女も「射精」する!? 「Gスポット」の不思議

女性も射精する! その事実が発見されたのは、
1970年代の話。「Gスポット」発見の年でした――。
性とエッチの《雑学》file.8 《改訂版》 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 潮吹き女 Gスポット

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
1970年代前半、日本の女性雑誌で、しきりに、ある特異な体質の女性が取り上げられました。
その名は、窪園千枝子。なんと、絶頂に達すると、そこから潮を吹くというのです。
彼女は「潮吹き女」の別称で呼ばれるようになり、ついにはその潮吹きの瞬間を写真が捉えて、グラビアを飾ったりもしました。
しかし、その「潮」が何であるのか、当時の医学の常識では、皆目、見当がつきませんでした。
一部では、「放尿ではないか」という説もささやかれましたが、勇気あるその雑誌の編集者(筆者に言わせれば、ただのスキ者。実は筆者の友人です)が、放出された液体を舌でなめ、ニオイを嗅いでみたところ、尿とはまったく違う成分の液体であることが判明。そこで、その編集者は考えたそうです。
女も射精するんだ――と。
「潮吹き」が「女の射精」ではないか、というその編集者のカンは、あながち的外れということでもなかったようです。
1974年に、アメリカで『Gスポット』(ラダス、ウィップル、ペリー著)という本が刊行され、女性のヴァギナには、これまで指摘されていなかった、強い快感を得るスポットがあり、そこを刺激されると「潮を吹く」こともあることが、報告されたのです。
元々、その部位の存在を指摘したのは、グレーフェンベルクという婦人科の医師で、「Gスポット」という名称も、その頭文字から取ったものでした。
「Gスポット」は、膣の中の快感ポイントというふうに説明されることが多いのですが、厳密に言うと、「膣の中」ではありません。膣の中から刺激することのできる尿道付近の「ある場所」なのです。
女性の尿道とヴァギナは、膣口近くではかなり接近しています。そのあたりの尿道近くに、男性の「前立腺」に相当する部位が、女性にも存在するということが、グレーフェンベルクらの解剖学的研究によって、明らかになったのでした。
この部位は、後に「スキーン腺」と名付けられました。
その名は、窪園千枝子。なんと、絶頂に達すると、そこから潮を吹くというのです。
彼女は「潮吹き女」の別称で呼ばれるようになり、ついにはその潮吹きの瞬間を写真が捉えて、グラビアを飾ったりもしました。
しかし、その「潮」が何であるのか、当時の医学の常識では、皆目、見当がつきませんでした。
一部では、「放尿ではないか」という説もささやかれましたが、勇気あるその雑誌の編集者(筆者に言わせれば、ただのスキ者。実は筆者の友人です)が、放出された液体を舌でなめ、ニオイを嗅いでみたところ、尿とはまったく違う成分の液体であることが判明。そこで、その編集者は考えたそうです。
女も射精するんだ――と。

「潮吹き」が「女の射精」ではないか、というその編集者のカンは、あながち的外れということでもなかったようです。
1974年に、アメリカで『Gスポット』(ラダス、ウィップル、ペリー著)という本が刊行され、女性のヴァギナには、これまで指摘されていなかった、強い快感を得るスポットがあり、そこを刺激されると「潮を吹く」こともあることが、報告されたのです。
元々、その部位の存在を指摘したのは、グレーフェンベルクという婦人科の医師で、「Gスポット」という名称も、その頭文字から取ったものでした。
「Gスポット」は、膣の中の快感ポイントというふうに説明されることが多いのですが、厳密に言うと、「膣の中」ではありません。膣の中から刺激することのできる尿道付近の「ある場所」なのです。
女性の尿道とヴァギナは、膣口近くではかなり接近しています。そのあたりの尿道近くに、男性の「前立腺」に相当する部位が、女性にも存在するということが、グレーフェンベルクらの解剖学的研究によって、明らかになったのでした。
この部位は、後に「スキーン腺」と名付けられました。

男性の「前立腺」は、「前立腺液」を分泌する器官で、生殖機能に関わる重要な部位。そこはまた、強い快感を得る部位でもあり、肛門から指を入れて腸壁を押すことによって、刺激することができます。
泌尿器科で精液を採取するときには、看護師さんなどが、サックをはめた指をお尻の穴から入れて、チョンチョンとその場所を刺激します。
この検査は、筆者も受けたことがあるのですが、実に強烈。
「あっ」と声を挙げる間もなく、精液が飛び出し、検査に回されることになるわけですが、最近は、このワザをフーゾクが取り入れて、「前立腺マッサージ」なるサービスを売りにしたりもしています。
男性の場合だと、肛門側からですが、女性の場合は、肛門と尿道の間に膣があります。

自分でその位置を確かめることもできます。膣口から指を入れて、その指先を2番目の間接で折り曲げてみたとき、指先が当たる場所。そこらへんを軽く押してみると、声が出そうになるくらい、気持ちのいい場所が見つかるはずです。
それが、あなたの「Gスポット」=「スキーン腺」のある位置、というわけです。
このシリーズの 《File-4》 『傷つきやすく、感じない=「ヴァギナ」の取扱説明書』 では、ヴァギナには快感を感じるセンサーがない。したがって、女性が気持ちよくなるためには、クリトリスの刺激が必要――という話をしましたが、この「Gスポット」の発見は、《ヴァギナ派》 には、光明となりました。
ヴァギナの刺激だけでも、女性は十分に快感を得ることができ、それどころか、射精までしてしまう。
オーッ! というわけです。

さて、この「Gスポット」。ここを刺激すれば、だれでも潮を吹くのかというと、そういうわけではありません。しかし、潮を吹くまでいかなくても、ある程度の分泌物は確認できると思います。これは、男性の「前立腺液」に相当する「スキーン腺液」と考えられていますが、いまだ諸説があって、確定はされていません。
ところで、そんなに気持ちのいい場所なら……と、たぶん、あなたの頭の中にも、ある考えがひらめいたことでしょう。
そうか。ここをカレに刺激してもらえばいいんだ――。

しかし、ことはそう簡単ではありません。そこは、膣口からわずか2~3センチ(人によって微妙に違う)の場所。通常、男性のペニスはもっと奥まで挿入されますから、その場所にペニスの先端が当たるということは、あまり期待できません。
それに、ふつうの体位(正常位)だと、角度的にも、男性のペニスは膣の後壁を刺激することになり、「Gスポット」には当たらないのです(図3のブルーの矢印)。
しかし、方法はあります。
ひとつは後背位。カレに後ろから挿入してもらって、あなたはうつぶせのまま、あまりお尻を持ち上げないようにします。その姿勢だと、カレのペニスはあなたの膣の前壁に当たって、それ以上奥へは進めません(図3のオレンジの矢印)。
深く挿入したいという男性には、やや不満が残るかもしれませんが、あなたの「Gスポット」は悲鳴を挙げるはずです。
もうひとつは、あなたがカレの上にまたがるような形になって、結合したままの姿勢で体を後ろに反らせる方法です。こうすると、やはりペニスは膣の前壁に当たる形になり、「Gスポット」を刺激しやすくなります。
SEXの快感は、ふたりの共同作業。ふたりなりの気持ちいい形を研究してみてください。
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