取調室〈3〉 黙秘の女(下) 母親と寝た男…

仏事での供花の取り扱いをエサに靖子に言い寄る住職は、
そのうち靖子の体をむさぼるようになった。その住職が、
靖子の母親の名前を知っていた。その瞬間、靖子は――
妄想力ドリル〈R18版〉 第36講 取調室〈3〉 黙秘の女(下)
R18 このシリーズは、性的表現が中心の官能読み物です。18歳未満の方は、ご退出ください。

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ここまでのあらすじ 取調室に入ると、饐えた臭いがした。女は、もう14日間、風呂にも入らず、着替えもせず、黙秘を貫いているという。容疑は、住職殺し。容疑は認めたものの、その動機も、犯行の経緯も、女はいっさい語ろうとしない。しかし、取調室に入ったとたん、梶原刑事は、「ダメだ。臭くてやってられない」と、取り調べを中断してしまった。取り調べ3日目。女が初めて入浴し、着替えの服を購入した、と報告があった。「いい女になったじゃないか」。言いながら、梶原は、女の目の前に口紅を一本、差し出した。恐る恐る紅を引いた女が、やっと口を開いた。「あの男、お父さんだったの」――。
最初は、食事だけだった。
しかし、次には、それにカラオケが加わった。歌いながら、住職の手は靖子の肩を抱き寄せたり、頬ずりしたりしてくる。
坊主のくせに――と、川口靖子は思った。
しかし、靖子はその手を拒めなかった。
「今度、あれだなぁ。うちの御彼岸の供花とかも、おたくに用意してもらおうかなぁ」
住職は、そんな話をチラつかせては、靖子を誘惑にかかる。靖子は、その誘惑に乗ってしまった。どこかに、自分のフローリストとしての実績を上げたいという下心もなくはなかった――と、靖子は言う。
一度、そういう関係を結んでしまうと、だらだらと、その関係は続いた。
住職は、葬儀や法事などの予定が入るたびに、「打ち合わせがある」と靖子を呼びつけ、そして、靖子をホテルに連れ込んでは、その体をむさぼった。
ツルツルに剃り上げた頭を下腹部に潜り込ませて、靖子の秘部をピチャピチャと音を立てて舐める、父親ほども歳の離れた男。最初は抵抗を感じた靖子だったが、その愛撫に身をまかせるうちに、知らず知らず、体が反応を示すようになった。
「あ、あーっ。もう、もう……」
そう言って悶える川口靖子の痴態を、住職は舌なめずりして眺め、それから猛り狂ったようなイチモツを靖子の中にねじ込んでくる――。
そんな夜が何度か繰り返されたある日のことだった。
組み伏せた靖子の体に肉棒をねじ込みながら、住職は、靖子の耳に口をつけて、その言葉を吹き込んできた。
しかし、次には、それにカラオケが加わった。歌いながら、住職の手は靖子の肩を抱き寄せたり、頬ずりしたりしてくる。
坊主のくせに――と、川口靖子は思った。
しかし、靖子はその手を拒めなかった。
「今度、あれだなぁ。うちの御彼岸の供花とかも、おたくに用意してもらおうかなぁ」
住職は、そんな話をチラつかせては、靖子を誘惑にかかる。靖子は、その誘惑に乗ってしまった。どこかに、自分のフローリストとしての実績を上げたいという下心もなくはなかった――と、靖子は言う。
一度、そういう関係を結んでしまうと、だらだらと、その関係は続いた。
住職は、葬儀や法事などの予定が入るたびに、「打ち合わせがある」と靖子を呼びつけ、そして、靖子をホテルに連れ込んでは、その体をむさぼった。
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「あ、あーっ。もう、もう……」
そう言って悶える川口靖子の痴態を、住職は舌なめずりして眺め、それから猛り狂ったようなイチモツを靖子の中にねじ込んでくる――。
そんな夜が何度か繰り返されたある日のことだった。
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「あんた、川口って言うんだよな。似てるんだよなぁ」
「エッ……!?」と、靖子が反応を示すと、住職は、怒張をゆっくりと靖子の奥に送り込みながら言った。
「昔、よく似た女とつき合ったことがあってね。その女も、確か……川口って言ってたなぁ。あんた、母親の名前は?」
まさか……と思いながら、靖子は母親の名前を口にした。
「い・ず・み……」
「エッ、あんた、川口いずみの娘なの。こりゃ、ビックリだわ。道理で似てると思った。あんたの母親も……」
そう言いながら、住職は靖子の体の上で腰を動かした。靖子のやわらかな襞を、住職の如意棒がこれでもか……とこする。
こいつが、母とも……。
けがらわしい――と思いながらも、靖子の体は肉の悦びに支配されていく。
住職に押さえつけられた両手の指が、虚しく宙をつかむ。開かされた脚がピンと伸び、次に、足先が男の足に巻きついていく。
「あっ、だ、だ、だめ――ッ!」
その様子を見て、住職は押し殺した声を靖子の耳に吹き込んだ。
「やっぱり母娘だわなぁ。あんたのお母さんも、そうやってオレの腕の中で落ちていったわ。声の出し方まで、そっくりだ。ウン、ウン、若い頃のいずみちゃんが戻ってきたみたいだわ」
そのとき、靖子の中に、ある記憶がよみがえった。
「私のお父さんは、どんな人だったの?」と尋ねる靖子に、母親が一度だけ、見せてくれたものがあった。
それは、茶色の房が付いた数珠。それを母親は、「お父さんとおそろいなの」と見せてくれたことがあった。
この住職の数珠も、確か……と思い出したとき、靖子の全身を、言いようのない電流のようなものが走った。

「ケダモノ――ッ!」
靖子は、のしかかっている住職の股間をひざで蹴り上げ、ひるんだ住職の胸を両手ではねのけた。
「何するんだ、靖子!」
ベッドから逃げ出そうとする靖子の腕を、むんずとつかんで、住職はなおもベッドに引き込もうとする。
その手を払いのけようとする靖子の目に、サイドテーブルに置いたままの果物ナイフが飛び込んできた。靖子はそのナイフを手にして、自分の腕をつかんだ住職の手に切りつけた。ほんとうは、住職の手を払いのけるために振り回しただけだったが、その刃先が住職の手首の血管を切り裂いた。
血しぶきが飛び散った。
「な、何するんだ、この罰当たりが!」
噴き出す血で顔を真っ赤に染めた住職が、鬼の形相で自分に向かってくる。靖子は、思わず叫んでいた。
「罰当たりは、テメェだろうが。実の娘に何をしやがった! 地獄に落ちろ、クソ坊主!」
「実の娘」という言葉に、一瞬、住職がたじろいだように見えた。
「バカなことを。おま……バ、バカな……」
「バカはテメェだろうが。このクソオヤジが、腐れ父親が……」
川口靖子は、泣きながらナイフを振り上げ、めくら滅法、それを住職の体目がけて振り下ろした。
気がついたときには、住職はピクリとも動かなくなっていた。
住職の体に残った、どれも致命傷とはなり得ない十数か所にも及ぶ刺し傷の謎が、それで解けた。
後味のわるい「完落ち」だった。

犯行自体は、一見、いかにも残虐な……と思える様態だった。
しかし、被害者が被告の実の父親であったこと。父親でありながら、実の娘と関係を持ったこと。それを知るにいたった被告の精神が、いちじるしく傷つけられ、もはや正常な判断が下せないような状態に陥っていたこと――などが考慮され、情状酌量の余地ありと判断された。
下った判決は、懲役5年だった。
=第36話「取調室」は、これにて完=

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