人を「不寛容」に駆り立てる「虎の威」の正体

手にハート  不純愛トーク   第372夜 

「純潔」を叫ぶ精神は、「不都合な他者」を自分たちの社会から排除しようとする。前回は、そんな話をしました。その背後にあるのは、他者に対して「不寛容」であるというスタンス。不寛容に他者を攻撃する人たちは、そのためにしばしば「虎の威」を借りようとします。その「虎の威」の正体とは――?

 Talker 
哲雄 自ら著作を手がけるエッセイスト。当ブログの管理人です。
AKI 出張エステ嬢として働きながら、作家を目指すアラサーの美女。

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AKI 「純潔」を叫ぶ精神は危険だ!――と、前回は、そんな話をしたんですよね?

哲雄 政治的には、「純潔主義」が「民族浄化」なんていう動きにつながったりするとこもある、という話をしました。

AKI その根っこには、職場や家庭のあり方も関係しているんじゃないか? 前回は、そんなことをおっしゃいましたよね?

哲雄 ハイ、チラと申し上げました。AKIクンは、「不寛容の時代」という言葉を耳にしたことがありますか?

AKI 不寛容? 他人に対して寛容ではなくなった――ということですか?

哲雄 ハイ。いまの時代は、社会全体が「不寛容」になっていると言われているのですよね。たとえば、ひと頃、しきりに騒がれた「ゲス不倫」騒動。

AKI ああ、私も、あれはひどいと思いました。

哲雄 でしょ? そもそも、言葉が汚い。その汚い言葉を、「ゲス・ジャーナリズム」の番頭格と思われる『文春』などが使うのは、さもありなんなのですが、TVのニュース番組までもが、平然と垂れ流す。ひどいと思うのは、そういう番組に登場する女性キャスターですね。冷静・客観的にニュースを伝えるべき立場にありながら、「女性として許せませんよ、ねェ~ッ!」などと、まるで井戸端会議のヒステリックなおばちゃまたちのような口調でしゃべったりする。

AKI 何となく、あのお方かなぁ……っていうのは、想像がつきます。

哲雄 そもそも私は、「不倫」なんていう言葉そのものが大嫌いなんですが、ま、それについちゃ、これまでもさんざん指摘してきましたから、いまさら繰り返すことはしません。ただ、思うのはね、人が何かしら過ちやミスを犯したときに、それをよってたかって容赦なく叩きのめそうとする。そういう傾向が、社会全体に強くなっている気がするのですよ。

AKI つまり、哲ジイの言う「不寛容」というのは、他人の過ちを非難したり、追及したりする姿勢が、険しく、きつくなった――ということ?

哲雄 それもあります。まるで、「モンスター」のように、ガミガミと噛みつくようなタイプが、確かに増えてるような気がします。しかし、それよりも気になるのは、噛みつく内容ですね。

AKI つまり、何を非難するかというその対象の問題ですか?

哲雄 そういうことです。

 すぐに人を非難したがる人種というのはね、
 物事を自分で判断する能力を持ってない場合が多い。
 で、そういう人たちは、何を盾に人を非難しようとするかと言うと、
 「虎の威」なんですよ。


AKI 虎の威? 「虎の威を借る狐」とか言う、あの「虎の威」ですか?

哲雄 そうです。その「虎の威」を彼らはどこから調達すると思います?

AKI もしかして、「風評」とか……?

哲雄 それもあるでしょうねェ。福島から避難してきた子どもたちを教師までが「菌」呼ばわりするなんていうのは、その「風評」に「威」を借りた言動と思われます。

AKI もしかして、トランプみたいな人が、「みんなの雇用が奪われるのは、メキシコ移民のせいだ」とか声を荒げて叫ぶと、その「威」を借りて、「メキシコ移民を叩き出せ」とか言い出す人たちが現れたりするっていうのも……。

哲雄 確かに「虎の威」を借りちゃあいますが、「風評」ではありませんね。彼らが借りているのは、「デマ」という名の「虎の威」です。

AKI 「デマ」って、「ウソ」とかいう意味ですよね?

哲雄 正確に言うと、民衆を扇動する目的で使われる「ウソ」や「ウワサ」という意味ですね。トランプの場合は、「ウソ」とまでは言えず、せいぜい、悪意で誇張された「中傷」といったレベルだと思いますがね。でね、AKIクン、現代という時代の危うさは、そういう言葉をわりと簡単に、マスコミやジャーナリズムが流布させてしまい、それがあっと言う間にネットなどでひとり歩きして、「虎の威」と化してしまうというところにあります。

AKI 「言葉」が「虎の威」になっちゃうんですか?

哲雄 なるんですよォ。ある言葉が「虎の威」になるときには、たいていは、「錦の御旗」として押し立てられたりするんですけどね。かくして、

 現代においては、「言葉」は、他者を容赦なく責め立てる
 「虎の威」と化すのであ~る!


AKI そうして、「虎の威」と化した言葉には、どんなのがあります?

哲雄 権力が使う言葉としては、「国益」とか「グローバリズム」とか「テロリスト」なんて言葉が代表格。政府の方針に威を唱える人間がいると、「国益を損ねる」という言葉で一刀両断にしてしまったりします。戦時中には、「非国民」というレッテルを張っては、政府に都合のわるい人間を端から官憲が引っ張ったりしてました。でもね、最近は、そういうレッテル張りを、大衆が自ら行ったりする。たとえば、「セクハラ」という言葉。

AKI あ、それ、私も感じます。確かに、「セクハラ」という行為は許せないものではあるけれど、「キミ、何年生まれ?」と訊いただけで、「セクハラ」なんて決めつけるなんていうのは、いかがなもの――って、私でも思いますもの。

哲雄 つまり、「セクハラ」とさえ言えば、ある種の人間たちをギャフンと言わせることができる。そんなふうに、

 「言葉」を、よく吟味も検証もせずに使ってしまう

という人たちが、現代では増えているように思えるのですよね。

AKI 言葉を吟味ですか? 私、あんまりしないなぁ。

哲雄 でしょうね。でもね、それをやらないでマスコミなどが垂れ流す言葉をそのまま使っていると、たとえば、「不倫」と「ゲス」はセットで使われ、キミも、「不倫=ゲス狩り」の一味となってしまいます。福島から来た人を「放射能」呼ばわりするなんていうのも、ニュースなどの報道の、自分に「利害」の及ぶ一部分の言葉だけを切り取って、勝手にふくらませて使った結果だと思われます。

AKI 「利害」ですか? 人間って、少しでも自分に利害が及ぶってなると、そういうところにだけは敏感に反応しますものね。

哲雄 そうなんですよ、AKIクン。笑っちゃったのは、豊洲のマンションに住む人間たちが「風評被害」なんてことを言い出したときです。「風評」も何も、あなたたちは、元々、土壌汚染が指摘されていた土地に建てられたマンションに、「新市場ができれば、将来、値上がりするかも」などと、勝手な欲を抱いて購入したんでしょ――と、私は言いたい。

AKI 私も、あの言い分はおかしいと思いました。あんな言い分が通るのなら、買った株が値下がりしたのも「風評被害」ってことになっちゃいますよね?

哲雄 おっしゃるとおり。「風評被害」というのは、ある事柄についての世間のウワサなどが原因となって、不利益をこうむることを言うのですが、豊洲の土壌汚染は、ウワサでも何でもない。まぎれもない事実として公表されていたのですからね。しかし、自分の利益にしか興味のない人たちは、「自分の愚かな算段」を悔む代わりに、これも「風評被害」だ――と、騒ぎ立てるわけです。福島の原発事故以来、「風評被害」という言葉がしきりに使われていたし、「風評被害」という言葉を使えば、自分たちも「被害者」として名乗りを挙げられるとでも思ったのではないかと、私は推測します。

AKI 言葉の使い方、間違ってますね。

哲雄 ハイ、間違ってると思います。なぜ、間違えるかと言うと、世間に出回る言葉を十分に吟味せずに、自分の利害に関わる部分だけを誇張して解釈し、使ってしまうからです。しかし、それは「言葉」だけの問題じゃない。そのことについては、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。

AKI きょうは、その根っこにあるという、家庭や職場のあり方ってところまで、話がいきませんでしたよね?

哲雄 実は、人が「不寛容」になっていくのは、家庭のあり方も関係しているというところまで、お話しようと思ったのですが、残念ながらお時間となってしまいました。

AKI では、次回、そこらへんをじっくりお聞きしたいですわ。



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