クリトリス迫害史〈1〉 縫い合わされた娘たちの性器

クリトリス迫害の歴史。もっとも苛酷なのは、
アフリカで行われてきた「陰部封鎖」の風習です。
性とエッチの《雑学》file.145 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
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人間の体の組織の中で、過去、もっとも過酷な運命にさらされてきたのは、どこだと思いますか?
筆者は、文句なしに「クリトリス」だと思っています。
そして、こうも言えるのだと思います。
クリトリスの「迫害」の歴史は、
女性差別の歴史でもある!
それはなぜなのか?
そのために、人類は、この美しい器官に何をしてきたのか?
きょうは、そんな話をしてみようかと思います。
クリトリスを切除するアフリカの文化
クリトリスがもっとも激しい弾圧(?)を受けたのは、赤道以北のアフリカだと思われます。この地域では、女児が5~12歳になると、「クリトリス切除」という儀式が行われ、いまもなお行われている地域が存在します。
同じアフリカでも、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアなどの欧米化の進んだ国では、現在は行われていないようですが、スーダンやソマリアなどでは、いまもなお、行われており、その方法は、かなり残虐なものです。
もっとも軽度のクリトリス切除は、「切除」というより「割礼」と言ったほうがいいかもしれません。男子に行われる「割礼」同様、クリトリスを覆っている包皮に、小さく切り込みを入れるもので、むしろ、クリトリスが露出される分、感度がよくなったりもします。
しかし、アフリカで行われるクリトリス切除は、たいていの場合、こんなものじゃ終わりません。
包皮だけでなく、クリトリスの亀頭部分または全部を切除してしまい、さらには小陰唇まで切り取ってしまいます。
ソマリアやスーダンなどで行われているのは、もっと残酷な「陰部封鎖」と呼ばれる術式(?)です。クリトリスと小陰唇を切除するだけでなく、大陰唇も縫い合わせてしまうのですが、全部縫ってしまうと、おしっこもできなくなってしまうので、肛門手前にわずかな開口部だけを残して、残りを縫い合わせます。
こうしたクリトリス切除や陰部封鎖の儀式は、おとなの女性になる「お祝い」として、お祭り騒ぎの中で行われます。
施術を行うのも、それを祝うのも、女性たち。しかし、こうした儀式は、かなりの痛みや出血を伴うにも関わらず、ほとんどの場合、麻酔などは使わずに行われますから、切除される女の子たちは泣き叫びます。その体を押さえつけるのも、メスを振るうのも、部族の女性たちです。
メスと言っても、使用するのは、ガラスの破片だったり、カミソリの刃だったりします。おまけに消毒薬もなし。傷口から感染症を発症するケースも少なくなかったと言われています。
筆者は、文句なしに「クリトリス」だと思っています。
そして、こうも言えるのだと思います。
クリトリスの「迫害」の歴史は、
女性差別の歴史でもある!
それはなぜなのか?
そのために、人類は、この美しい器官に何をしてきたのか?
きょうは、そんな話をしてみようかと思います。

クリトリスがもっとも激しい弾圧(?)を受けたのは、赤道以北のアフリカだと思われます。この地域では、女児が5~12歳になると、「クリトリス切除」という儀式が行われ、いまもなお行われている地域が存在します。
同じアフリカでも、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアなどの欧米化の進んだ国では、現在は行われていないようですが、スーダンやソマリアなどでは、いまもなお、行われており、その方法は、かなり残虐なものです。
もっとも軽度のクリトリス切除は、「切除」というより「割礼」と言ったほうがいいかもしれません。男子に行われる「割礼」同様、クリトリスを覆っている包皮に、小さく切り込みを入れるもので、むしろ、クリトリスが露出される分、感度がよくなったりもします。
しかし、アフリカで行われるクリトリス切除は、たいていの場合、こんなものじゃ終わりません。
包皮だけでなく、クリトリスの亀頭部分または全部を切除してしまい、さらには小陰唇まで切り取ってしまいます。
ソマリアやスーダンなどで行われているのは、もっと残酷な「陰部封鎖」と呼ばれる術式(?)です。クリトリスと小陰唇を切除するだけでなく、大陰唇も縫い合わせてしまうのですが、全部縫ってしまうと、おしっこもできなくなってしまうので、肛門手前にわずかな開口部だけを残して、残りを縫い合わせます。
こうしたクリトリス切除や陰部封鎖の儀式は、おとなの女性になる「お祝い」として、お祭り騒ぎの中で行われます。
施術を行うのも、それを祝うのも、女性たち。しかし、こうした儀式は、かなりの痛みや出血を伴うにも関わらず、ほとんどの場合、麻酔などは使わずに行われますから、切除される女の子たちは泣き叫びます。その体を押さえつけるのも、メスを振るうのも、部族の女性たちです。
メスと言っても、使用するのは、ガラスの破片だったり、カミソリの刃だったりします。おまけに消毒薬もなし。傷口から感染症を発症するケースも少なくなかったと言われています。

切除を受けた女性たちは、包帯でグルグル巻きにされ、1カ月以上、足を広げることもできない状態で過ごします。
「陰部封鎖」の場合には、尿も少しずつしか出せず、傷口がふさがった後でも、大股で歩くことができなくなってしまいます。
もっと大変なのは、結婚して初夜を迎えたときです。封鎖された陰部を男性のペニスでこじ開けるわけですから、その痛みは、並大抵のものではないだろうと想像できます。
フィールド・ワークのためにスーダンの村を訪れたアメリカ人の文化人類学者ハニー・ライトフット・クラインは、その村のホテルに泊まったときの経験を、「客室からは、一晩中、張り裂けるような叫び声が挙がり続け、眠れなくなった」と書き記しています。そのホテルは、新婚専用のホテルだったのだそうです。
この新婚の破瓜の儀式には、ときには数週間を要することもあり、助産婦を呼んで切開してもらうことも珍しくないのだそうです。しかし、助産婦の手を借りるというのは、男たちにとっては不名誉なことなので、新郎たちは刃物を手に初夜のベッドに臨むことも多いと言われています。
私たちから見ると、「非人道的」と感じられる「性器切除」の風習ですが、実は、その風習の維持は、女性たち自身が望んでもいることでもあるのだそうです。
というのも、これらの地域では、「性器切除」は「同族」であることの証とも考えられており、切除を受けてないことが発覚すると、一族から村八分にされてしまうかもしれないと恐れられていたからです。
実際、スーダンなどでは、「性器切除を受けてない女性」は、まだその年齢に達してない女児であるか、精神障害を持つ女性であるか、そうでなければ、「娼婦の娘」というふうに判断されるのだそうです。
それにしても――と思われた方も多いだろうと思います。
そんな苦痛を伴う風習がどうして生まれてしまったのか?
そのもっとも大きな理由は、花嫁に対する「処女性」の要求にある――と言われています。

女性に対して「性器切除」が行われている地域は、結婚相手に「処女性」を求める地域とほとんど一致しています。
というより、
「性器切除」を行っていない女性は、
これらの社会では、結婚相手として考慮の対象に入れてもらえません。
そして、これらの社会では、
夫も子どももいない女性は、社会の中で居場所を得ることができません。
性器切除、中でも「陰部封鎖」は、その女性が「処女」であることの証――とみなされるわけです。
婚礼の夜、新郎の友人たちは、新郎と新婦が初夜の睦を遂げるのを宴を催しながら待ち構え、一夜が明けると、新郎を質問攻めにします。
「おい、どうだった、花嫁は?」というわけです。
その返答の中で、少しでも「処女性」を疑っている素振りを見せると、友人たちは、「そんな嫁は離縁してしまえ」と、こぞって言い立てます。
初夜の儀式が簡単に終わってしまった場合にも、「処女性」が疑われ、やはり、離縁の対象となってしまいます。
「性器切除」によって、女性の価値が上がる。

これは、奴隷市場にも顕著に現れました。
奴隷制が廃止されるまでの北部アフリカの奴隷市場では、「性器切除」を受けた女性奴隷のほうが、はるかに高い価格で取引されました。
これもまた、アフリカで「性器切除」が盛んに行われる理由のひとつにはなったのだろう――と、想像されます。

もうひとつ、陰部封鎖の理由のひとつとして挙げられているのは、「女性が余計な性欲を感じなくてすむように」というのがあります。
クリトリスを切除してしまうのは、むしろ、こちらの理由のほうが大きいかもしれません。
一般に、近代以前の世界では、女性が「男性なし」で性欲を感じることを「不道徳」とする考え方が支配的でした。
女は、男のペニスによってのみ、
快感を得るべきである。

少なくとも、ヨーロッパでフェミニズムが台頭してくるまでの間、クリトリスは、そんな理由から迫害され続けるのですが、この話は、次回、詳しくお届けしたいと思います。
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『チャボのラブレター』
2014年10月リリース
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