カメ男氏の「接触遭遇術」〈上〉 未知だからこそときめく

遭遇は「未知の相手だからこそときめく」と
豪語する男がいます。いまだヨメ取らず、
恋人もなしという変人「カメ男」。氏の行動は、
ヘタすると「チカン」なのですが……。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫

知っている女の体に触れて、何が面白いのか?
そうおっしゃるのです、この変人は。
おん歳、45歳の会社員。名前を仮に「カメ男」としておきましょうか。
「知っている女」の「知っている」とは、言葉を交わしたことがある、名前を知っている、社会的なつながりがある――ばかりではありません。「その顔を見知っている」も含まれます。
そういう女性の体に触れても、少しも面白くない――とおっしゃるのです。
そういう性癖(?)なので、当然と言えば当然なのですが、氏にはいまだ、ヨメさんがいません。ヨメどころか、特定の彼女がいるという話も、聞いたことがありません。
そりゃそうでしょう。
「知ってる女」の体になんか触りたくもない――と言うんじゃあ、最初から、「セックスレス」は約束されたようなもの。そんな保証書は要らない――と、だれだって思います。
つまり、「カメ男」が「触りたい」と思うのは、まったく見も知らない女性の体だけ。
エッ、それじゃあ……と思われたあなた、正解です!
世間的に言うと、チカンなんですね、この男「カメ男」氏は。それも、筋金入りの……というか、確信犯。
これも「出会い」である――という理屈には、一理ぐらいはある
「チカン」と聞くと、みなさんは、混んでいる電車などの車内で、イヤがる女性の体にしつこく触ってくるヘンタイ男……といったイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし、「カメ男」氏は、相手が少しでもイヤがる素振りを見せたら、さっと手を引っ込めてしまいます。
別に、気が弱い――というわけではありません。
氏が言うには、「イヤがる相手」にそれでも触ったりしたのでは、犯罪じゃないか――というわけです。
何やら屁理屈に聞こえなくもありませんが、氏は自分の行為を「チカン」とは呼ばず、「接触遭遇」と呼んでいます。
氏が言うところの「接触遭遇」は、こんな感じで始まります。
そうおっしゃるのです、この変人は。
おん歳、45歳の会社員。名前を仮に「カメ男」としておきましょうか。
「知っている女」の「知っている」とは、言葉を交わしたことがある、名前を知っている、社会的なつながりがある――ばかりではありません。「その顔を見知っている」も含まれます。
そういう女性の体に触れても、少しも面白くない――とおっしゃるのです。
そういう性癖(?)なので、当然と言えば当然なのですが、氏にはいまだ、ヨメさんがいません。ヨメどころか、特定の彼女がいるという話も、聞いたことがありません。
そりゃそうでしょう。
「知ってる女」の体になんか触りたくもない――と言うんじゃあ、最初から、「セックスレス」は約束されたようなもの。そんな保証書は要らない――と、だれだって思います。
つまり、「カメ男」が「触りたい」と思うのは、まったく見も知らない女性の体だけ。
エッ、それじゃあ……と思われたあなた、正解です!
世間的に言うと、チカンなんですね、この男「カメ男」氏は。それも、筋金入りの……というか、確信犯。

「チカン」と聞くと、みなさんは、混んでいる電車などの車内で、イヤがる女性の体にしつこく触ってくるヘンタイ男……といったイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし、「カメ男」氏は、相手が少しでもイヤがる素振りを見せたら、さっと手を引っ込めてしまいます。
別に、気が弱い――というわけではありません。
氏が言うには、「イヤがる相手」にそれでも触ったりしたのでは、犯罪じゃないか――というわけです。
何やら屁理屈に聞こえなくもありませんが、氏は自分の行為を「チカン」とは呼ばず、「接触遭遇」と呼んでいます。
氏が言うところの「接触遭遇」は、こんな感じで始まります。
たまたま乗り合わせた電車やバスで、コミュニケーションを交わしたい、と思うような女性がいたとします。偶然にも、氏の近くに。
もし彼女の体が氏の斜め前方にあり、氏が読みかけのハードカバーを右手に抱えている――というような状況であれば、氏はその右手の甲を、彼女のももに触れそうな位置にスタンバイさせます。つまり、「トラップ(ワナ)」を仕掛けるわけですね。車両が揺れるたびに、揺らいだ彼女の体が氏が仕掛けた右手甲のトラップに触れてしまうような、そんなビミョーな距離に……です。
すぐに、その機会はやってきます。
車両がカーブにさしかかって傾いたり、停止・発進のGがかかるたびに、彼女のももが氏の手の甲にツッ……と触れます。
氏言うところの 《第一種接触遭遇》 です。
氏の手の甲には、揺れる車両の中で姿勢を保とうと踏ん張る彼女の、大腿四頭筋の緊張が伝わってきます。われらが「カメ男」氏は、全神経を右手の甲に集中させて、彼女の筋肉が伝えてくるメッセージを読み取りにかかります。
〈1〉何よ、このオヤジ――と、彼女の筋肉は怒っているのか?
〈2〉それとも、あら……と、驚いているだけなのか?
〈3〉もしかしたら、まぁ、こんなところにだれかの手が――と、少し興味を抱いたか?
〈2〉それとも、あら……と、驚いているだけなのか?
〈3〉もしかしたら、まぁ、こんなところにだれかの手が――と、少し興味を抱いたか?
彼女の筋肉が伝えるメッセージが〈1〉と判断された場合には、氏は、接触可能位置に設置したトラップを撤収し、以後、二度と触れない安全な位置に、右手を退避させます。
しかし、そうではないと判断できたら、右手のワナをもう少し彼女の体に近い位置に設置します。
つまり、偶然に触れてしまう機会を意図的に増やすわけです。
これが 《第二種接触遭遇》 。
氏によれば、 《第一種接触遭遇》 した女性のおよそ3~4割が、 《第二種接触遭遇》の対象となるのだそうであります。

第二種の段階に入ると、彼女の体が「カメ男」氏の手に触れる機会は、格段に増加します。

ほとんどの女性が、そういう疑念を抱き始めます。
いいんだそうです。氏によれば、 《第二種接触遭遇》 の目的は、相手にその接触が「意図的」であることを気づかせることにあるから――だそうです。
ここから先が、氏のもっとも心ときめく時間。
「この人、わざと触ってるんだわ」と気づいたその女性がどういう行動をとるか?
その期待と不安に胸をときめかすわけですね、この変態オヤジは。
ここでの女性の態度は、氏によれば、大きく4つに分かれます。
フェーズ1 非難、糾弾の相
「何すんのよ」と、氏の顔をチラ見。ときに、その形相は鬼のようでもあり、場合によっては、氏の手を払いのけるようなしぐささえ見せる。
しかし、こういう反応を見せる女性は、 《第一種接触遭遇》 の段階で「何よ、このオヤジ」という反応を見せているので、この段階で「非難、糾弾」に至るというケースは、ごく稀なのだそう。
もちろん、こういう反応を見せた女性に対しては、氏は、直ちに回避行動をとります。
フェーズ2 嫌悪、忌避の相
氏の接触に「不快」の様子を見せ、荷物を氏の手を遮る位置に持ち替えたり、明らかに体を遠ざける忌避行動をとる。
こちらの反応も、たいていは 《第一種接触遭遇》 の段階で見せることが多いので、この段階で見せられることは、滅多にない。
もちろん、この場合も、氏は直ちに接触行動を止め、体を遠ざける行動をとります。
フェーズ3 関心、懐疑の相
「あら、この人、もしかして、わざと触ってるのかしら?」と、懐疑心を抱き、真相を確かめようとする行動をとる。人によっては、触っている手の持ち主がどんな男なのかを、窓に映る姿で確認したりしようとする。
相手が、こういう関心や懐疑の行動を見せると、氏は、「そうですよ。わざと触ってるんですよ」という意思を、手の動きで、相手に悟らせる行動をとります。
フェーズ4 応答、挑発の相
「あら、触りたいの?」⇒「ちょっとぐらいならいいわよ」と、手の動きに応じる気配を見せ、場合によっては、「そこじゃない。もっとこっち」とでも言うように、触れてほしい場所に氏の手が触れやすいように、体の向きを変えたりもする。
相手がこういう反応を見せると、氏は、ただ触れるだけでなく、相手がより快感を得るように、手の動きに細心の工夫を凝らします。
「カメ男」氏によれば、【フェーズ3】 の相を見せるのは、 《第2種接触遭遇》 した女性のうちの5~6人に1人。そして、そのうち、【フェーズ4】の相にまでいたるのは、せいぜい3~4人に1人。
つまり、最終的には、 《第2種接処遇した》 女子のうち【フェーズ4】に到達するのは、わずか4~7%。 《第1種接触遭遇》 全体からすると、1~3%というレアな数字になるのですが、実は、この「レアの発見」こそが、「カメ男」氏の生きがいでもあるらしいのです。

根気のない長住などには、とてもマネのできないことではあります(マネしようとも思いません)が、「カメ男」氏はこうおっしゃるのです。

なるほど、一理はある。いや、二理ぐらいはあるかもしれない。
そして、「カメ男」氏は、こうも言うのです。

なるほど、それも一理ある――つか、それ、長住の持論なんだけど。
ま、細かいことは言わないことにしておきましょう。これで、なかなか長住も心が広いものですから。
さて、相手の反応が【フェーズ4】レベルであるとの確証を得た氏は、次なる行動に移ります。
それが、 《第三種接触遭遇》 なのですが、ちと話が長くなりましたので、以下の話は、明日、お届けすることにしましょう。
⇒続きを読む
筆者の最新小説、キンドル(アマゾン)から発売中です!

一生に一度も結婚できない「生涯未婚」の率が、男性で30%に達するであろう――と予測されている「格差社会」。その片隅で「貧困」と闘う2人の男と1人の女が出会い、シェアハウスでの共同生活を始めます。新しい仲間も加わって、築き上げていく、新しい家族の形。ハートウォーミングな愛の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでも、タブレットでも、PCでも読むことができます。下記タイトルまたは写真をクリックして、ダウンロードしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。



【左】 『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。卒業から40年経って、ボクはその真実を知ります。
【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
「Kindle」は、「Amazon.com」が世界中で展開している電子本の出版・販売システム。専用のビューアーをダウンロード(無料)すれば、スマホでも、タブレットでも、PCでも読むことができます。下記タイトルまたは写真をクリックして、ダウンロードしてください。
2016年3月発売 定価:342円 発行/虹BOOKS
妻は、おふたり様にひとりずつ (小説)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。
2015年7月発売 定価/122円
教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。卒業から40年経って、ボクはその真実を知ります。
【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。

管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。



→このテーマの目次に戻る トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- カメ男氏の「接触遭遇術」〈下〉 その指は下着の縁を彷徨う (2018/03/08)
- カメ男氏の「接触遭遇術」〈上〉 未知だからこそときめく (2018/03/07)
- キミよ、「コキ死」し給うことなかれ! (2018/02/19)