西暦2072年の結婚〈9〉 聖なる乳首

この小説には性的表現が含まれます。18歳未満の方はご退出を。
事前にふたりのSEXの相性を確かめる
「フィッティング」というシステム。
麻衣が見せる反応は、彼女の答えが
「YES」であることを示していた。
2人の子どもとその父親に吸わせた
彼女の乳首を、真弓は愛した——。
連載 西暦2072年の結婚
第9章 聖なる乳首

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吉高麻衣が、どのように自分とのSEXをフィッティングしたか?
その手が足が見せたひとつひとつのしぐさ。その口が発した言葉。そのときの声の調子。
それらのひとつひとつを、立花真弓はいまでも、鮮やかに覚えている。目を閉じると、それらがスライド・ショーのように、記憶のスクリーンに浮かび上がる。
バスタオル一枚で胸から尻までを包み隠した麻衣が、ツルのように片足立ちして、下着を脱ぎ取り、それをどんなふうにていねいに畳んで、脱衣カゴに収めたか?
シャワーを浴び終えた麻衣が、ドレッサーをどんなふうにのぞき込み、そのとき彼女のヒップがどんなふうに突き出されたか?
真弓がシャワーを浴びている間、バスタオルに身を包んだ麻衣が、どんな格好でソファに腰を下ろし、組んだ脚の間からどんなふうに彼女の太ももがのぞいていたか?
そして、その後……。
彼女がどんなふうにシャンパンをグラスに注ぎ、ふたりがどんなふうにグラスを合わせたか?
ほんのり黄金色に輝く液体を、彼女はどんなふうにのどに流し込み、そのグラスの縁にルージュの跡がどんな形で残されたか?
グラスのシャンパンを飲み干したふたりが、どんなふうに相手の目を見つめ合い、麻衣のまぶたがどんなふうにゆっくりと閉じられていったか?
そして……熱を帯びた唇が、どんなにゆっくりと、相手の熱を求めて距離を縮めていったか?
立花真弓の脳は、それらの記憶を鮮やかな映像として、永久保存のフォルダーに書き込んだ。
その手が足が見せたひとつひとつのしぐさ。その口が発した言葉。そのときの声の調子。
それらのひとつひとつを、立花真弓はいまでも、鮮やかに覚えている。目を閉じると、それらがスライド・ショーのように、記憶のスクリーンに浮かび上がる。
バスタオル一枚で胸から尻までを包み隠した麻衣が、ツルのように片足立ちして、下着を脱ぎ取り、それをどんなふうにていねいに畳んで、脱衣カゴに収めたか?
シャワーを浴び終えた麻衣が、ドレッサーをどんなふうにのぞき込み、そのとき彼女のヒップがどんなふうに突き出されたか?
真弓がシャワーを浴びている間、バスタオルに身を包んだ麻衣が、どんな格好でソファに腰を下ろし、組んだ脚の間からどんなふうに彼女の太ももがのぞいていたか?
そして、その後……。
彼女がどんなふうにシャンパンをグラスに注ぎ、ふたりがどんなふうにグラスを合わせたか?
ほんのり黄金色に輝く液体を、彼女はどんなふうにのどに流し込み、そのグラスの縁にルージュの跡がどんな形で残されたか?
グラスのシャンパンを飲み干したふたりが、どんなふうに相手の目を見つめ合い、麻衣のまぶたがどんなふうにゆっくりと閉じられていったか?
そして……熱を帯びた唇が、どんなにゆっくりと、相手の熱を求めて距離を縮めていったか?
立花真弓の脳は、それらの記憶を鮮やかな映像として、永久保存のフォルダーに書き込んだ。

フィッティングの結果がどうであったか――については、吉高麻衣の体がその答えを示してくれていた。
唇が触れ合った途端に、麻衣は「ハァ……」と甘い息を胸の奥から吐き出し、触れ合う面積を少しでも増やしたいと希求するように、口を大きく開いて真弓の唇を迎え入れた。
唇の裏の粘膜と粘膜が触れ合うと、麻衣は自分から舌を真弓の歯と歯の間に忍び込ませてきた。まるで意思を持った小動物のようにしなやかによく動く麻衣の舌は、真弓の歯茎をなめ、口蓋をくすぐり、舌に絡みついてタンゴを踊った。
その舌を彼女の耳たぶへ、耳たぶからうなじへ、うなじから鎖骨へと這わせていくと、麻衣は背を反らせ、頭をのけぞらせて、「あ……ハァ……」と、絹が鳴るような声を挙げた。
その下では、麻衣の形のいい胸が、荒い息に合わせて「ハァ」と高まり、「フゥ……」と沈む。真弓は、そのふくらみを下から手のひらで包むように持ち上げて、その弾力をもみしだいた。
彼女のふくらみは、低反発ウレタンのような弾力を返してくる。その弾力の頂点に、やや大きめのレーズンが、身を硬くして震え立っていた。2人の子どもに乳を吸わせ、その父親たちの愛撫に委ねられたであろう乳首は、気高く、神々しく輝いて見えた。
真弓は、その高まりを口に含んだ。根本を唇ではさむと、彼女のレーズンは心なしか硬度を増し、真弓の口の中でやや伸長したように感じられた。真弓は、その先端を舌でとらえて、プルプル……となめた。
「あ……そ、それは……あ……」
麻衣は、体を左へ捩り、右へ捩り……して、感極まった姿を見せる。両の手がシーツの端をつかんで引き寄せる。両の腿は硬直して四頭筋の筋を浮かび上がらせ、両足の指はアマガエルのように開いて反り返り、踵がしきりにシーツをこする。
それらは、そこが麻衣の弱点であることを示していた。
そこが弱点となることによって、麻衣という女は、そこを求めてくる子どもたちへの、そしてその父親たちへの愛情を、深めていったのかもしれない。

聖なる母親・吉高麻衣。その象徴でもある乳首を口に含んだまま、真弓は、硬直した彼女の太ももへと手を這わせた。内ももを下から上へ、スーと撫でたどると、彼女は静かに両脚を開いて、真弓の手の侵入を助けた。
真弓は、その手を彼女のもっとも繊細な器官へと進ませた。
指にねっとりとしたものが触れた。麻衣の泉から湧いて出た粘液だった。
それは、真弓との肌の接触を麻衣が好ましいものと感じ、真弓の愛撫を麻衣が心から受け入れようとしていることの証と思えた。
麻衣が体の奥からあふれさせた愛の証。真弓はそれを指にまぶしつけると、そのまま上方へ滑らせた。そこにクリッと身を硬く尖らせたつぼみがあった。表皮の奥から芽を出したようなそのつぼみに真弓の指が触れると、麻衣はピクリと体を震わせ、「あっ!」と鋭い声を挙げた。
真弓は、彼女が発し続ける声を頼りに、指でその硬直した身をツルリと撫で、グリッと押し、トンとノックした。
「あっ、あっ、あーッ!」
麻衣の口から吐き出される声が甲高くなり、その間隔が短くなり、吐く息が激しくなり、身も世もない……という風情になっていく。
やがて、彼女の全身を大きな痙攣のうねりが襲った。
「い、い……イッちゃう!」
息の音とも、声ともつかない小さな叫び声とともに、彼女の全身はピクピク……と小刻みに震え、ビクリ……と大きくのけぞり、開いていた足がギュンとまっすぐ伸びたと思うと、ぐったりと脱力した。
なおも、指の動きを続けようとする真弓に、麻衣は小さく首を振った。
「来て……」
小鳥のような声でウィスパーしながら、真弓の腕をつかんで引き寄せる。
真弓は、その声の指示に従った。それまでの人生で受けた、それは、もっともかわいらしい指示だった。
横並びに寝て彼女の体への愛撫を続けていた体を、真弓はゆっくりと回転させて、彼女の体に重ねた。腰の中央では、熱い血でパンパンにふくらんだ分身が、「早くくるまれたい」といきり立っていた。慎重に彼女の位置を確かめて、そいつを濡れそぼった入口にそっと押し当て、腰をグイ……と前へ押し出す。
その瞬間の感触は、いまも、思い出す度に、立花真弓の男を奮い立たせる。
怒張の先端がくぐり抜けようとするとき、麻衣の入り口はキュッと締まって、かすかな抵抗を返してきた。その抵抗は、麻衣の体からあふれ出た蜜のようなジェルでコーティングされて、それを心地いい感触に変えている。
はち切れそうにふくらんだ真弓の怒張の先端は、ジュルリ……と、その心地いい抵抗をくぐり抜け、真綿のような彼女のヴァギナの壁をかき分けてもぐり込んでいく。
麻衣は、真弓の背中に回した両手で尻の肉をつかんで、「もっと」というふうに真弓の体を抱き寄せる。伸ばされていた両方の脚は、真弓の両脚に巻き付いてくる。
オレは、彼女に絡め捕られているようだ――と感じながら、真弓の体には熱い高まりが込み上げていった。
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