「キス魔」と呼ばれた女の得意ワザ「間接キス」

いい男と見れば、だれかれかまわず唇を許す女。
そんな明美の得意ワザは、「間接キス」でした。
ワンクッションを置いてであれ、彼女の唇と触れ合った
男たちは、たちまち、彼女の虜になっていきました――。
エロ 官能小説 モテ 不倫
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
だれかれかまわずキスする女。
水野明美。学生時代に、サークルでご一緒させていただいた才媛です。もちろん、名前は仮名ですよ。
彼女の得意ワザが「キス」でした。
といっても、だれかれかまわず唇を許す――というわけじゃないですよ。
彼女が得意としていたのは、間接キス。
つまり、マウス・ツー・マウスではなく、間にワン・クッションを置いて、間接的にキスをしたのと同じ心理的効果を生み出す達人だったのです。
たとえば、何人かでカフェなどに行ったとしましょうか。
彼女なりのチョイスの基準はあったようですが、その基準に合格した「ちょっといいな……」と思うような男がいると、彼女は、すかさず、その間接キス作戦を実行に移します。
たとえば、こんな具合――。
それ、おいしそうですね。
あ、これ? おいしいよ。ちょっと、不思議な味。
ひと口、飲ませてもらっていいですか?
返事を聞く間もなく、彼女は、その男の目の前のグラスなどに手を伸ばして、それを口へ。止める間もない早ワザです。
観察していると、彼女はこのとき、ちょっとだけマナー違反なことをします。
「この人、きっとここから飲んだに違いない」という場所を探して、わざとそこに口をつけて飲んじゃうんですね。しかも、その飲み口に、かすかに口紅の跡なんか残したりして……。
こういう場合、ふつうは、場所を替えて飲むのが、せめてものマナーだと思うのですが、彼女は、わざと同じ場所から飲んでしまいます。
中には、そういう彼女の行動に露骨にイヤな顔をする男もいましたが、たいていの男は気にする様子もなく、さらにその中の何人かは、うれしそうに、口紅の付着した吸い口に自分もまた、口をつけたりします。
見事、間接キス成立!
というわけです。
水野明美。学生時代に、サークルでご一緒させていただいた才媛です。もちろん、名前は仮名ですよ。
彼女の得意ワザが「キス」でした。
といっても、だれかれかまわず唇を許す――というわけじゃないですよ。
彼女が得意としていたのは、間接キス。
つまり、マウス・ツー・マウスではなく、間にワン・クッションを置いて、間接的にキスをしたのと同じ心理的効果を生み出す達人だったのです。
たとえば、何人かでカフェなどに行ったとしましょうか。
彼女なりのチョイスの基準はあったようですが、その基準に合格した「ちょっといいな……」と思うような男がいると、彼女は、すかさず、その間接キス作戦を実行に移します。
たとえば、こんな具合――。



返事を聞く間もなく、彼女は、その男の目の前のグラスなどに手を伸ばして、それを口へ。止める間もない早ワザです。
観察していると、彼女はこのとき、ちょっとだけマナー違反なことをします。
「この人、きっとここから飲んだに違いない」という場所を探して、わざとそこに口をつけて飲んじゃうんですね。しかも、その飲み口に、かすかに口紅の跡なんか残したりして……。
こういう場合、ふつうは、場所を替えて飲むのが、せめてものマナーだと思うのですが、彼女は、わざと同じ場所から飲んでしまいます。
中には、そういう彼女の行動に露骨にイヤな顔をする男もいましたが、たいていの男は気にする様子もなく、さらにその中の何人かは、うれしそうに、口紅の付着した吸い口に自分もまた、口をつけたりします。
見事、間接キス成立!

というわけです。

水野嬢の「間接キス」作戦には、ほかにも、いろんなバリエーションがありました。
参考までにご紹介しておきましょう。

カレがなめかけのアイスバーを、「ひと口なめさせて」などと言って、ペロペロ。ただし、これは、「間接キス」としてはかなりヘビー。「ワッ、汚ねェ。止めろよ」と、露骨にイヤな顔をし、彼女から返されたアイスバーには二度と口をつけようとしない男もいました。

カレが食べかけた「骨付きもも肉」などを、「ひと口ちょうだい」とガブリ。肉には、彼女の食いちぎった跡がクッキリ。これも、かなりヘビーな「間接キス」なので、男(特に草食系男子など)の中には、嫌悪感を表す者もいました。

プレートに残ったニンジンとかブロッコリーとかを「野菜、残しちゃダメじゃん。嫌いなの?」などと言いながら、片づけてあげる。ま、これは、「間接キス」とは言えないほどのライトなワザ。ただ、男の中には、自分の食べ残しに箸を伸ばしてくれる彼女に、母親的なスキンシップの片鱗を感じて、好感を抱くものもいました。

わざと味の違うキャンディを買って、途中で、「それもおいしそう。ネ、交換しない?」と取り替える作戦。これもかなりヘビーなワザなので、男の中には、嫌悪感を抱くものもいました。

たとえばラーメン店などに入ったとき。カレが「とんこつ味」を選んだら自分は「しょうゆ味」、カレが「しょうゆ味」なら自分は「みそ味」……というふうに、必ず、違う味付けの注文をして、途中でこう切り出します。「とんこつもおいしそうだね。スープ、ひと口飲ませて」。カレが使っていたレンゲを使ったり、どんぶりに直接、口をつけたりして、スープをひと口、ズズーッ。この程度の「間接キス」なら、筆者もOKです。
この手で、何人の男をゲットしたかは、残念ながら筆者は確認しておりません。
しかし、少なからず心を動かされ、「あの唇をいつかは」と思った男も少なからずいたであろう――ことは、想像に難くありません。
もし、目の前で、憎からず思っている女性がこういう行動をとったら、愚かな長住であれば、「彼女、キスOKなのだな」と判断して、以後の行動計画を立てるであろう、と思います。

これは、リッパに「擬似セックス」です
動物は、知らない同士の場合、すぐにおたがいの口をなめ合ったりします。
「ツバをつける」は、ここから来た言葉なんですが、要するにこれは、相手の唾液を確認する行動。自分のツバを相手につけることによって、マーキングする――という意味も含まれている、と言われています。相手の唾液を確認することで、「もう、こいつは敵ではない」と刷り込んでもいるわけですね。
『マンウォッチング』というベストセラーを著わした動物行動学の大家、デズモンド・モリスによると、人間同士の場合、同じ飲み物、食べ物に口をつけ合うという行為は、「擬似セックス」。立派なラブ・サインなんだそうです。
それだけに、ヘタな相手にこれをやると、誤解を招くこともあります。
そんな誤解を防ぐためにも、水野嬢は、自らに戒めている「間接キス」の行動規範のようなものをお持ちでした。
念のために、ご紹介しておきましょう。

①口に感染症のある相手とは、絶対にやらない。
②SEXする気のない相手とは、避ける。
③みんなの前(職場や学校など公的な関係の仲間がいるところ)では、慎む。
④相手の親の前では、絶対にやらない。
⑤カレの奥さん、婚約者、元彼女の前でも、絶対にやらない。
なるほど、ごもっとも。
よろしければ、ご参照ください。
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