恋人を「チカン」に差し出す男

カレとふたりで乗った満員電車で、彼女の尻に
伸ばされてきた手。その手は、カレの手では
なかった。「助けて!」と目で訴えるF恵。
しかし、カレがとった行動は……。
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方はご退出ください。
エロ 官能小説 オーガズム 不倫

以下の話は、F恵から打ち明けられるような形で聞いた、F恵とその恋人・T男の話である。
その頃、F恵は、都心から郊外へ向けて直通運転をしているメトロのSK線を使って通勤していた。チカンが多いことでも有名だったSK線は、ターミナルのS駅でどっと人が乗り込んできて、いつもすし詰め状態になる。
それがイヤなので、F恵は、いつも女性専用車両を利用するのだが、その日は、T男が一緒だったので、ひとつ隣の車両に乗り込んだ。
ドア付近にT男と向かい合って立っていたのだが、S駅に着くと、ドヤドヤと乗り込んできた客に押されて、F恵の体はT男に密着する形になった。
T男はF恵の肩を手で支えてかばう姿勢を見せてくれたが、下半身はどうしようもない。F恵の腰はT男の腰に張り付くような格好になり、F恵は、ズボンの生地を通してT男のもっこりの位置を確認することができた。
あっ、T男のあれは、いま、ズボンの左側に収まってる。
エッ!! 何?
いやだ、ちょっと大きくなってるんじゃないの?
F恵は、自分の顔が熱くなっていくのを感じた。
スカートに伸びてくる男の手。その手の持ち主は…?
F恵とT男は、同じ職場で働く同僚同士だった。
F恵の話によると、私がふたりの関係に気づく半年ほど前からつき合うようになり、つい1ヶ月前、F恵のマンションまでやってきたT男の、やや強引なアプローチに押し切られるような形で、肉体関係を持つようになった。
それ以来、T男は週に1、2度は、F恵の部屋にやって来る。来れば、T男は朝までF恵の体を求め続け、F恵は、そのしつような攻撃に、何度も歓喜の坂を昇りつめた。
T男には、少し、Sな性向があった。
ハードではないが、愛し合う姿を鏡に映したがったり、F恵にいやらしい言葉を投げつけてF恵が恥ずかしがるのを見て楽しんだり、F恵がいやがる格好をさせて、まるで辱めるようにF恵の体を奪うことで、自分も高まっていく――というようなところがあった。
最初は、イヤだ……と感じていたF恵だったが、何度かそんな夜を重ねるうちに、知らず知らず、そんなプレーに興奮を覚えるようになった自分を、F恵自身も感じていた。
すし詰めの電車の中で、大きくふくらみ始めているT男の形が、頭の片隅に浮かんで、F恵の顔は、ますます熱くなっていった。
それを知りながら、T男はそれをF恵の体に押し当てるようにしてくる。
止めてよ、こんなところで……。
T男のイジワルに、F恵が体をよじらせるようにしているときだった。
体の後ろ、ヒップの下あたりに何かが触れているのを感じた。
エッ、もしかして……これ……人間の……手?
でも、T男の手じゃないよね。
T男の手は、私の肩を抱いてるし……。
その手は、F恵の太ももの外側を少しずつ這い上がってきた。
スカートの上からももを這い上がってきた手は、やがてF恵の下着の縁を探り当て、今度は、そのエッジを内側にたどるように進んでくる。股の付け根に食い込んでいる下着の縁をたどって、その手は、恐る恐る、F恵の内ももの付け根にまで忍び込んでこようとしている――。
やだ、チ・カ・ン……。
F恵は、T男に目の動きだけでそれを訴えた。
《ね、後ろから、チカンが、私のおしりを……》
合図を受け取ったT男は、顔をずらしてF恵の背中ごしに視線を下に落とし、それから、肩に置いた手をゆっくりとF恵の腰のほうへ下ろしていった。
そうか。T男、チカンの手を追い払ってくれるのね。
もしかして……その手をつかんで、やっつけてくれるとか……?
F恵は、そう思った。しかし、違った――。
その頃、F恵は、都心から郊外へ向けて直通運転をしているメトロのSK線を使って通勤していた。チカンが多いことでも有名だったSK線は、ターミナルのS駅でどっと人が乗り込んできて、いつもすし詰め状態になる。
それがイヤなので、F恵は、いつも女性専用車両を利用するのだが、その日は、T男が一緒だったので、ひとつ隣の車両に乗り込んだ。
ドア付近にT男と向かい合って立っていたのだが、S駅に着くと、ドヤドヤと乗り込んできた客に押されて、F恵の体はT男に密着する形になった。
T男はF恵の肩を手で支えてかばう姿勢を見せてくれたが、下半身はどうしようもない。F恵の腰はT男の腰に張り付くような格好になり、F恵は、ズボンの生地を通してT男のもっこりの位置を確認することができた。



F恵は、自分の顔が熱くなっていくのを感じた。

F恵とT男は、同じ職場で働く同僚同士だった。
F恵の話によると、私がふたりの関係に気づく半年ほど前からつき合うようになり、つい1ヶ月前、F恵のマンションまでやってきたT男の、やや強引なアプローチに押し切られるような形で、肉体関係を持つようになった。
それ以来、T男は週に1、2度は、F恵の部屋にやって来る。来れば、T男は朝までF恵の体を求め続け、F恵は、そのしつような攻撃に、何度も歓喜の坂を昇りつめた。
T男には、少し、Sな性向があった。
ハードではないが、愛し合う姿を鏡に映したがったり、F恵にいやらしい言葉を投げつけてF恵が恥ずかしがるのを見て楽しんだり、F恵がいやがる格好をさせて、まるで辱めるようにF恵の体を奪うことで、自分も高まっていく――というようなところがあった。
最初は、イヤだ……と感じていたF恵だったが、何度かそんな夜を重ねるうちに、知らず知らず、そんなプレーに興奮を覚えるようになった自分を、F恵自身も感じていた。
すし詰めの電車の中で、大きくふくらみ始めているT男の形が、頭の片隅に浮かんで、F恵の顔は、ますます熱くなっていった。
それを知りながら、T男はそれをF恵の体に押し当てるようにしてくる。

T男のイジワルに、F恵が体をよじらせるようにしているときだった。
体の後ろ、ヒップの下あたりに何かが触れているのを感じた。



その手は、F恵の太ももの外側を少しずつ這い上がってきた。
スカートの上からももを這い上がってきた手は、やがてF恵の下着の縁を探り当て、今度は、そのエッジを内側にたどるように進んでくる。股の付け根に食い込んでいる下着の縁をたどって、その手は、恐る恐る、F恵の内ももの付け根にまで忍び込んでこようとしている――。

F恵は、T男に目の動きだけでそれを訴えた。
《ね、後ろから、チカンが、私のおしりを……》
合図を受け取ったT男は、顔をずらしてF恵の背中ごしに視線を下に落とし、それから、肩に置いた手をゆっくりとF恵の腰のほうへ下ろしていった。


F恵は、そう思った。しかし、違った――。
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腰まで下りたT男の手は、F恵のヒップの上までくると、なんと、そこを覆ったスカートの生地をつまんで、それをスルリスルリ……と、上に引き上げ始めたではないか――。

驚いて目を見るF恵に、T男は、片目をつぶって、耳元にささやいた。

「い、いやだよ、そんなの」と、F恵は、声には出さずに首を振ったが、T男はかまわず、F恵のスカートをゆっくりゆっくり、上にずらし続けた。
ヒップを覆っていたスカートがめくり上がり、内ももの付け根へもぐり込んでいたチカンの手が、直接、F恵のもものやわらかい肉に触れた。
その瞬間、F恵の全身がビクッと震えた。
男の手の冷たい感触を、直接、肌に感じたからだ。
しかし、それをF恵が感じている「反応」だとでも思ったのか、さらに男の手は無遠慮な侵入を試みてくる。
内ももの付け根から、付け根と付け根の中央へ。ジュンと潤ったF恵の泉の湧いて出る場所を、男の手は下着の上から探り当てて、そこへピンと伸ばした指先を這わせてきた。
人並み外れて感じやすいベルを持っているF恵は、男の指がそこに触れたとたん、今度は、冷たさゆえにではなくビクンと体を震わせ、T男の胸に置いていた手でスーツの襟を握り締めた。

耳元で、T男が、わざとヒワイな声でささやく。

F恵は、T男の胸元でささやくが、T男は、まるで聞こえない――というフリだ。
T男の胸に顔を埋めて、モジモジと体をくねらせるF恵の反応を楽しむかのように、男の手は、とうとう、下着の中にまで侵入してきた。
自分でもわかるほどに潤ったそこを、粗野な、T男の言葉を借りるなら「いやらしい顔したおっさん」の指がこじ開け、ズブリとねじ込んでくる。
「助けて!」――口の中で叫びながら、全身を鋭い感覚が走り抜けるのを、F恵は感じた。


部屋に着くと、T男はいつになく荒々しくF恵をベッドに押し倒し、あらん限りの言葉でF恵をなじった。
しかし、そういう言葉を投げつけられながらも、F恵は、少しも不快にならない自分に気がついた。不快……どころか、そうして言葉で責められれば責められるほど、体が熱く燃えてくるのだった。

最近では、F恵は、自分の性向をそんなふうに感じ始めている。
それからもT男は、一緒に電車に乗るたびに、F恵をチカンに遭わせようと試みた。
わざわざ込んだ車両を選び、「中に入ろう」とするF恵をドアの近くに引き止めて、「この男、あやしい」と思うような人間のそばに立たせて、チカンを誘発するような行動をとらせる。
不思議なことに、F恵も、そのスリルがわるくない――と感じるようになっている。

一度、F恵から質問されたことがある。
そう。F恵はかつて、私の部下だったことのある女なのである。
「男によると思うよ」と答えたのだが、何を隠そう、この私にも、そういう傾向がないわけではない。
自分の女が、他の男としているところを見たい。
そういう密かな願望を抱いている男は、けっして少数ではないだろう――と思っているのだが、どういう男が、どんな理由で、そういう願望を抱くようになるかについては、いずれ、機会をあらためてお話したいと思う。
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みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
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