好きでも濡れない、嫌いでも濡れる――ことがある

「好き」でも濡れない、逆に「嫌い」でも濡れる。
女性の体で起こるこの現象を、性科学的に解説。
性とエッチの《雑学》file.15《改訂版》 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 性交痛 ドーパミン

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
前々回の File-13『外は濡れても中はまだ…。女性の体は時間差で濡れる』 では、ヴァギナが濡れるメカニズムを解説しましたが、その逆はどうでしょうか?
つまり、「濡れない膣」という問題です。
膣が濡れない、または濡れ方が十分でないと、ペニスの挿入はむずかしくなります。ムリに挿入すれば、軟らかい皮膚同士がこすれ合うことになり、女性側も男性側も、「痛い」としか感じなくなります。
いわゆる「性交痛」ですが、一度、そういう痛さを味わうと、「また痛いのではないか」という不安が先立って、ますます濡れにくくなってしまいます。
では、なぜ濡れないのか?
この問題は、とても複雑なので、何回かに分けて解説しますが、濡れない原因の6~7割は、男が作っていると言っていいでしょう。そして、そのうちもっとも大きいのが、「この男が嫌い」です。
そう、「嫌いな男」には、濡れないものなのです、女は。ところが、「あんな男、嫌い」と言いながら、その相手に濡れてしまうことも、まったくないわけではありません。
これはいったいどういうことなのでしょう?
脳には「好き」と「嫌い」を判断する番人が2人いる
実は、脳の中には、「好き」「嫌い」を判断する場所が、2カ所あります。
ひとつは、大脳の奥深くにあって、主に人間の本能的な活動をつかさどっている「大脳辺縁系」と呼ばれる場所。ここに「扁桃体」という小さなモジュールがあるのですが、ここは「好き」「嫌い」などの感情を生み出す部位として知られています(左図参照)。
「扁桃体」は元々は、生存の危機を招くような体験や、そのときの恐怖心などを記憶する場所。そうした記憶を元に、「こいつは敵か味方か」を瞬間的に嗅ぎ分けたり、さらには生理的な好き・嫌いを判断したりする機能を持っています。
メスとして「このオスが好き」「このオスは嫌い」といった感情は、この「扁桃体」から生まれます。
もうひとつは、大脳皮質の「前頭葉」。ここは、人間が物事を総合的に判断したり、創造的な活動を行ったり、思いやりや愛情といった感情を生み出したりする場所です。
ここでも「好き」や「嫌い」は生まれるのですが、「扁桃体」がもっぱら動物的な「好き」「嫌い」を生み出すのに対して、「前頭葉」は、知的活動の結果としての「好き」「嫌い」を生み出します。
たとえば、「あの胸毛は生理的にダメ」というのは、「扁桃体」の判断ですが、「あんな亭主関白とはつき合えない」というのは、「前頭葉」の判断です。「好き」についても同様の違いがあります。「扁桃体」の好き・嫌いと、「前頭葉」の好き・嫌いは、しばしば食い違うわけです。
つまり、「濡れない膣」という問題です。
膣が濡れない、または濡れ方が十分でないと、ペニスの挿入はむずかしくなります。ムリに挿入すれば、軟らかい皮膚同士がこすれ合うことになり、女性側も男性側も、「痛い」としか感じなくなります。
いわゆる「性交痛」ですが、一度、そういう痛さを味わうと、「また痛いのではないか」という不安が先立って、ますます濡れにくくなってしまいます。
では、なぜ濡れないのか?
この問題は、とても複雑なので、何回かに分けて解説しますが、濡れない原因の6~7割は、男が作っていると言っていいでしょう。そして、そのうちもっとも大きいのが、「この男が嫌い」です。
そう、「嫌いな男」には、濡れないものなのです、女は。ところが、「あんな男、嫌い」と言いながら、その相手に濡れてしまうことも、まったくないわけではありません。
これはいったいどういうことなのでしょう?

実は、脳の中には、「好き」「嫌い」を判断する場所が、2カ所あります。

「扁桃体」は元々は、生存の危機を招くような体験や、そのときの恐怖心などを記憶する場所。そうした記憶を元に、「こいつは敵か味方か」を瞬間的に嗅ぎ分けたり、さらには生理的な好き・嫌いを判断したりする機能を持っています。
メスとして「このオスが好き」「このオスは嫌い」といった感情は、この「扁桃体」から生まれます。
もうひとつは、大脳皮質の「前頭葉」。ここは、人間が物事を総合的に判断したり、創造的な活動を行ったり、思いやりや愛情といった感情を生み出したりする場所です。
ここでも「好き」や「嫌い」は生まれるのですが、「扁桃体」がもっぱら動物的な「好き」「嫌い」を生み出すのに対して、「前頭葉」は、知的活動の結果としての「好き」「嫌い」を生み出します。
たとえば、「あの胸毛は生理的にダメ」というのは、「扁桃体」の判断ですが、「あんな亭主関白とはつき合えない」というのは、「前頭葉」の判断です。「好き」についても同様の違いがあります。「扁桃体」の好き・嫌いと、「前頭葉」の好き・嫌いは、しばしば食い違うわけです。

もちろん、脳の各部位は、神経細胞のシナプス結合を通してネットワークされていますから、「扁桃体」の好き・嫌いは「前頭葉」にも送られ、判断の材料として使われます。
ものすごく単純化して説明してみると、こんな具合です。
たとえば、ある男が、フェロモンを撒きちらしながら、あなたに接近してきたとしましょう。
《プロセス1》 まず、扁桃体が生理的「好き・嫌い」を判断
その男の体形も、顔立ちも、あなた好み。とりわけ、その分厚い胸板にはクラッとなりそうです。それを見て、まず、「扁桃体」が瞬間的に「好き」と判断して、その信号を「前頭葉」に送ると同時に、視床下部の性欲中枢にも送ります。
「扁桃体」と「前頭葉」は、ドーパミン・コネクションと呼ばれる神経系で結ばれています。「扁桃体」が「好き」と判断すると、快楽系のホルモンであるドーパミンが神経伝達物質として使われ、その信号を「前頭葉」も受け取るのです。
《プロセス2》 前頭葉が情報を統合して総合的に判断
「前頭葉」は、その信号を受けて、脳の各部位から情報を集めます。
「確かに体は好みのタイプだけど…」と考えるかもしれません。「でも、あのしゃべり方はどうもね」「確か、あの人、こないだ○子にセクハラっぽいことしてたんじゃなかったっけ?」「それに、どうも転職を繰り返してて、腰が落ち着かないみたいよ」……などなどと考えた結果、「パス、パス。ああいう男とつき合うと、ロクなことにならないわよ」と判断したりするわけです。
《プロセス3》 体の判断と頭の判断が食い違うと…
「前頭葉」の判断が「NO」だと、その判断は信号となってフィードバックされ、今度はドーパミンを抑制するホルモンが分泌されて、快楽モードにブレーキをかけようとします。ところが、それより早く「扁桃体」のOK信号は、視床下部の性欲中枢に届いていますから、頭じゃ「イヤ」でも、体は「イエス」という状態が、一時的に作られてしまうわけです。
その逆もあります。「前頭葉」がいくら、「あの人は価値観も合うし、性格もやさしいから好き」と判断しても、「扁桃体」がたとえば「この人のニオイはイヤ」と判断していると、「前頭葉」のGOサインはブロックされてしまいます。
これが、「嫌い」でも濡れることがある、「好き」でも濡れないことがある、というナゾの仕組み。たいていの場合、「扁桃体」のスイッチと「前頭葉」のスイッチは連動して命令を下しますから、こんなことは滅多に起こらないことなのですが……。

さて、脳のスイッチが一致して「YES」だと、その信号はヴァギナに送られ、自律神経も副交感神経モードになります。
副交感神経は、精神がリラックス状態にあるときに優位になる神経で、この状態になると、血管は拡張して血流がよくなり、汗もかきやすくなります。「そのペニスを受け入れてもいいよ」という指令を受けたヴァギナは充血して、膣液を分泌し、挿入OKの状態を作り出します。
しかし、脳のスイッチが「NO」だと、自律神経は交感神経モードになります。
交感神経は、緊張したり、不安や恐怖を感じたりしたときに優位になる神経で、この神経が優位になると、血管は収縮、筋肉も緊張して力が入ります。この状態では、膣の血管は充血しませんから、自力では濡れることができません。場合によっては、骨盤底の筋肉も緊張して収縮するため、ペニスは、膣口から中へ入ることすらできなくなってしまいます。
古い脳(辺縁系)からも新しい脳(大脳皮質)からも、一致して「嫌い」と判断された男は、彼女の愛液の歓迎を受けることはできないのです。
こうなったら、男としてはあきらめるしかありません。
いや、あきらめるべきである――と、長住は思うのですが、男性の中には、こんなことを言い出す人もいます。

いまだにこんなことを言う男がいるとは、驚き以外の何物でもありません。
それは、濡れたんじゃなくて、「出血」です。
ムリに摩擦した結果、膣粘膜が炎症を起こし、「血漿=リンパ液」が滲み出てきたにすぎません。
あーた、それは犯罪ですばい!
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