日本人がSEXを面倒くさがるようになった理由

パートナーとのSEX回数が世界最下位な日本人。もっとも大きな理由は、SEXを「面倒くさい」と感じるからだそうです。なぜ、そうなってしまったのか? 今回は、その理由を社会的背景から探ってみます――。
Talker
哲雄 人間関係についての著作を手がけるエッセイスト。本ブログの管理人です。
AKI 出張エステ嬢として働きながら、作家を目指す推定年齢アラサーの美女。
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AKI 日本の男性は、ことパートナーとのSEXに関しては、世界一のなまけものである。前回は、そんな話をしたんでしたよね? そのひとつには、儒教の影響がある――とおっしゃいました。
哲雄 ハイ。儒教では、女は男の従属物である――と教え込みましたからね。しかし、それ以外にも理由がある、と申し上げました。
AKI 確か、社会的な理由も存在する――と?
哲雄 いくつか存在します。まず、その理由第一。
日本の男たちは、家にいる時間が少なすぎます。
AKI それは、勤務時間が長すぎるってこと?
哲雄 オフィスワーカーだと、8時間の勤務が8時間じゃ終わらないでしょ? 「Vorkers」という会社が68,853人を対象に行ったアンケート調査によると、月間残業時間の平均は、47時間。毎日2時間は残業している計算になります。これに通勤時間が加わります。首都圏だと、平均でほぼ片道1時間。つまり、一日12時間は、仕事のために家を離れていることになります。この他に、職場の親睦を図るための飲食、取引先接待のための飲食などの時間もあります。残念ながら、これについては、データはないんですけどね。
AKI そうすると、もっと家にいられる間は少なくなりますよね。睡眠のための時間を削ると、残りは4時間もない。
哲雄 おそらく3時間あるかないか――だと思いますね。その時間で、メシを食って、フロに入って、クソして……なんてやってたら、愛を育む時間なんて、はたして取れるかどうか……。
AKI 私だったら、「疲れてるの、寝かせて」になっちゃうと思います。
哲雄 でしょ? 日本の働く男たちの大半がそうだと思います。特に、東京や大阪などの大都市圏の勤労男性たちは、朝早く家を出て、夜遅く帰宅して、パートナーとの会話もそこそこにベッドにもぐり込む。これで、メイク・ラブに励め――ったって、そりゃムリってもんですぜ。
AKI そこへもってきて、「1億総活躍」なんて言ってたら、「1億総セックスレス」になってしまいますよォ~!
哲雄 ホゥ、キミもうまいこと言う。日本のはたらき人たちをそういう状態に追い込んだのには、人口の一極集中も原因のひとつではあるんですが、ま、それについては触れないでおきましょう。で、その結果、日本の夫婦の多くが「セックスレス」になっちゃった。朝日新聞が1000人・500組の夫婦を対象に「夫婦の性」についてアンケートをとっているのですが、それによると――。
哲雄 ハイ。儒教では、女は男の従属物である――と教え込みましたからね。しかし、それ以外にも理由がある、と申し上げました。
AKI 確か、社会的な理由も存在する――と?
哲雄 いくつか存在します。まず、その理由第一。
日本の男たちは、家にいる時間が少なすぎます。
AKI それは、勤務時間が長すぎるってこと?
哲雄 オフィスワーカーだと、8時間の勤務が8時間じゃ終わらないでしょ? 「Vorkers」という会社が68,853人を対象に行ったアンケート調査によると、月間残業時間の平均は、47時間。毎日2時間は残業している計算になります。これに通勤時間が加わります。首都圏だと、平均でほぼ片道1時間。つまり、一日12時間は、仕事のために家を離れていることになります。この他に、職場の親睦を図るための飲食、取引先接待のための飲食などの時間もあります。残念ながら、これについては、データはないんですけどね。
AKI そうすると、もっと家にいられる間は少なくなりますよね。睡眠のための時間を削ると、残りは4時間もない。
哲雄 おそらく3時間あるかないか――だと思いますね。その時間で、メシを食って、フロに入って、クソして……なんてやってたら、愛を育む時間なんて、はたして取れるかどうか……。
AKI 私だったら、「疲れてるの、寝かせて」になっちゃうと思います。
哲雄 でしょ? 日本の働く男たちの大半がそうだと思います。特に、東京や大阪などの大都市圏の勤労男性たちは、朝早く家を出て、夜遅く帰宅して、パートナーとの会話もそこそこにベッドにもぐり込む。これで、メイク・ラブに励め――ったって、そりゃムリってもんですぜ。
AKI そこへもってきて、「1億総活躍」なんて言ってたら、「1億総セックスレス」になってしまいますよォ~!
哲雄 ホゥ、キミもうまいこと言う。日本のはたらき人たちをそういう状態に追い込んだのには、人口の一極集中も原因のひとつではあるんですが、ま、それについては触れないでおきましょう。で、その結果、日本の夫婦の多くが「セックスレス」になっちゃった。朝日新聞が1000人・500組の夫婦を対象に「夫婦の性」についてアンケートをとっているのですが、それによると――。
AKI ヘェ、「朝日新聞」さんも粋なことをおやりになるんですね。で、その結果は――?
哲雄 「セックスレス」を「1カ月以上性交のない状態」と定義すると、20歳代で11%が、30歳代では26%が、40歳代では36%が、50歳代にいたっては、なんと46%が「セックスレス」という結果でした(全体では28%)。
AKI 夫婦4組に1組以上かぁ……。やっぱり多いですね。これは、夫と妻、どっちに問題があるんでしょう?
哲雄 「朝日新聞」の調査では、「セックスレス」になる理由も調べているのですが、そこに挙げられた主な理由を、男女それぞれにまとめてみると、こうなっていました。

面倒くさい ………………………………………… 21%
出産後、なんとなく…………………………………16%
仕事の疲れから……………………………………16%
セックスより趣味など楽しいことがあるから………10%

面倒くさい ……………………………………… 17%
セックスより趣味など楽しいことがあるから……16%
出産後、なんとなく………………………………12%
家族(肉親)のように思えるから ……………… 10%
相手の一方的なセックスに不満があるから…… 8%
AKI どっちもどっちの理由が挙げられていますね。あえて違いを挙げるなら、「面倒くさい」の率が男性のほうが高い、ということ? そして、「セックスより楽しいことがある」と、前向きの理由を挙げたのは、女性のほうが高く、反対に「仕事の疲れ」と後ろ向きの理由を挙げたのは、男性のほうが高い――ということかしら。
哲雄 男のほうが疲れている――とも言えるんでしょうね。私が注目しているは、男性・女性双方が理由の首位に挙げている「面倒くさい」のほうです。
AKI ま、何となくわからないじゃありませんけど……。
哲雄 前回、わたくし、申し上げましたよね? この件に関しては、AKIクンの仕事も、多少は関係があるんですよ――と。
AKI ハァ、なにげに耳にしたような記憶もございますが……。して、その心は?
哲雄 何もかもやってもらえる――です。
AKI もしかして、フーゾク的なことについておっしゃっているんでしょうか?
哲雄 フーゾクもそうですが、その他もろもろ含めてです。
AKI エーッ……と、もう少し具体的にお話いただけるでしょうか?
哲雄 ごくかいつまんで申し上げると、「あなたは何もしなくていい」文化が、相当な程度、進行して、健全な人間の肉体的活動や脳の活動の機会を奪ってしまっている――ということですね。
AKI ああ、それ、何となくわかります。
哲雄 「何もしなくていい」にしてしまった原因のひとつは、親の過保護にもあります。子どもの人数が少なくなったので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、子どもに「自分でやりなさい」と教える親が少なくなりました。
AKI あ、それはわかる。私が知ってる男性にも、自分で靴下が履けないという人がいましたもの。「どうして?」って訊いたら、「いつも母親が履かせてくれてたから」って。「わたし、こういう人とは結婚できない」って思いましたもん。
哲雄 よかったですねェ、そういう人と結婚しなくて。
自分の靴下さえ履けない男に、
女のパンツを脱がせられるのか、ブラを外せるのか?
AKI 最近は、脱がせたりしないらしいですよ。脱がされるのなんかイヤだ――っていう女の子も増えてるみたいだし……。
哲雄 てことは、が自分で脱ぐってこと?
AKI ヘタな脱がされ方して、高いランジェリーをビリッなんてやられたらたまんないでしょ。むしろ、脱がせるのは女のほう――だったりするんじゃないですか?
哲雄 キミも脱がせてあげたりするんだ?
AKI ま、お仕事のときは――ですけどね。
哲雄 そうやって、キミも、「何もしない男」を作ってしまうことに貢献してるんだねェ。
AKI ハイ、それはもう、十分に承知しております。
哲雄 オヤ、自覚してるんだ?
AKI 私の仕事ではそこまではやらないのですが、フーゾクで初めて女を知る――っていう男も、増えてるらしいですよ。そういうフーゾクでは、男は何もしなくても、女が何もかもやってくれる。自分は、ただ、身を預けているだけでいい。そんなふうに「オンナ」を覚えた男たちって、はたして、自分に彼女ができたとき、ちゃんと自力でセックスできるのか、ちょっと心配だったりします。
哲雄 実はね、AKIクン、私は、それを心配してるんですよ。
AKI ハ……? フーゾクをですか?
哲雄 フーゾクもそのひとつである、ある事柄をです。
AKI それは、何?
哲雄 正解は、次回をお楽しみに。
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管理人は常に、下記3つの要素を満たせるように、脳みそに汗をかきながら、記事をしたためています。
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