「サプライズ」の効果は、繰り返す度に逓減する

法則17 「サプライズ」の効果は、繰り返す度に逓減する
恋愛の初期には、人は相手を感動させようとして、
さまざまな「サプライズ」を試みます。しかし、
その効果は、悲しいことに、繰り返す度に逓減します。
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彼女(カレ)を感激させようと思って、恋愛の初期の段階では、男も、女も、さまざまなサプライズを用意します。
大きな花束を「4U(フォー・ユー=あなたに)」と渡す。
誕生日に、彼女やカレが「欲しい」と言っていたものを渡して、ウルッとさせる。
後ろから忍び寄って、「ヒザ・カックン」をやる←ジョーダンです。
……などなど、私も、長い人生の中では、数えきれないくらいのサプライズを、そのとき、もっとも心を寄せていた相手に繰り出してきました。
もちろん、相手のご婦人は、「エッ、どうして!?(もしかしてごメイワクだったのかもしれません)」だの、「信じられない」だの、「ウソーッ!!」だのと声を発して、驚くと同時にビックリなさり、そして、いたく喜んでくださいました。
しかし――です。
悲しいことに、この感動と感激を見せてくださるのは、最初の1回だけなんですね。
2回目には、「ワァ、ありがとう」になり、3回、4回、5回……と重なると、「ワァ」もなくなって、ただの「ありがとう」になります。105回目ぐらいになると、「いつもわるいわねェ」とかになっちゃったりするわけですね、これが。
そうなんです。
これが、世の中の「サプライズ」の悲しい宿命。
法則として、言葉にすると、
サプライズの効果は、繰り返すたびに逓減する。
なんですね。
「逓減」というのは、「だんだん減ってくる」ということなんですが、その減り方は、「引き算」ではなくて、「幾何級数的」なんですね。
人にもよると思いますが、その係数は「0・8」とか「0・7」だろうと思います。
最初の感動が「100」だとすると、2回目にはその感動が「80」になる、3回目には、その「80」のさらに「0・8」ですから「64」、4回目には「51」、5回目には「41」ぐらい……というふうに、減っていくわけです。
もし、最初と同じ「100」の感動を与え続けようとしたら、「サプライズ」の刺激量もまた、幾何級数的に増やし続けるしかありません。
たとえば、3万円の指輪で「100」の感動を与えたとすると、2回目にはその「1・25倍」、3万7500円相当の指輪が必要になる――ということです。
単純化するために、ここでは、指輪の値段を例として挙げましたが、何も刺激の強度は、値段ばかりとは限りません。質やセンスや、そこに添える言葉やシチュエーションや、そういうものもすべて含めての、「刺激の強度」です。
これ、しんどくないですか?
私は「しんどい」と感じます。
では、どうすればいいか?
止めちまえばいいのだと思います。
ふたりの関係を――じゃありませんよ。
「サプライズ」に頼ることを――です。



……などなど、私も、長い人生の中では、数えきれないくらいのサプライズを、そのとき、もっとも心を寄せていた相手に繰り出してきました。
もちろん、相手のご婦人は、「エッ、どうして!?(もしかしてごメイワクだったのかもしれません)」だの、「信じられない」だの、「ウソーッ!!」だのと声を発して、驚くと同時にビックリなさり、そして、いたく喜んでくださいました。
しかし――です。
悲しいことに、この感動と感激を見せてくださるのは、最初の1回だけなんですね。
2回目には、「ワァ、ありがとう」になり、3回、4回、5回……と重なると、「ワァ」もなくなって、ただの「ありがとう」になります。105回目ぐらいになると、「いつもわるいわねェ」とかになっちゃったりするわけですね、これが。
そうなんです。
これが、世の中の「サプライズ」の悲しい宿命。
法則として、言葉にすると、
サプライズの効果は、繰り返すたびに逓減する。

なんですね。
「逓減」というのは、「だんだん減ってくる」ということなんですが、その減り方は、「引き算」ではなくて、「幾何級数的」なんですね。
人にもよると思いますが、その係数は「0・8」とか「0・7」だろうと思います。
最初の感動が「100」だとすると、2回目にはその感動が「80」になる、3回目には、その「80」のさらに「0・8」ですから「64」、4回目には「51」、5回目には「41」ぐらい……というふうに、減っていくわけです。
もし、最初と同じ「100」の感動を与え続けようとしたら、「サプライズ」の刺激量もまた、幾何級数的に増やし続けるしかありません。
たとえば、3万円の指輪で「100」の感動を与えたとすると、2回目にはその「1・25倍」、3万7500円相当の指輪が必要になる――ということです。
単純化するために、ここでは、指輪の値段を例として挙げましたが、何も刺激の強度は、値段ばかりとは限りません。質やセンスや、そこに添える言葉やシチュエーションや、そういうものもすべて含めての、「刺激の強度」です。
これ、しんどくないですか?
私は「しんどい」と感じます。
では、どうすればいいか?
止めちまえばいいのだと思います。
ふたりの関係を――じゃありませんよ。
「サプライズ」に頼ることを――です。

「くれない」という不満が飛び出す理由
「サプライズ」には、いろんな要素があります。
贈り物もそのひとつですが、何かのイベントを企画するとか、どこかに旅行するとか、おいしいものをごちそうするとか、何かを観に行く……とか。これらはすべて、「サプライズ」を構成する要素と言っていいかと思います。
そういうことをするな、と申し上げているわけではありません。
そういうことに依存するような関係を作るな――と、申し上げたいわけです。
ふたりの関係が、こうした「サプライズ」に依存していると、やがて、パートナーの口からは、こんな不満が漏らされるようになります。


この「くれない」が不満として語られるような関係は、「サプライズに依存している関係」と言っていいのではないか――と、私は思っています。
ふたりの関係をそんな関係にしてしまうのは、初期のつき合い方に問題があるのかもしれません。
交際の初期には、何とか喜ばせよう、ビックリさせよう――と、相手に刺激を与えることばかりに傾注する傾向が、男性にも女性にもあります。
しかし、そういう刺激を与え続けることには限界があります。
なのに、最初のうちは、ムリを重ねるんですよね。刺激を、もっと刺激を……と。愚かな長住もそうでした。
で、破綻しました。
その刺激を与え続けることができなくなった私に、彼女が言ったのです。



やっぱり、「くれない」です。

「サプライズ」よりも「美しいルーティン」を!
この「くれない」を破局の原因としないためには、「サプライズ頼み」の関係を作らないことなのですが、では、それはどういう関係なのか?
ひと言で言うのは、とてもむずかしいのですが、あえて申し上げると、「美しいルーティンを作れ!」です。
「ルーティン」とは、「決まりきった仕事」とか「ありふれた手順」のような意味ですが、拡大解釈すると、「いつもの日常のありふれたこと」とか「いつも繰り返すこと」というふうに考えてもいいかと思います。
何も特別のことをするわけではないけど、
すごく当たり前でありふれたことだけど、
「この人とこのつまらないことをしている時間が、とても幸せ」
と感じられるような、そんな時間を過ごすことを、
ふたりの習慣とする。
そういう時間を過ごすことができるようになったふたりの絆は、ものすごく強いものになる――と、私は確信しています。
いつものカフェでいつものコーヒーを飲むとか、ブック・ストアでたがいの読みたい本を探すとか、たまにふたりで「ああだ、こうだ」と言いながら鍋を作ってみるとか、ただいつもの道をふたりで一緒に歩く……でもいい。
そんなルーティンを作り上げることができたら――と思うのですが、残念ながら、長住は、そういう関係を作り出せた女性は、生涯にたったひとりしかいませんでした。
そんなわけで、ぜひとも「華麗なサプライズ」よりも「美しいルーティン」を。
今回は、そんな話をさせていただきました。
ま、たまに「サプライズ」もいいですけどね。
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美しい養護教諭と「ボク」の、淡い恋の物語です。
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