男も濡れる、「ガマン汁」の正体

男の精液は、実は3種の液体のブレンド。その他に
「ガマン汁」と呼ばれる謎の液体があるのですが…。
性とエッチの《雑学》file.5 《改訂版》 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 ガマン汁 カウパー腺

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
ペニスを射精するための道具、と思っている女性の中には、ときどき、とんでもない質問をする人がいます。
ねェ……なんか出てきてるよ。そのまましたら妊娠しちゃうんじゃない?
状況はおわかりいただけるでしょうか?
キャサリンとマッケイ(ちょっと名前をお借りします)は、さっきからねっとりとしたキスを交し合い、たがいの体をまさぐって、性器を指で刺激し合い、とうとう最後の下着まで脱がせてしまいました。
マッケイはそのまま挿入して、射精のときだけ、それをキャサリンの体から抜けばいい、と考えています。
ところが、キャサリンのほうは、挿入しようとするマッケイのペニスの先端から、粘っこい液体が出ているのを見て、青ざめてしまいます。で、冒頭の発言……。
つまり、キャサリンは、その液体を「精液」と思ってしまったわけです。もちろん、これは、とんでもない誤解。
「精液」は、3つの分泌液の「カクテル」
キャサリンの誤解を解く前に、「精液」とは何であるかを、正確に把握しておかなくてはなりません。
心ある方は、すでにご存じかと思いますが、「精液」はカクテルなのです。
その材料は、主に次の3つ。

状況はおわかりいただけるでしょうか?
キャサリンとマッケイ(ちょっと名前をお借りします)は、さっきからねっとりとしたキスを交し合い、たがいの体をまさぐって、性器を指で刺激し合い、とうとう最後の下着まで脱がせてしまいました。
マッケイはそのまま挿入して、射精のときだけ、それをキャサリンの体から抜けばいい、と考えています。
ところが、キャサリンのほうは、挿入しようとするマッケイのペニスの先端から、粘っこい液体が出ているのを見て、青ざめてしまいます。で、冒頭の発言……。
つまり、キャサリンは、その液体を「精液」と思ってしまったわけです。もちろん、これは、とんでもない誤解。

キャサリンの誤解を解く前に、「精液」とは何であるかを、正確に把握しておかなくてはなりません。
心ある方は、すでにご存じかと思いますが、「精液」はカクテルなのです。
その材料は、主に次の3つ。
〈1〉まず、精子。
言うまでもなく、いちばんの主役です。
精子は、精巣(睾丸、俗に言う「金玉」です)で作られ、射精のそのときまで、睾丸を包むように存在する精巣上体(副睾丸)の下部に蓄えられています。
「よし、撃てェ!」の指令が発せられると、この精巣上体の平滑筋が収縮して、精子は輸精管に押し出されます。
輸精管は、精子のパイプラインのようなもの。蠕動運動(ぜんどううんどう=ミミズが這うような動きのこと)によって、精巣上体から押し出された精子を、下腹部の膀胱(ぼうこう)下部まで運びます。
輸精管はここが終点。その末端は少し膨らんでいて(精管膨大部といいます)、精嚢(せいのう)と合流し、ここで、精嚢から分泌される液とブレンドされます。
〈2〉精液の7割を占める「精嚢分泌液」
精嚢分泌液の役割は、精子にエネルギーを補給することです。
精子そのものは、ガソリンを積んでないクルマのようなもので、それ自体の力では動くことができません。果糖をたっぷり含んだ精嚢分泌液の海に放り込まれて、はじめて、精子はエネルギーを得、自分の鞭毛を動かして泳ぐことができるようになるわけです。
精嚢を通ってブレンドされた「精子+精嚢分泌液」は、精嚢の平滑筋の収縮によって、今度は、前立腺へと押し出され、さらに前立腺液とブレンドされます。
〈3〉精液をアルカリ性に導く「前立腺液」
最後にブレンドされる「前立腺液」には、多量のクエン酸が含まれています。実は、これがものすごく重要。
男性の尿道内も、女性の膣の中も、通常は、弱酸性に保たれているのですが、精子は、この「酸性」が大の苦手。そのままだと、せっかくの精子が生き残れないので、前立腺液のクエン酸が、弱酸性を弱アルカリ性に変え、精子が生き延びられるように環境を整えるわけです。
そのほかにも、前立腺液には多種のたんぱく質分解酵素が含まれていて、時間とともに精液をさらさらにする役目を負っていると言われています。
つまり、「精液」とは、
精嚢分泌液と前立腺液が7:3でブレンドされたものに、
微量の精子パウダーが含まれたカクテルである

――と考えてもらえれば、わかりやすいかと思います。
その量、1回の射精で、およそ2ml (WHO基準)。
これが、オーガズムを迎えると、前立腺の平滑筋の収縮で尿道に押し出され、ペニスの出口から射出されるわけですが、オーガズムに達しない限り、尿道に出てくることはありません。←ただし、ごく微量がにじみ出てくることもあります。
では、キャサリンが目撃した「なんか、出てきたよ」の「なんか」とはなんか?

「出てくる」と言っても、射精のようにピュッと飛び出すのではなく、ジワーッと滲み出てくる程度。色も、精液のように白濁してはおらず、透明です。
まだ射精にもいたらないうちから出てくるので、学問的(?)には、これを「第1チンポ液」と呼んだりもしていますが(←ウソ)、一般庶民は、「先走り汁」と呼んだり、「ガマン汁」と呼んだりしているようです。
射精ではないので、原則、精子は含んでおらず、キャサリンの心配(←「妊娠するんじゃない?」)は、ほぼ無用なのですが、前述のとおり、精子が射精管まで上ってきておれば、それが尿道までにじみ出てきているケースも、ないとは言えません。
特に、それが二度目の行為ともなれば、尿道内に精液が残っている場合もあり、「ガマン汁だから安心」とは、決して言えないわけです。
実際、膣外射精したのに妊娠した――というケースには、「ガマン汁」に精子が含まれていた、という場合がけっこう多かったりします。
さて、先ほどから「ガマン汁」だの「先走り汁」だのと言っているこの液ですが、正式名称は、「尿道球腺液」と申します。
「尿道球腺」は、その発見者とされるウイリアム・カウパー博士の名をとって、別名「カウパー腺」とも呼ばれ、解剖学的には前立腺の下側に位置する球体状の小さな分泌腺です。
女性の「バルトリン腺」に相当する器官で、バルトリン腺同様、性的興奮を感じると、他の分泌液に先立って、真っ先に分泌されます。
その役目は、あらかじめ、尿道内を濡らすこと。
そうです、男も、感じただけで濡れるんです。
何のために濡らすかというと、
①尿道内や相手女性の膣内の弱酸性を中和して、弱アルカリ性に導くため。
②ペニス挿入後の膣壁との摩擦を少なくする潤滑油として働くとともに、尿道内をあらかじめ滑りやすい状態にして、精液の射出を助ける。
②ペニス挿入後の膣壁との摩擦を少なくする潤滑油として働くとともに、尿道内をあらかじめ滑りやすい状態にして、精液の射出を助ける。
その量には、個人差がありますが、ボッキしたペニスの表面全体にまぶすぐらいの量は分泌されるようです。カウパー腺の能力としては、1回に1ml ぐらいまで。
1mlは、決して少ない量ではありません。
そこで、女性のみなさんにお願いがあります。
やらせそうでやらせない――という「じらし行為」を、屋外で長時間続けるということだけは、どうかお止めいただきたい。
あれ、けっこうズボンにまでにじんでくるんです。量の多い人だと、ほんとに「おもらし」でもしてしまったんじゃないか、と思われるほど、カレのズボンを濡らしてしまいます。
カレを世間の笑いものにしたくなかったら、早く、やらせちゃってくださいね。余計なお世話ですけど……。
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