西暦2072年の結婚〈10〉 僕を傷だらけにする彼女

この小説には性的表現が含まれます。18歳未満の方はご退出を。
高まってくると、麻衣は真弓の尻を
つかんだ。その指に力が加わる。
爪が尻の肉に食い込み、血が滲む。
傷だらけになっていく真弓の尻。それは、
麻衣が与える「合格」の証でもあった。
連載 西暦2072年の結婚
第10章 僕を傷だらけにする彼女

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彼女を失望させてはいけない。
つながっている間じゅう、立花真弓はそのことばかりを考えていた。いきそうになるのを何度かガマンして、吉高麻衣が高まり、「もう、ダメ」という状態になるのを待った。
麻衣の「もう、ダメ」は、いろんな形で伝えられてくる。
「はぁ、はぁ……」という無声音が「ハッ、ハッ……」と鋭くなり、「あっ、あっ……」という有声音に変わり、それが「あーっ、あーっ……」という叫びに変わる。
真弓の尻をつかんだ彼女の指に力が加わり、爪が肉に食い込んでくる。
真弓を迎え入れたやわらかな肉のひだが、真弓をやさしくくるみながら、ヒクヒクッ……と痙攣のような動きを見せる。その痙攣が、真弓の分身を根本から締め付けて、それを奥へ、奥へ――と、引き込むような動きを見せる。
真弓は、彼女のヴァギナが示すその希求に応えようと、彼女の腰に懸命に自分の腰を送り込んだ。
ふたりのつながり合った部分が、ピチャピチャと卑猥な音を立てた。
彼女の口から発せられる「あっ、あっ……」が「イッ、イッ……」に変わり、指の爪が激しく真弓の肉に食い込んだ。
「も……もう……イ……イ……イッ……ちゃう!」
同時に、真弓の脚に巻き付いていた脚がピンと伸ばされ、ビク、ビクン……と震えた。
その様子を見て、真弓も、尿道のバルブを開いた。ガマンしていた熱い迸りが、勢いよく、尿道を駆け上がっていった。
つながっている間じゅう、立花真弓はそのことばかりを考えていた。いきそうになるのを何度かガマンして、吉高麻衣が高まり、「もう、ダメ」という状態になるのを待った。
麻衣の「もう、ダメ」は、いろんな形で伝えられてくる。
「はぁ、はぁ……」という無声音が「ハッ、ハッ……」と鋭くなり、「あっ、あっ……」という有声音に変わり、それが「あーっ、あーっ……」という叫びに変わる。
真弓の尻をつかんだ彼女の指に力が加わり、爪が肉に食い込んでくる。
真弓を迎え入れたやわらかな肉のひだが、真弓をやさしくくるみながら、ヒクヒクッ……と痙攣のような動きを見せる。その痙攣が、真弓の分身を根本から締め付けて、それを奥へ、奥へ――と、引き込むような動きを見せる。
真弓は、彼女のヴァギナが示すその希求に応えようと、彼女の腰に懸命に自分の腰を送り込んだ。
ふたりのつながり合った部分が、ピチャピチャと卑猥な音を立てた。
彼女の口から発せられる「あっ、あっ……」が「イッ、イッ……」に変わり、指の爪が激しく真弓の肉に食い込んだ。
「も……もう……イ……イ……イッ……ちゃう!」
同時に、真弓の脚に巻き付いていた脚がピンと伸ばされ、ビク、ビクン……と震えた。
その様子を見て、真弓も、尿道のバルブを開いた。ガマンしていた熱い迸りが、勢いよく、尿道を駆け上がっていった。

麻衣の体からは、ゆっくりと力が抜けていった。
汗に濡れた額には、乱れた髪がへばり付き、その何本かが、彼女の半開きの口を覆っていた。
真弓は、その髪をそっと指ですくって頭頂部へと掻き上げ、汗で頭皮に張り付いた髪をいたわるように撫でた。
麻衣は、まだ目を閉じていた。閉じられたまぶたは、体の中に残った余韻くすぐられるのか、時折、ピクッと震える。そのまぶたにキスをすると、麻衣はうっすらと目を開けて、まぶしそうに真弓の顔を見た。
「汗、かいちゃったね」
「かかせたのは、この人でしょ?」
そう言って、真弓の胸を人差し指でツンと突く。
そのしぐさが、ちょっとかわいい。
こんな女となら――と、真弓は思った。これから先、ずっと、汗をかかせ続けられるかもしれない。
それは、立花真弓にとっては、「あなたとならYES」だった。
あなたは?――と、吉高麻衣の顔をのぞき込んだ。彼女は「ン……?」という顔で真弓の顔を見つめ返し、目を瞬かせた。
「もしかして、わたし、はしたなかった?」
「いや、ちっとも。かわいかったですよ」
「ほんと?」と無邪気に顔をほころばせる麻衣に、真弓は、ちょっとだけ、意地のわるいツッコミを入れた。
「でも、傷だらけ……」
「エッ、傷? ど、どこが?」
「あなたが引きちぎるようにつかんだお尻の肉とかね」
「わたし、そんなに強く? いやだ、覚えてない……」
麻衣は、ほんとに覚えていないようだった。「見せて」と言うので、真弓は腹ばいになって、ヒリヒリと痛む尻の山を彼女の目にさらした。
「ワッ、血が滲んでる」
驚いたように言いながら、彼女は、自分が残した爪痕に唇を近づけた。
「ごめんね、こんなに傷だらけにしちゃって……」
申し訳なさそうに真弓の傷口に舌を当て、ネコのようになめる。くすぐったい感触に身を捩らせながら、真弓は言った。
「あなたにだったら、一生かけて傷だらけにされても、本望だよ」
「ほんと? 本気にしちゃいますよ」
そう言って真弓の傷をなめ回した麻衣は、真弓の体を上向かせ、今度は自分から、腰を真弓の腰に沈めてきた。

それは、ふたりだけに通じる「合意の成立」と言えた。
もし、自分が吉高ファミリーの一員となることになったら――と、立花真弓は考えた。
この奔放な女と、傷だらけになるようなSEXを繰り返し、そして、彼女に彼女が望む新しい子どもをプレゼントすることになるのだ。みんなと同じ屋根の下で暮らしながら……。
立花真弓は、再びマグマが高まってくるのを感じながら、心の内にその決意を固めた。
しかし、大丈夫なんだろうか?
ファミリーの他のメンバーに、彼女の奔放なSEXが気取られることはないのだろうか? とりわけ、彼女と同じフロアで寝起きする子どもたちに?
おじさんもママと寝るの?
そのとき、5歳の子ども・努が発した言葉が、頭の奥によみがえった。
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【右】『『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
中学校の美しい養護教諭とボクの、淡い恋の物語です。
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教師のビンタが支配する教室から、突如、姿を消した美少女。卒業から40年経って、ボクはその真実を知ります。
【右】『『チャボのラブレター』
2014年10月発売 定価122円
中学校の美しい養護教諭とボクの、淡い恋の物語です。

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