シランケンの不純愛講座

　通常、セルフは、親の目や女房・子ども（？）の目を盗んでやるわけですから、いかに早く目的を達するかに主眼が置かれますが、「早撃ち」克服のためにやるそれは、逆です。
　つまり、いかに目的を達しないかを主眼に行います。
　刺激を加えながら、「もうダメ。イキそう」となったところで、刺激を停止し、射精をガマンする。これを繰り返すわけです。
　筆者の友人である泌尿器科医（いまにして思えば、まさに、泌尿器科医になるべくして生まれてきたような男でした）などは、氷水を張った洗面器を近くに置いてトレーニングを開始し、達しそうになったら、イチモツを氷水に浸してクールダウン……を繰り返していました。
　この方法は、かなり効果的らしいです。
　ただし――と泌尿器科の友人は警告します。これをあまりやりすぎると、将来、彼女相手にことに及んだとき、正常な射精が行われなく恐れもあるとのこと。あまりに過酷なトレーニングは控えたほうがいいだろう、ということでした。

デート前にひと抜きしておく

　これもよく言われる方法です。
　つまり、一度抜いておけば、イチモツの感度は鈍くなり、彼女との行為に及んでも、長く持ちこたえられるというわけです。
　これも、かなり有効な方法です。
　ただし、効果的なのは、彼女と体を合わせるせいぜい１～２時間前ぐらいまで。朝、抜いてきたから、夜の彼女とのＳＥＸに大いに効果あり、というわけにはいかないのです。
　では、彼女とデートしていて、ベッドインの直前にどこかでちょっと抜く、などというチャンスが、はたして見つけられるか？――となると、これもなかなかむずかしい。
　筆者の友人の中には、彼女を先にベッドに入らせて、そのスキにトイレでひと抜き……を試みたものもいました。
　愚かにも、この友人は、その現場を見つかってしまい、「バッカじゃないの 」のバ声とともに彼女に立ち去られてしまいました。以後、二度とお呼びがかからなかったそうです。
　もうひとつ、この方法には危険が潜んでいます。
　うまくこの試みが成功したとしても、そのあと、今度は、立ち上がれなくなってしまう、という可能性があるのです。つまり、ガス欠の危険性です。

　立つんだ、ジョー！

　いくら叫んでも、いったんこうなると、ダメ。
　タイミングと自分の余力を考えてやらないと、この方法も、逆効果になる場合がある――と心得ておきましょう。

彼女を「カバ」とイメージせよ！

　さて、あとは、いよいよ彼女とベッドインしてからの対策です。
　「早漏」というのは、脳の中の問題だと言われています。
　ということは、脳の中で作られる「イキたい」→「発射せよ」という指令回路を、なんらかの方法で妨害することができれば、早すぎる射精にストップをかけることもできるんじゃないか？
　そう考えた筆者は、しばしばイメージ作戦をとりました。
　ＰＣ上で「エクスプローラ」を操作中に、いったん、画面を「ワード」に切り替えるようなもの。頭の中に、とても「イキたい」とは思えなくなるようなイメージを浮かべることで、多少なりとも発射の時間を遅らせることができるのではないか、と考えたわけです。
　これも、古今東西、多くの男性たちによって試みられた方法です。
　よく言われたのは、目の前にある物体（彼女のボディのことです）を、

　女体と思うな、カバと思え！

　――です。
　思わなくても、事実、カバである、という場合もあるでしょう。そんなときには、これはカバでさえない、ウン×である――というふうに、どんどんダウングレードさせていきます。
　これは確実に効きます。
　ただし、ついでにあれもシュン……となってしまう危険性もあります。
　さらに、この方法には、強烈な副作用も。
　以後、彼女がほんとにカバにしか見えなくなってしまう、という副作用です。その恐れのある彼女には、決して用いてはならない方法だと覚えておいてください。
　いずれにしても、この作戦、やってる本人は、あまり愉快じゃありません。
　何が悲しくて、カバやウン×を想像しながらＳＥＸしなくちゃならないのか――と、気分が落ち込むことにもなりますので、乱用はおすすめできません。

　もっと美しくコントロールする方法はないのか？
　もちろん、あります。しかし、それには彼女の協力が必要。
　それについては、機会を改めて、お話することにしましょう。

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