画像は語る! 男はやっぱり、「女のなり損ない」

母の胎内では、すべての男は、「女の子」だった。
医学的には、男は「女のなり損ない」らしいのです。
性とエッチの《雑学》file.144 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。15歳未満の方はご退出ください。
【今回のキーワード】 テストステロン 裏スジ

【リンク・キーワード】 エロ エッチ 官能小説 オーガズム 不倫
『聖書』の「創世記」には、女は男のあばら骨から造られた――と書かれています。
ギリシャ神話には、美の女神・アフロディテが、息子によって切り落とされた天空の神・ウラノスのおチンチンが、海の泡に包まれて誕生する――という神話が記されています。
世界じゅうに、この種の話があふれています。
女は、男から作られたのだ。
男たちはそう言っては、女たちを自分たちの「亜種」と思い込みたがっていたフシが見られます。少なくとも、世界のほとんどの地域を支配する「父系制社会」では、そう言っては、「だから、男のほうがエラい」を信じ込ませようとしてきました。
その「男根神話」の世界では、女性の性器・クリトリスは、「ペニスが退化したもの」である――と、語られ続けてきたのですが、生物学的・医学的には、はたしてどうなのでしょう?
事実は、逆なのではないか?――と、筆者は思っています。
女が「男のなり損ない」なのではなくて、
ほんとうは、男が「女のなり損ない」なのかもしれない。
少なくとも、母の胎内で「男の子」と「女の子」が分化していく過程を見ると、そんな気がしてきます。
本シリーズの 《File-1☆すべての「男」は、その昔、「女」だった!?》 でも、そんな話をしましたが、今回は、その証拠を、画像とともにご紹介したいと思います。
ギリシャ神話には、美の女神・アフロディテが、息子によって切り落とされた天空の神・ウラノスのおチンチンが、海の泡に包まれて誕生する――という神話が記されています。
世界じゅうに、この種の話があふれています。
女は、男から作られたのだ。

男たちはそう言っては、女たちを自分たちの「亜種」と思い込みたがっていたフシが見られます。少なくとも、世界のほとんどの地域を支配する「父系制社会」では、そう言っては、「だから、男のほうがエラい」を信じ込ませようとしてきました。
その「男根神話」の世界では、女性の性器・クリトリスは、「ペニスが退化したもの」である――と、語られ続けてきたのですが、生物学的・医学的には、はたしてどうなのでしょう?
事実は、逆なのではないか?――と、筆者は思っています。
女が「男のなり損ない」なのではなくて、
ほんとうは、男が「女のなり損ない」なのかもしれない。
少なくとも、母の胎内で「男の子」と「女の子」が分化していく過程を見ると、そんな気がしてきます。
本シリーズの 《File-1☆すべての「男」は、その昔、「女」だった!?》 でも、そんな話をしましたが、今回は、その証拠を、画像とともにご紹介したいと思います。

受精卵が子宮の胎盤で成長していく過程を観察すると、「男の子」と「女の子」の体に変化が現れ始めるのは、妊娠9週目を過ぎるあたりからです。
妊娠6週目ぐらいまでの胎児の性器は、見ただけでは、男なのか女なのか、区別がつきません。というより、一見しただけでは、みんな、大きなクリトリスを持った「女の子」のように見えてしまいます。
それはそうでしょう。男性器・ペニスも、女性器・ヴァギナも、元は、同じ組織から分化していくからです。
元は、同じ組織ですから、それぞれの性器の各パーツは、相手の似たようなパーツに対応しています。その対照表を作ってみると、こうなります。
卵巣―――――精巣
大陰唇――――陰嚢
クリトリス―――亀頭
小陰唇――――陰茎部
大陰唇――――陰嚢
クリトリス―――亀頭
小陰唇――――陰茎部
しかし、9週目あたりになると、Y染色体を持つ胎児(男の子)は、精巣を発達させ、テストステロン(男性ホルモン)を産生し始めます。
このテストステロンの照射を受けると、一見、女の子のようであった性器は、みるみる変化していきます。
その様子を図とともに観察してみましょう。
⇒図は、「ヴァギナの文化史」(作品社)より転載。出典――Stephan G.Gilbert,Pictorial Human Enbryology,the Univ. of Washington Press

【妊娠9週目までの性器】
男の子にも、まだ、「穴」がある!


左が男子、右が女子の性器ですが、見かけ上は、ほとんど差がありません。
クリトリス状の突起とその下に開いた「開口部」(後にヴァギナとなる)があり、その周囲を、ぷっくらとした大陰唇が取り囲んでいます。
開口部の両サイドを取り囲んでいるのが、後に「小陰唇」となる組織です。

【妊娠10週目頃の性器】
クリトリスが発達して、穴は閉じられる


左が男子、右が女子の性器。大きく違いが表れ始めます。
男子の性器では、クリトリスが発達すると同時に、開口部は閉じられ、上部の先端を残して小陰唇は閉じ合わされ、一本の管となって、発達したクリトリスの中に埋没していきます。
管となった小陰唇は尿道となり、残った開口部は尿道口となります。このとき閉じ合された小陰唇の合わせ目は、まるで「縫い目」のようにクリトリス表面に残り、これが後に、ペニスの「裏スジ」と呼ばれるものになるわけです。
大陰唇も、肥大化して左右の襞が癒合し、下降して、これが陰嚢となります。陰嚢にも縫い目がありますが、これも、このとき、左右の大陰唇が癒着した痕跡です。
一方、女子の性器では、クリトリスが退化して小さくなり、小陰唇の上端に埋もれ始めます。
開口部とそれを取り巻く小陰唇は、タテに伸びるように発達して、開口部は膣口となり、開口部とクリトリスの間に、尿道口が形成されます。

【発達後の性器】
完全に、男と女が分かれました


もう、ここまでくると、みなさんご存じのペニスとヴァギナの完成です。
言うまでもなく、左が男性器の完成図、右が女性器の完成図です。
男性は、立派におチンチンと玉袋を発達させ、女性は、ヴァギナとクリトリスを大陰唇の陰に育て上げています。
男から女が作られたのではなく、
女から男から作られたのだ。
ということが、この発達プロセスを見てもおわかりかと思います。
これが、発生学的に見た、「男と女の真実」というわけです。
しかし、こうした発達は、ホルモンが正常に働いた場合の話です。

「女の子」を「男の子」に変えるためには、テストステロンの働きが必要――と言いましたが、実は、このテストステロン、男の子だけが作り出すわけではありません。
少量ですが、副腎でも作られていて、女性の体内にも少量ですが、分泌されています。
つまり、母体にも微量のテストステロンが存在し、胎児の副腎でもわずかな量が作られています。
もし、何らかの理由で、このテストステロンの量が通常より多くなったりすると、Y染色体を持たない女児でも、その影響を受けて、男の子のような性器を発達させる場合があります。⇒これを、「副腎性器症候群」と呼びます。
逆に、Y染色体を持つ男児でも、精巣の発達が不十分であったりすると、必要なテストステロンが作られず、うまく男性器を発達させることができなくて、女の子のような性器のまま生まれてくることがあります。⇒これを「精巣性女性化症候群」と言います。
そして、もうひとつ、以前にもお話した「環境ホルモン」も、この男女分化に影響を及ぼす場合があります。
「環境ホルモン」と呼ばれる化学物質の中には、女性ホルモンである「エストロゲン」と同様の働きをするものがあり、その影響で母体内のエストロゲン値が高くなりすぎると、男性器の発達を阻害する場合もある――と考えられます。
【参考】環境ホルモンが胎児に及ぼす影響については、下記記事をご参照ください。

ホルモンのバランスによっては、「男の子のような性器を持つ女児」が誕生する可能性も、「女の子のような性器を持つ男児」が誕生する可能性も、十分に考えられるわけです。
男になるか、女になるかは、そんな微妙なホルモンの作用でも決まってしまう。
そう考えると、なんだか、複雑な気持ちがします。
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