第57夜☆「大きい!」にこだわる男は、権力者への道を歩む
第57夜
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。さて、今回は、男根期のお話。管理人の初代おかずは、なんと相撲取りのおシリでした――。
AKI 男の子も女の子も、5~6歳ごろに「男根期」を迎える。そして、この時期になると、男の子はおチンチンいじりを、女の子はクリトリスいじりを始めて、中には、オーガズムを覚える子モいる。そして、みなさ~ん!! なんと、この哲ジイは、この時期にイッちゃったんですよォ~! オナニーで。
哲雄 別に……フツーでしょ、それ。
AKI エーッ、フツーなのォ?
哲雄 フツーですよ。キミだって、やったでしょ? たとえば、ももをこすり合わせるようにすると、あそこが気持ちよくなることを発見して……。
AKI してません、そんなこと。
哲雄 たとえば、テーブルの角とか、ベッドの支柱に股間をこすりつけると気持ちいいので、いつも……。
AKI だから、やってませんッて。
哲雄 でも、ぬいぐるみとか枕を、またの間にはさんで体を揺らしてると気持ちいい――ってことに気づいて、いつも寝るときには……。
AKI そ、そんなこと……。
哲雄 やったんだな?
AKI い、いえ、私は……。
哲雄 全部、吐いてラクになるんだ。ホラ、カツ丼も食わせてやっから。
AKI すみませんッ、刑事さん。私、やりました。それも毎晩……。
哲雄 いいんだ、いいんだ。人間、だれでも過ちは犯すもんだ。これからは、罪をつぐなって、りっぱにおとなのSEXができる女になるんだゾ。
AKI ハイ、もう二度と……って、なんで、私が謝らなくちゃならないんですか? だいいち、ここ、断崖絶壁(注・2時間ドラマの最後は、いつも犯人が断崖に追い詰められるシーンになる)じゃないし……。
哲雄 ちょっと、フロイトを刑事仕立てにしてみました。
A子 そんなにクリトリスを嫌ってたんだね、フロイトさんは。
哲雄 クリトリスでオーガズムに達するなんて、子どものすることだと思ってたんじゃないですか? でも、当時の西欧の男たちは、一般的に、もし女たちがクリトリスで達してたりしたら、男の権威まるつぶれだ、とでも思ったんだろうね。女はあくまで、男のペニスにひれ伏して、喜びを得る生きものでなければならないと思いたかったんだと思うよ。フロイトも、そんな時代の男だった、というわけですよ。
AKI かわいそうなクリトリス。
哲雄 ちょっと話がそれるけど、アフリカにはいまでも、「割礼」と称して、女児のクリトリスを切除してしまう風習が残っている地域がある。それにね、キミ……。
AKI な、なんですか、そんな怖い顔して?
哲雄 なんと、ヨーロッパでも、アメリカでも、女性のヒステリー治療のためにクリトリスの除去手術を行うという医療機関が、20世紀の初め頃まで存在したんだから、ひどい話じゃありませんか。
AKI なんで、ヒステリー治療のためなの? 関係ないでしょ?
哲雄 連中はね、マスターベーションこそがヒステリーの原因だと考えたわけですよ。ま、いまでもアメリカの保守的なキリスト教社会では、毛嫌いしてるけどね、それを。手をそこへ持っていく女の子がいると、親が、両手を縛ったまま寝かせたりするんだ。よかったねェ、AKIクン、そんな社会に生まれてこなくて。
AKI ホント。オーガズムを知らないまま、一生を終えることになったかもしれませんわ、ワタクシ。
哲雄 やっぱり、そうなんだ。
AKI エッ、やっぱり……って。
哲雄 やっぱり、覚えたんだね、その時期に、オーガズムの味を。
AKI い、いや、それがオーガズムだったのかどうかは……。
哲雄 でも、足がツーンと突っ張る感じとか、あそこが痙攣したみたいになる感じとか、頭がまっ白になる感じとかは、あったでしょ?
AKI そ、そんな……リアルに言われると、いやだ~ン、哲ジイったら……。
哲雄 壊れてる、この人。
AKI それ、哲ジイだってあったでしょ?
哲雄 ありましたよ。ただ、それが性的な快感だという意識はなかった。というより、「性的」という概念そのものが、まだ脳の中に出来上がってなかったと思うんだよね。ただ、そういうときに、何かしらエロいイメージを頭の中に浮かべてたことだけは覚えてる。
AKI 哲雄少年は、早くも6歳にして、「おかず」を獲得していたのであります。で、それは、どんなイメージだったんですか?
哲雄 最初の頃は、お相撲さんのおシリとかだったような……。
AKI エッ、エッ、エ゛ーッ!? お相撲さんのオ・シ・リ?
哲雄 別に、ヘンタイじゃないですよ。
AKI でも、ヘンです! グラビア・アイドルの水着姿とかじゃなかったのォ?
哲雄 そんなものあるわけないじゃないですか。まだ、TV放送も始まってない時代だよ。それにね、この「男根期」中頃から次の「潜伏期」にかけての男の子の関心は、あんまり異性には向かないんだ。
AKI じ、じゃ、ボーイズ・ラブ?
哲雄 とも違う。なんていうのか、おとなの男へのあこがれみたいなものじゃないか、と思うんだよね。フロイトは、この時期に、興味や関心を抱き、注意を惹こうとする対象が、異性の親から同性の親に移行すると言ってる。私はちょっと違ったけど、たとえば父親を尊敬したりあこがれたりするようになって、何かと言うと、そのマネをしてみたりするようになるらしいんだ。
AKI そう言えば、私も、その頃からよくお母さんのマネとかするようになったみたい。あとで親から聞いた話だけど。でも、哲ジイは違ったんだ?
哲雄 ま、何か理由があったんだろうね。その代わり、学校の先生とか、近所のお兄さんとかに、あこがれてたような気がする。小学校の3~4年ぐらいになると、今度はそれが、クラスの勉強のできる子とか、スポーツのできる子とかに変わっていくんだけどね。
AKI 私もそうだった。その頃って、あんまり男の子と遊ばなかったし……。
哲雄 潜伏期(6~13歳)の間って、みんなそうなんじゃないの。つまり、小学生の間は、みんな、異性より同性が好き。でもね、その前の男根期にちょっとした固着があると、すでにこの時期から、鼻持ちならないヤツが出てくることになる。
AKI また、「固着」ですか?
哲雄 ウン、「固着」はものすごく重要な話なので、いずれあらためて話をするけど、その前に男根期の話ね。この時期の男の子は、自分のペニスに性的関心が移る、と言ったよね。
AKI ハイ、女の子だと、クリトリスだと……。
哲雄 ホラ、おチンチン立ったよ――と、人に見せびらかしたりするのもこの時期。「オレのチンチンのほうが大きい」と勝ち誇ったような気分になるのも、「ワーイ、○○のチンチン、小さい」とバカにされて、心に傷を受けるのも、この時期。さて、この時期に何らかの理由で固着が起こってしまうと、どういう人間になりやすいか?
AKI 露出症……?
哲雄 露出症は、「口唇期」への固着から生まれると言ってるね、フロイトは。ほら、想像してみて。「オレのは大きい」とか「大きくなりたい」にこだわる人間だよ。
AKI でっかいことはいいことだ~っていう精神の持ち主、ですよね。
哲雄 ひとつは、権力欲旺盛な人間。たいていの独裁者は、男根期に固着があると見て間違いないね。それに見栄っ張りな人間。小金ができると、すぐ大きな家を建てたがったり、ベンツを買いたがったりするタイプ。ワンマン亭主も、ワンマン社長も、みんな、この「男根期」に引っかかっているタイプと見て、間違いないでしょう。
AKI そういうタイプが「潜伏期」を迎えると……わかった! 「お山の大将」になりたがる。
哲雄 ビンゴ!! 正解が出たところで、本日はお開きということに。次回は、きょうも話に出た「固着」ということについて、コチャクチャと(シャレてます)、お話することにしましょう。
ぜひ、あなたの感想をお聞かせください(Click Please!いくつでも可)。
→「ヘーッ!」と感動した(FC2 恋愛/モテ)
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→「クスリ…」と面白かった(人気ブログランキング)
AKI ハイ、もう二度と……って、なんで、私が謝らなくちゃならないんですか? だいいち、ここ、断崖絶壁(注・2時間ドラマの最後は、いつも犯人が断崖に追い詰められるシーンになる)じゃないし……。
哲雄 ちょっと、フロイトを刑事仕立てにしてみました。
A子 そんなにクリトリスを嫌ってたんだね、フロイトさんは。
哲雄 クリトリスでオーガズムに達するなんて、子どものすることだと思ってたんじゃないですか? でも、当時の西欧の男たちは、一般的に、もし女たちがクリトリスで達してたりしたら、男の権威まるつぶれだ、とでも思ったんだろうね。女はあくまで、男のペニスにひれ伏して、喜びを得る生きものでなければならないと思いたかったんだと思うよ。フロイトも、そんな時代の男だった、というわけですよ。
AKI かわいそうなクリトリス。
哲雄 ちょっと話がそれるけど、アフリカにはいまでも、「割礼」と称して、女児のクリトリスを切除してしまう風習が残っている地域がある。それにね、キミ……。
AKI な、なんですか、そんな怖い顔して?
哲雄 なんと、ヨーロッパでも、アメリカでも、女性のヒステリー治療のためにクリトリスの除去手術を行うという医療機関が、20世紀の初め頃まで存在したんだから、ひどい話じゃありませんか。
AKI なんで、ヒステリー治療のためなの? 関係ないでしょ?
哲雄 連中はね、マスターベーションこそがヒステリーの原因だと考えたわけですよ。ま、いまでもアメリカの保守的なキリスト教社会では、毛嫌いしてるけどね、それを。手をそこへ持っていく女の子がいると、親が、両手を縛ったまま寝かせたりするんだ。よかったねェ、AKIクン、そんな社会に生まれてこなくて。
AKI ホント。オーガズムを知らないまま、一生を終えることになったかもしれませんわ、ワタクシ。
哲雄 やっぱり、そうなんだ。
AKI エッ、やっぱり……って。
哲雄 やっぱり、覚えたんだね、その時期に、オーガズムの味を。
AKI い、いや、それがオーガズムだったのかどうかは……。
哲雄 でも、足がツーンと突っ張る感じとか、あそこが痙攣したみたいになる感じとか、頭がまっ白になる感じとかは、あったでしょ?
AKI そ、そんな……リアルに言われると、いやだ~ン、哲ジイったら……。
哲雄 壊れてる、この人。
AKI それ、哲ジイだってあったでしょ?
哲雄 ありましたよ。ただ、それが性的な快感だという意識はなかった。というより、「性的」という概念そのものが、まだ脳の中に出来上がってなかったと思うんだよね。ただ、そういうときに、何かしらエロいイメージを頭の中に浮かべてたことだけは覚えてる。
AKI 哲雄少年は、早くも6歳にして、「おかず」を獲得していたのであります。で、それは、どんなイメージだったんですか?
哲雄 最初の頃は、お相撲さんのおシリとかだったような……。
AKI エッ、エッ、エ゛ーッ!? お相撲さんのオ・シ・リ?
哲雄 別に、ヘンタイじゃないですよ。
AKI でも、ヘンです! グラビア・アイドルの水着姿とかじゃなかったのォ?
哲雄 そんなものあるわけないじゃないですか。まだ、TV放送も始まってない時代だよ。それにね、この「男根期」中頃から次の「潜伏期」にかけての男の子の関心は、あんまり異性には向かないんだ。
AKI じ、じゃ、ボーイズ・ラブ?
哲雄 とも違う。なんていうのか、おとなの男へのあこがれみたいなものじゃないか、と思うんだよね。フロイトは、この時期に、興味や関心を抱き、注意を惹こうとする対象が、異性の親から同性の親に移行すると言ってる。私はちょっと違ったけど、たとえば父親を尊敬したりあこがれたりするようになって、何かと言うと、そのマネをしてみたりするようになるらしいんだ。
AKI そう言えば、私も、その頃からよくお母さんのマネとかするようになったみたい。あとで親から聞いた話だけど。でも、哲ジイは違ったんだ?
哲雄 ま、何か理由があったんだろうね。その代わり、学校の先生とか、近所のお兄さんとかに、あこがれてたような気がする。小学校の3~4年ぐらいになると、今度はそれが、クラスの勉強のできる子とか、スポーツのできる子とかに変わっていくんだけどね。
AKI 私もそうだった。その頃って、あんまり男の子と遊ばなかったし……。
哲雄 潜伏期(6~13歳)の間って、みんなそうなんじゃないの。つまり、小学生の間は、みんな、異性より同性が好き。でもね、その前の男根期にちょっとした固着があると、すでにこの時期から、鼻持ちならないヤツが出てくることになる。
AKI また、「固着」ですか?
哲雄 ウン、「固着」はものすごく重要な話なので、いずれあらためて話をするけど、その前に男根期の話ね。この時期の男の子は、自分のペニスに性的関心が移る、と言ったよね。
AKI ハイ、女の子だと、クリトリスだと……。
哲雄 ホラ、おチンチン立ったよ――と、人に見せびらかしたりするのもこの時期。「オレのチンチンのほうが大きい」と勝ち誇ったような気分になるのも、「ワーイ、○○のチンチン、小さい」とバカにされて、心に傷を受けるのも、この時期。さて、この時期に何らかの理由で固着が起こってしまうと、どういう人間になりやすいか?
AKI 露出症……?
哲雄 露出症は、「口唇期」への固着から生まれると言ってるね、フロイトは。ほら、想像してみて。「オレのは大きい」とか「大きくなりたい」にこだわる人間だよ。
AKI でっかいことはいいことだ~っていう精神の持ち主、ですよね。
哲雄 ひとつは、権力欲旺盛な人間。たいていの独裁者は、男根期に固着があると見て間違いないね。それに見栄っ張りな人間。小金ができると、すぐ大きな家を建てたがったり、ベンツを買いたがったりするタイプ。ワンマン亭主も、ワンマン社長も、みんな、この「男根期」に引っかかっているタイプと見て、間違いないでしょう。
AKI そういうタイプが「潜伏期」を迎えると……わかった! 「お山の大将」になりたがる。
哲雄 ビンゴ!! 正解が出たところで、本日はお開きということに。次回は、きょうも話に出た「固着」ということについて、コチャクチャと(シャレてます)、お話することにしましょう。

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