第51夜☆「それ」を見るとダメ…になる男もいる
第51夜
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。今回からは、数回にわたって、隠れた性的傾向を表す体のクセについておしゃべり――。

引き続き、応援、よろしくお願いいたします。

管理人のモチベーションに火がつきます。
哲雄 最初からずっと気になってたんだけど、AKIクンって、話しながら人さし指で唇を触るクセがあるよね。
AKI あ、これ、子どもの頃からのクセなの。
哲雄 フロイト的に解釈すると、キミのリビドーは口唇期(こうしんき)に固着している、ってことになるなぁ。
AKI リ、リビドー? それ、新種の飲み物か何かですか?
哲雄 そ、今度、サントリーから発売になった……って、んなわけけないでしょ。「リビドー」っていうのは、フロイト理論の核になっている概念で、ひと言で言ってしまうと、「性的な衝動」ぐらいの意味かな。
AKI で、そのなんとか糸…っていうのは、どんな糸なの?
哲雄 オモシロい! 座布団あげる。あのね、「フロイト」っていうのは、糸じゃなくて、人の名前。人間に「無意識」というものがあることを発見して、精神分析学という学問を確立したエラい先生です。ボクに言わせると、20世紀前半をリードした2大思想家のひとりだね。
AKI もうひとりは?
哲雄 『共産党宣言』を書いて、世界中の労働運動に影響を与え、共産主義運動を生み出したマルクス。ま、こっちのほうは、あんまり恋愛には縁がないから置いといて、でね、このフロイトというおっさんは、そのリビドーこそが、人間のすべての意識・無意識を生み出す源になってる、と考えたんだね。
AKI すべて? ていうことは、人間は元々、エッチな生きものだってわけ?
哲雄 うまいこと言うねェ。さすが天才エステ嬢。
AKI ハイ、指先の天才と言われてます。それで?
哲雄 たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんがお母さんのオッパイにしがみつくのも、母親が乳を与えることに幸せを感じるたりするのも、そのリビドーに導かれた性的な行動だと、考えた。
AKI なるほど~。これは画期的な理論ですねェ。
哲雄 画期的でしょ。もちろん、そんな理論が当時の世間にすんなり受け入れられるわけがない。特に猛反発したのが、保守的なキリスト教信者や教会、それに国家主義者などの右派勢力。唯物論を標榜するマルクス主義者などの左派勢力からも反発を食らった。
AKI お母さんたちからも反発されたでしょうね。
哲雄 そりゃそうだよ。私が赤ん坊にお乳を飲ませるのは、崇高な母性愛から出る行動だと思ってるわけだから、それを性的な行動だと言われてはね。しかし、フロイトは、その母性愛そのものも「性的な感情」と位置づけてしまった。
AKI これは、大変なことですよ。で、赤ん坊のほうにも、性的な衝動があるというわけですか?
哲雄 そう。母親の乳房にしがみつく行動そのものが、性的な行動である――と考えたわけだね。フロイトによれば、リビドーは段階を経て発達していくんだけど、このオッパイに固着する段階のことを「口唇期」と呼んでる。しかし、やがて子どもは、母親の乳房から引き離されるよね。
AKI 乳離れですね。
哲雄 そうすると、今度は、リビドーの向かう対象が「肛門」へと変わる。これが「肛門期」。そのあと、「男根期」→「潜伏期」→「性器期」というふうに変化していくんだけど、この話をすると、ものすごく長くなるので、いずれあらためてということにして、重要なのは、この発達がうまくいかないケースが出てくるってこと。
AKI うまく乳離れできない……とか。
哲雄 そのとおり。リビドーがうまく次の段階に進めなくて、いつまでもその段階にとどまってしまうということが起こる。これをフロイトは「リビドーの固着」と呼んでるんだよね。たとえば乳離れがうまくできなかった子どものリビドーは、「口唇期」に固着してしまう。
AKI ハッ、もしかして、私が指で唇をさわるクセって……。
哲雄 そうそう。それを言いたかったわけです。キミのリビドーは「口唇期」に固着しているのかもしれない。フロイト的に言うと、そういうことになる。実は、私にも、その固着があるかもしれない。
AKI エッ、ホント!?
哲雄 キミの唇にキスしたくなったりする。
AKI それは、リビドーの固着というより、単なるスケベ。だって、哲ジイは、私のオッパイももみたいし、おシリもなでなでしたいわけでしょ?
哲雄 ど、どうしてわかる?
AKI そのイヤらしい目を見れば、わかりますッ! そんなことで「口唇期」への固着なんて言ってたら、世の中の男みんな、固着しまくりじゃないですか。
哲雄 でもね、何度止めようと思っても、タバコが止められない。それはひとつには口さびしいからなんだよね。
AKI じゃ、あれですか? 喫煙者はリビドーが「口唇期」に固着している人たちと思っていいの?
哲雄 喫煙者だけじゃないよ。しょっちゅうガムをかんでいる人、飲酒に依存する人なんかも、フロイトによれば、、「口唇期」への固着が強い人、ということになる。さらにフロイトが言ってるんだけど、こういうタイプは、一般的にフェティシズムに走る傾向がある。
AKI フェティシズムって、あの、女性の下着に異常に執着したり……っていうあれですか?
哲雄 下着だけじゃないよ。服とか持ち物にも執着する。それにね、いちばんわかりやすいのは、女性の全裸を好むかどうか?
AKI エッ、もしかして全裸を好まない、ってこと?
哲雄 つまりさ、このタイプのリビドーの対象は、性器じゃないんだよね。性器へ移行する前に止まっちゃってるわけだから。性器を開けっぴろげに見せられたりすると、とたんに萎えてしまったりする。
AKI それ、大変じゃないですか。もしかしたら「クンニリングスして」なんて求めたら……。
哲雄 そりゃ、えらいこっちゃ。回復不能になってしまうかもしれないし、そういうことを求める女性を性愛の対象としては見れなくなってしまうかもしれない。
AKI じゃ、ダメじゃん、私。クンニ、嫌いじゃないし。あ、でも、あんまり開けっぴろげなのはどうも……ですけど。
哲雄 開けっぴろげというのは?
AKI 灯りを煌々とつけて、ホラ、脚、開けよ、なんていうのは、どうも……。
哲雄 ダイジョウブ。私はそんなことは求めません。
AKI 求めなくていいです。想像したくもないので。その頭が私の股間に――なんて、想像しただけで、ジンマシンが出ちゃいます。
哲雄 じゃなくて、チキン・スキンでしょ。でもね、このタイプだって、下着の上からならOKなんだよね。下着を通して、彼女のそこが潤ってくるのを見たりするのは、逆に、ものすごく好きかもしれない。オッパイだって、いきなり巨乳をボロンと出されたりすると、ゲンナリするけど、ブラのカップから乳がのぞいてる「半乳」状態には、ゾクゾクする。服を着たままのセックスを好むのも、このタイプの特徴だろうねェ。
AKI そう言えば、私もそっちのシチュエーションのほうが燃えるかもしれない……。エッ!? てことは?
哲雄 だから、言ってるじゃないですか。キミのリビドーは「口唇期」に固着してるのかもしれないって。
AKI でも、ただ、指で唇をさわるっていうクセだけで、そう言われてもねぇ。
哲雄 だから、フロイト理論によれば――と言ったでしょ。でね、実は、こういう行動癖には、まったく別の解釈もあるんだ。
AKI そっちも知りたいですゥ。
哲雄 よろしい。それでは次回は、別の理論を使って、AKIインラン説を展開することにしよう。それではみなさん、次回をお楽しみに。
AKI エーッ!?
哲雄 オモシロい! 座布団あげる。あのね、「フロイト」っていうのは、糸じゃなくて、人の名前。人間に「無意識」というものがあることを発見して、精神分析学という学問を確立したエラい先生です。ボクに言わせると、20世紀前半をリードした2大思想家のひとりだね。
AKI もうひとりは?
哲雄 『共産党宣言』を書いて、世界中の労働運動に影響を与え、共産主義運動を生み出したマルクス。ま、こっちのほうは、あんまり恋愛には縁がないから置いといて、でね、このフロイトというおっさんは、そのリビドーこそが、人間のすべての意識・無意識を生み出す源になってる、と考えたんだね。
AKI すべて? ていうことは、人間は元々、エッチな生きものだってわけ?
哲雄 うまいこと言うねェ。さすが天才エステ嬢。
AKI ハイ、指先の天才と言われてます。それで?
哲雄 たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんがお母さんのオッパイにしがみつくのも、母親が乳を与えることに幸せを感じるたりするのも、そのリビドーに導かれた性的な行動だと、考えた。
AKI なるほど~。これは画期的な理論ですねェ。
哲雄 画期的でしょ。もちろん、そんな理論が当時の世間にすんなり受け入れられるわけがない。特に猛反発したのが、保守的なキリスト教信者や教会、それに国家主義者などの右派勢力。唯物論を標榜するマルクス主義者などの左派勢力からも反発を食らった。
AKI お母さんたちからも反発されたでしょうね。
哲雄 そりゃそうだよ。私が赤ん坊にお乳を飲ませるのは、崇高な母性愛から出る行動だと思ってるわけだから、それを性的な行動だと言われてはね。しかし、フロイトは、その母性愛そのものも「性的な感情」と位置づけてしまった。
AKI これは、大変なことですよ。で、赤ん坊のほうにも、性的な衝動があるというわけですか?
哲雄 そう。母親の乳房にしがみつく行動そのものが、性的な行動である――と考えたわけだね。フロイトによれば、リビドーは段階を経て発達していくんだけど、このオッパイに固着する段階のことを「口唇期」と呼んでる。しかし、やがて子どもは、母親の乳房から引き離されるよね。
AKI 乳離れですね。
哲雄 そうすると、今度は、リビドーの向かう対象が「肛門」へと変わる。これが「肛門期」。そのあと、「男根期」→「潜伏期」→「性器期」というふうに変化していくんだけど、この話をすると、ものすごく長くなるので、いずれあらためてということにして、重要なのは、この発達がうまくいかないケースが出てくるってこと。
AKI うまく乳離れできない……とか。
哲雄 そのとおり。リビドーがうまく次の段階に進めなくて、いつまでもその段階にとどまってしまうということが起こる。これをフロイトは「リビドーの固着」と呼んでるんだよね。たとえば乳離れがうまくできなかった子どものリビドーは、「口唇期」に固着してしまう。
AKI ハッ、もしかして、私が指で唇をさわるクセって……。
哲雄 そうそう。それを言いたかったわけです。キミのリビドーは「口唇期」に固着しているのかもしれない。フロイト的に言うと、そういうことになる。実は、私にも、その固着があるかもしれない。
AKI エッ、ホント!?
哲雄 キミの唇にキスしたくなったりする。
AKI それは、リビドーの固着というより、単なるスケベ。だって、哲ジイは、私のオッパイももみたいし、おシリもなでなでしたいわけでしょ?
哲雄 ど、どうしてわかる?
AKI そのイヤらしい目を見れば、わかりますッ! そんなことで「口唇期」への固着なんて言ってたら、世の中の男みんな、固着しまくりじゃないですか。
哲雄 でもね、何度止めようと思っても、タバコが止められない。それはひとつには口さびしいからなんだよね。
AKI じゃ、あれですか? 喫煙者はリビドーが「口唇期」に固着している人たちと思っていいの?
哲雄 喫煙者だけじゃないよ。しょっちゅうガムをかんでいる人、飲酒に依存する人なんかも、フロイトによれば、、「口唇期」への固着が強い人、ということになる。さらにフロイトが言ってるんだけど、こういうタイプは、一般的にフェティシズムに走る傾向がある。
AKI フェティシズムって、あの、女性の下着に異常に執着したり……っていうあれですか?
哲雄 下着だけじゃないよ。服とか持ち物にも執着する。それにね、いちばんわかりやすいのは、女性の全裸を好むかどうか?
AKI エッ、もしかして全裸を好まない、ってこと?
哲雄 つまりさ、このタイプのリビドーの対象は、性器じゃないんだよね。性器へ移行する前に止まっちゃってるわけだから。性器を開けっぴろげに見せられたりすると、とたんに萎えてしまったりする。
AKI それ、大変じゃないですか。もしかしたら「クンニリングスして」なんて求めたら……。
哲雄 そりゃ、えらいこっちゃ。回復不能になってしまうかもしれないし、そういうことを求める女性を性愛の対象としては見れなくなってしまうかもしれない。
AKI じゃ、ダメじゃん、私。クンニ、嫌いじゃないし。あ、でも、あんまり開けっぴろげなのはどうも……ですけど。
哲雄 開けっぴろげというのは?
AKI 灯りを煌々とつけて、ホラ、脚、開けよ、なんていうのは、どうも……。
哲雄 ダイジョウブ。私はそんなことは求めません。
AKI 求めなくていいです。想像したくもないので。その頭が私の股間に――なんて、想像しただけで、ジンマシンが出ちゃいます。
哲雄 じゃなくて、チキン・スキンでしょ。でもね、このタイプだって、下着の上からならOKなんだよね。下着を通して、彼女のそこが潤ってくるのを見たりするのは、逆に、ものすごく好きかもしれない。オッパイだって、いきなり巨乳をボロンと出されたりすると、ゲンナリするけど、ブラのカップから乳がのぞいてる「半乳」状態には、ゾクゾクする。服を着たままのセックスを好むのも、このタイプの特徴だろうねェ。
AKI そう言えば、私もそっちのシチュエーションのほうが燃えるかもしれない……。エッ!? てことは?
哲雄 だから、言ってるじゃないですか。キミのリビドーは「口唇期」に固着してるのかもしれないって。
AKI でも、ただ、指で唇をさわるっていうクセだけで、そう言われてもねぇ。
哲雄 だから、フロイト理論によれば――と言ったでしょ。でね、実は、こういう行動癖には、まったく別の解釈もあるんだ。
AKI そっちも知りたいですゥ。
哲雄 よろしい。それでは次回は、別の理論を使って、AKIインラン説を展開することにしよう。それではみなさん、次回をお楽しみに。
AKI エーッ!?
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