「不倫たたき」に走る「愛を知らない者」たち

実際に起こった出来事を長住流に解説します。
去年は、「不倫報道」に踊らされた一年でした
その主役は「町奴ジャーナリズム」。その体質は、
「弱いものいじめ」です。「不倫」を責める人たちは、
愛の何たるかをご存じないようなのです。
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2017年は、「不倫たたき」の1年であった――と言ってもいいかと思います。
その先頭に立って「不倫」を暴き、騒ぎ立てたのは、『週刊文春』などの「俗流ジャーナリズム」です。
なぜ、彼らは「不倫たたき」に血道を上げるのか?
理由のひとつは、「たたきやすいから」なのですが、その「たたきやすい」の背景には、彼らが持っているジャーナリズムとしての体質がある――と、筆者はニラんでいます。
筆者も、かつては「俗流ジャーナリズム」の世界に身を置いていたのですが、われわれの世界では、「文春」や「新潮」などのジャーナリズムは、「町奴(まちやっこ)ジャーナリズム」と呼ばれていました。
「町奴」とは何か?
お正月に上げる凧でおなじみの「やっこ凧」。その絵柄として描かれる、ちょっと強面で偉そうな男。あれが、「町奴」です。「偉そう」ではあるけど、ほんとに「偉い」わけではない。「強そう」ではあるけど、ほんとに「強い」わけでもない。
その正体は――と言うと、武家屋敷に奉公する町人。
武士ではない。しかし、武家屋敷に奉公している自分たちは、そこらの町人よりも格が上だと思っている。武士と町人の中間ということで、彼らは、「中間(ちゅうげん)」と呼ばれました。

「町奴ジャーナリズム」の「弱い者たたき」
その「町奴」体質を持ったジャーナリズムが、何をやるかと言うと、「弱い者たたき」なんですね。
と言っても、ほんとに「弱い者」は相手にしない。
彼らが標的にするのは、
そういう標的を見つけると、「町奴ジャーナリズム」は、その標的の「金とセックス」を徹底的に暴きにかかります。
ホリエモンがその金を叩かれたのは、彼が [1] の「弱い者の中からのし上がって来よう」としたからでした。
山尾志桜里が不倫を叩かれたのは、彼女が [2] の「弱い者たちの間で人気を博している」と目されたからだし、多くの芸能人たちが不倫現場をスクープされるのも、同じ理由からです。
昭恵総理夫人が金を叩かれたのは、彼女が「強い者の身内中の弱い者」だったからだと思われます。
「町奴ジャーナリズム」が、そういう性質を持ったジャーナリズムである――ということを頭に置いた上で、さて、問題は、不倫報道のほうです。
その先頭に立って「不倫」を暴き、騒ぎ立てたのは、『週刊文春』などの「俗流ジャーナリズム」です。
なぜ、彼らは「不倫たたき」に血道を上げるのか?
理由のひとつは、「たたきやすいから」なのですが、その「たたきやすい」の背景には、彼らが持っているジャーナリズムとしての体質がある――と、筆者はニラんでいます。
筆者も、かつては「俗流ジャーナリズム」の世界に身を置いていたのですが、われわれの世界では、「文春」や「新潮」などのジャーナリズムは、「町奴(まちやっこ)ジャーナリズム」と呼ばれていました。
「町奴」とは何か?
お正月に上げる凧でおなじみの「やっこ凧」。その絵柄として描かれる、ちょっと強面で偉そうな男。あれが、「町奴」です。「偉そう」ではあるけど、ほんとに「偉い」わけではない。「強そう」ではあるけど、ほんとに「強い」わけでもない。
その正体は――と言うと、武家屋敷に奉公する町人。
武士ではない。しかし、武家屋敷に奉公している自分たちは、そこらの町人よりも格が上だと思っている。武士と町人の中間ということで、彼らは、「中間(ちゅうげん)」と呼ばれました。

「町奴ジャーナリズム」の「弱い者たたき」
その「町奴」体質を持ったジャーナリズムが、何をやるかと言うと、「弱い者たたき」なんですね。
と言っても、ほんとに「弱い者」は相手にしない。
彼らが標的にするのは、
[1] 弱い者の中からのし上がって来ようとする者。
[2] 弱い者たちの間で人気を得て「英雄」扱いされているような者。
[3] 強い者たちの中から「落ち目」になりつつある者。
[4] 強い者たちの身内の中の「弱い者」。
[2] 弱い者たちの間で人気を得て「英雄」扱いされているような者。
[3] 強い者たちの中から「落ち目」になりつつある者。
[4] 強い者たちの身内の中の「弱い者」。
そういう標的を見つけると、「町奴ジャーナリズム」は、その標的の「金とセックス」を徹底的に暴きにかかります。
ホリエモンがその金を叩かれたのは、彼が [1] の「弱い者の中からのし上がって来よう」としたからでした。
山尾志桜里が不倫を叩かれたのは、彼女が [2] の「弱い者たちの間で人気を博している」と目されたからだし、多くの芸能人たちが不倫現場をスクープされるのも、同じ理由からです。
昭恵総理夫人が金を叩かれたのは、彼女が「強い者の身内中の弱い者」だったからだと思われます。
「町奴ジャーナリズム」が、そういう性質を持ったジャーナリズムである――ということを頭に置いた上で、さて、問題は、不倫報道のほうです。

「不倫」を禁じる法律なぞ、この世には存在しない
そもそも「不倫」は、他人から指弾されるようなことなのか?
誤解している方も多いようなので申し上げておきますが、断じて、そんなことはない。もちろん、何かの法律に触れるようなことでも、全然、ない。
法律で禁じられているのは「重婚」だけ。民法には、こう定められています。
「配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない」(民法732条)
ここで言う「婚姻」とは「法律婚」のことです。「法律婚」とは、婚姻届けを役所に提出して、法的に「夫婦」と認められた関係のことを指します。
そういう配偶者がいるにもかかわらず、ほかの異性と婚姻関係(法律婚)を結べば、それは「重婚」となり、もしそこに故意がある(「婚姻」していることを隠して新たな婚姻関係を結んだ……など)と認められれば、刑法の「重婚罪」に問われて、2年以下の懲役が科せられます。
しかし、配偶者のいる夫や妻が、どこかに愛の巣を作って、配偶者以外の異性と一緒に暮らしたとしても、それだけでは「重婚」とはなりません。法的な婚姻関係がなければ、それは、ただの「事実婚」。「事実婚」は、「重婚」の対象外なのです。
まして、ただの「不倫」が、なんらかの法的責任を問われるなんていうことは、法治国家である日本ではあり得ないこと。ただし、民事のほうは残ります。
民法770条には、こんな規定があります。

1・夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
「不倫」は、この条文の「一」に示された「不貞な行為」に相当します。
つまり、「不倫」の事実が発覚すれば、妻は夫に、夫は妻に「離婚」を請求することができる。法律が「不倫」に触れていると思われるのは、この部分だけなのです。
にもかかわらず、「町奴ジャーナリズム」は、まるで重大な犯罪でも発見したかのように、「不倫」の事実を書き立て、そして報じられた本人たちは、まるで犯罪者のようにうなだれ、涙さえ見せながら、「世間をお騒がせし、多大な迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」と詫びるのです。

裏切られる愛など、「愛」とは言えない
ハァーッ……てなものです。
オレ、何も迷惑なんて受けてないけど……。
もし、「迷惑をかけた」と謝るなら、それは、あなたの配偶者に対してでしょ?
そんなこと、個人的にやってくれよ。何も電波という公器を使ってやることじゃない。しかも、そこに詰めかける記者やレポーターたちの、まぁ、頭のわるいこと。
そんな光景を見ていると、私は「世も末だ」と感じてしまいます。
「不倫、不倫」と騒ぎ立てる人たちは、「愛の何たるか」をわかっていないのだろうと思います。
愛は惜しみなく与う。

文豪トルストイの言葉です。
与えたらどうなるだろう。自分にどんな得があるだろう――などと考えて与える愛なんて、愛とは言えない。
相手がだれかに愛を与えようとするなら、その愛を祝福し、「幸せであれ」と祈る。愛とはそういうものである――と、かの文豪はおっしゃっているわけです。
筆者も、まったく同感です。
「愛する夫がいながら」「愛する妻がありながら」と、不倫をなじり、「裏切り者」呼ばわりするなんていうのは、醜い「所有欲」が言わせる言葉。「愛する夫(妻)がいながら」などと口にする人は、その夫や妻を「少しも愛してはいない」のだと、断言していいかと思います。
あ~あ、大文豪が聞いたら、さぞかし、お嘆きになることでありましょう。
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2014年10月発売 定価122円
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