「シングル・マザー」に「ジジ・ババ」の愛を
不純愛トーク 第329夜
「シングル・マザー」の数が100万人を突破、年々、増え続けています。実は、この「シングル・マザー」の増加が、「少子化」にブレーキをかけるのにひと役買っている――と、厚労省では分析しています。今回は、そのシングル・マザーの話。「シングル・マザー」と「高齢者」のコミュニティを作れば、「保育の問題」も、「高齢者の社会参加」の問題も、一挙に解決できるのではないか――という話をしてみます。
【今回のキーワード】 シングル・マザー フレキシブル 派遣社員
【SEOリンク・キーワード】 エロ 恋愛 恋愛小説 オーガズム コミュニケーション 不倫
AKI 「シングル・マザー」の増加が、「少子化」にブレーキをかけている。前回は、そんなデータをご紹介いただいたわけですが……。
哲雄 それで、AKIクンも決意を固めたんですよね?
AKI 何を……でしょうか?
哲雄 自分も産んでみようか――とか。
AKI ない、ない! 100%ない! でもね、哲ジイ、私は思うんですよ。
「シングル・マザー」が増えているっていうのは、
もしかしたらいいことかもしれないなぁ

――って。
哲雄 キミが「いいこと」と思う理由は何でしょう?
AKI 男がすべて「家庭生活」に協力的である、とは限らないからです。一緒に暮らしてみて、初めて、「エッ、こんな人だったの?」と思うような男も少なくない……っていうか、むしろ、そういう男のほうが多いかもしれないし。
哲雄 「こんな人」っていうのは、たとえば、家事や育児に、全然、協力的でない――とかですか?
AKI それもあるし、やたら、妻の時間や行動を束縛したがるとか、異常に嫉妬深いとか……。そういうのが好きっていう女も、中には、いるかもしれないけど、たぶん、たいていの女は、うっとおしい、面倒くさい――と感じるんじゃないでしょうか。
哲雄 子どもに手がかかる。その上、夫にまで手がかかる。だったら、「結婚」なんてしなくていい。でも、子どもは欲しい。そう考える女性が増えても、不思議じゃありませんね。専業主婦ならまだしも、妻も仕事をしているという状態で、夫がこんなだと、女性の負担が大きすぎますものね。
AKI でも、国は、女性の「社会進出」を進めると言ってるんでしょう?
哲雄 口先ではね。
AKI エッ、口先なんですか?
哲雄 だと思いますよ。「進出」というからには、管理職ポストに女性を積極的に登用するとか、現在、58%に達している女性就業者の「非正規雇用率」をせめて男性並みに下げるなどの施策が必要だと思うのですが、政府がやろうとしていることは、その逆としか思えません。
AKI 逆……?
哲雄 たとえば、「非正規雇用」が増える最大の原因と思われる「派遣社員」という制度を、むしろ、国は強化しようとしたりしています。
AKI ああ、あれですね。現在、制限されている「派遣期間」の「最長3年」という制約を取り払おうとかしてるんでしょ?
哲雄 給料は安い、身分は安定しない。必要なときだけ雇用して、不要になったらいつでも契約を打ち切れる。そんな使い勝手のいい安価な労働力を、増やそうとしているわけですね。その対象となるのは、肉体労働に従事する男子や、事務職・サービス職に従事する女子、そしてIT系の事業所で働く男女技術労働者などです。
AKI でもね、哲ジイ。育児などで時間が制約される女性の中には、そういうフレキシブルな勤務体制のほうがいい――っていう人もいますよ。
哲雄 「フレキシブル」という言葉は、こういう状況にはふさわしくありませんね。本来は、「柔軟な」とか「融通の利く」という意味の言葉ですが、それは、身分や給与が保障された上で「融通を利かせる」ということであって、派遣労働の場合には、そうではないでしょ。
「好きな時間に必要な分だけ働ける」は、
その代わり、「いつでも切り捨てられる」ということと同義です。

雇用者側にとっては、「フレキシブル」というより「コンビニエント」な勤務体制であるわけです。
AKI なるほど。そう言えば、そうですね。
哲雄 その「コンビニエント」な労働力として、自分を「切り売り」してしまっていいのか? それは、「働きたい」と思っている女性全体の地位を貶めてしまうことになりはしないか?
AKI 自分を「安売り」することは、働く者全体の価値を下げてしまうことになるゾ――と、哲ジイは、そう言いたいわけですね?
哲雄 そのとおりです。安倍某がしきりに口にしている「女性の社会進出」とは、「安い便利な労働力」として、家庭にくすぶっている女たちを「狩り出せ」ということに他ならない。あ、これ、前にも言いましたっけ?
AKI ハイ。もう、耳にタコができるくらい……。
哲雄 それは失礼。で、話を元に戻すと、「シングル・マザー」です。誤解を恐れずに申し上げるなら、私も、AKIクン同様、
子どもを生み、育てるために、
「結婚」という形にこだわる必要はないんじゃないか、

と思っているんですよ。ヘタな男とくっついて、子どもも育てなくちゃいけない、夫の面倒も看なくちゃいけない――なんていう生活を送るよりは、仕事をしながら、女手ひとつで子どもを育てるほうが、よっぽど充実した人生が送れそうな気がします。しかし、そのためには――。
AKI 託児施設とか保育施設が整っていないと厳しい――ですよね。
哲雄 そうです。それに、そのための費用の問題もあります。パート労働とか派遣労働とかでは、それはとてもムリ。
AKI 仕方なく、「お水」の仕事に飛び込むという人もいるみたいですよ。
哲雄 まず、保育の問題ですが、前回もご紹介した「シングル・マザー専用アパート」などでは、シングル・マザー同士が協力し合って、おたがいに子どもの面倒を見合う――という関係が、成立したりもしているようです。
AKI そういう関係が作れたら、心強いですよね。
哲雄 ですね。しかし、そういう協力関係が成立するためには、おたがいの勤務時間がバランスよくずれていたりする必要がある。それだったら……と、私は思うわけですよ。
AKI 何か、名案でも……?
哲雄 何も「シングル・マザー専用」にしなくてもいいんじゃないか――と思うんですよね、私は。たとえば、
シングル・マザーたちと、
すでに仕事を引退したけれど、まだ社会の役に立ちたいと願っている高齢者たちが、
一緒に暮らすアパートメント

なんてのはどうだろう――とかね。
AKI 暇をもてあましているジジ・ババたちに、子どもの世話をお願いするわけですね。それ、いいアイデアかもしれない。そうすれば、高齢者の「生きがいづくり」にもなりますよね。
哲雄 ウン。それだったら、高齢者もボランティア感覚で、子どもたちの面倒を看てくれると思います。シングル・マザーの保育所問題も、高齢者の生きがい問題も、一挙に解決。よし! これ、厚労省に提案してみよう。
AKI ほんとにやれよ! てか、言うだけなんだよなぁ、このオッサン。でもさ、哲ジイ。そういうコミュニティが作れたら、いろんな問題が解決できるんじゃありません? 独居老人の問題とか、放置家屋の問題とかにも、光明が射すような気がする。
哲雄 うまくいけばね。でも、そのためには、コミュニティの成員間の意思疎通というか、相互の価値観とか性格とかのマッチングが重要になります。でないと、「あの人に頼むと、子どもが変な知恵ばかり身に着ける」などと、モメごとが発生したりしかねない。
AKI そういうマッチングって、たいせつですよね。アパートにひとり変な人がいる――ってだけで、引っ越したくなったりしますもの。でもさ、哲ジイ、それだったら、だれかコーディネーター役を務めればいいんですよ。このアパートには、こういう考え方の人たちが住んでいるけど、この人は、その人たちとうまくやっていけるだろうか――とかね。
哲雄 そうだね。ほんとは、アパートの管理会社とかに、そういうコーディネーターがいればいいんだけど、そんな人材がいるかどうか?
AKI だったら、哲ジイが、それ、やっちゃえば? どうせ、ヒマなんだし……。
哲雄 失敬な。私はそれほどヒマじゃないんです。むしろ、私は、こう思うんですよ。そういう、目的のハッキリしたアパートの場合、新規の入居希望者をアパートの住人たちが面接してはどうだろう――って。
AKI あ、それ、いいかも。でも、そうなると、哲ジイの入居はむずかしくなりますわねェ。
哲雄 ど、どうして……?
AKI 目つきがエッチだから。
哲雄 クーッ、いつか殺してやる!
管理人の本、Kindle で販売を開始しました。よろしければ、ぜひ!

シリーズ「マリアたちへ」Vol.1
『チャボのラブレター』
2014年10月リリース
Kidle専用端末の他、アプリをダウンロードすれば、スマホでもPCでも、ご覧いただけます。
作品のダウンロードは、左の写真をクリックするか、下記から。
チャボのラブレター (マリアたちへ)
『チャボのラブレター』
2014年10月リリース
Kidle専用端末の他、アプリをダウンロードすれば、スマホでもPCでも、ご覧いただけます。

チャボのラブレター (マリアたちへ)

管理人は常に、下記3つの要素を満たせるように、脳みそに汗をかきながら、記事をしたためています。
あなたの押してくださったポイントを見ては、喜んだり、反省したりの日々です。
どうぞ、正直な、しかしちょっぴり愛情のこもった感想ポチをお送りください。よろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- ハーフ・ワイフ。妻はおふたり様にひとりずつでいい? (2015/02/22)
- 「シングル・マザー」に「ジジ・ババ」の愛を (2015/02/05)
- 生涯未婚、少子化の妙薬? 結婚&育児に「シェアの思想」 (2015/01/18)