第55夜☆幼児期の排泄行動がSM傾向を決める
第55
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。さて、今回は、SやMの傾向を生み出す幼児期の秘密を解き明かします――。

老馬のシリに愛のひとムチ入れてくださりませ。

なでてくださると、 管理人はすこぶる元気になります。

よろしければ、こちらも応援してください。
AKI 哲ジイ、まだ、口裂けてませんよね。
哲雄 いてて、口内炎がちょっと……。
AKI 大丈夫。それぐらい、私は、毎日のようにできてますから。じゃ、お聞きしましょうか?
哲雄 エート、何でしたっけ?
AKI だからぁ、きょうは「口が裂けたら言えない」という、哲ジイの重大な秘密を明かしてくださるんでしょ。
哲雄 じゃ、話しますけどね……これからお食事という方、いま食事したばかりという方は、どうか、他の記事から先にお読みくださいますように。
AKI なんか、イヤな予感がしてきた。
哲雄 一度だけ、私は、交際中の彼女を母親に会わせたことがある。
AKI 一度だけ……って、それ、情けなくないですか? ま、別にいいですけど。ハイ、どうぞ、先を続けてください。
哲雄 そういうときの女親って、息子の女に対抗心を燃やすらしいんだね。私は、この子がおなかの中から出てきたときからつき合ってるわけだから、あなたの知らないことも、いっぱい知ってるのよ――ってさ。
AKI 特に小さい頃の話とか、よくしますよね。こっちも聞きたいし……。
哲雄 そうなの?
AKI そういう話を聞いて、女同士って、手を組むんですよ。エラそうなこと言ってるけど、うちら、あなたがおむつしてた頃の秘密を知ってるもんねェ――みたいな。それで? どんな話をしたんですか、お母さん?
哲雄 その彼女、仮にA子としようか。話の趣は、概略、以下のようでありました。
哲雄 それまで、黙って聞いていた私も、さすがにこれにはキレた……というか、絶句した。その前に、人格崩壊の危機を感じた。
AKI 知らなかったの、それまで?
哲雄 聞いてないぞ、そんな話……ですよ。もしかしたら、オフクロは、この日のためにこのネタをとっておいたんじゃないか……。
AKI ネタじゃないと思いますよ。よくある話だもん。
哲雄 エッ!! よくあるの? まさか、キミも食べた?
AKI いや、食べはしないと思うけど、よく、自分のウ×コをオモチャにしてたって……。
哲雄 フーム。やはり、あの話はほんとうか?
AKI あの話って? な、なんですか?
哲雄 AKIは、実は、スカトロジストである。
AKI ない、ない。ゼッタイ、あり得ない!
哲雄 ま、少し安心しました。ちなみに、この私もスカトロジストではない。
AKI しかし、文字通り、クソ・オヤジであることが判明したわけですよ。みなさ~ん、この長住哲雄は「クソ・オヤジ」ですよォ~!
哲雄 フン、言ってなさい。だれだって、この時期には、例外なくスカトロジストだったんだから。
AKI ね、この時期っていうのは?
哲雄 フロイトが《肛門期》と呼んだ時期で、年齢的に言うと、だいたい3歳から4歳ぐらい。この年頃の子どもたちの快感部位は、主として肛門なんだよね。5歳ぐらいになると、性器の快感に目覚めて首位の座を明け渡すんだけど、それまでの快感部位は、最初が《口と唇》で、次が《肛門》。フロイトは、これらの時期をまとめて《前性器的》と呼んでる。
AKI じゃ、哲ジイがウ×コを食べたのも、この《肛門期》ならではの事件と言えるわけですね?
哲雄 そういうことになるねェ。キミがそれをオモチャにして遊んだのもね。で、これは、前性器段階の共通の特徴なんだけど、この時期の性愛の目標は、自分の体なんだよね。これを「自体愛的」と言うんだけど、《肛門期》の場合だと、自分の排泄物と排泄行為そのもの、その排泄行動に関わる肛門が性愛の対象ということになる。
AKI だから、ウ×コをオモチャにしちゃったのかぁ。
哲雄 オモチャというより宝物にしたんじゃないの? フロイトによれば、この時期の子どもは、自分の排泄物を「贈り物」にしたりもするそうだよ。
AKI エッ!? リボンとかつけて?
哲雄 リボンはつけないと思うけど、それを自分の大事な人にあげようとしたりする。「ハイ、あげる」とか言って。その対象は、まず第一に母親だよね。
AKI お母さん、喜びはしないよねェ。
哲雄 喜ぶどころか叱るでしょ。「バッチイから捨ててきなさい」って。もしかしたら、おシリのひとつも引っぱたくかもしれない。こうして、幼児は、自分の排泄物への執着を「どこかに隠さなきゃいけないもの」と思うようになる。この「隠さなきゃ」と思わせる周囲からの働きかけのことを、精神分析学では「抑圧」と呼んでる。これについては、いずれまた、詳しく話すことになると思うけど……。
AKI もしかしたら、「ホラ、こんなに出たよ」と、自分のウ×コを見てもらいたがるのも、排泄物を自慢したいから?
哲雄 そうだね。なにせ宝物だから、見せびらかしたいわけですよ。でね、こういう時期の欲望がうまく次の段階に進めずに、「固着」したままおとなになると、どうなるか?
AKI スカトロジスト?
哲雄 そういうこと。人の家の前とか公共の場所にウ×コする人たちがいるでしょ。たぶん、あれも、性意識がこの《肛門期》に固着した人たちの仕業じゃないかと思うんだよね。しかし、後の性生活に影響を与えるという意味で大きいのは、排泄物そのものよりも、排泄行為に対するこだわりだろうね。
AKI 排泄行為を愛する、ということですか?
哲雄 元々、《肛門期》というのは、排便時に肛門が感じる快感に気づくことから始まるわけだから。でね、この時期の子どもたちは、その排便の快感を高めるために、ある行動をとることを覚える。何だかわかる?
AKI もしかして、カンチョー……なわけないよね。
哲雄 排便をガマンするという行動です。ギリギリまでガマンして出したほうが、気持ちがいい――ということを覚えるわけです。ガマンすることは苦痛だけど、そのほうがあとの快感が大きい。これってさ、ある性的傾向と似てると思わない?
AKI わかった! SMの世界だ。
哲雄 そうです。フロイトは、《肛門愛的》を《サディズム的》と置き換えて使ったりしてるほどで、要するに、この段階への固着が、のちにサディズムやマゾヒズムを生み出すと見ているわけです。
AKI でも、SとMとはどう分かれるのかな?
哲雄 というか、肛門期の場合、性愛の目標は「自分の体」だから、ガマンさせるのも自分、するのも自分だよね。ひとり2役をこなしてるわけだ。しかし、やがてこの対象は他者に変わっていく。このとき、自分がガマンさせる側になるか、ガマンさせられる側に回るかで、SとMが分かれる。これ、あくまで、フロイトの分析だからね。
AKI でも、根っこは肛門だというわけですね、フロイトは?
哲雄 で、どっち?
AKI ハイ…?
哲雄 いや、AKIクンはどっちかなと思ってさ。
AKI 私は、ご覧のとおり、ニュートラルですよ。哲ジイに対してだけは、Sですけど……。
哲雄 メイワクな話だなぁ。
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AKI 一度だけ……って、それ、情けなくないですか? ま、別にいいですけど。ハイ、どうぞ、先を続けてください。
哲雄 そういうときの女親って、息子の女に対抗心を燃やすらしいんだね。私は、この子がおなかの中から出てきたときからつき合ってるわけだから、あなたの知らないことも、いっぱい知ってるのよ――ってさ。
AKI 特に小さい頃の話とか、よくしますよね。こっちも聞きたいし……。
哲雄 そうなの?
AKI そういう話を聞いて、女同士って、手を組むんですよ。エラそうなこと言ってるけど、うちら、あなたがおむつしてた頃の秘密を知ってるもんねェ――みたいな。それで? どんな話をしたんですか、お母さん?
哲雄 その彼女、仮にA子としようか。話の趣は、概略、以下のようでありました。
A子 哲雄さん、小さい頃、好き嫌いとかあったんですか?
母 好き嫌いどころか、あ~た、なんでん食べてしまうけん、困りよったとですよ(わが母は典型的な九州女であった)。
A子 小さな子って、何でも口にしますよねェ。
母 碁石は食べてしまうし、それにあ~た、(ヒソヒソ
)……まで食べてしもうたっちゃけん。
A子 エ゛―ッ!? ウ×コ?
母 自分のウ×コ、食べとぉーとですよ、このコ。
A子 キャハ……笑える(なぜか手をたたく
)
母 好き嫌いどころか、あ~た、なんでん食べてしまうけん、困りよったとですよ(わが母は典型的な九州女であった)。
A子 小さな子って、何でも口にしますよねェ。
母 碁石は食べてしまうし、それにあ~た、(ヒソヒソ

A子 エ゛―ッ!? ウ×コ?
母 自分のウ×コ、食べとぉーとですよ、このコ。
A子 キャハ……笑える(なぜか手をたたく

哲雄 それまで、黙って聞いていた私も、さすがにこれにはキレた……というか、絶句した。その前に、人格崩壊の危機を感じた。
AKI 知らなかったの、それまで?
哲雄 聞いてないぞ、そんな話……ですよ。もしかしたら、オフクロは、この日のためにこのネタをとっておいたんじゃないか……。
AKI ネタじゃないと思いますよ。よくある話だもん。
哲雄 エッ!! よくあるの? まさか、キミも食べた?
AKI いや、食べはしないと思うけど、よく、自分のウ×コをオモチャにしてたって……。
哲雄 フーム。やはり、あの話はほんとうか?
AKI あの話って? な、なんですか?
哲雄 AKIは、実は、スカトロジストである。
AKI ない、ない。ゼッタイ、あり得ない!
哲雄 ま、少し安心しました。ちなみに、この私もスカトロジストではない。
AKI しかし、文字通り、クソ・オヤジであることが判明したわけですよ。みなさ~ん、この長住哲雄は「クソ・オヤジ」ですよォ~!
哲雄 フン、言ってなさい。だれだって、この時期には、例外なくスカトロジストだったんだから。
AKI ね、この時期っていうのは?
哲雄 フロイトが《肛門期》と呼んだ時期で、年齢的に言うと、だいたい3歳から4歳ぐらい。この年頃の子どもたちの快感部位は、主として肛門なんだよね。5歳ぐらいになると、性器の快感に目覚めて首位の座を明け渡すんだけど、それまでの快感部位は、最初が《口と唇》で、次が《肛門》。フロイトは、これらの時期をまとめて《前性器的》と呼んでる。
AKI じゃ、哲ジイがウ×コを食べたのも、この《肛門期》ならではの事件と言えるわけですね?
哲雄 そういうことになるねェ。キミがそれをオモチャにして遊んだのもね。で、これは、前性器段階の共通の特徴なんだけど、この時期の性愛の目標は、自分の体なんだよね。これを「自体愛的」と言うんだけど、《肛門期》の場合だと、自分の排泄物と排泄行為そのもの、その排泄行動に関わる肛門が性愛の対象ということになる。
AKI だから、ウ×コをオモチャにしちゃったのかぁ。
哲雄 オモチャというより宝物にしたんじゃないの? フロイトによれば、この時期の子どもは、自分の排泄物を「贈り物」にしたりもするそうだよ。
AKI エッ!? リボンとかつけて?
哲雄 リボンはつけないと思うけど、それを自分の大事な人にあげようとしたりする。「ハイ、あげる」とか言って。その対象は、まず第一に母親だよね。
AKI お母さん、喜びはしないよねェ。
哲雄 喜ぶどころか叱るでしょ。「バッチイから捨ててきなさい」って。もしかしたら、おシリのひとつも引っぱたくかもしれない。こうして、幼児は、自分の排泄物への執着を「どこかに隠さなきゃいけないもの」と思うようになる。この「隠さなきゃ」と思わせる周囲からの働きかけのことを、精神分析学では「抑圧」と呼んでる。これについては、いずれまた、詳しく話すことになると思うけど……。
AKI もしかしたら、「ホラ、こんなに出たよ」と、自分のウ×コを見てもらいたがるのも、排泄物を自慢したいから?
哲雄 そうだね。なにせ宝物だから、見せびらかしたいわけですよ。でね、こういう時期の欲望がうまく次の段階に進めずに、「固着」したままおとなになると、どうなるか?
AKI スカトロジスト?
哲雄 そういうこと。人の家の前とか公共の場所にウ×コする人たちがいるでしょ。たぶん、あれも、性意識がこの《肛門期》に固着した人たちの仕業じゃないかと思うんだよね。しかし、後の性生活に影響を与えるという意味で大きいのは、排泄物そのものよりも、排泄行為に対するこだわりだろうね。
AKI 排泄行為を愛する、ということですか?
哲雄 元々、《肛門期》というのは、排便時に肛門が感じる快感に気づくことから始まるわけだから。でね、この時期の子どもたちは、その排便の快感を高めるために、ある行動をとることを覚える。何だかわかる?
AKI もしかして、カンチョー……なわけないよね。
哲雄 排便をガマンするという行動です。ギリギリまでガマンして出したほうが、気持ちがいい――ということを覚えるわけです。ガマンすることは苦痛だけど、そのほうがあとの快感が大きい。これってさ、ある性的傾向と似てると思わない?
AKI わかった! SMの世界だ。
哲雄 そうです。フロイトは、《肛門愛的》を《サディズム的》と置き換えて使ったりしてるほどで、要するに、この段階への固着が、のちにサディズムやマゾヒズムを生み出すと見ているわけです。
AKI でも、SとMとはどう分かれるのかな?
哲雄 というか、肛門期の場合、性愛の目標は「自分の体」だから、ガマンさせるのも自分、するのも自分だよね。ひとり2役をこなしてるわけだ。しかし、やがてこの対象は他者に変わっていく。このとき、自分がガマンさせる側になるか、ガマンさせられる側に回るかで、SとMが分かれる。これ、あくまで、フロイトの分析だからね。
AKI でも、根っこは肛門だというわけですね、フロイトは?
哲雄 で、どっち?
AKI ハイ…?
哲雄 いや、AKIクンはどっちかなと思ってさ。
AKI 私は、ご覧のとおり、ニュートラルですよ。哲ジイに対してだけは、Sですけど……。
哲雄 メイワクな話だなぁ。
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