デキる女上司は「公私」の「私」に弱い…!?

ジョーダンのひとつも通じなさそうな堅物女上司に
無謀なるアタックを試みた男がいました。彼が用いたのは、
「モード・チェンジ法」。バリバリにオフィシャルな場面に
いきなり「私」を持ち込むという技法でした――。
エロ 官能小説 モテ 不倫
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
柔肌の熱き血潮に触れもみで
さみしからずや、道を説く君
みなさん、よくご存じの短歌の一首です。
詠んだのは、これまた、ご存じの与謝野晶子。
「道を説く君」と詠まれているのは、当時の彼女の師であり、恋人でもあった与謝野鉄幹。
この稀代の女流歌人は、こう言って嘆いているんですね。
修行まだいたらぬ長住などは、こんなことを言われた日には、速攻、こうお応えするだろうと思います。
ハイ、チョー寂しいですゥ~!
しかし、鉄幹先生は、そうはなさらない。悄然と道を説き続けるわけですね。
渋いです。その渋さがまた、女性にとっては魅力と映ったんでしょうね。
さて、今回は、この「寂しからずや」の話。
と言っても、今回の話は、もし、立場が逆だったら――という話をご紹介しようと思うのです。
ハリネズミのような女上司に試みたアタック
この話の主人公、仮の名前をKクンとしておきましょうか?
バラエティ・グッズを販売している会社のキッズ部門で、営業企画を担当していました。
そのKクンの上司というのが、実は、女性管理職。だれもが驚く有名国立大学出の才媛でありました。こちら、仮の名をR女史としておきましょうか。
このR女史、なかなかの美形でもありました。ウワサによると、胸のカップも、Dカップだとか、いや、あれはEはあるゾ――てな話で、世が世なら、周りの男たちが放ってはおかないぞ、というほどの女っぷりではあったのですが、残念ながら、だれも触手を伸ばさない。
というのも、このR女史、スキがないのです。
それどころか、仕事一途のガンバリマン・タイプで、特に、男性の部下に対する態度が、ハンパなく厳しい。
というわけで、手を出すどころの話じゃない。
男子社員の中には、「まったく、あのハリネズミ女が」などと敵意を燃やす者も、少なからずいたようであります。
ところが、われらがKクンは、そういうところに無頓着というか、単なるバカというか、そのハリネズミ上司に対して、無謀なるアタックに及んだのであります。
さみしからずや、道を説く君

みなさん、よくご存じの短歌の一首です。
詠んだのは、これまた、ご存じの与謝野晶子。
「道を説く君」と詠まれているのは、当時の彼女の師であり、恋人でもあった与謝野鉄幹。
この稀代の女流歌人は、こう言って嘆いているんですね。
《あなたはそうやって、淡々と道を説いていらっしゃるけど、
ここに、熱い血潮をたぎらせている乙女がいるんですよ。
その血潮に触れてみようともなさらないで、
あなたは寂しくないんですか?》
ここに、熱い血潮をたぎらせている乙女がいるんですよ。
その血潮に触れてみようともなさらないで、
あなたは寂しくないんですか?》
修行まだいたらぬ長住などは、こんなことを言われた日には、速攻、こうお応えするだろうと思います。

しかし、鉄幹先生は、そうはなさらない。悄然と道を説き続けるわけですね。
渋いです。その渋さがまた、女性にとっては魅力と映ったんでしょうね。
さて、今回は、この「寂しからずや」の話。
と言っても、今回の話は、もし、立場が逆だったら――という話をご紹介しようと思うのです。

この話の主人公、仮の名前をKクンとしておきましょうか?
バラエティ・グッズを販売している会社のキッズ部門で、営業企画を担当していました。
そのKクンの上司というのが、実は、女性管理職。だれもが驚く有名国立大学出の才媛でありました。こちら、仮の名をR女史としておきましょうか。
このR女史、なかなかの美形でもありました。ウワサによると、胸のカップも、Dカップだとか、いや、あれはEはあるゾ――てな話で、世が世なら、周りの男たちが放ってはおかないぞ、というほどの女っぷりではあったのですが、残念ながら、だれも触手を伸ばさない。
というのも、このR女史、スキがないのです。
それどころか、仕事一途のガンバリマン・タイプで、特に、男性の部下に対する態度が、ハンパなく厳しい。
というわけで、手を出すどころの話じゃない。
男子社員の中には、「まったく、あのハリネズミ女が」などと敵意を燃やす者も、少なからずいたようであります。
ところが、われらがKクンは、そういうところに無頓着というか、単なるバカというか、そのハリネズミ上司に対して、無謀なるアタックに及んだのであります。

それは、キッズ部門をまかされているR女史が、みんなを集めて、週1回開いているスタッフ・ミーティングの席。それぞれが、自分の受け持ちの商品群について、1週間の動きなどをレポートするというものでしたが、Kクンが提出したレポートには、R女史だけにわかるピンクの付箋がついていました。
Kクンは、立ち上がって、担当商品群の動きを報告しながら、こう言ったのでした。

言われるままにそのページをめくったR女史の目が、一瞬、点になり、それからみるみる顔が紅潮していくではありませんか。
何が書いてあったのか、というと――
ホレてます。

ごっつい字で、ただそれだけ。
R女史は、反射的にそのページを閉じてしまいましたが、その手がかすかに震えているのを、Kクンはしっかり、確認したのでありました。
アラフォー目前。そこまで結婚もせずに、ガンバリマンを演じてきたR女史の心の動揺を見透かすように、Kクンは、意味ありげな視線をR女史に送り続けました。
KクンとR女史が、その後、どうなったか――については、オフレコということにしておきましょう。

モードをチェンジする技法です
公私の「公」に、突然、「私」を持ち込む。
ズルいと言えばズルいし、あまりフェアとも言えないやり口ですが、これ、やられた相手は、間違いなく動揺します。
私は、このKクンのようなやり方を「モード・チェンジ法」と名づけています。
その場を支配している主要なモードを、突然、チェンジして、相手の心に動揺を誘ったり、いきなりスキを作ったりする技法で、男同士の交渉の中では、しばしば使われる手法でもあります。取り調べ中の刑事なども、よくドラマの中などでは、使っています。
たとえば、取引に関するシビアな話を続けているような席で、「ところで、○○さん、こっちのほうはどうなんです?」と、酒を飲むしぐさをしたり、ゴルフのスイングの手マネをしたり……という程度の「モード・チェンジ」は、ビジネスマンならだれでもやっていることだと思います。
Kクンは、それを、「会議」というバリバリに「オフィシャル・モード」な席で、本人だけにわかる方法でおやりになったわけです。
確かに、効果ありな方法ですが、やりすぎると、首が飛ぶ覚悟も必要かもしれません。
Kクンの場合のように、相手が、ムリにモードをキープしていると判断できる場合には、思いもしないインパクトを与えることもある――と、覚えておきましょう。
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教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。40年後、真実を知ったボクは…。
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2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。

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