるい」「出世する⇔しない」……などの言葉が、よく会話の中に登場します。

・気が弱いというか、やさしい人なのよね。そこがいいとこなんだけど。
・変なものに夢中になる人なの。オタクっぽいところもあるけど、もしかしたら、すごい才能の持ち主なのかもしれないわ。
・あの人、ほんとはアーティストになりたかったんだって。いまでも、ヒマさえあれば絵を描いてるのよ。
・お父さんがすごく厳しい人だったらしいわ。だからいまでも、ちょっと言い方がきついんだけど……。
《ほかにも》 「昔は××をやっていた」「カレの夢は、××になることだったらしい」「××なことを苦手と感じている」「心の中では××を理想と考えているらしい」……などの言葉が、よく会話の中に登場します。
AKI なんか、わかる。「評価」しようとする人は、そのポイントが自分にとってどうであるかを取り上げて、評価してるような気がする。
哲雄 オッ、さすがAKIクン。そうなんだよね。他人を「評価」しようとする人たちは、その人がどんな価値を持っているかではなく、その人の能力や性質が自分にどういう「効用」を持つか――という「使用価値」を評価しようとするわけです。
AKI じゃ、「理解」しようとする人たちが、「理解」しようとすることは?
哲雄 相手が何を考え、どう感じ、何をしようとしているか、それを「知ろう」「わかろう」とするんじゃありませんかね。「この人、どうしてこんなことを言うんだろう?」「どうしてこんなことをするんだろう?」と推理し、考える精神的態度。それが「理解」だと言っていいとかと思います。
AKI 深い……と言えば、深いですね。
哲雄 もっと言うなら、「評価」というのは、その人間が「評価」を下そうとする人間または組織にとって、どういう「相対的価値」を持っているかを「測ろう」とする態度。「理解」というのは、自分や組織にとってではなく、その人間そのものがどういう「絶対的な価値」を持っているかを「知ろう」とする態度。この「相対」と「絶対」の違いが、「評価」と「理解」を分ける違いと言ってもいいと思います。
AKI それでなんですけど、哲ジイ。人を「評価」しようとする人と、「理解」しようとする人、それって、タイプが分かれるんですか?
哲雄 どちらの要素を強く持っているかで分けることはできます。どういう人が「評価」を下そうとする傾向が強く、どういう人が「理解」しようとするか? それぞれの特徴を挙げてみましょうか?

・自分の道徳観や倫理観、信念がハッキリしていて、それを頑なに貫こうとする人。
・他人を自分の思い通りに動かそうとする傾向の強い人。
・地位や序列、肩書を重視し、上昇志向が強い人。
・自分の価値観・世界観に自信を持ち、それを他人にも振りかざそうとする人。
・企業のワンマン経営者、ガンコ親父、ガミガミ母さん、教育ママ・パパなど。

・人の世話をしたり面倒を看たりすることが好きな、世話焼きタイプの人。
・甘えられることも甘えることも嫌いな、自立心の強い人。
・地位や序列をあまり気にせず、自分の考えを主張することが多い人。
・話し上手でもあるが、それ以上に聞き上手でもある人。
・寛容なお父さん、やさしい母さん、尊敬できる教師・聖職者、チームのリーダー
AKI なるほどねェ。私は、どっちかと言うと、「理解しようとする人」のほうが好きかもしれない。
哲雄 ま、AKIクンならそうでしょうね。でもね、世の中にはそうではないタイプもいるんですよ。つまり、人から「評価」されることを好むタイプです。
AKI こちらも、タイプが分かれるんですか?
哲雄 ハイ、見事に分かれます。こちらも、主な特徴を挙げておきましょう。

・「人からどう思われているか?」と、他人の目を気にする。
・人から構われたい、大事にされたいという依存心が強い。
・人気や地位などにこだわり、上昇志向が強い。
・ひとりっ子または末っ子。

・自分の趣味やこだわりを大事にする。
・人から干渉されたりかまわれたりすることを好まず、独立心が強い。
・組織になじまず、地位や序列にあまりこだわらない。
・長男または長女。
AKI やっぱりね。
哲雄 フム……当たっていましたか。
AKI 特に「かまわれるのがイヤ」っていうあたり、ピッタリ当たっているような気がします。たがら、哲ジイも、あんまり私にはかわないでおくんなまし。
哲雄 なぜか、そうなるわけね。トホ……。
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