「私、バカだから」と言う人間が隠している計算

File-10 「私、バカだから」と言う人間が隠している計算
「バカのフリ」をしたがる人たちがいます。
「私、バカだから」とか「オレ、バカだから」と
「バカ自慢」をしようとする人もいます。
実はそこには、「そのほうが得だから」という
計算が隠されているのです。
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南米のインディオたちの中には、「族長(酋長)」になりたがらない――というメンタリティがあるのだそうです。
会社で言うと、社長になりたがらない、というのとほぼ似ていると思います。
理由は、簡単。「なると大変だから」です。
他部族との戦いの場では、常に先頭に立たなくちゃならない、部族全員に食料がいきわたるように、先頭に立って狩猟や採集に出かけなくてはならない。「そんなの、やってられないよ」というわけです。
族長に選ばれないようにするためには、目立ってはいけない、というわけで、わざと無能なフリをする者もいるのだとか。
つまり、「バカ」のフリをするわけです。
同じウラル・アルタイ語族の血を引く私たち日本人も、似たようなメンタリティを持っています。
日本には、みなさん、よくご存じの言葉がありますよね。
出る杭は打たれる。
人より目立って、突出してしまうと、周囲から叩かれるので、できるだけおとなしくしていようという処世訓です。
一時期は、学校の運動会などでも、1着、2着……などと順位づけをするのがよろしくないので、着順をつけないようにしよう――などというアホなことをやったりしてました。
みんな、横並びなら怖くない、というわけです。
「並べる」となると、高いほうには合わせられませんから、当然、低いほうに合わせることになります。
つまり、みんなそろって「バカになりましょう」ということを、国を挙げてやっていたわけです。
これじゃ、日本はダメになる。当たり前のことです。
たぶん、このままいくと、間違いなく日本は、アジアの三流国になってしまうと、筆者は確信しています。ま、それでもいいっちゃ……いいんですけどね。
会社で言うと、社長になりたがらない、というのとほぼ似ていると思います。
理由は、簡単。「なると大変だから」です。
他部族との戦いの場では、常に先頭に立たなくちゃならない、部族全員に食料がいきわたるように、先頭に立って狩猟や採集に出かけなくてはならない。「そんなの、やってられないよ」というわけです。
族長に選ばれないようにするためには、目立ってはいけない、というわけで、わざと無能なフリをする者もいるのだとか。
つまり、「バカ」のフリをするわけです。

同じウラル・アルタイ語族の血を引く私たち日本人も、似たようなメンタリティを持っています。
日本には、みなさん、よくご存じの言葉がありますよね。
出る杭は打たれる。

人より目立って、突出してしまうと、周囲から叩かれるので、できるだけおとなしくしていようという処世訓です。
一時期は、学校の運動会などでも、1着、2着……などと順位づけをするのがよろしくないので、着順をつけないようにしよう――などというアホなことをやったりしてました。
みんな、横並びなら怖くない、というわけです。
「並べる」となると、高いほうには合わせられませんから、当然、低いほうに合わせることになります。
つまり、みんなそろって「バカになりましょう」ということを、国を挙げてやっていたわけです。
これじゃ、日本はダメになる。当たり前のことです。
たぶん、このままいくと、間違いなく日本は、アジアの三流国になってしまうと、筆者は確信しています。ま、それでもいいっちゃ……いいんですけどね。

女が「私、バカだから」と言うときの計算
さて、この「バカのふり」は、個人的な人間関係の中にも現れます。
これを、もっとも頻繁に使うのは、若い女性たちです。
「私、バカだから」とか、「私、バカだもん」と、ほんとによくおっしゃいます。
中には、「ホントにそうだね」と思う「真性おバカ」な方たちもいらっしゃるのですが、たいていの人はそうではありません。
「バカ」と言っておいたほうが得だろう――という計算が、どこかに働いているように、私には見えます。
では、その「得」とは何か?
いくつか考えられます。
1・自分を目立たなくすれば、周囲からの「攻撃」を防げる
つまり、「出る杭」になりたくない――という心理です。
周囲の「バカ」(←と、本人は思っています)に自分を染めておけば、無用の攻撃や「やっかみ」などから、自分を守ることができる。昆虫などの生きものの中には、周囲の木の枝や木の葉に自分の体を似せて、敵の攻撃から身を守る「擬態」という方法をとる種がいますが、それと同じ「防御行動」と考えていいと思います。
2・過重な責任や任務から逃れられる
最初に紹介した「族長」になりたくないインディオの心理と同じです。「自分はバカ」と思わせておけば、職場で責任ある役職につけられることもないし、何か失敗をしても、「私、バカだからぁ~」ですませることができます。
徴兵制を採用している国では、兵役逃れのために病気のフリをする若者がいたりしますが、それと同じ計算が働くわけです。
3・「バカ」のほうが好かれる
もっと、積極的に「バカ」を売りにしたがる人たちもいます。その目的は、「人(特に異性)から好かれたい」です。
「バカ=かわいい」という評価の仕方は、日本に特異的に発達した文化と言っていいと思います。おそらく、それは、相手を「脅威」と感じたくない年長者が年少者を、男が女を、「バカだな、おまえ」と思い続けたいために押し付けている価値基準なのですが、それをマスコミがあおり続けたりしたために、すっかり、日本の社会に定着してしまいました。
そのことを知っているので、「私、ホラ、こんなにバカなの」とアピールして、人気を得ようとするわけです。
そこまで計算できるということは、ほんとは「利口」なんですけどね。

男には「実直」と思われたい、という心理も…
以上は、女性が「バカのふり」をしたがる理由ですが、[1]と[2]は、男性の場合も共通と考えていいと思います。
競争原理に支配される男性は、本来なら、あまり「バカなふり」などしないはず――なのですが、最近は、事情が違ってきているようです。
各種の意識調査などを見ても、男性本来の競争意識や成功願望は薄れつつあり、「競争に巻き込まれたくない」と考える男性も増えているようです。これは、主に、教育や社会環境の問題。競争の果てに得られるものに、夢を感じられなくなった結果、とも言えると思います。
男性の場合、女性には見られない、もうひとつの動機があります。
それは、
実直な(愚直な)人間と思われたい。

という願望です。
この場合の「バカ」は、「バカ正直」などというときの「バカ」と同意で、「損得抜きで」とか「後先のことを考えずに」という程度の意味で使われています。
ただ、最近は、「バカな男=かわいい」という評価が、女性目線で語られることも多くなったせいか、積極的に「おバカ・キャラ」を演じようとする男性も増えているようです。
たぶん、これも、マスコミなどの影響。
筆者には、あまり関心できる現象とは思えません。

「バカのふり」と「謙虚」は、似て非なるもの
というわけで、男も女も、「バカのふり」を、なんらかの利益のためにすることがある――ということが、おわかりいただけたかと思います。
その裏に隠された本心は、「自分を守りたい」です。
才能ある人間が、自分の能力を隠そうとしたり、金を持っている人間が、「いやいや、私なんか貧乏で……」なんていうのも、ほとんど同じ心理。
人から攻撃されたり、やっかまれたり、距離を置かれたりすることを、意識的に防ぐ防御行動の一種で、本来の意味での「謙虚」ということとは、似て非なる行動だと思ったほうがいいと思います。
ほんとうに「謙虚」な人間は、「バカを売りにする」などというあざとい自己PRも慎むものだ。
筆者は、そう信じています。
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