部長のお持ち帰り〈上〉 Sクンを招待する理由

飲むと必ず「ちょっと寄っていくかい?」と、
Sクンを自宅に招待する部長。18も年下の若い妻を
もらったばかりの部長は、その「若い妻」を
見せびらかしたいのだろうと思ったSクンでしたが。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫

「ちょっと寄っていくかい?」
「いや、私は、もう……」
「いいから、いいから。うちのやつもね、近頃、お見えにならないわねェ、なんて寂しがってるからさ。ちょっとだけ寄っていきなよ」
銀座や赤坂で飲むと、T部長は、いつもそう言っては、部下を自宅に連れて行くのだそうです。
当時、特に頻繁に「お持ち帰り」されたのが、わが後輩・Sクン。幸か不幸か、帰る方向が部長と同じだったSクンは、お断りするわけにもいかず、部長が呼んだタクシーに相乗りすることに……。
なにしろ、バブル真っ盛りの頃の話。繁華街で流しのタクシーを拾うなんてことは、ほとんど不可能に近い――というご時世でありました。
会社支給のチケットを持ち、会社御用達のタクシー会社から「1台頼むよ」と呼び寄せる部長のタクシーは、超ヒラのSクンにとっては、それなりにありがたくもあったのですが、困ったのが、相乗りすると部長が必ず言い出す「ちょっと寄ってけよ」でした。
しかも、行けば必ず……。
部長の奥さんというのは、いまなら大して驚かれもしないだろうと思うのですが、当時にしては大変に珍しい18歳年下。何でも、赤坂かどこかのクラブで働いていらしたのを、部長が口説き落としてお買い上げになったらしい――というのが、もっぱらのウワサでした。
どうも、部長は、その「若すぎる妻」を人に見せびらかしたくてしょうがないらしく、部下を連れて飲みに繰り出すたびに、「ちょっと寄ってけよ」と言い出すわけです。
さすがに妻帯者には、そんな声はかけません。標的になったのは、Sクンのように若いひとり者。それも、どちらかと言うと、部長の言うことに「ハイッ」と従うような従順なタイプに限られているようだった――と、Sクンは言います。
さて、部下を自宅に「お持ち帰り」した部長は、どのように自慢の若妻を見せびらかすのか?
Sクンはいまでも、初めて部長のお宅に立ち寄った夜のことを覚えています。
「いや、私は、もう……」
「いいから、いいから。うちのやつもね、近頃、お見えにならないわねェ、なんて寂しがってるからさ。ちょっとだけ寄っていきなよ」
銀座や赤坂で飲むと、T部長は、いつもそう言っては、部下を自宅に連れて行くのだそうです。
当時、特に頻繁に「お持ち帰り」されたのが、わが後輩・Sクン。幸か不幸か、帰る方向が部長と同じだったSクンは、お断りするわけにもいかず、部長が呼んだタクシーに相乗りすることに……。
なにしろ、バブル真っ盛りの頃の話。繁華街で流しのタクシーを拾うなんてことは、ほとんど不可能に近い――というご時世でありました。
会社支給のチケットを持ち、会社御用達のタクシー会社から「1台頼むよ」と呼び寄せる部長のタクシーは、超ヒラのSクンにとっては、それなりにありがたくもあったのですが、困ったのが、相乗りすると部長が必ず言い出す「ちょっと寄ってけよ」でした。
しかも、行けば必ず……。
部長の奥さんというのは、いまなら大して驚かれもしないだろうと思うのですが、当時にしては大変に珍しい18歳年下。何でも、赤坂かどこかのクラブで働いていらしたのを、部長が口説き落としてお買い上げになったらしい――というのが、もっぱらのウワサでした。
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さて、部下を自宅に「お持ち帰り」した部長は、どのように自慢の若妻を見せびらかすのか?
Sクンはいまでも、初めて部長のお宅に立ち寄った夜のことを覚えています。
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「オーイ、ミーちゃん、お客さんお連れしたよ」
客を前に自分の女房を「ミーちゃん」と呼ぶ部長もいかがなものか――と、Sクンがきわめて健全な良識を働かせているところへ、「ハーイ」と現れた奥さん。その姿を見て、Sクンは、思わず声を上げそうになりました。
部長夫人のそのときのコスチュームは、なんと、ナイト・ガウン。それも、危うく肌が透けて見えそうなほどのシースルー素材ではありませんか。
フツー、そんな格好で客の前に出たりはしないだろう――と思う常識人・Sクンでありましたが、部長は、そんなSクンの動揺を知ってか知らずか、こうのたもうたのであります。
「若い男を連れて行くつーと、すぐそうなんだからな、おまえは」
そして、Sクンの耳元に、こうささやくのです。
「こいつな、若い男が来ると、すぐテンパりやがんのよ」
部長は、奥さんに簡単なつまみとビールを用意させると、「おまえもここに来て一緒に飲めよ」と、夫人を自分の脇に侍らせて、Sクンのグラスにビールを注がせるのでありました。
Sクンの言を借りれば、その若すぎる奥さんは、いまで言うと、「壇蜜」のような人であったと言います。
色っぽいと言えば色っぽい。しかし、それはただの見た目だけの妖艶さではありませんでした。
「Sさんは、まだ、おひとりなの?」
「恋人はいらっしゃるの?」
「あら? じゃ、どなたか、いい人を見つけないと。ねェ、あなた」
そう言って少し体をくねらせ、下からSクンを見上げる目の光の、なんと妖しいこと。Sクンがその目線にドギマギしていると、部長が追い打ちのひと言。
「そうだな、だれか見つけないとな。おまえみたいな色っぽいのをな」
「やだ、あなた。そんなこと言うと、ホラ、Sさん困ってらっしゃるでしょ。Sさんは、私みたいなふしだらな女じゃなくて、もっと、貞操堅固な方がお望みなのよ。ねェ?」
「ねェ?」と言われても、困る。「ハイ」と答えれば、部長に失礼にあたるし、「いや、そんなことないです」と言うと、部長の奥さんを「タイプです」と答えてしまうことになる。困った挙句、Sクンが選んだ答えは、最悪でした。
「エッ、奥さんって、ふしだら……なんですか?」
なぜ、この答えが最悪だったのか?
それは、部長の次なる行動を引き出す引き金になったからです。

「オイ、Sよ。この女が、キミの目には、貞操堅固な良妻賢母に見えるかい? そんな女が、こんな格好して客の前に現れると思うかい?」
言いながら、部長は、妻の体を自分の手元に抱き寄せるではありませんか?
目のやり場に困るSクンを後目に、部長はさらに、ナイトガウンの上から妻の胸に手を回すではありませんか?
目のやり場に困ったSクンが、しょうがないのでしっかり目を見開いて凝視する中、今度は、その手で夫人の豊満な胸をムギュとばかりにもみ始めるではありませんか?
賢明なる読者のみなさん。もし、みなさんがSクンの立場に置かれたら、どういう行動をとったでありましょうか?
「わ、わたしは、ここらへんで……」と、席を立とうとするでしょうか?
それとも、
「ぶ、部長。独身の私には、ちょっと刺激が強すぎて……」と、目を逸らすでしょうか?
それとも、
「部長、カンベンしてくださいよ。ムラッとくるじゃないすか?」などと口では言いながら、しっかり目を凝らすでしょうか?
わが友・Sクンは、何も言えなくなってしまったそうであります。
何も言えないけれども、脈はドクドクと早鐘を打ち始め、自分でもわかるほどに、顔がカーッと熱くなりました。
その様子を見ていた夫人が、目元に笑みをたたえながらおっしゃるのだそうです。
「ホラ、あなた、Sさん、困ってらっしゃるじゃありませんか? ダメですよ」
夫人は、夫の手を振りほどこうと身をよじらせるのですが、部長は、むしろそれを楽しむように、さらに行動をエスカレートさせていきます。
「Sよ、こいつは、見られてるのが好きなんだよ。しっかり見てやってくれよ」
「し、しかし……」
「いいから、見てろって。おまえも、いつか嫁さん、もらうだろ? 女ってものがどういう生きものか、それを見定めておくのもわるかないだろ?」
妙に説得力がありそうで、しかし、全然、納得はできない部長の言葉に、Sクンはその場を動けなくなってしまいました。
そして、それは、以後、「お持ち帰り」されるたびに繰り返されることになる部長の行動のほんの序の口にすぎなかったのであります。
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【右】 『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
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みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
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