クリトリス迫害史〈3〉 そこに触れる手は「罪深い」のか?

そこへ触れようとする手を「いけない手」とした理由。
クリトリスが受けてきた「モラハラ」の歴史とは?
性とエッチの《雑学》file.147 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 マスターベーション 坐骨海綿体筋

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
2回にわたって、クリトリスが世の中でどんな扱いを受けてきたか――についてお話をしました。
たいていの女性は、陰唇の合わせ目に存在するその場所が、快感を生み出す場所であることを、かなり早いうちから知ります。
イェルト・ドレント氏が書いた『ヴァギナの文化史』の中には、まだベビーベッドの中にいる3歳の頃に、ももの筋肉をおしっこをガマンするときのように収縮させると、気持ちいいことを発見した、という女性の話が登場します。その気持ちよさに気づいた彼女は、ベッドでしきりに体を揺り動かすようになり、その快感は、おとなになって知ったオーガズムの感覚と大して変わりなかったことを記憶している――と語っています。
もはやセックスに関する古典ともなった、シェアー・ハイトの『ハイト・リポート』の中にも、5歳の頃には、ぬいぐるみを両脚の間にはさんでこすりつけることで、快感を知った――という女性の話が紹介されています。
こうして、そこが気持ちいいことを知った女性たちは、そこに手を伸ばすことによって、「容易に」快感が得られることも学習します。
これは、男の子がマスターベーションを覚えるようになる経緯と、大して変わりありません。
それは、そうでしょう。
クリトリスとペニスは、元は、同じ組織。どちらも、海綿体でできていて、充血によって大きく、硬くなるという性質を持ち、その状態でこすったり、圧迫を加えたりすると、オーガズムを得られるところも共通です。
まだ幼いうちは、そんなことをして気持ちよくなることが、なんだか、人に知られてはいけないことであるように感じ、そういうことをしているのは自分だけかもしれないと思って、そこから「罪の意識」のようなものが生まれたりもします。
それも、男女共通。しかし、そこから先が、少し違うのです。
たいていの女性は、陰唇の合わせ目に存在するその場所が、快感を生み出す場所であることを、かなり早いうちから知ります。
イェルト・ドレント氏が書いた『ヴァギナの文化史』の中には、まだベビーベッドの中にいる3歳の頃に、ももの筋肉をおしっこをガマンするときのように収縮させると、気持ちいいことを発見した、という女性の話が登場します。その気持ちよさに気づいた彼女は、ベッドでしきりに体を揺り動かすようになり、その快感は、おとなになって知ったオーガズムの感覚と大して変わりなかったことを記憶している――と語っています。
もはやセックスに関する古典ともなった、シェアー・ハイトの『ハイト・リポート』の中にも、5歳の頃には、ぬいぐるみを両脚の間にはさんでこすりつけることで、快感を知った――という女性の話が紹介されています。
こうして、そこが気持ちいいことを知った女性たちは、そこに手を伸ばすことによって、「容易に」快感が得られることも学習します。
これは、男の子がマスターベーションを覚えるようになる経緯と、大して変わりありません。
それは、そうでしょう。
クリトリスとペニスは、元は、同じ組織。どちらも、海綿体でできていて、充血によって大きく、硬くなるという性質を持ち、その状態でこすったり、圧迫を加えたりすると、オーガズムを得られるところも共通です。
まだ幼いうちは、そんなことをして気持ちよくなることが、なんだか、人に知られてはいけないことであるように感じ、そういうことをしているのは自分だけかもしれないと思って、そこから「罪の意識」のようなものが生まれたりもします。
それも、男女共通。しかし、そこから先が、少し違うのです。

おとなへと成長していくにつれて、それは、けっこうみんなやってる「マスターベーション」というものだ――ということを知ることになるのですが、それをどの程度、周りにオープンにするかは、男と女で、少し違うようなのです。
男同士だと、「昨日、抜きすぎて、頭がボーッとしてる」なんて話をすぐします。「だれをおかずにして抜いたか」なんて話を、武勇伝めいた暴露話として披露したりもします。もっとおとなになると、「××のビデオは抜けるぞ」などといった情報交換をしたりもします。
そのうち、彼女ができたりすると、「マスの話」は「やった女の話」へと変化するのですが、その彼女が大した女でないと、「あんな化け物とやるくらいなら、マスかいたほうがマシ」などという言い方を、平気でしたりもします。もちろん、そのほとんどは、ジョークだったり、照れ隠しだったりするわけですが……。
しかし、女は、そんなストレートな言い方をしません。
そもそも、自分はマスターベーションをしている――などということは、よほど親しくなった友だち同士でない限り、隠そうとします。
なぜ、隠そうとするのか?
その最大の理由は、女性には、もう一カ所、快感を「感じるべき」とされている場所があるからです。
その「もう一カ所」とは、ズバリ、「ヴァギナ」です。
女は、「ヴァギナ」にペニスを迎え入れ、
そのペニスとの摩擦によってこそ、
快感を得るべきである。

それこそが女の性感のあるべき姿――ということを、「女としての人生」の比較的早い段階で、だれかに刷り込まれ、それ以外の方法で快感を得ることに「後ろめたさ」を感じるような精神回路が、いつの間にか形成されてしまいます。
それこそが、「クリトリス刺激によるマスターベーション」を隠そうとする心理を生み出すのではないか――と、筆者は推測しています。




そういう言葉を彼女の耳に吹き込み、脳の中に刷り込んでしまうのは、いったいだれか?
もしかしたら、それは、彼女の母親(まれに父親)かもしれません。
あるいは、教師かもしれないし、そういう言葉を吹き込まれてそれを信じ込んでいる友人や先輩たちかもしれません。
そして、その背後にいるのは、
SEXの悦びは、生殖のためにのみ求めるべきである。

という、カビの生えたような道徳律を振りかざす人たちと、そういう人たちが主流を占める社会そのものです。
その社会を牛耳っているのは、ペニス以外に「快楽の器官」を持たない男たちです。
男たちは、心配しているのです。
女たちが、自分でクリトリスを刺激して、快楽を味わうようになったら、自分たちのペニスは「用なし」になってしまうかもしれない。
そんなことになったら、男の立場はなくなるじゃないか……。

そこで、男たちは、クリトリスで快感を得ようとする女性たちに「不道徳」のレッテルを貼り、そんな男たちに愛されたいと思う女たちも、その道徳律を受け入れた。
これが、クリトリス派の女性たちに「罪悪感」を感じさせるいちばん大きな理由かもしれません。
しかし、その罪悪感は、1970年代以降の「女性解放」の動きとともに、少しずつ薄れてきた感もあります。
いまでは、SEXのプレーのひとつとして、男性側が女性のクリトリスを責めたり、あるいは、目の前でマスターベーションしてみせるように求めることも少なくありません。
ただし、これは、男性側が性の上級者であった場合の話。
男性の中には、彼女のその器官が正確にはどこにあるのか、知らない初心者も多いようです。
次回は、そういう「男性の無知」と、どう向き合えばいいのか?
そんな話をしてみたいと思います。
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