男は、なぜ、あなたに「イッた?」と尋ねるのか?

「イッた?」と、訊いてくる男たちがいます。
彼らはなぜ、女にそれを尋ねるのでしょう?
性とエッチの《雑学》file.10 《改訂版》 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 オーガズム バルーン現象

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SEXの余韻の残るベッドの中で、カレに尋ねられたという経験、あなたにはありませんか?
顔色からそれを探ろうとでもするように、あなたの顔をのぞき込んでいるカレの顔を見ながら、思ったことがある人もいるはずです。

答えは簡単。「わからない」からです。
「イッたか?」という質問は、「オーガズムに達したか?」という質問です。
「オーガズム」は、日本語で言うと「絶頂」。ちなみに、ドイツ語では「オルガスムス」、イタリア語では「オルガズモ」、フランス語では「オルガスム」または「アクメ」と呼ばれます。
男の場合、オーガズム=射精です。だれの目にも明らかな身体反応があるわけですから、イッたかどうかなんて、気にする必要はありません。しかし、女性の場合はそうはいきません。

男は女性を悦ばせるために存在する生きもの――と思っている筆者なども、お相手をつとめさせていただくたびに、そこのところが大いに気になるのですが、お尋ねしても、「それが……よくわからないの」とお答えになる女性が、少なからずいらっしゃいました。
そうなんです。
「イッた」は、当の女性自身にも、「これがイッた……ってこと?」と、よくわからない場合があるらしいのです。

女性の場合、「絶頂」に達する前に、何度も感覚の高揚期が訪れます。
恍惚とした気分になって、体をのけぞらせたり、大きな声を挙げたり、足の指を反らせたり、中には「もうダメ」なんてことを口走る方もいらっしゃったりします。
男性はときに、それを「彼女はイッた」と受け取ったりするのですが、実は、それらは単なる「エクスタシー」にすぎない――というケースが、少なくありません。
では、「単なるエクスタシー」と「オーガズム」は、どこがどう違うのか?
いちばんの違いは、「オーガズム」には、いくつか、それに特徴的な身体的兆候が表れる、ということです。
しかもそれらは、自分の意思でコントロールできるものでも、脳の命令で起こすものでもありません。のどに手を突っ込めば吐き気を起こすのと同じ「反射」と呼ばれる反応で、その中枢は脊髄にあります。つまり、刺激が脳に届く前に、脊髄で折り返されて起こす身体反応なのです。
その主なものを挙げてみましょう。
[1]脚の筋肉(特に下肢)の硬直
男性から見ると、パートナーが一瞬、両脚をピーンと突っ張らせたように見え、人によっては、その両脚が、2、3度、激しく痙攣したように見えることもあります。女性の中には、「足をまっすぐ伸ばさないとイケない」と言う人が少なからずいますが、おそらく、曲げたままの足や抱えられたままの足では、この硬直がさまたげられるからだろうと思われます。
[2]ヴァギナの奥がふくらむバルーン現象
オーガズムの瞬間には「あそこが締まる」と言う男性が多いのですが、ただ締まるだけでなく、その直前に、膣の奥のほうがふくらむ「バルーン現象」が起こります。男性から見ると、一瞬、「ゆるくなった」と感じられる現象です。これは、精液を膣の奥に溜め込むためだろうと言われているのですが、はっきりとした結論は出ていません。
「締まる」は括約筋の運動ですから、オーガズムに達する前でも、感じた女性が骨盤底筋に力を入れれば、膣は締まります。しかし、この「ゆるむ」は、反射ですから、意思的に操作することはできません。彼女がオーガズムを演じているのかとうかは、この反応があるかどうかでも、判断できるかと思われます。
[3]ヴァギナのリズミカルな収縮
一瞬、ゆるんだあとで、膣は、今度は、2度、3度と、規則的な収縮を繰り返します。単に「締まる」のではなく、むしろ痙攣に近い感じで、ピクピクッ…と、収縮するのです。
これは、射精の瞬間の男性の筋肉の動きとよく似ています。男性の場合は、精液を勢いよく飛ばすために、骨盤底にある球海綿体筋が収縮するのですが、女性はそれとは逆に、受け止めた精液を膣の奥に取り込むために、収縮運動が起こるのではないか、と言われています。←反対に、この動きは「ペニスを追い出すために起こる」と主張する説もあります。
[4]性器の充血と全身の発汗
オーガズムの瞬間には、膣内部や子宮の毛細血管が充血しますが、残念ながらこれは目で見て確かめることはできません。外から見て判断できるのは、膣前庭や小陰唇、クリトリスなどの外性器が、ピンク色に充血し、小陰唇がふくらんで外側に押し出されるような感じになることですが、これも、本人には確かめようがありません。それを目で確かめられるのは、指や口で刺激しているパートナーだけですから、気になるなら尋ねてみてもいいでしょう。
全身に汗をかくという反応も見られますが、これは、オーガズムの瞬間よりも、その後ではないかという説もあって、確定はされていません。
[5]彼女の「声」
パートナーである男性がもっとも頼りにするのは、彼女が発する「声」でしょう。
しかし、そのときの声に関しては、個体差が激しく、オーガズムに達したかどうかの判断材料としては、きわめてあいまいです。もちろん、オーガズムの状態をよく知っている女性が、自ら「イク~ッ!」と叫べば、ま、十中八九、彼女は達したのだ、と判断していいと思いますが、「イク~ッ!」から実際に「イク」までには、若干のタイムラグがあります。
「イク~ッ!」はあくまで予告。そこでピタリと行為を中止してしまうと、あとで「もう少しでイッたのに、どうして途中で止めたの?」と、非難されることにもなりかねません。

以上に挙げた兆候は、そのどれもが万人に現れるとは限りません。女性のオーガズム反応には、かなり個体差があるからです。
[1]はあったけど[2]がなかった、[2]はあったけど、[4]がなかった――などなどの理由で、オーガズムではないと判断するのも、逆に、[1]~[4]のうち2つ確認できたから、オーガズムが確かにあったと判断するのも、場合によっては早計となることもある、と覚えておいておいたほうがいいでしょう。
というわけなので、男性はついつい、「ね、イッた?」と尋ねてしまうわけです。
そのとき、どう答えればいいかは、ふたりの関係性にもよる、と筆者は考えます。
何度もエッチを重ね、これからもずっと重ねていくことになるだろう――と思われるふたりなら、こういう問題には、できるだけ正直な情報を提供したほうがいいだろう、とは思います。
ただし、その伝え方には、配慮が必要。
もし、「オーガズム」にまではいたらなかった――という場合なら、「もうちょっと……だった」などと、やさしく教えてあげてください。
ポイントは、「もうちょっと」です。こう言われると、男は、「よし、今度はもう少しガンバってみよう」という気になります。
これを、「ぜんぜん」とか「そんなんじゃイカない」などと言われると、人によっては立ち上がれなくなってしまうかもしれません。
これから、親しくなっていく――という関係なら、
知らない……。
そんなこと、訊かないで。

と、恥ずかしそうに、ミステリアスに答えて、カレの一層の探究心を喚起するというのも、ひとつの方法かもしれません。
ちなみに筆者は、こういう答え方のほうが、恋心をかき立てられます。
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