「シワ」をこよなく愛するY氏の「フェチ」。悲しき顛末

世の中にはさまざまな「フェチ」が存在します。
コンビニ店長を務める友人・Yのフェチは、
なんと「シワ」。女性がその体に刻んだシワが、
たまらなく愛しい——とのたまうのである。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫

世の中には、人の体のおかしなところにこだわる御仁がいる。
俗に言う「フェチ」というやつである。
本来、「フェティシズム」というのは、「物に執着して崇拝する性質」のことを言うのだが、体の一部は、もはや人格を喪失した「物体」とも考えられるので、「爪フェチ」とか「肋骨フェチ」なんていうのも、ギリギリ「フェチ」の範疇に加えることができるだろう。
しかし、「顔フェチ」はあり得ない。それは「フェチ」ではなく、単に「メンクイ」なのである。
なんてことを言いたかったわけではなく、今回は、わが友人のYの嗜好は、リッパに「フェチ」である――という話をしようと思うのである。
コンビニ店長の意外な趣味
Yは、コンビニの店長をしている。
「いいな」と思うのだが、Yに言わせると、「とんでもない」ということになる。
Yによれば、コンビニの経営なんて、よほどの立地に恵まれない限り、台所は火の車。というのも、コンビニ会社に支払うロイヤリティがハンパなく高いからなんだそうだ。
それでも、Yの店は、常時、2、3人のアルバイト店員を動かして、店はなかなか繁盛しているように見える。
私が「いいな」と思うのは、そのアルバイト店員である。
シフトを組んで、男4人、女5人を24時間動かしているわけだが、当然、男子は深夜中心になるので、昼間は、女の子中心……というか、ほとんど女子だけになる。
Yの好みなのかどうか、その女の子たちは、みんなハキハキとしていて明るく、愛想がいい。そして、かわいい。胸もなかなかリッパだったりする。
「おまえ、顔と胸で選んでんじゃないの」と冷やかすのだが、Yは「たまたまだよ」とトボける。
「それに……」とYは言うのだ。
「オレは、若くてピチピチというのは、どうも好きじゃない。ただ、ひとりだけ、オッと思うのがいるけどな……」
「あの子」と、Yがあごをしゃくって見せたのは、中ではいちばん年配と思われる女性だった。年配とは言っても、せいぜい30代半ば。歳という歳じゃない。
Yは、何も年増好みというわけじゃない。
と言って、その女性(仮にKさんとしよう)が、他の子たちに比べて美形であるとか、胸が図抜けて豊かである、というわけでもない。
「おまえも変わった趣味してるね」と言うと、Yは鼻をヒクヒクさせながら言うのだった。
「ホラ、あれがたまんないんだよ」
Yが「あれ」と言ったのは、レジを打つKさんの姿だった。
「ああして、下を向くと、首のあごの下のところにシワができるだろう? あのシワがたまんないのよ」
「エッ、シワかよ!」
見ると、確かに、Kさんのあごの下の首の皮膚は、彼女がうなずいたり、頭を下げたり、レジに向かって顔を下向きにするたびに、深いシワが3本ほど浮かび上がる。
単なる加齢ジワ……とも見えるそのシワに、Yのエロ神経は、すこぶる活発に動き始めるらしいのだ。
俗に言う「フェチ」というやつである。
本来、「フェティシズム」というのは、「物に執着して崇拝する性質」のことを言うのだが、体の一部は、もはや人格を喪失した「物体」とも考えられるので、「爪フェチ」とか「肋骨フェチ」なんていうのも、ギリギリ「フェチ」の範疇に加えることができるだろう。
しかし、「顔フェチ」はあり得ない。それは「フェチ」ではなく、単に「メンクイ」なのである。
なんてことを言いたかったわけではなく、今回は、わが友人のYの嗜好は、リッパに「フェチ」である――という話をしようと思うのである。

Yは、コンビニの店長をしている。
「いいな」と思うのだが、Yに言わせると、「とんでもない」ということになる。
Yによれば、コンビニの経営なんて、よほどの立地に恵まれない限り、台所は火の車。というのも、コンビニ会社に支払うロイヤリティがハンパなく高いからなんだそうだ。
それでも、Yの店は、常時、2、3人のアルバイト店員を動かして、店はなかなか繁盛しているように見える。
私が「いいな」と思うのは、そのアルバイト店員である。
シフトを組んで、男4人、女5人を24時間動かしているわけだが、当然、男子は深夜中心になるので、昼間は、女の子中心……というか、ほとんど女子だけになる。
Yの好みなのかどうか、その女の子たちは、みんなハキハキとしていて明るく、愛想がいい。そして、かわいい。胸もなかなかリッパだったりする。
「おまえ、顔と胸で選んでんじゃないの」と冷やかすのだが、Yは「たまたまだよ」とトボける。
「それに……」とYは言うのだ。
「オレは、若くてピチピチというのは、どうも好きじゃない。ただ、ひとりだけ、オッと思うのがいるけどな……」
「あの子」と、Yがあごをしゃくって見せたのは、中ではいちばん年配と思われる女性だった。年配とは言っても、せいぜい30代半ば。歳という歳じゃない。
Yは、何も年増好みというわけじゃない。
と言って、その女性(仮にKさんとしよう)が、他の子たちに比べて美形であるとか、胸が図抜けて豊かである、というわけでもない。
「おまえも変わった趣味してるね」と言うと、Yは鼻をヒクヒクさせながら言うのだった。
「ホラ、あれがたまんないんだよ」
Yが「あれ」と言ったのは、レジを打つKさんの姿だった。
「ああして、下を向くと、首のあごの下のところにシワができるだろう? あのシワがたまんないのよ」
「エッ、シワかよ!」
見ると、確かに、Kさんのあごの下の首の皮膚は、彼女がうなずいたり、頭を下げたり、レジに向かって顔を下向きにするたびに、深いシワが3本ほど浮かび上がる。
単なる加齢ジワ……とも見えるそのシワに、Yのエロ神経は、すこぶる活発に動き始めるらしいのだ。
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要するに、Yは「シワ・フェチ」なのである。
ただし、「シワシワ・フェチ」ではない。シワシワなら、フェチの対象は「老婆」ということになるのだが、そうではない。
まだ十分に若いのに、何らかの生活習慣なり、行動のクセなどによって、本人も知らないうちに刻まれていくシワ。そういうシワを見ると、Yは、心の奥深くをいたく揺さぶられ、あろうことか、「あのシワを手でやさしくなぞって、ナメナメしたい」などと思ってしまうのだそうである。
Yが言う。
「思うに、シワつーのはよ、その人の人生そのものなんだよな。ああ、この人のこんなところにシワができちまってるのは、きっと、小さい頃から、人に頭を下げ続けてきたからなんだろな……とか思うとさ、よしよし……って、してやりたくなるじゃないか」
「よしよし」してやりたくなるかどうかはともかく、Yの言うこともわからないじゃない。
後学のために、Yが惹かれるという「シワ」の部位を尋ねてみた。
Yが挙げた、「心揺さぶられるシワ」のベスト5は、以下の順である。
第1位……首筋のシワ。特にアゴのエラの下から、アゴの真下あたりにかけて浮かぶシワ。
第2位……目尻のシワ。特に、笑ったときにできるカラスの足跡のようなシワ。
第3位……腕の付け根のシワ。腋の下から腕の付け根にかけて、ノースリーブを着たときなどにのぞく、フニャッとしたシワ。
第4位……ヒザの裏のシワ。やや汗ばんだヒザの裏に、深く、クッキリと刻まれたシワ。
第5位……法令線。口元と頬の肉の境界に刻まれる深く彫りのある線。
第2位……目尻のシワ。特に、笑ったときにできるカラスの足跡のようなシワ。
第3位……腕の付け根のシワ。腋の下から腕の付け根にかけて、ノースリーブを着たときなどにのぞく、フニャッとしたシワ。
第4位……ヒザの裏のシワ。やや汗ばんだヒザの裏に、深く、クッキリと刻まれたシワ。
第5位……法令線。口元と頬の肉の境界に刻まれる深く彫りのある線。
ナルホド、深いっちゃあ、深い。
しかし……と、私は思ったのである。
確かに、第1位に挙げた「首筋のシワ」とか第2位の「目尻のシワ」、第5位の「法令線」には、それなりに、その人の人生が刻まれているかもしれない。しかし、第3位と第4位は、どうなんよ?
「腕の付け根のシワ」とか「ヒザの裏のシワ」が、その人の人生を何か物語っているか――となると、はなはだ疑問だと言わざるを得ない。
どう見ても、それは、ただのエロい目が見つけた「擬似性器」に過ぎないのではないか?
しかし、友の名誉のために、私は、あえてそのことは指摘せずにおいた。

さて、わが友・YのK女史の首筋のシワに寄せた想いは、その後、どうなったのか?
ある日のコンビニ倉庫内。
「あ、Kさん。仕入れた商品、ちょっと整理しといてくれるかなぁ」
Kさんに仕事の指示を出したYは、「あ、私も手伝うよ」と、店内を他のバイトの女の子にまかせて、自分も倉庫に。
床に積み上げられた重い段ボール箱を棚に積み替えてようとしているKさんに、「大丈夫?」と声をかけたYは、手を貸すふりをしてその背後に回った。
何をやったか?
いきなり、Kさんの首筋に、唇を近づけて、ブチュッ! とやっちまったのである。
「キャッ、何するんですか、店長!」
驚いたKさんは、手に持った段ボール箱を取り落とし、その箱がYの足の上に落下。
「痛てッ!」
Yが痛さに顔をゆがめるスキに、Kさんは倉庫を駆け出し、そして、二度と店には姿を現さなかった。
バカか……。
私は、開いた口がふさがらない。
「シワ・フェチ」自体は、大いに結構。
なぜ「シワ」にこだわるかの理由にも、耳を傾けるべき価値あり――と認めよう。
しかし、その深さのわりに、とった行動は、あまりにも浅はか。
ま、セクハラと訴えられなかっただけまし。
深いウンチクを蓄えたのなら、ぜひとも、それにふさわしい行動をとっていただきたい――と、願わずにはいられない私であった。
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みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
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