第52夜☆髪にさわる女、股間をさわる男
第52夜
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。今回は、ボディ・サインの3回目。エッチな欲求を表してしまう自己タッチについてのおしゃべりです――。

応援、よろしくお願いいたします。

管理人のモチベーションに火がつきます。

哲雄 さて……と、きょうは楽しみですねェ。
AKI な、何が……ですか?
哲雄 いよいよ、AKIインラン説の核心に迫ることになるからです。
AKI いったい、何を根拠に、そんな言いがかりを?
哲雄 だから、前回、指摘した唇に指でさわるクセ。それに、キミはよく自分の髪にもさわってるよね。
AKI あれは、最近、枝毛が増えてきたから……。
哲雄 エーッ!? あれ、枝毛探しだったの? キミって、人の事務所に来て、枝毛探ししてたの? で、その毛は?
AKI そこらの床に落ちてると思いますけど……。
哲雄 絶句……!
AKI いけませんか? 哲ジイだってするでしょ、それくらい?
哲雄 私には、枝毛なんてありませんッ!
AKI あ、そうか。枝毛になるような毛がないか。幹がなけりゃ、枝も生えてこないものね……。
哲雄 い、いつか、殺してやる。
AKI で、その枝毛探し……じゃなくて、髪の毛にさわるクセがどうしたんですって? 早く本題に入りましょうよ。
哲雄 ああ、どんどん、学問への意欲が失われていく。
AKI ファイト、ファイト!
哲雄 髪にさわる女も、唇にさわる女も、「だれかにさわってほしい」つまり、欲求不満だ――と解釈するわけです。心理学的には。
AKI エーッ、私、欲求不満女になっちゃうんですか?
哲雄 そういう自分の体にさわる行為全般を、心理学的には「自己タッチ」と言います。
AKI ひとりエッチとかも?
哲雄 そう、キミの好物のひとりエッチも――と言いたいところだけど、ある明確な目的を持ってさわる行為は、この「自己タッチ」という概念には含まれないんだ。でも、ついさわってしまうというのは別。男だと、かなりおとなになっても、股間をさわるクセの人っているものね。
AKI 哲ジイも、ときどきさわってますけど……。
哲雄 あれは、かゆいのッ! カンジタ菌が……って、そういう話はもうなし。とにかくこの「自己タッチ」には、さまざまな意味が含まれてる。フロイトは、これを潜在意識と結びつけて考えたけど、『マン・ウオッチング』という本を書いたデズモンド・モリスなどは、これらの行動を動物行動学の観点から意味づけていったんだ。
AKI マン……ウ、ウオッチング?
(ポッ)
哲雄 変な妄想、働かせないでよ。マジメな話なんだから。でね、キミが唇に触れたり、髪をさわったりするのは、「だれかにさわってほしい」という欲求の表れだというふうに解釈するわけです。つまり、寂しいんですね、こういうクセを見せる女は。
AKI それって、髪とか唇だけ?
哲雄 「私ね……」なんて話すときに、胸に手を当てる人もいるよね。あれも、自分の胸をだれかにさわってもらいたい意思の表現だと思われている。例外もあるけど、一般的に言うと、人は、触れてもらいたい場所をさわる、という傾向があるんだ。
AKI じゃ、股間をさわる男は、やっぱりそこに触ってほしいわけだ、キャッ…
。
哲雄 何が「キャッ」ですか。いつもさわってるくせに。
AKI 仕事とプライベートは違いますッ。で、どうなんですか? 股間いじりの意味は?
哲雄 股間の場合は、意味が2通りあるんだね。ひとつは、不安だからさわる。もうひとつは、そこを誇示したくてさわる。
AKI 誇示する……?
哲雄 どうだ? オレはこんなリッパなものを持ってるんだゾ。女ども、目がくらむだろう――ってね。
AKI まさか、見せやしませんよね?
哲雄 そこまで行くと、病気の領域に入っちゃうね。よくやるのは、ズボンのベルトに親指をかけて、残り4本の指で下腹をなでるようなしぐさ。やや腰を突き出し気味にしてね。いるでしょう、そういう男。
AKI いる、いる。特にエラそうな人とかに多いと思うけど。
哲雄 そうなんだよね。このしぐさ、元々は、自分の股間を誇示するためにやってたんだけど、自慢してるのは、必ずしも、自分のイチモツとばかりは限らないんだ。
AKI ていうと、お金とか地位とか……?
哲雄 要するに、自分の権力を誇示するしぐさとしても使われるってことだよね。ホラ、いまは少ないけど、昔の人って吊りズボンはいてたでしょ。そういう人の肖像画とか写真って、吊りベルトに指をかけて腹を突き出してるようなスタイルが多いでしょ。
AKI そう言えば、そうだわ。うちのおじいちゃんもそうだった。
哲雄 もうひとつの意味は、「不安」。
AKI エッ、まったく意味が逆じゃないですか?
哲雄 といっても、「ボク、不安なのォ」と救いを求めるためにさわるんじゃなくて、不安を取り除いて気持ちを落ち着かせるためにさわるんだね。スポーツ選手とかでも、プレッシャーのかかる場面に臨むときなんかに、よく、あそこをさわったりしてるでしょ。
AKI 清原とか、よくさわってたよね。バッター・ボックスに入る前とかに……。
哲雄 見るべきところは、しっかり見てるんだねぇ、AKIクンも。
AKI でもさぁ、なんで股間なの? 他の場所じゃダメなの?
哲雄 そこがいちばん大事な場所だと思うからじゃない? そこをやられちゃったら、子孫を残せなくなるから、まずそこを守ろうとする。で、そこが安全だとわかると、安心して落ち着く。そういう心理なんじゃないかと思うよ。
AKI 女の子は、そういうとき、どこをさわるんだろう? まさか、あそこじゃないですよね。
哲雄 ウン、違うね。不安なときにいちばん多く見せるしぐさは、自分で自分の腕を抱きしめるしぐさかな。あと、両手を胸に当てるしぐさ。人によっては、自分のスカートの端をギュッと握り締めたりもするけど、厳密に言うと、「自己タッチ」とは言えないよね。
AKI フーン、男と女じゃ、違うんですね。自己タッチする場所が。
哲雄 ま、男だって、自分の腕を抱いたり、胸に手を当てたりはする人はいるけど、たぶん、求めてるものは違うかもしれない。女の場合は、だれかにそうしてほしい部分を自分でタッチするけど、男は自ら守りたい部分を自分でタッチする。
AKI ね、鼻とか耳にさわる人もいるじゃない。あれは?
哲雄 警戒サインってことになってるね、心理学的には。「こいつの言ってることは信用ならないぞ。用心しよう」なんてときに、耳に手をやったり、鼻をつまんだり、鼻の下をこすったりするみたいだよ。
AKI ヘェ、なんでまた、鼻とか耳なのかなぁ。
哲雄 これは、私見だけど、昔から「鼻を利かす」なんて言葉があるよね。動物にとって、嗅覚と聴覚は、危険を察知するためのもっとも重要な感覚だった。だから、鼻よ、耳よ、ちゃんと働いておくれよ――と、つい、そこをさわってしまうのではないかと、わたくし長住は思うわけです。あのさ……。
AKI ハイ、何でしょう?
哲雄 人の話を聞きながら、唇にさわったり、鼻の頭つまんだり、髪にさわったりするの、止めてくれないかな。情報が混乱して、わけわかんなくなるでしょ。どれかひとつにしてよ。
AKI どれもホントの私ですよ。ホ~ラ、混乱してきた。ジャ…ね。
哲雄 私には、枝毛なんてありませんッ!
AKI あ、そうか。枝毛になるような毛がないか。幹がなけりゃ、枝も生えてこないものね……。
哲雄 い、いつか、殺してやる。
AKI で、その枝毛探し……じゃなくて、髪の毛にさわるクセがどうしたんですって? 早く本題に入りましょうよ。
哲雄 ああ、どんどん、学問への意欲が失われていく。
AKI ファイト、ファイト!
哲雄 髪にさわる女も、唇にさわる女も、「だれかにさわってほしい」つまり、欲求不満だ――と解釈するわけです。心理学的には。
AKI エーッ、私、欲求不満女になっちゃうんですか?
哲雄 そういう自分の体にさわる行為全般を、心理学的には「自己タッチ」と言います。
AKI ひとりエッチとかも?
哲雄 そう、キミの好物のひとりエッチも――と言いたいところだけど、ある明確な目的を持ってさわる行為は、この「自己タッチ」という概念には含まれないんだ。でも、ついさわってしまうというのは別。男だと、かなりおとなになっても、股間をさわるクセの人っているものね。
AKI 哲ジイも、ときどきさわってますけど……。
哲雄 あれは、かゆいのッ! カンジタ菌が……って、そういう話はもうなし。とにかくこの「自己タッチ」には、さまざまな意味が含まれてる。フロイトは、これを潜在意識と結びつけて考えたけど、『マン・ウオッチング』という本を書いたデズモンド・モリスなどは、これらの行動を動物行動学の観点から意味づけていったんだ。
AKI マン……ウ、ウオッチング?

哲雄 変な妄想、働かせないでよ。マジメな話なんだから。でね、キミが唇に触れたり、髪をさわったりするのは、「だれかにさわってほしい」という欲求の表れだというふうに解釈するわけです。つまり、寂しいんですね、こういうクセを見せる女は。
AKI それって、髪とか唇だけ?
哲雄 「私ね……」なんて話すときに、胸に手を当てる人もいるよね。あれも、自分の胸をだれかにさわってもらいたい意思の表現だと思われている。例外もあるけど、一般的に言うと、人は、触れてもらいたい場所をさわる、という傾向があるんだ。
AKI じゃ、股間をさわる男は、やっぱりそこに触ってほしいわけだ、キャッ…

哲雄 何が「キャッ」ですか。いつもさわってるくせに。
AKI 仕事とプライベートは違いますッ。で、どうなんですか? 股間いじりの意味は?
哲雄 股間の場合は、意味が2通りあるんだね。ひとつは、不安だからさわる。もうひとつは、そこを誇示したくてさわる。
AKI 誇示する……?
哲雄 どうだ? オレはこんなリッパなものを持ってるんだゾ。女ども、目がくらむだろう――ってね。
AKI まさか、見せやしませんよね?
哲雄 そこまで行くと、病気の領域に入っちゃうね。よくやるのは、ズボンのベルトに親指をかけて、残り4本の指で下腹をなでるようなしぐさ。やや腰を突き出し気味にしてね。いるでしょう、そういう男。
AKI いる、いる。特にエラそうな人とかに多いと思うけど。
哲雄 そうなんだよね。このしぐさ、元々は、自分の股間を誇示するためにやってたんだけど、自慢してるのは、必ずしも、自分のイチモツとばかりは限らないんだ。
AKI ていうと、お金とか地位とか……?
哲雄 要するに、自分の権力を誇示するしぐさとしても使われるってことだよね。ホラ、いまは少ないけど、昔の人って吊りズボンはいてたでしょ。そういう人の肖像画とか写真って、吊りベルトに指をかけて腹を突き出してるようなスタイルが多いでしょ。
AKI そう言えば、そうだわ。うちのおじいちゃんもそうだった。
哲雄 もうひとつの意味は、「不安」。
AKI エッ、まったく意味が逆じゃないですか?
哲雄 といっても、「ボク、不安なのォ」と救いを求めるためにさわるんじゃなくて、不安を取り除いて気持ちを落ち着かせるためにさわるんだね。スポーツ選手とかでも、プレッシャーのかかる場面に臨むときなんかに、よく、あそこをさわったりしてるでしょ。
AKI 清原とか、よくさわってたよね。バッター・ボックスに入る前とかに……。
哲雄 見るべきところは、しっかり見てるんだねぇ、AKIクンも。
AKI でもさぁ、なんで股間なの? 他の場所じゃダメなの?
哲雄 そこがいちばん大事な場所だと思うからじゃない? そこをやられちゃったら、子孫を残せなくなるから、まずそこを守ろうとする。で、そこが安全だとわかると、安心して落ち着く。そういう心理なんじゃないかと思うよ。
AKI 女の子は、そういうとき、どこをさわるんだろう? まさか、あそこじゃないですよね。
哲雄 ウン、違うね。不安なときにいちばん多く見せるしぐさは、自分で自分の腕を抱きしめるしぐさかな。あと、両手を胸に当てるしぐさ。人によっては、自分のスカートの端をギュッと握り締めたりもするけど、厳密に言うと、「自己タッチ」とは言えないよね。
AKI フーン、男と女じゃ、違うんですね。自己タッチする場所が。
哲雄 ま、男だって、自分の腕を抱いたり、胸に手を当てたりはする人はいるけど、たぶん、求めてるものは違うかもしれない。女の場合は、だれかにそうしてほしい部分を自分でタッチするけど、男は自ら守りたい部分を自分でタッチする。
AKI ね、鼻とか耳にさわる人もいるじゃない。あれは?
哲雄 警戒サインってことになってるね、心理学的には。「こいつの言ってることは信用ならないぞ。用心しよう」なんてときに、耳に手をやったり、鼻をつまんだり、鼻の下をこすったりするみたいだよ。
AKI ヘェ、なんでまた、鼻とか耳なのかなぁ。
哲雄 これは、私見だけど、昔から「鼻を利かす」なんて言葉があるよね。動物にとって、嗅覚と聴覚は、危険を察知するためのもっとも重要な感覚だった。だから、鼻よ、耳よ、ちゃんと働いておくれよ――と、つい、そこをさわってしまうのではないかと、わたくし長住は思うわけです。あのさ……。
AKI ハイ、何でしょう?
哲雄 人の話を聞きながら、唇にさわったり、鼻の頭つまんだり、髪にさわったりするの、止めてくれないかな。情報が混乱して、わけわかんなくなるでしょ。どれかひとつにしてよ。
AKI どれもホントの私ですよ。ホ~ラ、混乱してきた。ジャ…ね。
- 関連記事
-
- 第53夜☆父を殺し、母と結ばれたいという潜在的願望 (2009/07/11)
- 第52夜☆髪にさわる女、股間をさわる男 (2009/07/07)
- 第51夜☆「それ」を見るとダメ…になる男もいる (2009/07/04)